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81話
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応接室に向かうと、既に伯父様と伯母様、そして婚約者となる家族の方々が楽しそうに会話をしている声が聞こえてきましたわ。
えっと.....ハッキリと聞こえたわけではありませんが、なんだか楽しそうですわね。
元々交流があったんでしょうか?
そう思いながら、そっと伯父様達の座るソファーに近付いて
「すみません。お待たせしましたわ」
と声を掛けましたわ。
結構近くの距離にきたのに気付かないって.....相当話に夢中になっていたんでしょうね。
なんて思っていると
「あぁ、来たか。セリスティア」
と微笑んだ伯父様がスッと椅子から立ち上がって
「こちら、セリスティアの婚約者に、と考えているレオンハルト・ナーグリア殿だ。公爵家の次男でセリスティアとは同じ年だよ」
そう言って、正面に座る子息様の紹介をしてくれましたわ。
レオンハルト様、ですか.....。
よく聞く名前ですが、王族に多い名前なので、公爵家の次男でと考えると珍しいですわよね。
なんて思いながら、レオンハルト様のことをチラッと見ると、私の視線に気付いたのか、スッと椅子から立ち上がって
「初めまして。紹介にもあったけど、レオンハルト・ナーグリアといいます」
と手を差し出してきましたわね。
これには
「は、初めましてですわ。セリスティア・リンプトンと申します」
と返しましたが、えっと.....カーテシーをするべきなのか、それともレオンハルト様の手を取るべきなのか.....。
確か、手を出されたらそっちを無視するのは失礼にあたる....と聞いたことがある気がした私は、遠慮気味に、ですが、差し出されたレオンハルト様の手を取りましたわ。
それを見て、伯母様がにこやかに微笑んでくれたので、私の行動は合っている、ということで良いんでしょう。
なんて思っていると、今までの行動を見ていたナーグリア夫人が
「4度も婚約破棄された、と聞いていたからどんな令嬢なのかと思ったけど、とても綺麗な子なのね」
と声をかけてきましたわね。
私のことを品定めしているような目で見てきますが......いや、当然ですわよね。
だって4度も婚約破棄された問題児、というようにナーグリア夫人には映っているでしょうし。
そう思いながら、とりあえずどう反応していいのかわからないので、ただただ苦笑をしていると、隣に座っているナーグリア公爵が
「それはそうだろう。セリアーティ様の娘さんだぞ」
なぜか自慢げにそう言ったのが聞こえてきましたわ。
もしかして......ナーグリア公爵もお母様のことを知っていますの?
いや、知っているのは普通のことかもしれませんが、なんとなくお母様を尊敬するような言い方でしたわよね?
き、気のせいでしょうか?
思わず、ナーグリア公爵のことをジッと見つめていると、
「とりあえず、セリスティアも座りなさい。今後のことについて話をしたいからね」
と伯父様に言われたので、唯一空いていた椅子に、失礼します、と声をかけて腰を掛けましたわ。
お母様が私と同じくらいの年齢の時に何をしていたのか、は全く分かりませんが、とにかく皆から尊敬されている、ということがわかりましたわ。
えっと.....ハッキリと聞こえたわけではありませんが、なんだか楽しそうですわね。
元々交流があったんでしょうか?
そう思いながら、そっと伯父様達の座るソファーに近付いて
「すみません。お待たせしましたわ」
と声を掛けましたわ。
結構近くの距離にきたのに気付かないって.....相当話に夢中になっていたんでしょうね。
なんて思っていると
「あぁ、来たか。セリスティア」
と微笑んだ伯父様がスッと椅子から立ち上がって
「こちら、セリスティアの婚約者に、と考えているレオンハルト・ナーグリア殿だ。公爵家の次男でセリスティアとは同じ年だよ」
そう言って、正面に座る子息様の紹介をしてくれましたわ。
レオンハルト様、ですか.....。
よく聞く名前ですが、王族に多い名前なので、公爵家の次男でと考えると珍しいですわよね。
なんて思いながら、レオンハルト様のことをチラッと見ると、私の視線に気付いたのか、スッと椅子から立ち上がって
「初めまして。紹介にもあったけど、レオンハルト・ナーグリアといいます」
と手を差し出してきましたわね。
これには
「は、初めましてですわ。セリスティア・リンプトンと申します」
と返しましたが、えっと.....カーテシーをするべきなのか、それともレオンハルト様の手を取るべきなのか.....。
確か、手を出されたらそっちを無視するのは失礼にあたる....と聞いたことがある気がした私は、遠慮気味に、ですが、差し出されたレオンハルト様の手を取りましたわ。
それを見て、伯母様がにこやかに微笑んでくれたので、私の行動は合っている、ということで良いんでしょう。
なんて思っていると、今までの行動を見ていたナーグリア夫人が
「4度も婚約破棄された、と聞いていたからどんな令嬢なのかと思ったけど、とても綺麗な子なのね」
と声をかけてきましたわね。
私のことを品定めしているような目で見てきますが......いや、当然ですわよね。
だって4度も婚約破棄された問題児、というようにナーグリア夫人には映っているでしょうし。
そう思いながら、とりあえずどう反応していいのかわからないので、ただただ苦笑をしていると、隣に座っているナーグリア公爵が
「それはそうだろう。セリアーティ様の娘さんだぞ」
なぜか自慢げにそう言ったのが聞こえてきましたわ。
もしかして......ナーグリア公爵もお母様のことを知っていますの?
いや、知っているのは普通のことかもしれませんが、なんとなくお母様を尊敬するような言い方でしたわよね?
き、気のせいでしょうか?
思わず、ナーグリア公爵のことをジッと見つめていると、
「とりあえず、セリスティアも座りなさい。今後のことについて話をしたいからね」
と伯父様に言われたので、唯一空いていた椅子に、失礼します、と声をかけて腰を掛けましたわ。
お母様が私と同じくらいの年齢の時に何をしていたのか、は全く分かりませんが、とにかく皆から尊敬されている、ということがわかりましたわ。
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