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第198話 怒涛の三期生⁉

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 「おっ、全員集まってるみたいだね!いやぁ、まさか、ここまでの事態になるとは思わなかったよ!!ハッハッハ!!!」

 「社長、笑ってないで早く話を進めて下さい。ただでさえ忙しい時期なんですから、テキパキ動いて貰わないと時間が足りませんよ?ほら、一部の社員が恨みがましそうに、こっちを睨んでいるじゃありませんか。そもそも、ここまでの事態になるまでに相談していれば、一つくらい対抗策は出せたんじゃないんですか?それなのに、今になって―――――――――」

 「わ、分かってる分かってる!!えーと、取り敢えず紹介からしようか!まず、殺気から後ろでブツブツ言ってるのは、私の秘書として働いて雇った『柏崎《かしわざき》 円《まどか》ちゃん』だ!基本的に会う機会は少ないと思うが、よろしく頼む!!」

 「はぁぁ、『ちゃん』付けは止めてくださいと言った筈ですが?ご紹介に預かりました柏崎 円です。よろしくお願いします。」

 綺麗に纏められた黒色の髪と紺色のスーツが似合う美人な人だけに、寝不足によって、目元にくっきり残っている隈が、最近の忙しさを感じさせる。
 話していた内容的に、寝不足の原因は高太郎さんにありそうだが、触れない方が良さそうだ。・・・・相当怒りが溜まっているようだし?
 それにしても、高太郎さんに真面目な秘書が付いてくれることになって、本当に良かった。柏崎さん、マジで頼んだ!

 「それと、後ろに居る三人が、今日からスペースオペラでデビューする三期生の皆さんだ!えーと、自己紹介をお願いしても良いかな?」

 紹介された男性三人に視点を移す。
 まず、こちらから見て左側の男性は、ガッチリとして引き締まった体系で、迷彩柄のTシャツの上からでも分かるレベルで、体の筋肉が盛り上がっているのが分かった。

 「はい!しょ、、私の名前は『真田《さなだ》 雅敏《まさとし》』と言います!!先輩方、ご迷惑をお掛けすると思いますが、よろしくお願い致します!!」

 おぉ、元気だなぁ。流石、体育会系の見た目をしているだけあるな。

 「あれれ、出遅れてしまいましたがな!しゃあへん、次はワイが行かせて貰うでぇ!!ワイの名は『猿飛《さるとび》 寺狼《じろう》』、しがない元お笑い芸人や!!そこんとこ、よろしゅうなぁ?」

 次に、胡散臭そうな雰囲気を隠さず、そのまま話し出した真ん中の男性は、ヒョウ柄のスーツ(?)に身を包み、白いマフラーを首に巻いていた。
 髪の毛を金髪に染めているので、ヒョウ柄のスーツを相まって。とてもチャラそうに見えてしまうが、今のところ、他のライナーからの印象は最悪だろう。せめて、今かけているだけでも、外してくれれば良いのに。

 「あっ、『上杉《うえすぎ》 世那《せな》』と言います。一応、元料理人です。えっと、その、はい。」

 最後に、三人の中で一番を感じるほど大きな体格の男性は、上杉さんと言うらしい。
 うーん、大体190くらいか?それぐらいの身長を持ちながら、自信なさげに自己紹介をしたせいで、城東さん等はズッコケそうになっている。多分、一番ヤバい奴だと思ってんたんじゃないのか?緒恋さんなんて、目を合わせないように必死だ。
 まぁ、緊張してしまうのしょうがない。何故なら、上杉さんの服装は、特に特徴の無いジャケットとジーパンにも関わらず、上杉さんの髪型はで頬にある大きな切り傷が怖すぎるせいだ。

 「あ、なんか、すみません。」

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