55 / 84
厄介な事故現場
馬鹿は馬鹿役に
しおりを挟む
●
実際に作業してみるとやはり道が狭い。
最初に地形を確認した時もそうだが、フィリッパが設計したホムンクルスはずんぐりむっくりしているからだ。ドワーフみたいな体型に依存することで、耐久力と筋力を低コストで上澄みしているから仕方がない。ドワーフほど器用でもないし、移動経路を計算もしてくれないのが面倒に拍車をかけている。
なので最初に道を拡げることにしたのは正解だった。
目に見えて移動するのが楽に成ったし、村人たちだけでは無理な事なので、彼らの見る目が大幅に違って見える。
「よし、ここからは土砂や流木をいったん別の場所に置くぞ」
「道を拡げるために伐り出した木を乾燥させて再利用する」
「同じように流木を集めるから、段階的に処理するぞ」
「別の場所に置くのも段階的に処理するのも、ホムンクルスには理解できないからだ。命令は一つ一つやってくれ。前や後ろに注意するのを忘れるな、ホムンクルスは人がいることを理解できないぞ」
ホムンクルスは剛力なので、二体居れば大きな樹でも運べる。
小さな木や折れた樹ならば一体でも抱えて持って行ける位だ。しかし『この場所へ、指示した物を運べ』と地形・モノを指定するだけで良いように見えて、間をまるで考慮しないのである。
気を抜いたら村人が押し潰されていたとか普通にあり得るので、タイミングには注意が必要だ。
「ええと……乾燥している木を確認する時はどうしたら?」
「それは数日ごとに置き場所を変えれば良い。初日はこの辺り、二日したらあの辺りとかな。面倒くさいだろうが命令は徹底してくれ。前の日の木が邪魔だから、どうせその隣に置くだろうとか、ホムンクルスは考えないからな」
村人が再利用する木について尋ねて来る。
当たり前だが枝などはそのまま薪に出来るし、森に取りに行かなくても持って行き放題なので気になるのだろう。今ならば寄合とか領主の指示がないから、税もかからないしな。
だが、くどいほど繰り返すがホムンクルスは気が利かない。大丈夫だ、この位は常識だと思っていても愚直に同じことを繰り返すのだ。
「提案なんだが、木を置く場所の周囲にロープを張らないか? 縄張りという方法で本来は別の使い道なんだが、その中に入れるんだ」
「良いんじゃないか? できるだけその端から置けばいいだろ」
ジャンの提案で流木を置く場所にロープを張る。
砂漠では目安になる物はない時があるので、ロープを張ってテントを設営したりする時の目安を作るらしい。なんでも端から幾つの結び目にテントを立てれば、次の結び目までが敷地になるとか判るんだと。
ともあれその方法を使って敷地を作る。
初日はその枠の中、次の日はロープを外してまた張り直すって感じだな。
「しかしロープか……。同じロープを使うと問題が起きそうだが、川の掘る場所とかの目安にも良いかもな」
「その場合は色を変えれば良い。私達は縦と横で色を変えるが、今回は流木の置き場所と、川底を掘る場所の特定しかないからな」
こんな感じで上手く行った場所も結構あった。
ホムンクルスの長所を活かしつつ、欠点を埋める感じで浮けば大抵はなんとかなった。この辺りは予め判ってる部分をどうにかするだけの話だからな。
もちろん上手く行かない場合も同じくらいある。
すれ違ったり折り目で行違う時に、どっちが優先とか言う考えがないからだ。人間の場合は最悪の場合止まればいいし、先に移動し始めた方を優先することが多いからだ。しかしホムンクルスの指示がそこまで及ばないことがあり、そうなるとぶつかりあって荷物を散らしたり、運が悪ければホムンクルスが損傷する。
「まあ人間が怪我したわけじゃないからな」
「最悪のケースは避けられたと言っても良い」
「幸いにして時間は前倒しで進んでるし、ペースも判って来た」
「問題なのは……この場所だけじゃあどうにもならん事だな。馬鹿馬鹿しいがお伺いを立てにゃならん部分と、現実的に何とかせにゃならん部分がある」
新たな問題と言うか、想像できたが放置してた部分だ。
