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19 大きな存在 *
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長い吐精が終わると、アルクはゆっくりと引き抜いた。その瞬間、中から溢れ出てきた精液を見て、恥ずかしくなる。
「うわっ……」
思わず手で押さえると、アルクは苦笑いを浮かべていた。
「ごめん、中に出しちゃった」
「い、いいよ別に……」
俺だってアルクのものを受け入れたかったし、むしろ嬉しいくらいだ。
「真尋、大丈夫かい?」
心配そうに見つめてくるアルクに、俺は笑顔を向けた。
「うん、平気だよ。それより……」
首を傾げるアルクに向かって、両手を伸ばす。
「アルク、こっちに来て」
「えっ、でも……」
「早く」
躊躇うアルクを急かすと、彼は恐る恐る近付いてきた。そして、俺の腕の中にすっぽりと収まる。
「捕まえた」
ぎゅっと抱き締めて、アルクの匂いを嗅いだ。シャンプーの香りだろうか。同じものを使っているはずなのに、すごく良い香りに感じる。
「アルク……好きだよ」
「僕も……真尋のことが好き」
お互いの気持ちを伝え合うと、どちらともなくキスをした。今度は触れるだけの優しい口付けだった。唇が離れてからも、至近距離で見つめ合って微笑みを交わす。
幸せすぎて胸が苦しい。こんなに幸せな気分になったのは生まれて初めてかもしれない。
「真尋」
名前を呼ばれて顔を上げると、アルクは照れ臭そうな表情をしていた。
「もう一回したいんだけど……」
「えっ……!」
驚いているうちに押し倒されてしまった。しかも、いつの間にかアルクの股間が膨らんでいる。
「ちょ、ちょっと待って、少し休ませて……」
「ごめん、真尋が可愛すぎて我慢できない」
「なっ……」
抵抗するも虚しく、俺はアルクによって組み敷かれてしまった。
「真尋、好き……」
「アルク……」
アルクの瞳には情欲の炎が宿っていた。きっと、もう止められないだろう。それに、俺もアルクが欲しいと思っている。
「アルク……来て……」
それからお互い満足するまで求め合い、気絶するように眠りに落ちた。
***
「んんっ……」
目が覚めると、隣にアルクがいた。その温もりが心地良い。
さっきまであれだけ激しく交わったというのに、今は穏やかな寝息を立てている。無防備な姿は子供みたいだ。
「可愛い……」
アルクの顔を見つめる。普段は凛々しい顔をしているが、眠っている時は幼く見えた。起きている時とのギャップが凄まじい。
「ずっと見ていたいな……」
アルクと一緒に居られるなら、このまま時間が止まっても構わない。そんなことを思ってしまうほど、彼のことを愛しく思っていた。
「アルク……」
頬に触れると、くすぐったそうに身を捩らせた。その姿が何とも言えず可愛い。
「ん……」
すると、突然腕が伸びてきて抱き締められる。起きていたのかと思ったが、どうやら無意識の行動らしい。
「アルク?」
名前を呼ぶと、背中に回っている手に力が込められた。すごく可愛いのだが、これでは動けない。
「アルク、放して、動けないよ」
優しく諭すと、ようやく解放してくれた。
「おはよう、アルク」
「おはよ……」
まだ眠そうだ。あれだけ激しいセックスをすれば当然だろう。俺もかなり疲労感が強い。
昼間異世界から帰って来てから、夜までずっとベッドの上で過ごしていた。その間、何度も身体を重ね合ったのだ。おかげで、全身筋肉痛である。
「いてて……」
腰をさすっていると、アルクが申し訳なさそうに謝ってきた。
「本当にゴメン……止められなかった……」
「いいよ。俺も気持ち良かったし……アルクがあんなに情熱的だとは思ってなくてビックリしたけど」
正直、ここまでとは想像していなかった。まさか最後には気絶してしまうなんて。我ながら恥ずかしい。
「真尋が魅力的だからだよ」
「そ、そんなこと無いよ……」
恥ずかしくて目を逸らすと、アルクがクスッと笑った。
「真尋は自分がどれだけ魅力的な人間なのか自覚した方がいいよ」
「なっ、何言って……あ、そうだ、それよりお腹すいたよな。夕飯作るね」
これ以上言われると羞恥心に耐えられなくなりそうだったので、慌ててベッドから降りる。すると、アルクに引き留められた。
「ねえ、僕にもキッチンの使い方を教えてくれないか」
「えっ、なんで?」
「僕も真尋に料理を作ってあげたくて……」
「えっ、アルクが……!?」
「うん。ダメかな……?」
上目遣いで訊かれてキュンとなる。
「う、うん、いいよ」
「ありがとう」
アルクは嬉しそうに笑うと、俺の手を握った。
「じゃあ、行こう」
アルクに手を引かれて部屋を出る。楽しそうなアルクを見ていると、幸せな気持ちでいっぱいになった。
