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机上のコンサル編
新たな相談者
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俺の清々しい週明けは、一つの契約終了をもって為された。
先週まで関わっていた案件を、休日返上で現地入りして解決したところである。
独自性を謡いたがる契約者になんとか満足のいく内容で終えることが出来た。
後はその旨を所長に報告すれば無事終了。適度に時間を掛けて経過観察とご挨拶周りで済むだろう。
「所長。よろしいでしょうか? 先件の顛末です」
「おう、来客中だ。また後で……いや、お前さんも入りな。新しい案件がある」
報告書を持って所長室の扉をノックし声を掛ける。
すると一度断った後で招き入れられた。おそらくは俺の案件が終了したことで、新しい依頼を任せるかどうかと言う所だろう。所長は熟練というか老齢なので、経験的に話している案件は受けても良いと判断して居るのだと思われた。
「来客中、失礼します」
「うちの若いもんです。今回の御相談に使えるかと思って入れました」
「問題無いわ。アイデアさえ出してくれるならね」
入室すると今時珍しいスモークシャドーの呪文。
煙草の煙で姿を遮る古式ゆかしい術式だが、なお珍しいのはその使い手が女性であることだった。煙草吞みの女性に偏見があるわけでもないが、この手の呪文を伝えている家こそ偏見の塊であることが多いからだ。念のために告げておくが、万事豪快な所長が客のプラバシー保護の為に使った事はない。
ただ、声の響きに懐かしい物を感じた。
この大陸への移民後に、なんとか潜り込んだ魔法学園での思い出がくすぐられる。アカデミー時代の悪行の限りを曝け出したいとは露とも思えないが、あの当時のバカ騒ぎは年月を経てなお心を揺さぶられる。いや、歳をとったからこその感傷だからだろうか。
「だ、そうだ。座れ。……しかしペガサス牧場なんぞ上手くまとめたな?」
「自分はクラウディアの出身ですからね。同じ移民出身者の伝手を使って、召喚師を探しました。あちらでは空を飛ぶのは身近な事です」
無関係な事を無関係な人間の前で披露するプライバシー問題。
しかし情報が小さくまとまるダンジョニア大陸ではこういう感じで紹介することが多い。個室の少なさに定評があるクラウディア諸島では考えられない事だが、移民者は地元の流儀に従うのみだ。実際、俺がクラウディア出身である事は判るし、そこの伝手や知識を流用出来ることも伝わっただろう。
「ペガサスの好む草と閉鎖環境への対処も問題ありません。後は経過観察ですね」
「そいつは結構。ただお偉いさん関係には気を付けろよ。『その件は庶民が扱うべきではない』とかなんとか言って、軌道が乗った所で取り上げようとする馬鹿はいるからな」
乗馬スキーな貴族に保護を頼んでいるのだが、俺は頷いて詳細は省いた。
目の前の御客がそこまで知りたいとは思えないし、この場はひとまずうちの事務所がアフターケアをちゃんとしているという事さえ伝われば良い。上流貴族が……場合によっては勘違いしたアホな半端貴族が、商人から目新しい商売を取り上げようとするのは良くあることだ。その保護も考慮していると伝われば、依頼者の心象としては悪くないだろう。
「そろそろ話を戻して良いかしら? 契約に関して相談があるのだけど」
「お嬢さん。うちは確かに相談所ですがね。コンサルタントであって、基本条項は範疇外ですよ」
(うわっ。面倒くさい客だ)
お客と所長のやり取りをできるだけ顔色を変えずに眺める。
ダンジョンのコンサルは基本的に運営へのアドバイスだ。俺がやったように召喚師や農家を探してきたり、役所への届け出やご近所さんへ頭を下げに行くのも範疇には成る。またダンジョンの構成が四角四面になっていて、単純に入れ替え可能な場合は空間自体を交換する魔法も業者に任せず担当することがあった。
しかし、契約の基本条項への相談と調整は仕事の範疇から外れるのだ。
弄れない訳ではないが、色々と必要だから基本条項と呼ばれている。それと厄介なのはもう一つ。この手の客は下手に頭が良いため、『自分から見てこの項目は明らかに不要だ』と思って口を出しているのだ。一つを許せば延々と口出しし続けるのが目に見えているとも言えるだろう。もちろん面倒事はこちらに押し付けた上で。
「何よ。時間を掛けて話し合うなら基本的なとこからでしょ」
「浮いた費用はそのまま此処での相談に使うからあなた達に損はさせないわよ」