お互いの領主が介入して来たというか、やり口が違うだけでほぼ同時。おそらくは背後に向こうの貴族が居るのか、そうでないならば何処かで繋がったのだろう。近いんだから血縁を結ぶ可能性はあるし、領地の抗争をしてた時に仲直りした可能性はあるしな(エレオノーラ失脚を狙って)。
仕方がないのでエレオノーラにお伺いを立てつつ、現場判断で実行できることはやってしまうことにする。
「だからさあ、そんな事も出来ないワケ? 無能だなあ」
「出来ないのではなく、しないのです。貴方は雇い主ではありません。基本的には『新当主』様に確認を取ってからになりますね。もちろん獣程度なら、その場で対処は致しますが」
どうみても見込みなさそうなボンボンが討伐要請をしてきた。
おそらく婿候補の中では最底辺で、父親の格が上に居るだけの奴だろう。もしかしたら親族衆の中でも従兄弟とかで血が濃いのかな? ともあれ命令系統が違う事を前提に断りつつ、同時に対処しない訳ではない事を説明する。
面倒くさいがその辺りも説明しておこう。でないと馬鹿な事をしでかすからな。判り易い話だと、使えもしないのにホムンクルスを接収し、大怪我するとかだ。
「我々が独自に動くと専用の対処料金が発生しますが……」
「新当主様からの命令変更ならば修正範囲内です」
「この地を治められる卿が依頼料を払われるのでなければ、現在の契約の範疇内で対処するべきでしょう。むしろここは積極的に動くよりも、獣の害が起き難くすることを前提に計画するつもりです」
やんわりとお前の話を聞く気はないが、大人しく下がれば何とかしてやる。
そのくらいのニュアンスで伝えたつもりだったのだが、まるで通じていないようだった。あからさまに馬鹿にしたような表情で、俺に対して『当初の言葉』を叩きつけて来る。おそらくはアドリブでナニカするとか、考えを修正できないのだろう。
「君さあ。子供の使いじゃないんでしょ? そのくらいはしても当然なの! パパっと獣くらい始末して見せなきゃ。それともできないワケ?」
「貴方が他の領地の兵士に命令したら罰せられるように、私もそこは同様です。ご領主のご子息ならばお友達も多いのでしょうけれど。私が預かっている戦力は盗賊やゴブリンなら目付けた瞬間に処分できます。小さな騎士団に匹敵しますが、それだけに制約も多いのですよ。御父上の許可なしにあちらの騎士団がうろついたら、当然貴方も罰するでしょう?」
子供であるとか盆暗扱いして来たので、そのまま言い返した。
オブラートに包んではいるが、子供を使いにしても言う事は聞けない。正規料金を払う気も無く、エレオノーラに雇われてる以上は自分に雇われているも同じことだとしか考えられない馬鹿には従えないと言ってやった。全部は理解できないだろうが、半分くらいは通じると信じたいものだ。
それはそれとして、この馬鹿は『馬鹿役』ではないかと思う。あまりにも馬鹿過ぎて、印象を集めてその間に何かしてるのではないかと思うのだ。判り易く言うと、向こうの兵士が何かやってるとかな。
いずれにせよその日は馬鹿の対処で潰れたので、細かい指示はジャンに任せておくしかなかった。次からこういう時の為の指示書も作って置こう。
実際に作業してみるとやはり道が狭い。
最初に地形を確認した時もそうだが、フィリッパが設計したホムンクルスはずんぐりむっくりしているからだ。ドワーフみたいな体型に依存することで、耐久力と筋力を低コストで上澄みしているから仕方がない。ドワーフほど器用でもないし、移動経路を計算もしてくれないのが面倒に拍車をかけている。
なので最初に道を拡げることにしたのは正解だった。
目に見えて移動するのが楽に成ったし、村人たちだけでは無理な事なので、彼らの見る目が大幅に違って見える。
「よし、ここからは土砂や流木をいったん別の場所に置くぞ」
「道を拡げるために伐り出した木を乾燥させて再利用する」
「同じように流木を集めるから、段階的に処理するぞ」