アルクと過ごせば過ごすほど、彼への感情がますます深くなっていく。彼の存在が俺の中でどれほど大きくなっているのか、俺はまだ自分自身で理解できていなかった。
「うわっ……」
思わず手で押さえると、アルクは苦笑いを浮かべていた。
「ごめん、中に出しちゃった」
「い、いいよ別に……」
俺だってアルクのものを受け入れたかったし、むしろ嬉しいくらいだ。
「真尋、大丈夫かい?」
心配そうに見つめてくるアルクに、俺は笑顔を向けた。
「うん、平気だよ。それより……」
首を傾げるアルクに向かって、両手を伸ばす。
「アルク、こっちに来て」
「えっ、でも……」
「早く」
躊躇うアルクを急かすと、彼は恐る恐る近付いてきた。そして、俺の腕の中にすっぽりと収まる。
「捕まえた」
ぎゅっと抱き締めて、アルクの匂いを嗅いだ。シャンプーの香りだろうか。同じものを使っているはずなのに、すごく良い香りに感じる。
「アルク……好きだよ」
「僕も……真尋のことが好き」
お互いの気持ちを伝え合うと、どちらともなくキスをした。今度は触れるだけの優しい口付けだった。唇が離れてからも、至近距離で見つめ合って微笑みを交わす。
幸せすぎて胸が苦しい。こんなに幸せな気分になったのは生まれて初めてかもしれない。
「真尋」
名前を呼ばれて顔を上げると、アルクは照れ臭そうな表情をしていた。
「もう一回したいんだけど……」
「えっ……!」
驚いているうちに押し倒されてしまった。しかも、いつの間にかアルクの股間が膨らんでいる。
「ちょ、ちょっと待って、少し休ませて……」
「ごめん、真尋が可愛すぎて我慢できない」
「なっ……」
抵抗するも虚しく、俺はアルクによって組み敷かれてしまった。
「真尋、好き……」
「アルク……」
アルクの瞳には情欲の炎が宿っていた。きっと、もう止められないだろう。それに、俺もアルクが欲しいと思っている。
「アルク……来て……」
それからお互い満足するまで求め合い、気絶するように眠りに落ちた。
***
「んんっ……」
目が覚めると、隣にアルクがいた。その温もりが心地良い。
さっきまであれだけ激しく交わったというのに、今は穏やかな寝息を立てている。無防備な姿は子供みたいだ。
「可愛い……」
アルクの顔を見つめる。普段は凛々しい顔をしているが、眠っている時は幼く見えた。起きている時とのギャップが凄まじい。
「ずっと見ていたいな……」
アルクと一緒に居られるなら、このまま時間が止まっても構わない。そんなことを思ってしまうほど、彼のことを愛しく思っていた。
「アルク……」
頬に触れると、くすぐったそうに身を捩らせた。その姿が何とも言えず可愛い。
「ん……」
すると、突然腕が伸びてきて抱き締められる。起きていたのかと思ったが、どうやら無意識の行動らしい。
「アルク?」
名前を呼ぶと、背中に回っている手に力が込められた。すごく可愛いのだが、これでは動けない。
「アルク、放して、動けないよ」
優しく諭すと、ようやく解放してくれた。
「おはよう、アルク」
「おはよ……」
まだ眠そうだ。あれだけ激しいセックスをすれば当然だろう。俺もかなり疲労感が強い。
昼間異世界から帰って来てから、夜までずっとベッドの上で過ごしていた。その間、何度も身体を重ね合ったのだ。おかげで、全身筋肉痛である。
「いてて……」
腰をさすっていると、アルクが申し訳なさそうに謝ってきた。
「本当にゴメン……止められなかった……」
「いいよ。俺も気持ち良かったし……アルクがあんなに情熱的だとは思ってなくてビックリしたけど」
正直、ここまでとは想像していなかった。まさか最後には気絶してしまうなんて。我ながら恥ずかしい。
「真尋が魅力的だからだよ」
「そ、そんなこと無いよ……」
恥ずかしくて目を逸らすと、アルクがクスッと笑った。
「真尋は自分がどれだけ魅力的な人間なのか自覚した方がいいよ」
「なっ、何言って……あ、そうだ、それよりお腹すいたよな。夕飯作るね」
これ以上言われると羞恥心に耐えられなくなりそうだったので、慌ててベッドから降りる。すると、アルクに引き留められた。
「ねえ、僕にもキッチンの使い方を教えてくれないか」
「えっ、なんで?」
「僕も真尋に料理を作ってあげたくて……」
「えっ、アルクが……!?」
「うん。ダメかな……?」
上目遣いで訊かれてキュンとなる。
「う、うん、いいよ」
「ありがとう」
アルクは嬉しそうに笑うと、俺の手を握った。
「じゃあ、行こう」
アルクに手を引かれて部屋を出る。楽しそうなアルクを見ていると、幸せな気持ちでいっぱいになった。
アルクと過ごせば過ごすほど、彼への感情がますます深くなっていく。彼の存在が俺の中でどれほど大きくなっているのか、俺はまだ自分自身で理解できていなかった。
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