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157話
しおりを挟むえーっと......まぁ、とにかくお母様の評価がどれほど高いのか、がわかった、と考えるしかありませんわね。
なんて思いながらジャミン様を見ると、いまだに警戒を解くことなくチラチラと私のことを見ていますわね。
うーん....なぜここまで敵視されているのか全くわからないのが困りますわよね。
もしかして、ジャミン様はレオンハルト様にだけ婚約者が出来たことを腹立たしく思っていますの?
いや、ですが殿下と一貴族の婚約は話が全く違いますもの。
こればかりは仕方がありませんわよね。
そう思いながら助けを求める様にレオンハルト様を見ると、どうやらまさかジャミン様がこれほどまで私に対して警戒心を抱くとは思っていなかったんでしょう。
「うーん......」
と困ったような顔をしていましたわ。
まぁ、そうなりますわよね。
私もどうすればいいかわかりませんし、なんだか部屋の中の雰囲気が悪くなってしまいましたわね。
なんて思っていると、ジャミン様が唐突に
「それで?なぜ俺を呼んだんですか?父上のことなので、何か話があるんですよね?」
と陛下に話しかけましたわね。
確かに、この場に呼ばれるとそう考えるのが自然かもしれませんが......。
そう思って私とレオンハルト様も陛下達の方に視線を向けると、陛下はよく聞いてくれた、とでも言いたそうに表情をパァっと明るくさせたかと思ったら
「あぁ、そのことだが、噂のことを知っているなら話は早いな」
と言って、ニッコリと微笑みましたわ。
そして、陛下はその笑顔を崩すことなくこう言いましたの。
「明日のパーティーがあるだろう?その時、出来るだけこの2人のことを気にかけてやって欲しいんだ」
これには思わず
「..........へ?」
という間抜けな声が出てしまいましたわ。
だって、この2人、というのは私とレオンハルト様のことを言っていますのよね?
え、えっと?気にかけて欲しい、というのは一体?
レオンハルト様は何か知っているかと思って、チラッと顔をみますが、どうやら初めて聞いたらしく驚いた顔をして固まっていますし、当然ですがジャミン様も眉を顰めて
「......どういうことですか?」
と陛下に質問していますわね。
えぇ、本当にどういうことですの、という感じですわ。
動揺している私たち3人の前では、大人3人が楽しそうにニコニコ微笑んでいて、
「一応、ブレイドにも頼んではいるんだけど、やっぱり次期公爵よりも王族と関りがある、とわかった方が周りも変なことが出来ないでしょう?」
そう言ってきた伯母様は、いい提案でしょう?とでも言うように満面の笑みですわね。
言っていることは理解出来ますわよ?
レオンハルト様が私の隣にずっといてくれるとは限りませんし、ブレイドも婚約者の相手があるんですから自由に動けませんもの。
ですが、だからといって殿下に頼むのは違うといいますか....。
当然ですがレオンハルト様も私と同じ意見で
「まぁ、確かにそうですが.......とはいえ、ジャミンも忙しいでしょうし、そんなことを頼むのは流石に.....」
どうにかこの提案を断ろう、と言葉を選んでいるみたいですわね。
私も何か良い感じのことが言えたらいいんですが.........全く思いつきませんわ。
ど、どうしましょう.....。
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