「別の場所に置くのも段階的に処理するのも、ホムンクルスには理解できないからだ。命令は一つ一つやってくれ。前や後ろに注意するのを忘れるな、ホムンクルスは人がいることを理解できないぞ」
ホムンクルスは剛力なので、二体居れば大きな樹でも運べる。
小さな木や折れた樹ならば一体でも抱えて持って行ける位だ。しかし『この場所へ、指示した物を運べ』と地形・モノを指定するだけで良いように見えて、間をまるで考慮しないのである。
気を抜いたら村人が押し潰されていたとか普通にあり得るので、タイミングには注意が必要だ。
「ええと……乾燥している木を確認する時はどうしたら?」
「それは数日ごとに置き場所を変えれば良い。初日はこの辺り、二日したらあの辺りとかな。面倒くさいだろうが命令は徹底してくれ。前の日の木が邪魔だから、どうせその隣に置くだろうとか、ホムンクルスは考えないからな」
村人が再利用する木について尋ねて来る。
当たり前だが枝などはそのまま薪に出来るし、森に取りに行かなくても持って行き放題なので気になるのだろう。今ならば寄合とか領主の指示がないから、税もかからないしな。
だが、くどいほど繰り返すがホムンクルスは気が利かない。大丈夫だ、この位は常識だと思っていても愚直に同じことを繰り返すのだ。
「提案なんだが、木を置く場所の周囲にロープを張らないか? 縄張りという方法で本来は別の使い道なんだが、その中に入れるんだ」
「良いんじゃないか? できるだけその端から置けばいいだろ」
ジャンの提案で流木を置く場所にロープを張る。
砂漠では目安になる物はない時があるので、ロープを張ってテントを設営したりする時の目安を作るらしい。なんでも端から幾つの結び目にテントを立てれば、次の結び目までが敷地になるとか判るんだと。
ともあれその方法を使って敷地を作る。
初日はその枠の中、次の日はロープを外してまた張り直すって感じだな。
「しかしロープか……。同じロープを使うと問題が起きそうだが、川の掘る場所とかの目安にも良いかもな」
「その場合は色を変えれば良い。私達は縦と横で色を変えるが、今回は流木の置き場所と、川底を掘る場所の特定しかないからな」
こんな感じで上手く行った場所も結構あった。
ホムンクルスの長所を活かしつつ、欠点を埋める感じで浮けば大抵はなんとかなった。この辺りは予め判ってる部分をどうにかするだけの話だからな。
もちろん上手く行かない場合も同じくらいある。
すれ違ったり折り目で行違う時に、どっちが優先とか言う考えがないからだ。人間の場合は最悪の場合止まればいいし、先に移動し始めた方を優先することが多いからだ。しかしホムンクルスの指示がそこまで及ばないことがあり、そうなるとぶつかりあって荷物を散らしたり、運が悪ければホムンクルスが損傷する。
「まあ人間が怪我したわけじゃないからな」
「最悪のケースは避けられたと言っても良い」
「幸いにして時間は前倒しで進んでるし、ペースも判って来た」
「問題なのは……この場所だけじゃあどうにもならん事だな。馬鹿馬鹿しいがお伺いを立てにゃならん部分と、現実的に何とかせにゃならん部分がある」
新たな問題と言うか、想像できたが放置してた部分だ。
お互いの領主が介入して来たというか、やり口が違うだけでほぼ同時。おそらくは背後に向こうの貴族が居るのか、そうでないならば何処かで繋がったのだろう。近いんだから血縁を結ぶ可能性はあるし、領地の抗争をしてた時に仲直りした可能性はあるしな(エレオノーラ失脚を狙って)。
仕方がないのでエレオノーラにお伺いを立てつつ、現場判断で実行できることはやってしまうことにする。
「だからさあ、そんな事も出来ないワケ? 無能だなあ」
「出来ないのではなく、しないのです。貴方は雇い主ではありません。基本的には『新当主』様に確認を取ってからになりますね。もちろん獣程度なら、その場で対処は致しますが」
どうみても見込みなさそうなボンボンが討伐要請をしてきた。
おそらく婿候補の中では最底辺で、父親の格が上に居るだけの奴だろう。もしかしたら親族衆の中でも従兄弟とかで血が濃いのかな? ともあれ命令系統が違う事を前提に断りつつ、同時に対処しない訳ではない事を説明する。
