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10 ミサンガ騒動
10ー3 よくない?
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10ー3 よくない?
俺は、ゼノの毛を一房もらうとそれを糸に紡いで組み紐の要領でミサンガを作ってみた。
色は、白色一色になるのもなんなので畑の野菜を煮て作った汁で何色かに染め分けてそれを組み合わせて作る。
赤と緑と白を組み合わせて作ったミサンガは、なかなか良くできていた。
俺は、これをラウールのじいちゃんに見せて相談した。
「これを貧民院のみんなに作ってもらったらどうかな?」
俺がきくとじいちゃんは、低く呻いた。
「あの連中にですか?」
「うん」
俺は、頷いた。
組み紐は、そんな複雑な作業でもないし、糸を紡ぐのだって難しくはない。
たいそうな道具もいらないし、大人も子供も関係なくできるし!
色をつけるのがあれだけど、それはあの武闘派神官ルドルフさんにがんばってもらったらいいし。
「これを作る作業をしてもらってその代わりに給金をいくらか払うんだ。そうしたらあの貧民院も暮らしに困らなくなるんじゃね?」
うん。
とりあえずは近所の猫がいなくなるようなことはなくなるんじゃないかな。
俺は、ドキドキしながらラウールのじいちゃんのことを見ていた。
じいちゃんは、しばらく考え込んでいたがやがて、口を開いた。
「確かに、そうすれば貧民院は、暮らしが楽になるでしょうな。しかも、新商品が売れれば我々にも利益はある。やってみる価値はあるやもしれません」
「じゃあ」
「しかし、問題があります」
ラウールのじいちゃんが告げる。
「この山羊の毛・・ただの山羊の毛ではないでしょう?私のような魔力量の少ない者にもわかるぐらいの貴重な物なのではありませんか?」
そう言われて俺は、ぐっと言葉を飲んだ。
確かに、ゼノは、聖獣だし。
もしかしたら聖獣の毛で作ったものを勝手に売ったらダメなのかもしれないけど・・
黙ってたらわからないんじゃね?
結局、俺からアーネストを通して神殿に確認してから商品化を考えることになりラウールのじいちゃんは、帰っていった。
俺は、アーネストにさりげなくゼノの毛でつくったミサンガを見せながらきいた。
「これ、よくない?」
「はい?」
アーネストがぎょっとして俺を見る。
「これ・・もしかして、ゼノ様の毛で?」
俺は、ゼノの毛を一房もらうとそれを糸に紡いで組み紐の要領でミサンガを作ってみた。
色は、白色一色になるのもなんなので畑の野菜を煮て作った汁で何色かに染め分けてそれを組み合わせて作る。
赤と緑と白を組み合わせて作ったミサンガは、なかなか良くできていた。
俺は、これをラウールのじいちゃんに見せて相談した。
「これを貧民院のみんなに作ってもらったらどうかな?」
俺がきくとじいちゃんは、低く呻いた。
「あの連中にですか?」
「うん」
俺は、頷いた。
組み紐は、そんな複雑な作業でもないし、糸を紡ぐのだって難しくはない。
たいそうな道具もいらないし、大人も子供も関係なくできるし!
色をつけるのがあれだけど、それはあの武闘派神官ルドルフさんにがんばってもらったらいいし。
「これを作る作業をしてもらってその代わりに給金をいくらか払うんだ。そうしたらあの貧民院も暮らしに困らなくなるんじゃね?」
うん。
とりあえずは近所の猫がいなくなるようなことはなくなるんじゃないかな。
俺は、ドキドキしながらラウールのじいちゃんのことを見ていた。
じいちゃんは、しばらく考え込んでいたがやがて、口を開いた。
「確かに、そうすれば貧民院は、暮らしが楽になるでしょうな。しかも、新商品が売れれば我々にも利益はある。やってみる価値はあるやもしれません」
「じゃあ」
「しかし、問題があります」
ラウールのじいちゃんが告げる。
「この山羊の毛・・ただの山羊の毛ではないでしょう?私のような魔力量の少ない者にもわかるぐらいの貴重な物なのではありませんか?」
そう言われて俺は、ぐっと言葉を飲んだ。
確かに、ゼノは、聖獣だし。
もしかしたら聖獣の毛で作ったものを勝手に売ったらダメなのかもしれないけど・・
黙ってたらわからないんじゃね?
結局、俺からアーネストを通して神殿に確認してから商品化を考えることになりラウールのじいちゃんは、帰っていった。
俺は、アーネストにさりげなくゼノの毛でつくったミサンガを見せながらきいた。
「これ、よくない?」
「はい?」
アーネストがぎょっとして俺を見る。
「これ・・もしかして、ゼノ様の毛で?」
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