33 / 344
32話 義父side
しおりを挟む
「えぇー!?別に子爵家なんて放っておいても侯爵家が手に入るんだから良いじゃない」
ユーミアは、何も悪びれる様子もなく、俺に向かってそう言ってきた。
侯爵家が手に入る、だと.....?
「な、何を言っているんだ?」
ユーミアの言葉に、なんとか声を絞り出してそう尋ねたが、全く理解が出来ない。
いや、だって、侯爵家はセリスティアのもので、俺たちは後見人なだけだから兄上が残した財産をどうにかできる権利は存在しない。
そのことは、兄上が亡くなった時にしっかりと話をしたはずだろう?
それなのに、なぜそのような考えになるんだ?
そう思いながら、とりあえずユーミアたちの主張を聞こう、と耳を傾けると、ユーミアは俺の言葉に対してバカにしたような表情で
「だって、侯爵家の領地を管理するように、ということは、あいつじゃなくて貴方のほうが侯爵に相応しい、ということでしょう?」
と俺に言ってきた。
それに続いて、アーリアまでもが
「そうですわ。だからお父様がお試しで2つの領地を管理して、侯爵家を任せても良いか確認しているんでしょう?」
たっぷりとついた肉を揺らしながら、目をキラキラと輝かせているが、こいつらは脳みそをどこかにおいて来てしまったのか?
そうじゃなきゃ、これほどまでバカな考えは出来ないだろうし、もしそうだとしたらセリスティアに侯爵家の領地を管理させている時点で事件になるようなことなんだぞ?
こいつらは何もわかっていない、ということなのか?
そう思いながら、思わずため息が出そうだったのをグッと堪えて、2人に
「そんなわけがないだろう!そもそも、俺たちはセリスティアの後見人なだけで、何の権利も持っていないんだぞ!」
と叫んだ。
するとユーミアは
「でも、出て行ったんだから私達に譲るっていうことでしょう?」
そう言って、俺のことを睨みつけてきたが、何がどうやったらそんな解釈になるんだ?
そもそも、もし本当に侯爵家を俺たちがもらったとして、子爵家はどうなるんだ、という話じゃないか。
今まで自分の親たちが築いてきたものを、爵位の為だけに全て捨てる、という考えなのか?
ユーミアのあまりにも身勝手な考えに、少しずつ苛立ってきたが、ここで言い争いをしても時間の無駄だ。
だが、
「そんな訳があるか!この家の物はすべてセリスティアにしか権利がない!」
ということだけは、これ以上勘違いを増長させないために、ハッキリと2人に向かって叫んでやった。
俺たちは、侯爵家をどうこうする権利を持っていない。
それがわかったら、バカでも諦めるだろう、と思ったからな。
俺の言葉に、ユーミアは案の定
「えぇ!?そんなの聞いていないわ!侯爵家を私の物に出来ると思ったから後見人になってあげたのに!」
と叫んでいたが、そんなこと知るか!
俺はしっかりと説明して、それで後見人になったんだ。
話を聞いていないバカが悪い!
なんて思いながら
「俺たちは何をどう頑張っても子爵家だ。昇格さえあれば話は変わってくるけどな。そんなのは無理なことはお前たちもわかっているだろう。つまり子爵家の領地が終わったら、俺たちは平民になる、ということだ」
という言葉を残して、客室を後にした。
その後ろで醜い2人が
「そんな!お母様、話が違いますわ!」
「わ、私だって今知ったのよ!」
とギャーギャー言い合っているが、自業自得だな。
俺には関係のない事だ。
ユーミアは、何も悪びれる様子もなく、俺に向かってそう言ってきた。
侯爵家が手に入る、だと.....?
「な、何を言っているんだ?」
ユーミアの言葉に、なんとか声を絞り出してそう尋ねたが、全く理解が出来ない。
いや、だって、侯爵家はセリスティアのもので、俺たちは後見人なだけだから兄上が残した財産をどうにかできる権利は存在しない。
そのことは、兄上が亡くなった時にしっかりと話をしたはずだろう?
それなのに、なぜそのような考えになるんだ?
そう思いながら、とりあえずユーミアたちの主張を聞こう、と耳を傾けると、ユーミアは俺の言葉に対してバカにしたような表情で
「だって、侯爵家の領地を管理するように、ということは、あいつじゃなくて貴方のほうが侯爵に相応しい、ということでしょう?」
と俺に言ってきた。
それに続いて、アーリアまでもが
「そうですわ。だからお父様がお試しで2つの領地を管理して、侯爵家を任せても良いか確認しているんでしょう?」
たっぷりとついた肉を揺らしながら、目をキラキラと輝かせているが、こいつらは脳みそをどこかにおいて来てしまったのか?
そうじゃなきゃ、これほどまでバカな考えは出来ないだろうし、もしそうだとしたらセリスティアに侯爵家の領地を管理させている時点で事件になるようなことなんだぞ?
こいつらは何もわかっていない、ということなのか?
そう思いながら、思わずため息が出そうだったのをグッと堪えて、2人に
「そんなわけがないだろう!そもそも、俺たちはセリスティアの後見人なだけで、何の権利も持っていないんだぞ!」
と叫んだ。
するとユーミアは
「でも、出て行ったんだから私達に譲るっていうことでしょう?」
そう言って、俺のことを睨みつけてきたが、何がどうやったらそんな解釈になるんだ?