面倒くさいがその辺りも説明しておこう。でないと馬鹿な事をしでかすからな。判り易い話だと、使えもしないのにホムンクルスを接収し、大怪我するとかだ。
「我々が独自に動くと専用の対処料金が発生しますが……」
「新当主様からの命令変更ならば修正範囲内です」
「この地を治められる卿が依頼料を払われるのでなければ、現在の契約の範疇内で対処するべきでしょう。むしろここは積極的に動くよりも、獣の害が起き難くすることを前提に計画するつもりです」
やんわりとお前の話を聞く気はないが、大人しく下がれば何とかしてやる。
そのくらいのニュアンスで伝えたつもりだったのだが、まるで通じていないようだった。あからさまに馬鹿にしたような表情で、俺に対して『当初の言葉』を叩きつけて来る。おそらくはアドリブでナニカするとか、考えを修正できないのだろう。
「君さあ。子供の使いじゃないんでしょ? そのくらいはしても当然なの! パパっと獣くらい始末して見せなきゃ。それともできないワケ?」
「貴方が他の領地の兵士に命令したら罰せられるように、私もそこは同様です。ご領主のご子息ならばお友達も多いのでしょうけれど。私が預かっている戦力は盗賊やゴブリンなら目付けた瞬間に処分できます。小さな騎士団に匹敵しますが、それだけに制約も多いのですよ。御父上の許可なしにあちらの騎士団がうろついたら、当然貴方も罰するでしょう?」
子供であるとか盆暗扱いして来たので、そのまま言い返した。
オブラートに包んではいるが、子供を使いにしても言う事は聞けない。正規料金を払う気も無く、エレオノーラに雇われてる以上は自分に雇われているも同じことだとしか考えられない馬鹿には従えないと言ってやった。全部は理解できないだろうが、半分くらいは通じると信じたいものだ。
それはそれとして、この馬鹿は『馬鹿役』ではないかと思う。あまりにも馬鹿過ぎて、印象を集めてその間に何かしてるのではないかと思うのだ。判り易く言うと、向こうの兵士が何かやってるとかな。
いずれにせよその日は馬鹿の対処で潰れたので、細かい指示はジャンに任せておくしかなかった。次からこういう時の為の指示書も作って置こう。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
呪われ姫の絶唱
朝露ココア
ファンタジー
――呪われ姫には近づくな。
伯爵令嬢のエレオノーラは、他人を恐怖させてしまう呪いを持っている。
『呪われ姫』と呼ばれて恐れられる彼女は、屋敷の離れでひっそりと人目につかないように暮らしていた。
ある日、エレオノーラのもとに一人の客人が訪れる。
なぜか呪いが効かない公爵令息と出会い、エレオノーラは呪いを抑える方法を発見。
そして彼に導かれ、屋敷の外へ飛び出す。
自らの呪いを解明するため、エレオノーラは貴族が通う学園へと入学するのだった。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ミネルヴァ大陸戦記
一条 千種
ファンタジー
遠き異世界、ミネルヴァ大陸の歴史に忽然と現れた偉大なる術者の一族。
その力は自然の摂理をも凌駕するほどに強力で、世界の安定と均衡を保つため、決して邪心を持つ人間に授けてはならないものとされていた。
しかし、術者の心の素直さにつけこんだ一人の野心家の手で、その能力は拡散してしまう。
世界は術者の力を恐れ、次第に彼らは自らの異能を隠し、術者の存在はおとぎ話として語られるのみとなった。
時代は移り、大陸西南に位置するロンバルディア教国。
美しき王女・エスメラルダが戴冠を迎えようとする日に、術者の末裔は再び世界に現れる。
ほぼ同時期、別の国では邪悪な術者が大国の支配権を手に入れようとしていた。
術者の再臨とともに大きく波乱へと動き出す世界の歴史を、主要な人物にスポットを当て群像劇として描いていく。