「これから何度か利用すると思うし、一度の相談では微妙でも、繰り返せば眺めで見ればお互いに得になるわよ」
嵐の様に付け足して来るが、面倒な物は面倒だ。
何というか、助手に任せられる内容ではないのが問題なのだ。人件費とかもあるが専門の担当官で無ければ弄れない項目なのである。複雑な契約でありダンジョンを弄る時は、毎回世話をする必要が出て来ることから非常に面倒くさい。助手に可能ならば研修生上がりの助手に任せてしまえば人件費はそれほどかからないが、担当官である自分たちがやれば、それだけ多方面に費やせる時間が減るだろう。
そして先ほどの話に戻るが、こういう事を言い出す人物はあちこちで口を出す。
そういった相談でも時間を盗られることに成り、イザ実行するとなると当然の様に関わる羽目になる。もちろん……それを前提にした長期契約ならば話は別だ。大手の事務所と有名どころのダンジョンマスターなどは、むしろ相談役と顧問を兼ねてやっていると言えた。逆に言えばうちみたいな中堅から小規模に首を突っ込みかけている小さな事務所には少々手に余る話だろう。
「……はあ。お嬢さんとりあえず、このフレデリックと話し合ってくださいや。こいつはそろそろ主任に上がるか、それとも独立するかって段階でね。そう言う理由込みで良いなら、話を聞きましょう」
「ちょっ。所長!」
「ふーん。なら、それでいいわよ」
引かないと見たのかここで所長が逃げに走った。
主任試験として利用しても良いなら相談業務を受けても良い。それだけ言い放って出て行ってしまったが、所長室から逃げ出して何処へ行こうというのか? まあ、馴染みの喫茶店に時間を潰しに行くのだろう。
残された俺としては上から売られて肩身が狭い思いで向かい合う事になる。
そう思った時だ、トンと小気味良い音を立てて白い指先が机を叩いた。それだけで互いの姿を隠していた煙が晴れて行く。そこにあった顔は……。
「お久しぶりねフレド。逢えて嬉しいわ」
「エレオノーラ……君か。どおりで聞いた声だと思った」
そこに居たのはアカデミー時代の旧友だ。
一芸型で発想力勝負の俺と違って、魔法使いに必要な能力一揃い全てが優秀な才媛の姿であった。久方ぶりにあって嬉しいという割には、面白そうに見つめる瞳は……どちらかと言えば捕食者の目であっただろう。
俺の清々しい週明けは、一つの契約終了をもって為された。
先週まで関わっていた案件を、休日返上で現地入りして解決したところである。
独自性を謡いたがる契約者になんとか満足のいく内容で終えることが出来た。
後はその旨を所長に報告すれば無事終了。適度に時間を掛けて経過観察とご挨拶周りで済むだろう。
「所長。よろしいでしょうか? 先件の顛末です」
「おう、来客中だ。また後で……いや、お前さんも入りな。新しい案件がある」
報告書を持って所長室の扉をノックし声を掛ける。
すると一度断った後で招き入れられた。おそらくは俺の案件が終了したことで、新しい依頼を任せるかどうかと言う所だろう。所長は熟練というか老齢なので、経験的に話している案件は受けても良いと判断して居るのだと思われた。
「来客中、失礼します」
「うちの若いもんです。今回の御相談に使えるかと思って入れました」
「問題無いわ。アイデアさえ出してくれるならね」
入室すると今時珍しいスモークシャドーの呪文。
煙草の煙で姿を遮る古式ゆかしい術式だが、なお珍しいのはその使い手が女性であることだった。煙草吞みの女性に偏見があるわけでもないが、この手の呪文を伝えている家こそ偏見の塊であることが多いからだ。念のために告げておくが、万事豪快な所長が客のプラバシー保護の為に使った事はない。
ただ、声の響きに懐かしい物を感じた。
この大陸への移民後に、なんとか潜り込んだ魔法学園での思い出がくすぐられる。アカデミー時代の悪行の限りを曝け出したいとは露とも思えないが、あの当時のバカ騒ぎは年月を経てなお心を揺さぶられる。いや、歳をとったからこその感傷だからだろうか。
「だ、そうだ。座れ。……しかしペガサス牧場なんぞ上手くまとめたな?」
「自分はクラウディアの出身ですからね。同じ移民出身者の伝手を使って、召喚師を探しました。あちらでは空を飛ぶのは身近な事です」
無関係な事を無関係な人間の前で披露するプライバシー問題。
しかし情報が小さくまとまるダンジョニア大陸ではこういう感じで紹介することが多い。個室の少なさに定評があるクラウディア諸島では考えられない事だが、移民者は地元の流儀に従うのみだ。実際、俺がクラウディア出身である事は判るし、そこの伝手や知識を流用出来ることも伝わっただろう。
