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256話
しおりを挟む門の前に着くと、早速ネイトが門番さん達と話をしていますわね。
何やら門番の方が、難しそうな顔をしていますが......もしかして、やっぱり無茶なお願いだったとかでしょうか?
なんて思っていると、私と同様に外の様子を窺っていたユーリも
「やっぱり難しいんでしょうか?」
と心配そうな顔で呟きましたわね。
そんなユーリの言葉に、私もミリアも、ディアも苦笑しながら首を傾げていると、無事に門番と話を終えたネイトが馬車の方に戻ってきましたわ。
普段は検問の後にすぐで出発してしまうんですが、当然ですが今回は馬車に乗り込んできて、何とも言えないような複雑そうな顔をしていますわ。
まぁ、そんな顔を見るといい結果ではなかった、というのが想像ついてしまいますが、一応ちゃんと話を聞かないといけませんからね。
「どうだった?」
とネイトに確認をしてみると
「一応、事情は話してきましたが、実際にどのような人達が乗っているのかわからないからなんとも言えない、とのことで......」
そう言ったネイトは馬車の中から後ろを付けて来ていた馬車に視線を向けましたわ。
その視線は、なんだか普段よりも鋭くて、そんな顔も出来るんだ、と少し驚いてしまいましたが......きっとネイトなりに色々と思うことがあるんでしょうね。
なんて思いながら門番との会話の内容を詳しく聞きましたわ。
どうやら、伯父様達のおかげで門番さん達に私たちが門を通る話は聞いていたみたいなんですのよ。
なので、お母様の形見である家紋の入ったペンダントを見せると、特に何も問題なく通ることが可能になってはいたんですが、今回の想定外の出来事ですわ。
そのせいで、門を通るのは構わないけど、後ろの馬車に関しては一度話をしてみないとわからない、とのことで......とりあえず、一旦後ろの馬車の様子を見ている間、待機して欲しい、とのことらしいですわ。
ネイトの話を聞いて
「なるほど......確かに、まだ私たちの勘違いという可能性も捨てきれませんからね」
とミリアは呟きましたが、これが全て私たちの勘違いなのであれば、紛らわしいにも程がありますのよ。
ここまで追いかけまわされておきながら、私たちの勘違いでした、となったら流石に怒りますわ。
なんて思っていると苦笑しているミリアに
「とはいえ、ここまで追いかけられて勘違いだったら、紛らわしすぎますよ」
やっぱりユーリやディアも私と同じことを思ったみたいで、抗議するかのようにミリアにそう言っていますわね。
ディアはユーリの言葉に大きく頷いていますし、ネイトの方も同じようなことを思っているみたいで苦笑しながらもユーリの言葉に小さく頷いていますわ。
そんな4人の様子を見ながら、私もユーリの言葉に
「うーん......まぁ、その通りね」
と頷いた後に
「とりあえず、今は門番の人からの話を待ちましょう。きっと今頃話を聞いているはずだし、それを聞かないと何も出来ないですわ」
と付け加える様にそう言うと、4人ともしっかりと私の言葉に頷いてくれましたわ。
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