※作中に一部差別用語を用いていますが、あくまで文学的意図での使用であり、当事者を差別する意図は一切ありません
※作中の舞台は、科学的には史実世界と同等の進行速度ですが、文化的あるいは政治思想的には架空の設定を用いています。そのため近代民主主義国家と封建制国家が同じ科学レベルで共存している等の設定があります
※表現は控えめを意識していますが、一部残酷描写や性的描写があります
【北の果てのキトゥルセン】 ~辺境の王子に転生したので、まったり暮らそうと思ったのに、どんどん国が大きくなっていく件について~
次元謄一
ファンタジー
タイトル変更しました→旧タイトル 「デッドエンドキングダム ~十五歳の魔剣使いは辺境から異世界統一を目指します~」
前世の記憶を持って生まれたオスカーは国王の落とし子だった。父の死によって十五歳で北の辺境王国の統治者になったオスカーは、炎を操る魔剣、現代日本の記憶、そしてなぜか生まれながらに持っていた【千里眼】の能力を駆使し、魔物の森や有翼人の国などを攻略していく。国内では水車を利用した温泉システム、再現可能な前世の料理、温室による農業、畜産業の発展、透視能力で地下鉱脈を探したりして文明改革を進めていく。
軍を使って周辺国を併合して、大臣たちと国内を豊かにし、夜はメイド達とムフフな毎日。
しかし、大陸中央では至る所で戦争が起こり、戦火は北までゆっくりと、確実に伸びてきていた。加えて感染するとグールになってしまう魔物も至る所で発生し……!?
雷を操るツンデレ娘魔人、氷を操るクール系女魔人、古代文明の殺戮機械人(女)など、可愛いけど危険な仲間と共に、戦乱の世を駆け抜ける!
登場人物が多いので結構サクサク進みます。気軽に読んで頂ければ幸いです。
討妖の執剣者 ~魔王宿せし鉐眼叛徒~ (とうようのディーナケアルト)
LucifeR
ファンタジー
その日、俺は有限(いのち)を失った――――
どうも、ラーメンと兵器とHR/HM音楽のマニア、顔出しニコ生放送したり、ギャルゲーサークル“ConquistadoR(コンキスタドール)”を立ち上げたり、俳優やったり色々と活動中(有村架純さん/東山紀之さん主演・TBS主催の舞台“ジャンヌダルク”出演)の中学11年生・LucifeRです!
本作は“小説カキコ”様で、私が発表していた長編(小説大会2014 シリアス・ダーク部門4位入賞作)を加筆修正、挿絵を付けての転載です。
作者本人による重複投稿になります。
挿絵:白狼識さん
表紙:ラプターちゃん
† † † † † † †
文明の発達した現代社会ではあるが、解明できない事件は今なお多い。それもそのはず、これらを引き起こす存在は、ほとんどの人間には認識できないのだ。彼ら怪魔(マレフィクス)は、古より人知れず災いを生み出してきた。
時は2026年。これは、社会の暗部(かげ)で闇の捕食者を討つ、妖屠たちの物語である。
† † † † † † †
タイトル・・・主人公がデスペルタルという刀の使い手なので。
サブタイトルは彼の片目が魔王と契約したことにより鉐色となって、眼帯で封印していることから「隻眼」もかけたダブルミーニングです。
悪魔、天使などの設定はミルトンの“失楽園”をはじめ、コラン・ド・プランシーの“地獄の事典”など、キリス〇ト教がらみの文献を参考にしました。「違う学説だと云々」等、あるとは思いますが、フィクションを元にしたフィクションと受け取っていただければ幸いです。
天使、悪魔に興味のある方、厨二全開の詠唱が好きな方は、良かったら読んでみてください!
http://com.nicovideo.jp/community/co2677397
https://twitter.com/satanrising
ご感想、アドバイス等お待ちしています!
Fate/grand orderのフレンド申請もお待ちしていますw
※)アイコン写真はたまに変わりますが、いずれも本人です。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる