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厄介な事故現場
領地の境で
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問題となる事故現場にやって来たが……。
案の定、領地と治水関係の話が混じっていた。特に太くも深くもない川で、途中に中洲が出来ている。最初はこの中洲を争ってどっちの領地なのかを揉めたらしい。それが棚上げになったのは、上流で大雨が起きたからだ。流されてきた流木やら土砂で中洲が埋まってしまい、それぞれの領地にも結構な被害が出た訳である。
この状態で何とかしようと思えば、領有する騎士の領民を長期にわたって拘束するか、相当額の出費を覚悟し仕える貴族に泣き付いて人足を大量に雇うかしかない。そこまでやって、隣の領主と揉めたいかと言えばそんな筈もないだろう。仮に係争地で無かったとしても、二の足を踏んだはずである。
「今回はエレオノーラの権威を示すってのがあるからな」
「大量の人足だってホムンクルスが居れば何とでもなる」
「エレオノーラはこの事態に対処できる、ホムンクルスは使える存在だ。隣の領主なんぞ物ともしない、だからさっさとこっちに付けって論法だな。そういった評判が稼げるなら費用自体は大したもんじゃねえ」
現地入りした後、地形を確認してから作業を始めることにした。
歴史的背景や領地の由来は既に確認しており、どっちの言い分が正しいともつかぬ状態である。商人たちはこれらの領地間をそれほど抜けて行くわけではないから良いが、監督する行政府の方はさっさと何とかしてくれと言う状態らしい。
なのでここは一気に可決すると同時に、今後の問題に対処しておくことにした。
「つー訳で、今回のポイントは時間と中洲だ。スムーズに流木を除いた後で、中洲が出来ている理由を何とかする」
「そんな事が可能なのか?」
「まあな。というか、大元を絶つだけの話さ」
今回連れているのはジャンと村人たち。
ジャンにくっついて来た移民たちと、同じエリアに住んでいる開拓民、そしてこの辺りの住民である人々だ。みんなベクトルは違えど村人だし、出来ることも限られているから似たような物である。
かわりにホムンクルスたちは剛力で、文句も言わないのでこちらが主力となるだろう。
「大元ということは原因が同じなのか?」
「中洲が出来た理由は、そもそもあそこに溜まり易いからなんだ。流木が引っかかってる理由も同じだな。だから上流の地形とあの場所の手前を少しばかり拡げちまえば消えてなくなるって寸法だよ」
そうなった理由も簡単で、この川が広くも深くも無い事だ。
深くないから何処かに溜まるし、広くないので浅い場所に溜まっていく。調べたら地震とか渇水は以前になかったからな、地形が変わって中州が出来たわけでは無いようである。なら川の形を少しばかり変えて、水の勢いを強くすれば決着だ。
直接に中州を取り除けば文句も出ようが、川の勢いが強くなって消えたならば文句も出まい。どうせそのレベルの土地に価値なんかないし、もっとすごい大雨で洪水が起きたら利用もクソも無いからな。
「だから途中の道と、その二か所を合わせた三つの場所を手分けする」
「全員で道を拡げて全体効率を上げると同時に、ホムンクルスを見せつけるんだ」
「四つ足は暫く往復。最初は他の場所に邪魔な土を移動させ、次は川からだな」
「後は川の曲がった所を真っ直ぐにするだけだ。基本的にどっちも削る感じだな。深く掘れればこしたことはないが、不自然でない程度にやる。もちろん実際に苦労すんのはホムンクルスだが」
荷車を四つ足のホムンクルスに引かせ、木々や土砂をホムンクルスで載せる。
人間は細かい場所の調整作業であったり、小さなものを運ぶような感じになるだろう。後はジャンが指導する、一部の村人たちがホムンクルスへ指示を出す勉強をするくらいだ。ついでに切り株や岩とかを運ぶことで、開拓とかし易くしても良いかもな。
それでだいたい終りの筈なのだが、ジャンが妙な顔をする。
「確認を二つして良いか? 一つ目は川を広くしたら渡れなくならないか? もう一つはどうせなら、橋を架ける成り用水路を掘るのはどうだ? それはこの村でも助かるだろうし、私たちにも良い経験になる」
「それ実質的に二つ以上聞いてるよな? まあいいか」
ジャンの疑問と要望も分からなくもないので答えておこう。
この手の問いは、はぐらかして勝手に試される方が厄介だからな。聞かなきゃ答えないが、聞けばちゃんと答えてくれるという関係は重要だ。その上で条件をちゃんと伝えれば、ジャンたちも言う事を聞くというならばお互いの為になる。
その上で、この辺りの地図を簡単に描いた。
「まず一つ目の渡河に関しては、別に此処で無くても良い」
「上流と下流に渡れる場所は他にあるし、どっちも持ち主たちは同じだ」
「ここはあくまで判り易く、一番通り易かった所だな」
「だが、それだけにもめて来たし、通り易いからこそお互いの領地を狙い合ってたとも言える。だからこの位置で渡る必要は何処にもない。領主である騎士は文句を言うかもしれんが、行政府は何も言わないさ」
最初に此処で渡河できなくなる問題を排除する。
別に川は流れゆくモノであり上流と下流が存在するわけだ。これで互いの領主たちの手から離れるならば少し考えたかもしれないし、その時は橋を架けたかもしれない。しかしながら今回は特にそんな事は無いので、上流なり下流を通れば良いだけの事である。
その上で、次の問題が関わってくるというべきか。
「そんで次だな。どうやっても文句が出る話なんだ」
「なら最初からそのこと自体は覚悟しておく。その上で準備はするぞ」
「こっちの領主に対しては、黙るなら用水路を無償で作る話をする」
「上流の方は完全にこっちの土地の中を川が通ってるから、そこに橋を架けるという話をしても良いな。そういう訳で、今はどっちも作らない。もし向こうの領主がもめた時、橋を架けることを手打ちの条件にするならば良い橋を架けるだけの事だな」
当たり前だが、直接費用は無くとも労力意地で金が掛かる。
だから無制限に良い顔をしないし、相手が折れて来るならば、その事を条件に協力をしても良い訳だ。この辺りの機微を理解しているのが本来は上の貴族なのだが、エレオノーラにはまだ無理だろうし、向こうの貴族はおそらく強く出てくるはずだ。
なのでここは下手には出ず、こっちも強気で行った上で交渉条件として幾つか用意する感じだな。
「だから工事の経験をしたいだけなら後で可能だぞ。今は目の前の事に専念して、ダンジョンを攻略した後の話だな」
「なるほどな。了解した。こっちも一つずつの方が楽でいい」
人間、色々な事を詰め込めるようにはできていない。
まして判断力が低いホムンクルスを連れての作業だ。複数の事を同時にするよりも、一つ一つ片付けて行った方がおそらく確実だと思う。
そんな訳で工事計画自体はスムーズに整った。
問題となる事故現場にやって来たが……。
案の定、領地と治水関係の話が混じっていた。特に太くも深くもない川で、途中に中洲が出来ている。最初はこの中洲を争ってどっちの領地なのかを揉めたらしい。それが棚上げになったのは、上流で大雨が起きたからだ。流されてきた流木やら土砂で中洲が埋まってしまい、それぞれの領地にも結構な被害が出た訳である。
この状態で何とかしようと思えば、領有する騎士の領民を長期にわたって拘束するか、相当額の出費を覚悟し仕える貴族に泣き付いて人足を大量に雇うかしかない。そこまでやって、隣の領主と揉めたいかと言えばそんな筈もないだろう。仮に係争地で無かったとしても、二の足を踏んだはずである。
「今回はエレオノーラの権威を示すってのがあるからな」
「大量の人足だってホムンクルスが居れば何とでもなる」
「エレオノーラはこの事態に対処できる、ホムンクルスは使える存在だ。隣の領主なんぞ物ともしない、だからさっさとこっちに付けって論法だな。そういった評判が稼げるなら費用自体は大したもんじゃねえ」
現地入りした後、地形を確認してから作業を始めることにした。
歴史的背景や領地の由来は既に確認しており、どっちの言い分が正しいともつかぬ状態である。商人たちはこれらの領地間をそれほど抜けて行くわけではないから良いが、監督する行政府の方はさっさと何とかしてくれと言う状態らしい。
なのでここは一気に可決すると同時に、今後の問題に対処しておくことにした。
「つー訳で、今回のポイントは時間と中洲だ。スムーズに流木を除いた後で、中洲が出来ている理由を何とかする」
「そんな事が可能なのか?」
「まあな。というか、大元を絶つだけの話さ」
今回連れているのはジャンと村人たち。
ジャンにくっついて来た移民たちと、同じエリアに住んでいる開拓民、そしてこの辺りの住民である人々だ。みんなベクトルは違えど村人だし、出来ることも限られているから似たような物である。
かわりにホムンクルスたちは剛力で、文句も言わないのでこちらが主力となるだろう。
「大元ということは原因が同じなのか?」
「中洲が出来た理由は、そもそもあそこに溜まり易いからなんだ。流木が引っかかってる理由も同じだな。だから上流の地形とあの場所の手前を少しばかり拡げちまえば消えてなくなるって寸法だよ」
そうなった理由も簡単で、この川が広くも深くも無い事だ。
深くないから何処かに溜まるし、広くないので浅い場所に溜まっていく。調べたら地震とか渇水は以前になかったからな、地形が変わって中州が出来たわけでは無いようである。なら川の形を少しばかり変えて、水の勢いを強くすれば決着だ。
直接に中州を取り除けば文句も出ようが、川の勢いが強くなって消えたならば文句も出まい。どうせそのレベルの土地に価値なんかないし、もっとすごい大雨で洪水が起きたら利用もクソも無いからな。
「だから途中の道と、その二か所を合わせた三つの場所を手分けする」
「全員で道を拡げて全体効率を上げると同時に、ホムンクルスを見せつけるんだ」
「四つ足は暫く往復。最初は他の場所に邪魔な土を移動させ、次は川からだな」
「後は川の曲がった所を真っ直ぐにするだけだ。基本的にどっちも削る感じだな。深く掘れればこしたことはないが、不自然でない程度にやる。もちろん実際に苦労すんのはホムンクルスだが」
荷車を四つ足のホムンクルスに引かせ、木々や土砂をホムンクルスで載せる。
人間は細かい場所の調整作業であったり、小さなものを運ぶような感じになるだろう。後はジャンが指導する、一部の村人たちがホムンクルスへ指示を出す勉強をするくらいだ。ついでに切り株や岩とかを運ぶことで、開拓とかし易くしても良いかもな。
それでだいたい終りの筈なのだが、ジャンが妙な顔をする。
「確認を二つして良いか? 一つ目は川を広くしたら渡れなくならないか? もう一つはどうせなら、橋を架ける成り用水路を掘るのはどうだ? それはこの村でも助かるだろうし、私たちにも良い経験になる」
「それ実質的に二つ以上聞いてるよな? まあいいか」
ジャンの疑問と要望も分からなくもないので答えておこう。
この手の問いは、はぐらかして勝手に試される方が厄介だからな。聞かなきゃ答えないが、聞けばちゃんと答えてくれるという関係は重要だ。その上で条件をちゃんと伝えれば、ジャンたちも言う事を聞くというならばお互いの為になる。
その上で、この辺りの地図を簡単に描いた。
「まず一つ目の渡河に関しては、別に此処で無くても良い」
「上流と下流に渡れる場所は他にあるし、どっちも持ち主たちは同じだ」
「ここはあくまで判り易く、一番通り易かった所だな」
「だが、それだけにもめて来たし、通り易いからこそお互いの領地を狙い合ってたとも言える。だからこの位置で渡る必要は何処にもない。領主である騎士は文句を言うかもしれんが、行政府は何も言わないさ」
最初に此処で渡河できなくなる問題を排除する。
別に川は流れゆくモノであり上流と下流が存在するわけだ。これで互いの領主たちの手から離れるならば少し考えたかもしれないし、その時は橋を架けたかもしれない。しかしながら今回は特にそんな事は無いので、上流なり下流を通れば良いだけの事である。
その上で、次の問題が関わってくるというべきか。
「そんで次だな。どうやっても文句が出る話なんだ」
「なら最初からそのこと自体は覚悟しておく。その上で準備はするぞ」
「こっちの領主に対しては、黙るなら用水路を無償で作る話をする」
「上流の方は完全にこっちの土地の中を川が通ってるから、そこに橋を架けるという話をしても良いな。そういう訳で、今はどっちも作らない。もし向こうの領主がもめた時、橋を架けることを手打ちの条件にするならば良い橋を架けるだけの事だな」
当たり前だが、直接費用は無くとも労力意地で金が掛かる。
だから無制限に良い顔をしないし、相手が折れて来るならば、その事を条件に協力をしても良い訳だ。この辺りの機微を理解しているのが本来は上の貴族なのだが、エレオノーラにはまだ無理だろうし、向こうの貴族はおそらく強く出てくるはずだ。
なのでここは下手には出ず、こっちも強気で行った上で交渉条件として幾つか用意する感じだな。
「だから工事の経験をしたいだけなら後で可能だぞ。今は目の前の事に専念して、ダンジョンを攻略した後の話だな」
「なるほどな。了解した。こっちも一つずつの方が楽でいい」
人間、色々な事を詰め込めるようにはできていない。
まして判断力が低いホムンクルスを連れての作業だ。複数の事を同時にするよりも、一つ一つ片付けて行った方がおそらく確実だと思う。
そんな訳で工事計画自体はスムーズに整った。
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