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海ダンジョン6階層
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私には要らないけど、海人君の両親は欲しがっていたみたいだ。水筒の魔道具。
「持ち歩きに邪魔そうだし、ましなの作ってあげたら?」
「ちょっと、水の魔道回路って面倒でさ」
微妙に自信なさげ。
「そっか。じゃあこの魔道具でいいんじゃない?マジックバッグも持ってるしさ」
「まあ。美優ちゃんちのダンジョンなら、ペットボトルの水があれば充分だし、ショップから離れる事は滅多にないだろうし」
そういえば、アドベンチャーショップは、年中無休だ。交替で休んではいるんだろうけど。
お客さんも少ないしね。
「でも、美優ちゃんとか僕のスキルは一部知られているから、田舎で暇でも、立ち位置的にはかなり重要らしい」
「…へえ?」
マジックバッグの注文は未だに絶えないし、海人君もポーション作り、結構頑張っているみたいだ。
まあ、今はどうでもいいかな。この水鉄砲エリアを抜けないと。
水鉄砲じゃなくて、水魔法だけど、水が飛んでくるだけだ。
でも、当たれば反対側の壁に叩きつけられるし、軽装では皮膚が切れる。
「うん。この程度なら、身体強化程度で抜けられそう」
「そうなのか?…けどセーフティエリアに着くまで長いからな」
「当然、途中休憩は挟むよ」
固定砲台だけど、全部は相手にしてられない。魔力も持たないし、時間も勿体ない。
タマは出たがらなかったけど、ポチとピヨちゃんは、並走してくる。
特にピヨちゃんが凄い。蹴爪の一撃で、砲台は消える。
休憩まで海人君の魔力が持たなかったので、余分に休憩は入れるようにしよう。
「はぁ…きっついな」
「マジックベリーのポーション、残り大丈夫?」
「んー。なくなりそうなら、貰いたい。ちゃんと返すから」
「そこは心配してないよ」
思ったより、時間かかってる。出入り口付近以外、冒険者の気配はないし、無理そうならピヨちゃんに乗せて貰おう。
「美優ちゃんて、運がいいの?」
「え?何で?」
「いやさ、結構な数水筒がドロップしてるし。普通は1日1本から2本位だよ?」
「まあ、貰えるならいいじゃん?」
結構いい値段で売れるし、そしたら休みを入れて、ネズミーランドで遊びたいし。
キャラクターの形の食べ物とか、結構お高めだけど、ちょっと食べてみたいと思ってたんだよね。
ピヨちゃんにも協力してもらって、どうにかセーフティエリアに着いた。初見の人が辿り着くのは、5階層から先は難しいと言われている。
集まった水筒は12本。ビールケースか!
「倒し方が違うのかな?」
因みにピヨちゃん達は1本も持っていない。
「魔法で倒したからとか?」
「有りかも」
まあ、どうでもいい。
「宝クジでもやってみたら?」
「いや、私小学生だし」
それに、魔法を使って倒したから出る確率が上がったのかもしれないし。
明日もあるし、もう寝よう。
「うーん…」
「どうしたの?やっと出た水筒をしげしげと眺めて」
「剛力のスキルを使ってやってみたら、出たからさ」
「おお…」
本当に魔力が鍵になっていたのかも?でも、今までの冒険者も、スキルを全く使わない訳はなかったと思うけど。
「でも、そこまでしてと思うんだよな…」
それでも確率が上がる程度だしね。
「なら、次は支援魔法でもかける?」
「水筒はもういいけど、スピードアップしたいから、かけて欲しい」
私も走ろうかな?ポチも喜ぶし。
(わーい!楽しいワン!)
地図は海人君が見てくれてるし、お陰で順調に行けた。
水筒は、最終的に私は24本。海人君は2本。両親へのお土産に丁度いい。
私は全部売却だ。1本1万だから、ちょっとした月収並みだ。
かなり驚かれたけど、運が良かったと言って誤魔化した。
「あれ?帰るの今日だっけ?」
「ううん!明日はあっち!」
勿論、ネズミーランドだ。
海人君のため息が深くなる。
「なら、ハマアサリを集めていようかな」
「ポチ、貸す?」
「そうだな…念話も覚えたいし、頑張ってみるよ」
迷子に間違われたりもしたけど、楽しかった!明日はお父さんの実家に行くから帰らないと。
海人君を迎えに行ったら、念話習得してて、驚いた。
動物と話せるのなんて、ファンタジー!うちの子達が只の動物かはさておいて。ね?
「持ち歩きに邪魔そうだし、ましなの作ってあげたら?」
「ちょっと、水の魔道回路って面倒でさ」
微妙に自信なさげ。
「そっか。じゃあこの魔道具でいいんじゃない?マジックバッグも持ってるしさ」
「まあ。美優ちゃんちのダンジョンなら、ペットボトルの水があれば充分だし、ショップから離れる事は滅多にないだろうし」
そういえば、アドベンチャーショップは、年中無休だ。交替で休んではいるんだろうけど。
お客さんも少ないしね。
「でも、美優ちゃんとか僕のスキルは一部知られているから、田舎で暇でも、立ち位置的にはかなり重要らしい」
「…へえ?」
マジックバッグの注文は未だに絶えないし、海人君もポーション作り、結構頑張っているみたいだ。
まあ、今はどうでもいいかな。この水鉄砲エリアを抜けないと。
水鉄砲じゃなくて、水魔法だけど、水が飛んでくるだけだ。
でも、当たれば反対側の壁に叩きつけられるし、軽装では皮膚が切れる。
「うん。この程度なら、身体強化程度で抜けられそう」
「そうなのか?…けどセーフティエリアに着くまで長いからな」
「当然、途中休憩は挟むよ」
固定砲台だけど、全部は相手にしてられない。魔力も持たないし、時間も勿体ない。
タマは出たがらなかったけど、ポチとピヨちゃんは、並走してくる。
特にピヨちゃんが凄い。蹴爪の一撃で、砲台は消える。
休憩まで海人君の魔力が持たなかったので、余分に休憩は入れるようにしよう。
「はぁ…きっついな」
「マジックベリーのポーション、残り大丈夫?」
「んー。なくなりそうなら、貰いたい。ちゃんと返すから」
「そこは心配してないよ」
思ったより、時間かかってる。出入り口付近以外、冒険者の気配はないし、無理そうならピヨちゃんに乗せて貰おう。
「美優ちゃんて、運がいいの?」
「え?何で?」
「いやさ、結構な数水筒がドロップしてるし。普通は1日1本から2本位だよ?」
「まあ、貰えるならいいじゃん?」
結構いい値段で売れるし、そしたら休みを入れて、ネズミーランドで遊びたいし。
キャラクターの形の食べ物とか、結構お高めだけど、ちょっと食べてみたいと思ってたんだよね。
ピヨちゃんにも協力してもらって、どうにかセーフティエリアに着いた。初見の人が辿り着くのは、5階層から先は難しいと言われている。
集まった水筒は12本。ビールケースか!
「倒し方が違うのかな?」
因みにピヨちゃん達は1本も持っていない。
「魔法で倒したからとか?」
「有りかも」
まあ、どうでもいい。
「宝クジでもやってみたら?」
「いや、私小学生だし」
それに、魔法を使って倒したから出る確率が上がったのかもしれないし。
明日もあるし、もう寝よう。
「うーん…」
「どうしたの?やっと出た水筒をしげしげと眺めて」
「剛力のスキルを使ってやってみたら、出たからさ」
「おお…」
本当に魔力が鍵になっていたのかも?でも、今までの冒険者も、スキルを全く使わない訳はなかったと思うけど。
「でも、そこまでしてと思うんだよな…」
それでも確率が上がる程度だしね。
「なら、次は支援魔法でもかける?」
「水筒はもういいけど、スピードアップしたいから、かけて欲しい」
私も走ろうかな?ポチも喜ぶし。
(わーい!楽しいワン!)
地図は海人君が見てくれてるし、お陰で順調に行けた。
水筒は、最終的に私は24本。海人君は2本。両親へのお土産に丁度いい。
私は全部売却だ。1本1万だから、ちょっとした月収並みだ。
かなり驚かれたけど、運が良かったと言って誤魔化した。
「あれ?帰るの今日だっけ?」
「ううん!明日はあっち!」
勿論、ネズミーランドだ。
海人君のため息が深くなる。
「なら、ハマアサリを集めていようかな」
「ポチ、貸す?」
「そうだな…念話も覚えたいし、頑張ってみるよ」
迷子に間違われたりもしたけど、楽しかった!明日はお父さんの実家に行くから帰らないと。
海人君を迎えに行ったら、念話習得してて、驚いた。
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