「ペガサスの好む草と閉鎖環境への対処も問題ありません。後は経過観察ですね」
「そいつは結構。ただお偉いさん関係には気を付けろよ。『その件は庶民が扱うべきではない』とかなんとか言って、軌道が乗った所で取り上げようとする馬鹿はいるからな」
乗馬スキーな貴族に保護を頼んでいるのだが、俺は頷いて詳細は省いた。
目の前の御客がそこまで知りたいとは思えないし、この場はひとまずうちの事務所がアフターケアをちゃんとしているという事さえ伝われば良い。上流貴族が……場合によっては勘違いしたアホな半端貴族が、商人から目新しい商売を取り上げようとするのは良くあることだ。その保護も考慮していると伝われば、依頼者の心象としては悪くないだろう。
「そろそろ話を戻して良いかしら? 契約に関して相談があるのだけど」
「お嬢さん。うちは確かに相談所ですがね。コンサルタントであって、基本条項は範疇外ですよ」
(うわっ。面倒くさい客だ)
お客と所長のやり取りをできるだけ顔色を変えずに眺める。
ダンジョンのコンサルは基本的に運営へのアドバイスだ。俺がやったように召喚師や農家を探してきたり、役所への届け出やご近所さんへ頭を下げに行くのも範疇には成る。またダンジョンの構成が四角四面になっていて、単純に入れ替え可能な場合は空間自体を交換する魔法も業者に任せず担当することがあった。
しかし、契約の基本条項への相談と調整は仕事の範疇から外れるのだ。
弄れない訳ではないが、色々と必要だから基本条項と呼ばれている。それと厄介なのはもう一つ。この手の客は下手に頭が良いため、『自分から見てこの項目は明らかに不要だ』と思って口を出しているのだ。一つを許せば延々と口出しし続けるのが目に見えているとも言えるだろう。もちろん面倒事はこちらに押し付けた上で。
「何よ。時間を掛けて話し合うなら基本的なとこからでしょ」
「浮いた費用はそのまま此処での相談に使うからあなた達に損はさせないわよ」
「これから何度か利用すると思うし、一度の相談では微妙でも、繰り返せば眺めで見ればお互いに得になるわよ」
嵐の様に付け足して来るが、面倒な物は面倒だ。
何というか、助手に任せられる内容ではないのが問題なのだ。人件費とかもあるが専門の担当官で無ければ弄れない項目なのである。複雑な契約でありダンジョンを弄る時は、毎回世話をする必要が出て来ることから非常に面倒くさい。助手に可能ならば研修生上がりの助手に任せてしまえば人件費はそれほどかからないが、担当官である自分たちがやれば、それだけ多方面に費やせる時間が減るだろう。
そして先ほどの話に戻るが、こういう事を言い出す人物はあちこちで口を出す。
そういった相談でも時間を盗られることに成り、イザ実行するとなると当然の様に関わる羽目になる。もちろん……それを前提にした長期契約ならば話は別だ。大手の事務所と有名どころのダンジョンマスターなどは、むしろ相談役と顧問を兼ねてやっていると言えた。逆に言えばうちみたいな中堅から小規模に首を突っ込みかけている小さな事務所には少々手に余る話だろう。
「……はあ。お嬢さんとりあえず、このフレデリックと話し合ってくださいや。こいつはそろそろ主任に上がるか、それとも独立するかって段階でね。そう言う理由込みで良いなら、話を聞きましょう」
「ちょっ。所長!」
「ふーん。なら、それでいいわよ」
引かないと見たのかここで所長が逃げに走った。
主任試験として利用しても良いなら相談業務を受けても良い。それだけ言い放って出て行ってしまったが、所長室から逃げ出して何処へ行こうというのか? まあ、馴染みの喫茶店に時間を潰しに行くのだろう。
残された俺としては上から売られて肩身が狭い思いで向かい合う事になる。
そう思った時だ、トンと小気味良い音を立てて白い指先が机を叩いた。それだけで互いの姿を隠していた煙が晴れて行く。そこにあった顔は……。
「お久しぶりねフレド。逢えて嬉しいわ」
「エレオノーラ……君か。どおりで聞いた声だと思った」
そこに居たのはアカデミー時代の旧友だ。
一芸型で発想力勝負の俺と違って、魔法使いに必要な能力一揃い全てが優秀な才媛の姿であった。久方ぶりにあって嬉しいという割には、面白そうに見つめる瞳は……どちらかと言えば捕食者の目であっただろう。
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