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147話

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これ以上この話題について話をしているとユーリも居心地が悪くなってしまいますわよね。

なので、心配そうな顔をしながらユーリの顔を見ている伯母様に

「あ、部屋に来たということは、そろそろ出発ですか?」

と尋ねると、私の考えていることに気付いたんでしょう。

伯母様はハッとした表情になったかと思ったらすぐに

「あ.....えぇ、そうね。そのことを話そうと思ったのよ!」

そう言って、二ッと笑いましたわね。

伯母様と話をしている間に、ユーリも普段通りに戻ってくれたらいいですが.......。

さて、伯母様いわく、王宮に行くのは伯母様と私の2人だけ、とのことでしたわ。

本当は伯父様も一緒に行こうと思っていたみたいですが、どうやら陛下から急ぎの用事を頼まれてしまった、とかでどうしても行くことが出来なくなってしまったみたいですわね。

ブレイドは一緒に行っても行かなくてもどちらでも、ということでしたが、特に用事もないので、伯父様の手伝いをすることになっているみたいですわ。

まぁ........確かに話もないのに一緒に行く意味もありませんしね。

おまけに、私とブレイドとの間で変な噂もありますし、出来るだけ一緒に行動をしない方がいいでしょう。

なんて思いながら伯母様の話を聞いているんですが.....

「あまり身構えなくても大丈夫だと思っているわ。陛下も王妃もお義姉様と仲が良かったし」

さも当然のように伯母様はそう言っていますが、私としてはどうしたらいいのか悩んでしまいますわよね。

だって、隣国の陛下と会うんですのよ?

しかも

「あの......お母様は陛下の求婚を断ってお父様と結婚した、と聞いているんですが......私はどんな顔をしたらいいんでしょう..........?」

私が思ったことをそのまま伯母様に尋ねると、一瞬キョトンとした顔をした伯母様でしたが、すぐに

「そんなの気にしなくても良いわよ。陛下とお義姉様の間には友情以外の何もないし、隣国に行ってしまってからも家族ぐるみで仲良くしていたくらいよ?」

そう言うと、当時のことを思い出しているか目を細めましたわね。

これには

「そ、そうなんですの?」

と返事をしましたが.....でも気になってしまいますわよね?

だって、お父様と結婚した時の話だけを聞くと、この国の陛下の求婚を断って結婚した相手の子供......というなんとも複雑な立ち位置に私がいるんですもの。

正直胃が痛くなってしまうような話ですわよね。

なんて思っていると、そんな私の気持ちを察してくれたのか

「覚えていないかもしれないけど、セリスティアが幼い頃に陛下と会ったことがあるのよ」

と言って、優しく微笑みましたわ。

私が陛下に会ったことがある、ですか?

え、えーっと.....申し訳ないんですが、全く記憶にありませんわね。

え?いや......本当ですの?

わざわざ嘘をつくようなことでもありませんが.......本当に覚えていませんわね。

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