そもそも、もし本当に侯爵家を俺たちがもらったとして、子爵家はどうなるんだ、という話じゃないか。
今まで自分の親たちが築いてきたものを、爵位の為だけに全て捨てる、という考えなのか?
ユーミアのあまりにも身勝手な考えに、少しずつ苛立ってきたが、ここで言い争いをしても時間の無駄だ。
だが、
「そんな訳があるか!この家の物はすべてセリスティアにしか権利がない!」
ということだけは、これ以上勘違いを増長させないために、ハッキリと2人に向かって叫んでやった。
俺たちは、侯爵家をどうこうする権利を持っていない。
それがわかったら、バカでも諦めるだろう、と思ったからな。
俺の言葉に、ユーミアは案の定
「えぇ!?そんなの聞いていないわ!侯爵家を私の物に出来ると思ったから後見人になってあげたのに!」
と叫んでいたが、そんなこと知るか!
俺はしっかりと説明して、それで後見人になったんだ。
話を聞いていないバカが悪い!
なんて思いながら
「俺たちは何をどう頑張っても子爵家だ。昇格さえあれば話は変わってくるけどな。そんなのは無理なことはお前たちもわかっているだろう。つまり子爵家の領地が終わったら、俺たちは平民になる、ということだ」
という言葉を残して、客室を後にした。
その後ろで醜い2人が
「そんな!お母様、話が違いますわ!」
「わ、私だって今知ったのよ!」
とギャーギャー言い合っているが、自業自得だな。
俺には関係のない事だ。
55
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
そんなに妹が好きなら死んであげます。
克全
恋愛
「アルファポリス」「カクヨム」「小説家になろう」に同時投稿しています。
『思い詰めて毒を飲んだら周りが動き出しました』
フィアル公爵家の長女オードリーは、父や母、弟や妹に苛め抜かれていた。
それどころか婚約者であるはずのジェイムズ第一王子や国王王妃にも邪魔者扱いにされていた。
そもそもオードリーはフィアル公爵家の娘ではない。
イルフランド王国を救った大恩人、大賢者ルーパスの娘だ。
異世界に逃げた大魔王を追って勇者と共にこの世界を去った大賢者ルーパス。
何の音沙汰もない勇者達が死んだと思った王達は……
幼馴染の婚約者を馬鹿にした勘違い女の末路
今川幸乃
恋愛
ローラ・ケレットは幼馴染のクレアとパーティーに参加していた。
すると突然、厄介令嬢として名高いジュリーに絡まれ、ひたすら金持ち自慢をされる。
ローラは黙って堪えていたが、純粋なクレアはついぽろっとジュリーのドレスにケチをつけてしまう。
それを聞いたローラは顔を真っ赤にし、今度はクレアの婚約者を馬鹿にし始める。
そしてジュリー自身は貴公子と名高いアイザックという男と結ばれていると自慢を始めるが、騒ぎを聞きつけたアイザック本人が現れ……
※短い……はず
夫の妹に財産を勝手に使われているらしいので、第三王子に全財産を寄付してみた
今川幸乃
恋愛
ローザン公爵家の跡継ぎオリバーの元に嫁いだレイラは若くして父が死んだため、実家の財産をすでにある程度相続していた。
レイラとオリバーは穏やかな新婚生活を送っていたが、なぜかオリバーは妹のエミリーが欲しがるものを何でも買ってあげている。
不審に思ったレイラが調べてみると、何とオリバーはレイラの財産を勝手に売り払ってそのお金でエミリーの欲しいものを買っていた。
レイラは実家を継いだ兄に相談し、自分に敵対する者には容赦しない”冷血王子”と恐れられるクルス第三王子に全財産を寄付することにする。
それでもオリバーはレイラの財産でエミリーに物を買い与え続けたが、自分に寄付された財産を勝手に売り払われたクルスは激怒し……
※短め
王妃の仕事なんて知りません、今から逃げます!
gacchi(がっち)
恋愛
側妃を迎えるって、え?聞いてないよ?
王妃の仕事が大変でも頑張ってたのは、レオルドが好きだから。
国への責任感?そんなの無いよ。もういい。私、逃げるから!
12/16加筆修正したものをカクヨムに投稿しました。
冤罪をかけられた上に婚約破棄されたので、こんな国出て行ってやります
真理亜
恋愛
「そうですか。では出て行きます」
婚約者である王太子のイーサンから謝罪を要求され、従わないなら国外追放だと脅された公爵令嬢のアイリスは、平然とこう言い放った。
そもそもが冤罪を着せられた上、婚約破棄までされた相手に敬意を表す必要など無いし、そんな王太子が治める国に未練などなかったからだ。
脅しが空振りに終わったイーサンは狼狽えるが、最早後の祭りだった。なんと娘可愛さに公爵自身もまた爵位を返上して国を出ると言い出したのだ。
王国のTOPに位置する公爵家が無くなるなどあってはならないことだ。イーサンは慌てて引き止めるがもう遅かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる