4 / 25
4話 かっこいい堀宮さん
しおりを挟む
白川くん自身も運動神経が良いことだけあってそこそこ腕っぷしがあると思っていた。
だけど、まさか堀宮さんがケンカすらも制してしまうなんて……かっこいい、いやいや違う今は白川くんの心配を。
「すまない、桜田……俺は今日も……」
「僕こそごめん。今日こそって期待してた僕が悪いんだ」
「お、お前マジでぶっ飛ばすぞ!」
そう二人で冗談を言いあっていると、堀宮さんがムスッとした顔で僕の腕を強く引っ張った。
「早く来なさい、桜田くん」
僕は机にカバンを取りに戻る。
そして堀宮さんの側まで駆け足で向かった。
自分の思い通りに事が運んだのもあってかご機嫌そうな堀宮さん。
ニヤッと一瞬笑顔を浮かべるものの、首を一度横に振る。慌てた様子もなくいつもの、何事にも動じないクールな顔つきに戻った。
あのクールな堀宮さんがデレている?
ニヤけている、のかな……?
僕の一緒にいて喜んでくれるのは嬉しいけど、白川くんはもう……うん戦意喪失しているみたいだ。
まあ、毎日毎日僕を賭けては堀宮さんに敗北し、毎度のことながら身体を痛め、一向にカラオケに行くといった約束は今もまだ実現できていないのだ。
だけど、まさか堀宮さんがケンカすらも制してしまうなんて……かっこいい、いやいや違う今は白川くんの心配を。
「すまない、桜田……俺は今日も……」
「僕こそごめん。今日こそって期待してた僕が悪いんだ」
「お、お前マジでぶっ飛ばすぞ!」
そう二人で冗談を言いあっていると、堀宮さんがムスッとした顔で僕の腕を強く引っ張った。
「早く来なさい、桜田くん」
僕は机にカバンを取りに戻る。
そして堀宮さんの側まで駆け足で向かった。
自分の思い通りに事が運んだのもあってかご機嫌そうな堀宮さん。
ニヤッと一瞬笑顔を浮かべるものの、首を一度横に振る。慌てた様子もなくいつもの、何事にも動じないクールな顔つきに戻った。
あのクールな堀宮さんがデレている?
ニヤけている、のかな……?
僕の一緒にいて喜んでくれるのは嬉しいけど、白川くんはもう……うん戦意喪失しているみたいだ。
まあ、毎日毎日僕を賭けては堀宮さんに敗北し、毎度のことながら身体を痛め、一向にカラオケに行くといった約束は今もまだ実現できていないのだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる