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第5話(13)
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「やっぱり驚いちゃうよね。でも、お願いだよ。しゅーすけ君」
「ど、どうして、そんな……?」
「最初はね、勝てばしゅーすけ君と一緒に居られるんだ、って喜んでたけど……。落ち着いて考えたら、これって負けた方は…………戻っちゃうんだよね……」
「あ……」
確かに、そうだ。
今の姿のマシマロ、レートと一緒に生活できて毎日が楽しかったから、そんな大切なことをすっかり忘れていた。
……いや、もしかしたら無意識に考えないようにしていたのかもしれない。僕は、今この瞬間が大切で、ずっと答えから逃げていたのかも、しれない。
「これはあたしが選んでもらえるって勝手な想像を前提に話してるんだけど……もし、そうなっちゃったら、レー君は悲しむと思うんだ。あたし、そんなのやだな……」
「だから……自分が……」
「悩んだけど、これが一番良いかなって。実は昨日の夜から決めたんだ。でも、しゅーすけ君と一緒にいたら楽しくって、なかなか言い出せなくって」
昨日。そうか、だから買い物の時ネコ缶を見てたんだ。もう、自分は戻ると決心していたから……。
「……マシマロは、いいの?」
「うん。あたしはお姉ちゃんだからねっ。弟ちゃんには楽しく過ごして欲しいのだよー」
もう自分の中で踏ん切りがついてるみたいで、その笑顔には曇りがなかった。
でも、それがかえって辛い。
「…………」
「も、もうやだなー。暗い顔しないでよっ。どんな姿でも、一緒だからねっ」
「………………」
「しゅーすけ君。お願いだよ。あたしの、最初で最後のお願い、聞いてほしい」
「……あ、ああ」
瞳の力に押されるように、納得できないまま首肯してしまった。
「あたしたちがうかれて引き受けたことなのに、こんなこと頼んで……ごめんなさい。でも、どうしても、あたしだけは……無理なんだ」
「そ、それなら、レートだって同じ気持ち――」
『にゃあ』
「はいっ?」
不意に猫の声。そしてコンコンとガラスを叩く音。
「あちゃー、もう時間なんだ。しゅーすけ君、あたし今から出かけるね」
「えっ? ちょ、ちょっと待ってよ」
次々変化する状況に対応できないまま、マシマロの後をついて外へ出る。
するとそこには昨日会った小太り白猫マイクと、恐らく初対面であろう黒猫五匹が座っていた。これは?
「ど、どうして、そんな……?」
「最初はね、勝てばしゅーすけ君と一緒に居られるんだ、って喜んでたけど……。落ち着いて考えたら、これって負けた方は…………戻っちゃうんだよね……」
「あ……」
確かに、そうだ。
今の姿のマシマロ、レートと一緒に生活できて毎日が楽しかったから、そんな大切なことをすっかり忘れていた。
……いや、もしかしたら無意識に考えないようにしていたのかもしれない。僕は、今この瞬間が大切で、ずっと答えから逃げていたのかも、しれない。
「これはあたしが選んでもらえるって勝手な想像を前提に話してるんだけど……もし、そうなっちゃったら、レー君は悲しむと思うんだ。あたし、そんなのやだな……」
「だから……自分が……」
「悩んだけど、これが一番良いかなって。実は昨日の夜から決めたんだ。でも、しゅーすけ君と一緒にいたら楽しくって、なかなか言い出せなくって」
昨日。そうか、だから買い物の時ネコ缶を見てたんだ。もう、自分は戻ると決心していたから……。
「……マシマロは、いいの?」
「うん。あたしはお姉ちゃんだからねっ。弟ちゃんには楽しく過ごして欲しいのだよー」
もう自分の中で踏ん切りがついてるみたいで、その笑顔には曇りがなかった。
でも、それがかえって辛い。
「…………」
「も、もうやだなー。暗い顔しないでよっ。どんな姿でも、一緒だからねっ」
「………………」
「しゅーすけ君。お願いだよ。あたしの、最初で最後のお願い、聞いてほしい」
「……あ、ああ」
瞳の力に押されるように、納得できないまま首肯してしまった。
「あたしたちがうかれて引き受けたことなのに、こんなこと頼んで……ごめんなさい。でも、どうしても、あたしだけは……無理なんだ」
「そ、それなら、レートだって同じ気持ち――」
『にゃあ』
「はいっ?」
不意に猫の声。そしてコンコンとガラスを叩く音。
「あちゃー、もう時間なんだ。しゅーすけ君、あたし今から出かけるね」
「えっ? ちょ、ちょっと待ってよ」
次々変化する状況に対応できないまま、マシマロの後をついて外へ出る。
するとそこには昨日会った小太り白猫マイクと、恐らく初対面であろう黒猫五匹が座っていた。これは?
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