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庇うのは夫だから
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は?
あのバカ王子を繋ぎ止められない私が悪いと言った?
「カトリーヌ嬢、ブラージェル夫人に失礼ですわ」
「普通は公女と王子の婚約なんて絶対駄目になんかならないと思いませんこと?」
「カトリーヌ嬢、」
「そのようなドレスを着ているから男爵令嬢などに浮気されるのですわ。
ご実家のご家族もガッカリなさったことでしょうね」
ふうん。アルミュア家に触れるのね?
「カトリーヌ様。具体的に私はどうすれば良かったのかしら。
カトリーヌ様はお歳も上で経験も豊富ですもの。
二回も婚約が無くなってしまった聡明なカトリーヌ様に教えていただきたいですわ」
「なっ!」
「男爵令嬢がやった事といえば、他人の婚約者でしかも王子殿下の身体に無闇に触れて擦り寄る事と、予算を横領させて貢物をさせた事と、容易く股を開いた事ですけど、どれも私にはできそうもありませんわ。
だって、あの縁談はお断りしたもので、それでもと王命を使って婚約させられたのです。
男爵令嬢のように身体を押し付けて擦り寄れと?
アルミュア家は横領などさせなくとも財力もありますし。
それに初夜に純潔の検査が控えておりますので、軽々しく王子殿下のベッドに上がれませんのよ?
カトリーヌ様には簡単かもしれませんが 私には出来ませんわ」
まあ、あのお金は私向けの予算だけど。
「で、でも!」
「何故 私が繋ぎ止めなくてはならないのかしら?
私が望んだ婚約でもないのに?」
「それでも、」
「このタイプのドレス、今日初めて着ましたの。残念ですが王子殿下の浮気にも婚約破棄にも間に合っていませんわ」
「他にも、」
「カトリーヌ様、あなたは何故 選ばれなかったのかしら」
「は?」
「殿下は様々なパーティに出席していたのだから、あなたも追いかけて出席なされば良かったのに」
「私は子爵令嬢よ!」
普通は伯爵家以上の令嬢しか王子妃にはなれない。それは知っているけど言わせてもらうね。
「ブディット嬢は男爵家のご令嬢でしたわ」
「と、歳が違うわ!」
「では、ブラージェル子爵に三度も断られていたことについての敗因は何かしら?」
「あ、あなた!!」
「これも歳の差が原因?でも私の方が若いのに…」
「わ、私にこんな恥をかかせていいと思っているの!」
「最初は負け犬の遠吠えくらい黙って聞いて差し上げようと思ったのに、アルミュアを口にするからよ。あなた如きが口にしていい家門ではないの。
私はあの元王子に浮気されようが破棄されようが構わなかった。寧ろ嬉しかった。解放されて喜びに満ちたの。もし、あなたが彼の婚約者だとして、彼有責の婚約破棄となっても、微々たる慰謝料を支払われて終わりよ。そうでしょう? 継承権を剥奪されて多額の慰謝料を支払って、二度と王子殿下と呼んでもらえず下働きのような仕事をすることになったのは、相手からアルミュア家だからよ。そのくらい影響力があるの。
私はブラージェル子爵夫人となったけど、アルミュア公爵家の一員であることに変わりは無いの。
ブラージェル子爵の妻になりたいなら人を攻撃していては駄目よ。他人を攻撃している時の女の顔なんて醜く歪んでいるものなの、あなたのようにね」
「な、何よ!金で買った妻の座に座っているくせに!」
「まだ言うの?
カトリーヌ様はお金を積んでも断られたじゃないの」
「っ!!」
「もう私に絡むのは止めて。面倒くさいから。
あと、あなたのことを心配して止めに入ろうとしてくださった夫人方に感謝なさい。あなたほど愚かでも見捨てないでいてくださるなんて、普通は母親くらいよ。ちゃんとお詫びとお礼をお伝えするのよ」
バシャーン!
「きゃあ!」
「……」
「何をなさるのですか!」
カトリーヌ様は私にワインをぶっかけだけど、勢いがついてしまった上に密集していたため、他のご夫人方にもかかってしまった。
「何をやっているのだ!」
「お、お父様!」
「エリーズ、大丈夫か」
「大丈夫ですわ、子爵様」
「エリーズ様に暴言を吐かれて散々侮辱されましたの!」
「ブラージェル夫人…」
「違います!お兄様。カトリーヌがエリーズ様にあり得ないほどの暴言と侮辱を繰り返していたのです!」
カトリーヌ様の叔母様にもワインが掛かったものね。いくら姪でも味方をするのは難しい。他の方達も見聞きしていたら叱る側になる方が安全よね。
「そうですわ!反論されて、言い返せなくなったらワインを掛けるという暴力を振るわれたのです!」
「挙句、ご自分が被害者ぶるなんて信じられませんわ!」
「カトリーヌ?」
「お、お父様、皆様はアルミュア家が怖くて口裏を合わせているのですわ!」
「私の妻は君に絡むようなつまらないことはしない。
ブラージェル夫人として多忙なのに態々出席した妻を貶めるつもりか?」
「クリストファー様っ」
「ブラージェル子爵と呼ぶように何度も言っているのに、こんな簡単なことも理解できずにいるとはな。
頼むから私や妻に関わらないでくれないか。
はっきり言って君が嫌いだ。隣接する領主の娘だから敬意だけははらってきたつもりだが限界だ。
二度と話しかけないでくれ。招待状も送らないでくれ。今夜は遅いから仕方なく滞在させてもらうが、明朝には出て行く。
エリーズ、すまなかった」
「行くと決めたのは私ですわ。早く着替えたいので客室に連れて行ってくださる?」
「ノクタル子爵、失礼します」
子爵は私を抱き上げて客室に向かった。
湯浴みをしつつドレスを濯いだけど当然ワインのシミは落ちない。
浴室から出ると、子爵が私のドレスをじっと見た。
「きっと高いのだろう?」
「染め直してみますわ」
桶を持って来てもらい、ドレスと靴を入れてワインボトルを手に取りドボドボとかけた。
「均一に染まらなくても、別の洗料で染め直させますから」
「作り直さないのか?」
「穴が空いたわけではありませんし、他の方々のドレスと違って染め直しが楽なのです。このドレスには楽に着られる他に利点もあるのですよ。
抱き上げたときにドレスの重さに腕を振るわせることはありませんでしたよね?」
「楽で染め直しができて軽い…なるほどな」
「子爵様も湯浴みをどうぞ」
「そうしよう」
その後は軽く食事をして、並んで歯を磨き就寝した…はずなのに起きたら子爵がいなかった。
時間は0時くらい。
ガウンを羽織って廊下に出ると、使用人がブラージェル子爵の居場所を教えてくれた。ノクタル子爵が謝罪したいと言ったらしい。
少し開いたドアから灯りが漏れていた。
聞こえてくる会話は 酒を飲んで普通に話しているだけのようだった。
客室に戻ろうとしたとき、私の名が聞こえて足を止めた。
「本当にあなたが羨ましい。エリーズ・アルミュア嬢を妻に迎えられるなんて奇跡だな」
「跡継ぎを産ませたら用済みを追い出して、若くて美しい妻を迎えるなんて男の理想じゃないか」
「そのような意図はありません」
「娘と歳の近い嫁なんて最高じゃないか」
「たまたまご縁があっただけです」
「王子の婚約者でなければ誰もが言い寄りたいと願った令嬢ですよ?支援金まで引き出すなんて…子爵はやり手だったのですね」
「…幸運だと思っております」
「アルミュア公爵家のご令嬢ですよ?」
そもそもどうやって落としたのですか?
私は今夜初めてお会いしましたが、夫人ほど完璧な女性はいませんよ」
「あんなに素晴らしい身体を味わうためなら醜聞にまみれた公女を引き取るのも頷けるな。
10年使い込んだらまた若い女に乗り換えるのだろう?
使い古しでもいいから下げ渡してくれないか。
数年くらい愛人として囲えるだろう」
「私も彼女が欲しいです」
「君には無理だろう。時々別邸に招待してやるから」
「謝罪をしたいと言うから来てみれば、何と下品なことか。ノクタル家は親子共々性根が同じなのですね。他の皆さんは会場でノクタル嬢を止めようとした常識ある妻を持ちながら愛人?自分も抱きたい?
こんなことを知ったら嫌悪するでしょうね。
此処にはまともな男は居ないようですね」
仕方ないわね。
コンコンコンコン
「クリストファー様、寝ている間に私を独りぼっちになさるなんて酷いです」
「わ、悪かった」
「浮気でもしているかと思いましたわ」
「そんなはずはないだろう」
「身体が冷えてきてしまったではありませんか。早く抱っこしてください。ベッドに戻りましょう?」
「急いで戻ろう」
「皆様、縁談を申し込んだのはアルミュア公爵です。
この意味、分かりますわね?
では、夫を返してもらいます」
バツが悪そうな男たちの前で、子爵は私を抱き上げて客室に戻った。
あのバカ王子を繋ぎ止められない私が悪いと言った?
「カトリーヌ嬢、ブラージェル夫人に失礼ですわ」
「普通は公女と王子の婚約なんて絶対駄目になんかならないと思いませんこと?」
「カトリーヌ嬢、」
「そのようなドレスを着ているから男爵令嬢などに浮気されるのですわ。
ご実家のご家族もガッカリなさったことでしょうね」
ふうん。アルミュア家に触れるのね?
「カトリーヌ様。具体的に私はどうすれば良かったのかしら。
カトリーヌ様はお歳も上で経験も豊富ですもの。
二回も婚約が無くなってしまった聡明なカトリーヌ様に教えていただきたいですわ」
「なっ!」
「男爵令嬢がやった事といえば、他人の婚約者でしかも王子殿下の身体に無闇に触れて擦り寄る事と、予算を横領させて貢物をさせた事と、容易く股を開いた事ですけど、どれも私にはできそうもありませんわ。
だって、あの縁談はお断りしたもので、それでもと王命を使って婚約させられたのです。
男爵令嬢のように身体を押し付けて擦り寄れと?
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それに初夜に純潔の検査が控えておりますので、軽々しく王子殿下のベッドに上がれませんのよ?
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まあ、あのお金は私向けの予算だけど。
「で、でも!」
「何故 私が繋ぎ止めなくてはならないのかしら?
私が望んだ婚約でもないのに?」
「それでも、」
「このタイプのドレス、今日初めて着ましたの。残念ですが王子殿下の浮気にも婚約破棄にも間に合っていませんわ」
「他にも、」
「カトリーヌ様、あなたは何故 選ばれなかったのかしら」
「は?」
「殿下は様々なパーティに出席していたのだから、あなたも追いかけて出席なされば良かったのに」
「私は子爵令嬢よ!」
普通は伯爵家以上の令嬢しか王子妃にはなれない。それは知っているけど言わせてもらうね。
「ブディット嬢は男爵家のご令嬢でしたわ」
「と、歳が違うわ!」
「では、ブラージェル子爵に三度も断られていたことについての敗因は何かしら?」
「あ、あなた!!」
「これも歳の差が原因?でも私の方が若いのに…」
「わ、私にこんな恥をかかせていいと思っているの!」
「最初は負け犬の遠吠えくらい黙って聞いて差し上げようと思ったのに、アルミュアを口にするからよ。あなた如きが口にしていい家門ではないの。
私はあの元王子に浮気されようが破棄されようが構わなかった。寧ろ嬉しかった。解放されて喜びに満ちたの。もし、あなたが彼の婚約者だとして、彼有責の婚約破棄となっても、微々たる慰謝料を支払われて終わりよ。そうでしょう? 継承権を剥奪されて多額の慰謝料を支払って、二度と王子殿下と呼んでもらえず下働きのような仕事をすることになったのは、相手からアルミュア家だからよ。そのくらい影響力があるの。
私はブラージェル子爵夫人となったけど、アルミュア公爵家の一員であることに変わりは無いの。
ブラージェル子爵の妻になりたいなら人を攻撃していては駄目よ。他人を攻撃している時の女の顔なんて醜く歪んでいるものなの、あなたのようにね」
「な、何よ!金で買った妻の座に座っているくせに!」
「まだ言うの?
カトリーヌ様はお金を積んでも断られたじゃないの」
「っ!!」
「もう私に絡むのは止めて。面倒くさいから。
あと、あなたのことを心配して止めに入ろうとしてくださった夫人方に感謝なさい。あなたほど愚かでも見捨てないでいてくださるなんて、普通は母親くらいよ。ちゃんとお詫びとお礼をお伝えするのよ」
バシャーン!
「きゃあ!」
「……」
「何をなさるのですか!」
カトリーヌ様は私にワインをぶっかけだけど、勢いがついてしまった上に密集していたため、他のご夫人方にもかかってしまった。
「何をやっているのだ!」
「お、お父様!」
「エリーズ、大丈夫か」
「大丈夫ですわ、子爵様」
「エリーズ様に暴言を吐かれて散々侮辱されましたの!」
「ブラージェル夫人…」
「違います!お兄様。カトリーヌがエリーズ様にあり得ないほどの暴言と侮辱を繰り返していたのです!」
カトリーヌ様の叔母様にもワインが掛かったものね。いくら姪でも味方をするのは難しい。他の方達も見聞きしていたら叱る側になる方が安全よね。
「そうですわ!反論されて、言い返せなくなったらワインを掛けるという暴力を振るわれたのです!」
「挙句、ご自分が被害者ぶるなんて信じられませんわ!」
「カトリーヌ?」
「お、お父様、皆様はアルミュア家が怖くて口裏を合わせているのですわ!」
「私の妻は君に絡むようなつまらないことはしない。
ブラージェル夫人として多忙なのに態々出席した妻を貶めるつもりか?」
「クリストファー様っ」
「ブラージェル子爵と呼ぶように何度も言っているのに、こんな簡単なことも理解できずにいるとはな。
頼むから私や妻に関わらないでくれないか。
はっきり言って君が嫌いだ。隣接する領主の娘だから敬意だけははらってきたつもりだが限界だ。
二度と話しかけないでくれ。招待状も送らないでくれ。今夜は遅いから仕方なく滞在させてもらうが、明朝には出て行く。
エリーズ、すまなかった」
「行くと決めたのは私ですわ。早く着替えたいので客室に連れて行ってくださる?」
「ノクタル子爵、失礼します」
子爵は私を抱き上げて客室に向かった。
湯浴みをしつつドレスを濯いだけど当然ワインのシミは落ちない。
浴室から出ると、子爵が私のドレスをじっと見た。
「きっと高いのだろう?」
「染め直してみますわ」
桶を持って来てもらい、ドレスと靴を入れてワインボトルを手に取りドボドボとかけた。
「均一に染まらなくても、別の洗料で染め直させますから」
「作り直さないのか?」
「穴が空いたわけではありませんし、他の方々のドレスと違って染め直しが楽なのです。このドレスには楽に着られる他に利点もあるのですよ。
抱き上げたときにドレスの重さに腕を振るわせることはありませんでしたよね?」
「楽で染め直しができて軽い…なるほどな」
「子爵様も湯浴みをどうぞ」
「そうしよう」
その後は軽く食事をして、並んで歯を磨き就寝した…はずなのに起きたら子爵がいなかった。
時間は0時くらい。
ガウンを羽織って廊下に出ると、使用人がブラージェル子爵の居場所を教えてくれた。ノクタル子爵が謝罪したいと言ったらしい。
少し開いたドアから灯りが漏れていた。
聞こえてくる会話は 酒を飲んで普通に話しているだけのようだった。
客室に戻ろうとしたとき、私の名が聞こえて足を止めた。
「本当にあなたが羨ましい。エリーズ・アルミュア嬢を妻に迎えられるなんて奇跡だな」
「跡継ぎを産ませたら用済みを追い出して、若くて美しい妻を迎えるなんて男の理想じゃないか」
「そのような意図はありません」
「娘と歳の近い嫁なんて最高じゃないか」
「たまたまご縁があっただけです」
「王子の婚約者でなければ誰もが言い寄りたいと願った令嬢ですよ?支援金まで引き出すなんて…子爵はやり手だったのですね」
「…幸運だと思っております」
「アルミュア公爵家のご令嬢ですよ?」
そもそもどうやって落としたのですか?
私は今夜初めてお会いしましたが、夫人ほど完璧な女性はいませんよ」
「あんなに素晴らしい身体を味わうためなら醜聞にまみれた公女を引き取るのも頷けるな。
10年使い込んだらまた若い女に乗り換えるのだろう?
使い古しでもいいから下げ渡してくれないか。
数年くらい愛人として囲えるだろう」
「私も彼女が欲しいです」
「君には無理だろう。時々別邸に招待してやるから」
「謝罪をしたいと言うから来てみれば、何と下品なことか。ノクタル家は親子共々性根が同じなのですね。他の皆さんは会場でノクタル嬢を止めようとした常識ある妻を持ちながら愛人?自分も抱きたい?
こんなことを知ったら嫌悪するでしょうね。
此処にはまともな男は居ないようですね」
仕方ないわね。
コンコンコンコン
「クリストファー様、寝ている間に私を独りぼっちになさるなんて酷いです」
「わ、悪かった」
「浮気でもしているかと思いましたわ」
「そんなはずはないだろう」
「身体が冷えてきてしまったではありませんか。早く抱っこしてください。ベッドに戻りましょう?」
「急いで戻ろう」
「皆様、縁談を申し込んだのはアルミュア公爵です。
この意味、分かりますわね?
では、夫を返してもらいます」
バツが悪そうな男たちの前で、子爵は私を抱き上げて客室に戻った。
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