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46※ 初めての①

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「ではヒカル様はご入浴いたしましょう。オースティン様はどうされますか?」

「そうだな。私は一度部屋に戻って入ることにする」

 オーサはそう言ってさっさと部屋を出ていってしまった。なんとなく足取りが軽く見えるのは気のせいだろうか。
 そして俺はいつものように双子に風呂へ入れられる。初めは物凄く恥ずかしかったけど、今じゃある程度は慣れてしまった。相変らずレイフの洗髪は気持ちがいい。

「ヒカル様、やっとゆっくりオースティン様と一緒に過ごせるね!」

「あの国にいる限りは無理でしたからね。オースティン様の奴隷契約もありましたし……。こんな風に穏やかに過ごせる日が来るなんて信じられません。全てヒカル様のお陰ですね」

 双子にそう言われてしまうと、オーサと一緒の部屋で過ごすことが恥ずかしいとかなんとか言えなくなってしまう。
 まぁ俺も恥ずかしいというだけで、一緒にいることが嫌かと言えば全然嫌じゃない。むしろ嬉しい。だけどそれをこの屋敷の皆に知られていることが恥ずかしい。

 しかも1台のベッドで一緒に寝るってことも皆には知られている。ん? もしかして、一緒に寝るってことはイヤらしいこともする……? ってちょっと待て。男同士ってどうやってやるんだ?? ただお互いのアレをこすったり舐めたりして終わり??
 やべー……俺全然わかんないや。どうしたらいいんだろう。

「さ、終わりましたよ」

 俺が1人で変な事を悶々と考えていたら、全部洗い終わってしまった。水気を拭いて寝間着に着替える。絹で作られたこの寝間着は気持ちよくてお気に入りだ。

 そして部屋に戻ればオーサが既に待っていた。オーサが着ている寝間着は俺が着ている物とそっくりだった。きっとこの寝間着を仕立てる時に、しれっと自分の分もオーダーしていたに違いない……。
 俺が知らないだけで、ずっとお揃いの寝間着を着ていたのか俺達は……。これ、多分皆知ってるんだよな。また恥ずかしい事実を知ってしまった……。

「ではおやすみなさいませ、ヒカル様」

「また明日ね、ヒカル様」

 双子はベッドルームの確認を終わらせるとそそくさと部屋を出ていってしまった。オーサと2人残されてもう心臓がドキドキと高鳴ってしまう。

「行こうか」

 オーサに手を取られて寝室へ。小さな灯りだけが灯された寝室は、いつもと同じなのにオーサがいるというだけでいかがわしい雰囲気に感じてしまう。
 すっとベッドに入るけど恥ずかしくてオーサには背中を向けたまま。背後でオーサがベッドに滑り込む気配を感じて、俺の心臓は更に煩く鼓動する。そして俺の背中にぴったりと体をくっつけて腕を回される。後ろにオーサを感じて体が熱くなった。

「ヒカルとこうして一緒に寝られる日が来るとは思わなかった」

 ギュッと抱きしめられてオーサの顔が俺の丁度うなじあたりに当たる。さらさらとしたオーサの髪が当たってくすぐったい。

「ヒカル、キスがしたい」

 そう言われてちらりと後ろを振り向けば、熱が籠った瞳が見えた。そのまま肩を押されて向きを変えられ、ちゅっと触れるだけのキスをされる。

「魔力譲渡の時を思い出すな」

 オーサはくすりと笑うとそのまままた唇を重ねて来る。舌も入り込み、俺はオーサの舌を受け入れるのにいっぱいいっぱいになってしまう。でもそれが気持ちよくてされるがまま、オーサの舌の動き感じていた。
 キスをされながら頭を撫でられて気持ちが良い。オーサの手はいつも優しくて大好きだ。

 その頭を撫でていた手は下へと降りて首筋を通り、胸へと伸びて来る。そのまま寝間着のボタンを外されてしまい、出来た隙間に手が入り込む。そのまま胸の先端へ指が触れるとくにくにと揉まれた。

「んんっ!?」

 初めての感覚に驚いて体がビクつくも、オーサはキスも手の動きも止めることはない。段々と気持ち良くなってきて頭がぼーっとして来た。
 やがてちゅっと音がしてオーサが離れる。するとそのまま俺の首筋に顔を埋めたと思ったらそのままぺろりと舐められた。

「んあっ……」

 ぞくりと背中に快感が走り思わず声が漏れる。オーサの舌の温かさが気持ちよくてぴくぴくと体が動く。

「ヒカル……可愛い、ヒカル」

 オーサの舌はそのまま舐め続けながら胸まで移動した。やがて片方の先端は舌で、片方は手で転がされ刺激を与えられる。

「んんんっ……待ってっ……」

 初めての感覚にどうしていいかわからずオーサの動きを止めようとした。だがオーサは俺の顔をちらりと見ると、また先端を転がす作業を続けてしまう。

 まずい……もう俺のアソコは立ち上がっている。むずむずする感覚に負けて足が自然と動く。
 それを知ってか知らずか、オーサの舌はそのまま下へと降りていき臍まで舐めだしてしまう。オーサはそのまま手をズボンに掛けるとぐっと下へと降ろしてしまった。お陰で下着を押し上げる俺の形が丸見えだ。先端も少し濡れているというおまけ付きで。

「ああ……久しぶりだ」

 オーサのうっとりとした声が耳に入ったと思ったら、下着越しに舌が這わされてしまう。その刺激で俺の体はびくりと跳ねた。何度か舐められると、今度はそのままぱくりと咥えられ一気に温かさに包まれてしまう。

「やぁっ……オーサッ……!」

 下着越しで気持ちいいのにもどかしい。恥ずかしいのにもっと欲しい。心の準備が出来ないままこんなことをされているのに、もっと欲しいと思ってしまう自分に驚いてしまう。
 それは相手がオーサだから。オーサだから嬉しいしもっと触れたい、触れられたいと思ってしまう。

「飲みたい……飲ませて欲しい」

 オーサは一言呟くと、俺の下着を降ろし剝き出しになったソレを躊躇なく口に咥えた。そのまま勢いよくしゃぶられてしまい、強すぎる快感に俺の体は跳ね上がった。

「んぁぁっ! オーサッ! ダメっ……つよ、いぃっ……」

 こんなの無理だ。すぐに出そうになる。必死に堪えているものの、オーサの口の中が気持ち良すぎてあっという間に放ってしまった。
 オーサは口から離すことなく、そのまま更にじゅるっと吸い上げ残留すらも吸い取った。

「ああ……この味だ……ヒカルの味は、なんと甘いのだ……」

 ちゅぽんと口から外し恍惚とした表情を浮かべるオーサ。その瞳は情欲を隠しもせずに俺を見つめていた。
 
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