商店街のお茶屋さん~運命の番にスルーされたので、心機一転都会の下町で店を経営する!~

柚ノ木 碧/柚木 彗

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95 閑話 スマホで会話中

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 スマホで会話中です。
 今回のお話は二名の会話のみで進行いたします。

 ※

 嵯峨「どうしよう!」

 不破「…」

 嵯峨「家って冷蔵庫はありますけど、外食しかしたこと無いから鍋もフライパンも包丁も無いし、調味料も無いんです!」

 不破「…」

 嵯峨「全自動のコーヒーメーカーぐらいしか無いんですよ!ああでも日本茶はありますよ?小林さんの店で購入してから勉強して、日本茶を淹れるぐらいは出来るようになったから急須とか湯呑とかはありますけど」

 不破「…」

 嵯峨「でも、台所で使う器具ってヤカンぐらいしか無いんです」

 不破「…」

 嵯峨「そんな状態なのですが、これって問題ありますよね!?」

 不破「…」

 嵯峨「聞いています?不破さん」

 不破「…(俺、今休憩中なのだけど、何故嵯峨さんの恋愛相談?うけているのかな~。俺イイヤツ過ぎねぇ?)聞いているよ~って言うかさ~。」

 嵯峨「はい!」

 不破「店長ちゃんとコレからお付き合いして行くんだし、彼の好みもあるでしょ?どうせなら今の状態見せてから、今後何を置くとか使うとか聞いた方が良いんじゃね?」

 嵯峨「やはり、そうでしょうか」

 不破「そ~そ~。つーかさ、普段から嵯峨さんって調理しないんでしょ?それなら今まで通り外食とか、デリバリーとか最初のうちは使った方が良いんじゃね。何なら俺の家の店の商品テイクアウトでもする?(宣伝しちゃって悪いけど、コレぐらい良いよね?)」

 嵯峨「その手がありました!」

 不破「俺と相談して色々購入しちゃうより、今後のことを考えたら店長ちゃんとゆっくり将来のことを考えつつ揃えていった方が良いんじゃね~?」

 嵯峨「将来…」

 不破「も~しも~し?」

 嵯峨「将来、将来か…」

 不破「もーしかして、妄想爆発してまーすー?(ヤダ嵯峨さん、脳内お花畑?)もしかして俺のこと忘れてない~?」

 嵯峨「もしかして婚約とかしちゃったりして、で、結婚、とか出来たり…」

 不破「ぉぉーい」

 嵯峨「あ、でも最近テレビとかで見たけど、婚約破棄とかは絶対に回避!どっかの王道系婚約破棄とかみたいのは回避だ、回避!絶対に婚約破棄等しない!」

 不破「もしも~し(ツッコミたい。婚約破棄以前に、まだ付き合い始めたばかりじゃないかってツッコみたい。)」

 嵯峨「小林さんの【運命の番】とか言うらしい人だって絶対に邪魔させない!全力で回避だ!」

 不破「あらまぁ、俺の存在をすっかり忘れているねー。それはそれで面白いけど、そろそろ休憩時間終わるから切るよ。今日は営業時間終了後、家族旅行という名の仕入れに出るから~。何かあったらメールでヨロシク。んじゃ、切るよ~」


 数分後。

 嵯峨「……あ。御免、不破さん…やってしまった…。」
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