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145話
しおりを挟むそんなことがありながらも、無事に伯母様が準備してくれたドレスに着替え終わりましたわね。
あの後、ミリアが
「本当はすぐに戻ろうと思ったけど、流石に任せていられないわ」
と言って、準備を手伝ってくれたので、思った以上に早く完了しましたよ。
まぁ、ユーリもまさか、それほど大事になるとは思っていなかったみたいで、ミリアに怒られたあと半泣き状態で謝罪していましたし......私の方こそごめんね、ですわよね。
さっき謝罪されたときは、まだ呼吸を整えていたということもあって言うタイミングを逃してしまいましたが、後からでも謝罪しないといけませんわね。
なんて思っていると、いまだにさっき怒られたことを引きずっているのか、ユーリが心配そうな顔をしながら
「大丈夫ですか?体調とか、どこか悪くなっていません?」
と聞いてきましたわ。
これは......いまが私の謝罪をするタイミングなのでは?
そう思った私は、すかさず
「大丈夫よ」
と短く返事をした後に
「私の方こそ、無理だって思った時点でユーリを止めればよかったわよね。ごめんね?」
そう言って、軽くユーリの頭を撫でると、元々下がっていた眉がもっと下に下がって
「私の方が悪いんですよぉぉぉぉ」
と叫ぶように言うと手で顔を覆ってしまいましたわね。
ま、まさか泣いてしまうとは思っていなかったので本当に想定外でしたが.........それほどまでにユーリも反省している、ということですわよね。
それは伝わってくるので、これ以上何か言うことはありませんわ。
そう思いながら、引き続きユーリの頭を優しく撫でていると、
「準備は終わったかしらー?」
という元気な声が聞こえてきたかと思ったら急に驚いた声で
「........ってどうしたの!?」
なんて声が聞こえてきたので、思わず笑いそうになってしまいましたわよ。
だって、あまりにも早い切り替えでしたし、まさかこのタイミングで入ってくるとは思ってもいなかったんですもの。
この状況だけを見ると.....なんだか相当な大事件があったように思ってしまいますわよね。
なんて思いながら、驚いた顔をしている伯母様に
「あー......実はついさっき.....」
簡単に、ですが、さっきのコルセット事件?を話すと
「あらあら......まぁ、それだけ気合が入っていたということよね」
伯母様もユーリだけが悪いわけではない、と判断したみたいで、苦笑しながらそう言うとユーリの頭を優しく撫でてくれましたわ。
ただ、今のユーリにとってはそれが凄く涙腺に影響してしまうらしく、やっと止まった涙も再びボロボロと零れてしまっていますわね。
あらら......これはどう言ったら良いのかわかりませんが......。
と、とりあえず
「誰にでもミスはあるんだし、私も悪いところはあったわ。だからもう気にしないで?」
私が思っていることをそのまま伝えて優しく微笑むと、ユーリは本当に小さな声で、ですが
「はい......」
と返事をしてくれましたわ。
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