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105話
しおりを挟むさて、伯爵に色々と言われ、レオンハルト様の変な話を聞いてから2日が経過しましたわ。
今日は元々レオンハルト様が家に来る、と約束していたので、ユーリに着替えを手伝ってもらって待機していますが......あれから伯母様が何も言ってこないことが気になりますのよね。
何と言いますか.....普通に考えると私は伯爵家に行く用事があるので、何かをしたのであれば伝えてくれる、と思ったんですけどね。
おかげで昨日、一昨日の2日間ソワソワして過ごすことになってしまいましたわよ。
そんなことを思いながら、明日の授業で使う予定の紙を改めて眺めましたわ。
というのも、明日は今まで教えていたことが出来ているのか、確認のテストする、と話していましたのよね。
あまり多くは教えていませんが、私の考えでは新しいことを沢山教えていくより今教えたことをしっかり定着させることが大事だと思っていますの。
なので、細かくテストを行うことになってしまいますが.........。
テストを持ったまま、固まっている私に気付いたのか、ユーリは不思議そうな顔をして
「お嬢様?何かあったんですか?」
と聞かれてしまいましたわね。
正直、何かあったのか、と聞かれたら特にない、というのが正解なんですが、テストというとどうしても前回のカティ様のことを思い出してしまいますのよね。
まだテストの解説もしていないのにグシャグシャにしてしまう.....しかも、満点を取ったリーシャ様に向けていたあの目。
........いや、あれはただ手に力が入っただけで、私が意識をしすぎているだけですわよね。
そう思いながらも、やっぱりどこか不安に思った私は、思わず
「今回も応用の問題が入っているんだけど.....同じことにならなきゃ良いと思ってね」
とユーリに愚痴をこぼすような感じで話してしまいました。
すると、私の言葉にユーリも納得したみたいで
「あー......まさかカティ様があのようなことをするとは思っていなかったので衝撃的でしたよね」
そう言って、何度も頷いていますわ。
そうなんですのよ。
驚いたからそこ、印象に残ってしまっていますのよね。
まぁ、だからといってカティ様の全てを否定するわけではありませんわ。
あの時は偶然、気分が悪かっただけですわよね。
そう自分に言い聞かせるように心の中で呟いて
「カティ様なりに、何か思うことがあったのかもしれないけどね」
あの時のことを思い出しているのか、眉間に皺を寄せているユーリに苦笑しながらそう言いましたわ。
ただ、これには
「とはいえ、流石にあの態度はあり得ませんよ。だって、教えているお嬢様にも失礼だと思います!」
と頷いてくれませんでしたけどね。
正直、ユーリの言っていることは正しいですし、私がカティ様の立場だったとして、絶対にありえない行動ですわ。
ですが、カティ様もとても賢い子ですもの。
きっと、わかっていると思うので、同じことはしない、と信じたいですわよね。
そう思いながら、小さくため息をつきましたわ。
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