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49 意識している?
しおりを挟む誘っちゃった!誘っちゃった!!
嵯峨さんを自宅へ誘っちゃったよー!!
現在頭の中身は「うぎゃあああああぐぎゃああああああ」と言う阿鼻叫喚を叫んでおります。
地獄かな。
もし人様が俺の頭の中身を見られるなら、てんやわんやのどんちゃん騒ぎ&絶叫が響いている様を見ることが出来 るだろう。
いや、見られたら見られたで地獄だけど。
めぐせー!ってつい方言万歳状態に陥る!
「良いのですか?」
なんて、ちょっとだけ眉を下げた嵯峨さん。
もしかして迷惑だった?駄目だった?え、俺、勘違い野郎だった!?
多少は好かれているって思っていたのに、勘違いしていた?
「一応コレでもαなのですが、一人暮らしの小林さんのご自宅に入ってしまうのはご迷惑では無いでしょうか?」
――今更ですけど。
なんて声が聞こえて来てホッとする。
「嵯峨さんが良ければ、自宅に来て貰えると嬉しいな」
…なんて。
俺、かわいこぶってねぇ?いい歳をした大人の男だよ!?それなのに出て来たのはこの台詞。
げふ。
気分は吐血。
実際にはしていないけど、内心は吐血状態です。
思わず恥ずかしくなって顔を俯向かせてしまったよ。俺らしくない!
「それなら、先程小林さんが言っていた味噌汁を頂けると嬉しいです」
と、嵯峨さんの微笑み付き。
流石イケメンα、色気がすげー………。
※
お互いに荷物が多くなった為、一度荷物を自宅へ置いて来た方が良いと判断してタクシーで自宅へと帰宅。俺の家の玄関に色々な荷物を置いて、嵯峨さんの荷物も一緒に預かる事にした。
そうして幾つか冷蔵庫へと入れてからふと思う。
うん、今嵯峨さんを自宅に招いている状態だったりします。
とは言え嵯峨さんは荷物を置いてからとっとと玄関へと移動し、内部には入って来ないけど。
先程ちょっとだけ嵯峨さんの様子を見ていたら目の下が薄っすらと染まって居たのは気の所為では無いよな?
少しは俺のこと、意識していると期待しても良いだろうか。
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