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第七章
『ちょっとしたプレゼント』
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ユーリ姫に逢うって行くことに成ったが数日掛かるそうだ。
王族と面会する時には良くある事……と説明を受けたが、彼女がそんな扱いでは無かったことを俺は知っている。
この事が意味することは二つだ。
一つは俺の昇爵が現実のものとなったことで、降嫁する形で王家との縁を作る為、ユーリ姫が妾の子供が認知された程度ではなくちゃんとした王族扱いに成った事。そして権威を付けるために、もったいぶっているという訳だ。
「居たー! ミハイル大好き!」
「うわっと!? 飯食ってる最中に飛び掛かってくんな!」
以前に訪れた食い物屋を訪れるとそこに彼女がやって来た。
急いでいる所を見ると、誰かに聞いて慌てて駆けつけたらしい。彼女の事を慮る侍女か……陛下あたりかもしれない。あれで意外と悪戯好きに見えたからな。退屈まぎれのサプライズをして『良い子にしていたから教えてあげよう』とか言ってもおかしくはないだろう。
それはそれとして……というか、それこそがユーリ姫の態度が急変している理由では無いだろうか?
「もしかして聞いたのかい?」
「うんうん! あれ、ボクにくれるって! 本当だよね!?」
ユーリ姫は俺の背中から腕に抱き着いたまま移動した。
動作だけなら魅惑的な動きだが、男装した少女では近所のガキが玩具を強請っているのと変りなかった。まあ、実際に『玩具』を強請っているわけだが、子供の玩具と言うのはいささか大き過ぎるだろう。
そんなことを考えながら俺は要件を切り出すことにした。別に出会うだけなら王宮でも良いわけだし、ここで待っていたのは『性格的にも飛んで来るんじゃないか?』という確信があったこと以外に、聞いておきたいことがあるからだ。
「ユーリ。あいつをどんな感じで使いたい?」
「馬車みたいに乗るなら直ぐにでも出来る」
「一緒に歩いたり戦ったりするなら体を鍛えるしかないな」
「後は馬みたいに背中に乗るのと……少し窮屈だが、ソヴレメンヌイの中に部屋を作る事も出来る。それぞれに長所も短所もあるから注意が必要だぞ。背中乗ると落馬の危険があるし、中に入ると攻撃された時に一緒に危険になる。楽なのは馬車みたいに使って、自分が戦いたいたくなった時は降りることだが……」
聞いて置かないといけないのは使用方法だった。
命令するだけならキーワードさえ届けば何処でも良いので、そこそこに近ければまさしく何処でも良い。乗り回したいだけなのか、脇で眺めながら一緒に何かしたいのか、それこそ馬車を引かせたいだけならば改造なんて不要だった。
だが、俺が言おうと下続きはそこで遮られる。ユーリ姫の反応が言わずもがなという風情だったからだ。
「中がいい! おっきな鎧みたいな感じなんでしょ!? かっこいーーっ」
「こらっ。大声を出したらみんなに迷惑だろ」
「あははは」
やはり子供の慣性だった。実に目がキラキラしている。
だが俺も転生者であり、小さい頃にはロボットには憧れた物である。ゆえにユーリ姫を注意するだけで否定する気はなかった。それに一つの特化が進化に繋がる可能性もあるしな。戦闘力だけなら一緒に戦う方が強いだろうが、中に乗るタイプだと群れ型の魔物などとの戦いに役立つだろうしな。
それに、水中用のルサールカなどは中に空気を入れて浮力をコントロールする為、そちらの方が色々と使い易いというのもあったので反対する理由はないと言えるだろう。
「よしよし、判った。いい子にしてるんだぞ……っていうか、その辺りは頑張ってるよな。じゃっ、お前さんが大きくなるまでに、指示を出すための専門の呪文くらいは作っておいてやるよ。そしたら決まった命令以外も出せるようになるからな」
「ホント!? ヤッター!!!」
「……お客さん。静かにできないなら出て行ってくれませんかね」
今まで見ないふる聞かないふりをしてくれても限度はあるらしい。
親父さんに追い出されて俺たちはその店を出た。いつもと違うタイミングでの食事終了に、監視らしき兵士が慌ててやって来て事情を尋ねたのも良い思い出だった。
という訳で俺は次の五か年計画にゴーレムの操縦呪文を作ることを目標に入れたのである。
「師匠。指示を与えるだけの呪文って何の意味があるんですか? というか……能力の限界とか実力差とかあったんじゃあ?」
「人に対する伝声の呪文だと思えば良い。命令する訳じゃないんだ」
操縦呪文の元に成るのはコマンドゴーレムである。
機能を弄る場合、術者本人でもゴーレムの抵抗値を越えなければならない。そしてその抵抗値はイコール発動した時の値に成ってしまうので、四大魔力の閾値で止まるとはいえかなり高い水準になってしまう。だが、コマンドゴーレムは術者の伝えたことを愚直に喰い返す程度の呪文であり、特に何かの能力を持たせる訳では無かった。
セシリアの質問に絵と文字でちょっとしたメモを書いて行く。
「基本となるのは『人間のやっている事を真似る』という部分になる」
「これは術者が認識している事を丸っとコピーしているので簡単だ」
「対して特殊な機能を付けるというのは、ガーゴイルが眠る間は消耗しないとかだな。もちろん第三の腕とか、羽や尻尾を動かすというのは個別に別の機能を付与することになる。これはさっき言った『人間の動作』とはまったく別の命令だからだ」
動作と言うか部位を描き、説明を書いて簡単に説明して行く。
同じように水車を回転させるとか、扉を自動で開くとかも同じ『1つの命令』だ。高速で回転するとか開閉に特殊な条件を付けない限り、特に複数の命令は必要なかった。
対してガーゴイルが待機し、解除するというのは別の機能である。命令で待機状態にしておいて、攻撃するだけなら1つの命令に当るだろう。だが、動かない間はエネルギーを消耗しないモードになるのは2つの命令に当る。
「貸し出している作業用ゴーレムなんかは『人間の動作』で一つ。『予め指示した行動リストの動作をする』というのは2つだな。下を指さしたらその場所を掘れ、物を指さしたら抱えろ、片手を上げて歩き出したら付いて来い。これらの指示を1つだけでまとめている。操縦するだけの呪文は、そのリストに少し追加するだけだよ」
「ああ、なるほど。どれも基本的な動作の一つですものね」
ボタン入力でボタンを押したら『パンチだゴーレム!』みたいなものだ。
幾つの命令をゴーレムが覚えておけるかは別にして、ゴーレムは杓子定規なので矛盾が起きたら優先命令が高い方に成る。もし走っている最中に敵の攻撃でこけてしまったら、転がったまま移動する可能性もあった。そこで立ち上がろうとさせるとか、敵が居たとして転がったまま攻撃させることもあるかもしれない。Sの当たりの優先度を現場で変更する程度のものなのだ。
あとはせいぜい、『操縦桿を触っている人間を優先する』くらいの優先順位かな。
「そういったリストの入力とか、優先を切り替えるのは術者なりコマンドゴーレムを唱えた者が行うのが普通なんだ。だが、内容を絞り、目の前に絞れば、覚え易くなるんじゃないかなと思たわけさ。もちろん修理専用のメンテ呪文や、瞬間的に火力を増す強化呪文もあれば越したことはないけどな。まあ、そういうのは遥か先だよ」
「ええと修繕の呪文に肉体強化……ですかね。その辺は」
俺が説明していくとセシリアもだいぶ慣れてきたようだ。
修繕の呪文は壊れた物を直す専用の呪文で、形を変える様な呪文ではない。この時にそのものは抵抗することはないのと同じである。ちなみにマジックアイテムは初心者だと直せないが、抵抗されるのではなくランクの適用外なので補助呪文を使ってUPしてやると普通に直せる。肉体強化も似たような物で、魔術師が自分の体に防御の呪文を使っていても肉体強化が失敗したりはしないのだ。
要するに、呪文には適正対象次第で出来る時は出来るし、出来ない時は難しくなるとだけ覚えておけば良いだろう。
「でも似て非なる呪文ですよね。こういう時はどう開発するんですか?」
「微妙に似てない双子の入れ替わり方って知ってるか? 共通の第三者という化粧をするのさ。同じようにこの場合は、コマンドゴーレムと伝声なり指示を与える為の魔力配分の火……いや、風かな? その似ている部分を残して、後を調整して行くんだ」
双子以外でも影武者などでも応用される方法である。
完全に元の延長で比較するから、入れ替わっても見分けられる。だが面白い事に、『あの有名人と似ているね』という感じで似ている第三者へ、似せて化けると見分けがつきにくくなる。要するに近似値を近づけて行くじだな。
まあ、重要なのは乗っている人間の指示を聞けて、それが抵抗されない事である。少々上手く行かなくとも何とかなるだろうと思われた。
こうして王都での用事を終えると、俺は計画の為に動き出した。
ユーリ姫に逢うって行くことに成ったが数日掛かるそうだ。
王族と面会する時には良くある事……と説明を受けたが、彼女がそんな扱いでは無かったことを俺は知っている。
この事が意味することは二つだ。
一つは俺の昇爵が現実のものとなったことで、降嫁する形で王家との縁を作る為、ユーリ姫が妾の子供が認知された程度ではなくちゃんとした王族扱いに成った事。そして権威を付けるために、もったいぶっているという訳だ。
「居たー! ミハイル大好き!」
「うわっと!? 飯食ってる最中に飛び掛かってくんな!」
以前に訪れた食い物屋を訪れるとそこに彼女がやって来た。
急いでいる所を見ると、誰かに聞いて慌てて駆けつけたらしい。彼女の事を慮る侍女か……陛下あたりかもしれない。あれで意外と悪戯好きに見えたからな。退屈まぎれのサプライズをして『良い子にしていたから教えてあげよう』とか言ってもおかしくはないだろう。
それはそれとして……というか、それこそがユーリ姫の態度が急変している理由では無いだろうか?
「もしかして聞いたのかい?」
「うんうん! あれ、ボクにくれるって! 本当だよね!?」
ユーリ姫は俺の背中から腕に抱き着いたまま移動した。
動作だけなら魅惑的な動きだが、男装した少女では近所のガキが玩具を強請っているのと変りなかった。まあ、実際に『玩具』を強請っているわけだが、子供の玩具と言うのはいささか大き過ぎるだろう。
そんなことを考えながら俺は要件を切り出すことにした。別に出会うだけなら王宮でも良いわけだし、ここで待っていたのは『性格的にも飛んで来るんじゃないか?』という確信があったこと以外に、聞いておきたいことがあるからだ。
「ユーリ。あいつをどんな感じで使いたい?」
「馬車みたいに乗るなら直ぐにでも出来る」
「一緒に歩いたり戦ったりするなら体を鍛えるしかないな」
「後は馬みたいに背中に乗るのと……少し窮屈だが、ソヴレメンヌイの中に部屋を作る事も出来る。それぞれに長所も短所もあるから注意が必要だぞ。背中乗ると落馬の危険があるし、中に入ると攻撃された時に一緒に危険になる。楽なのは馬車みたいに使って、自分が戦いたいたくなった時は降りることだが……」
聞いて置かないといけないのは使用方法だった。
命令するだけならキーワードさえ届けば何処でも良いので、そこそこに近ければまさしく何処でも良い。乗り回したいだけなのか、脇で眺めながら一緒に何かしたいのか、それこそ馬車を引かせたいだけならば改造なんて不要だった。
だが、俺が言おうと下続きはそこで遮られる。ユーリ姫の反応が言わずもがなという風情だったからだ。
「中がいい! おっきな鎧みたいな感じなんでしょ!? かっこいーーっ」
「こらっ。大声を出したらみんなに迷惑だろ」
「あははは」
やはり子供の慣性だった。実に目がキラキラしている。
だが俺も転生者であり、小さい頃にはロボットには憧れた物である。ゆえにユーリ姫を注意するだけで否定する気はなかった。それに一つの特化が進化に繋がる可能性もあるしな。戦闘力だけなら一緒に戦う方が強いだろうが、中に乗るタイプだと群れ型の魔物などとの戦いに役立つだろうしな。
それに、水中用のルサールカなどは中に空気を入れて浮力をコントロールする為、そちらの方が色々と使い易いというのもあったので反対する理由はないと言えるだろう。
「よしよし、判った。いい子にしてるんだぞ……っていうか、その辺りは頑張ってるよな。じゃっ、お前さんが大きくなるまでに、指示を出すための専門の呪文くらいは作っておいてやるよ。そしたら決まった命令以外も出せるようになるからな」
「ホント!? ヤッター!!!」
「……お客さん。静かにできないなら出て行ってくれませんかね」
今まで見ないふる聞かないふりをしてくれても限度はあるらしい。
親父さんに追い出されて俺たちはその店を出た。いつもと違うタイミングでの食事終了に、監視らしき兵士が慌ててやって来て事情を尋ねたのも良い思い出だった。
という訳で俺は次の五か年計画にゴーレムの操縦呪文を作ることを目標に入れたのである。
「師匠。指示を与えるだけの呪文って何の意味があるんですか? というか……能力の限界とか実力差とかあったんじゃあ?」
「人に対する伝声の呪文だと思えば良い。命令する訳じゃないんだ」
操縦呪文の元に成るのはコマンドゴーレムである。
機能を弄る場合、術者本人でもゴーレムの抵抗値を越えなければならない。そしてその抵抗値はイコール発動した時の値に成ってしまうので、四大魔力の閾値で止まるとはいえかなり高い水準になってしまう。だが、コマンドゴーレムは術者の伝えたことを愚直に喰い返す程度の呪文であり、特に何かの能力を持たせる訳では無かった。
セシリアの質問に絵と文字でちょっとしたメモを書いて行く。
「基本となるのは『人間のやっている事を真似る』という部分になる」
「これは術者が認識している事を丸っとコピーしているので簡単だ」
「対して特殊な機能を付けるというのは、ガーゴイルが眠る間は消耗しないとかだな。もちろん第三の腕とか、羽や尻尾を動かすというのは個別に別の機能を付与することになる。これはさっき言った『人間の動作』とはまったく別の命令だからだ」
動作と言うか部位を描き、説明を書いて簡単に説明して行く。
同じように水車を回転させるとか、扉を自動で開くとかも同じ『1つの命令』だ。高速で回転するとか開閉に特殊な条件を付けない限り、特に複数の命令は必要なかった。
対してガーゴイルが待機し、解除するというのは別の機能である。命令で待機状態にしておいて、攻撃するだけなら1つの命令に当るだろう。だが、動かない間はエネルギーを消耗しないモードになるのは2つの命令に当る。
「貸し出している作業用ゴーレムなんかは『人間の動作』で一つ。『予め指示した行動リストの動作をする』というのは2つだな。下を指さしたらその場所を掘れ、物を指さしたら抱えろ、片手を上げて歩き出したら付いて来い。これらの指示を1つだけでまとめている。操縦するだけの呪文は、そのリストに少し追加するだけだよ」
「ああ、なるほど。どれも基本的な動作の一つですものね」
ボタン入力でボタンを押したら『パンチだゴーレム!』みたいなものだ。
幾つの命令をゴーレムが覚えておけるかは別にして、ゴーレムは杓子定規なので矛盾が起きたら優先命令が高い方に成る。もし走っている最中に敵の攻撃でこけてしまったら、転がったまま移動する可能性もあった。そこで立ち上がろうとさせるとか、敵が居たとして転がったまま攻撃させることもあるかもしれない。Sの当たりの優先度を現場で変更する程度のものなのだ。
あとはせいぜい、『操縦桿を触っている人間を優先する』くらいの優先順位かな。
「そういったリストの入力とか、優先を切り替えるのは術者なりコマンドゴーレムを唱えた者が行うのが普通なんだ。だが、内容を絞り、目の前に絞れば、覚え易くなるんじゃないかなと思たわけさ。もちろん修理専用のメンテ呪文や、瞬間的に火力を増す強化呪文もあれば越したことはないけどな。まあ、そういうのは遥か先だよ」
「ええと修繕の呪文に肉体強化……ですかね。その辺は」
俺が説明していくとセシリアもだいぶ慣れてきたようだ。
修繕の呪文は壊れた物を直す専用の呪文で、形を変える様な呪文ではない。この時にそのものは抵抗することはないのと同じである。ちなみにマジックアイテムは初心者だと直せないが、抵抗されるのではなくランクの適用外なので補助呪文を使ってUPしてやると普通に直せる。肉体強化も似たような物で、魔術師が自分の体に防御の呪文を使っていても肉体強化が失敗したりはしないのだ。
要するに、呪文には適正対象次第で出来る時は出来るし、出来ない時は難しくなるとだけ覚えておけば良いだろう。
「でも似て非なる呪文ですよね。こういう時はどう開発するんですか?」
「微妙に似てない双子の入れ替わり方って知ってるか? 共通の第三者という化粧をするのさ。同じようにこの場合は、コマンドゴーレムと伝声なり指示を与える為の魔力配分の火……いや、風かな? その似ている部分を残して、後を調整して行くんだ」
双子以外でも影武者などでも応用される方法である。
完全に元の延長で比較するから、入れ替わっても見分けられる。だが面白い事に、『あの有名人と似ているね』という感じで似ている第三者へ、似せて化けると見分けがつきにくくなる。要するに近似値を近づけて行くじだな。
まあ、重要なのは乗っている人間の指示を聞けて、それが抵抗されない事である。少々上手く行かなくとも何とかなるだろうと思われた。
こうして王都での用事を終えると、俺は計画の為に動き出した。
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