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11 恋の芽生え *
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それから数日は、同じような日々を過ごした。
毎日一緒に仕事に行き、アルクは透明化して過ごす。仕事が終わったら一緒に家に帰ってきて、同じベッドで眠った。
もちろんそれだけではない。身体が触れ合うと俺の魔力のせいで興奮してしまうため、毎晩お風呂かベッドで抜き合いをするのが日課になっていた。
こんな生活を続けているうちに、俺はアルクのことを好きになり始めていた。
アルクと一緒にいると楽しいし、何よりも落ち着く。アルクも同じ気持ちらしく、二人で過ごす時間は穏やかで幸せだ。
だから、つい勘違いしてしまいそうになる。
この時間がいつまでも続けばいいのに……と。
しかし、アルクは自分の世界を救うためにこの世界へ来ているのだ。
俺と恋人として過ごしているのも、あくまで使命を果たすために必要なことだからだ。それを忘れてはいけない。
アルクには帰る場所がある。元の世界に家族や友人だっているはずだ。いつかは別れる時が来る。
――それなのに、アルクと離れたくないと思っている自分がいることに気付いていた。
「……真尋?どうかしたかい?」
「えっ!?ああ……何でもないよ」
アルクに声をかけられて我に返る。仕事から帰って二人でゆっくり過ごしている時に、つい考え事をしてしまっていた。
いけない。せっかく一緒にいられる時間なんだから楽しまないと。
「そうだ、明日は休みだから、どこかに出掛けないか?この世界を案内するぞ」
「それなら……真尋、一度、僕の世界に来ないかい?」
「え!?行けるものなのか?」
思いも寄らない提案に驚いた。俺がアルクの世界に行くなんて、想像もしていなかったことだ。
「ああ。君に魔力があることが分かったからね。魔力があれば行き来することができるんだ」
「なるほど……」
「もしかしたら、君の魔力の謎を解く手がかりが見つかるかもしれないと思ってね」
「本当か……!」
まさか、そんな手段があったとは……。
確かに、このままこの生活を続けていても何も進まないな、とは思っていた。
しかし、解決してしまったらアルクとはお別れになってしまうのだろう。それは寂しい……。
「真尋が嫌なら無理に連れて行くことはしないけど……」
俺の表情を見て、悩んでいると察してくれたのだろうか。アルクが気遣わしげに尋ねてきた。
「行く!行かせてくれ!」
俺は慌てて即答する。このままの状態が続いても困るのは確かだ。それに、アルクの世界に行ってみたいという興味もあった。いったいどんな世界なんだろうか。
「ありがとう、真尋。じゃあ、明日の朝出発しよう」
「ああ!」
こうして、俺はアルクと共に彼の故郷へ向かうことになった。
その日の夜も、またいつものようにベッドでお互いのモノを刺激し合った。
「んっ……ふぅ……」
アルクの手の動きに合わせて、身体の奥が熱くなってくる。もうアルクの手でないと満足できないかもしれない……。
「はぁ……アルク……もっと強く……」
「こう?」
「ああ……っ」
手の力を強められると、快感が増していく。気持ち良くてどうにかなりそうだ。
「真尋……可愛いよ……」
耳元で囁かれると、ゾクッとしてしまう。俺はもう、アルクの声を聞くだけで感じてしまう身体になっていた。
「アルク……好き……」
アルクの背中に手を回して抱きつく。魔力のせいもあるかもしれないが、アルクが好きという気持ちは事実だ。無意識に呟いてしまう。
「嬉しいよ、真尋……僕も大好きだよ……」
「あっ……もうダメぇ……」
アルクの言葉を聞いた瞬間、身体中がビクビク震えた。そして、絶頂を迎えてしまう。
「ああぁっ……!」
アルクの手で絞り出されるようにして、大量の精子が飛び出した。
「う……僕も限界だ……」
アルクが苦しげに息を吐いた次の瞬間、俺のお腹の上に熱い液体がかかる。アルクも同時に果てたようだ。
アルクの身体から力が抜け、俺にもたれかかってくる。汗ばんだ肌がくっついて、心臓の鼓動が伝わってきた。
「はあ……はあ……んっ……」
お互いに荒くなった呼吸を整えながらキスをする。達した後に濃厚なキスをするのが恒例になっていた。舌を絡め合いながら抱き合っていると、幸福感に満たされていく。
幸せな気持ちに包まれながら目を閉じると、いつの間にか意識を失っていた。
毎日一緒に仕事に行き、アルクは透明化して過ごす。仕事が終わったら一緒に家に帰ってきて、同じベッドで眠った。
もちろんそれだけではない。身体が触れ合うと俺の魔力のせいで興奮してしまうため、毎晩お風呂かベッドで抜き合いをするのが日課になっていた。
こんな生活を続けているうちに、俺はアルクのことを好きになり始めていた。
アルクと一緒にいると楽しいし、何よりも落ち着く。アルクも同じ気持ちらしく、二人で過ごす時間は穏やかで幸せだ。
だから、つい勘違いしてしまいそうになる。
この時間がいつまでも続けばいいのに……と。
しかし、アルクは自分の世界を救うためにこの世界へ来ているのだ。
俺と恋人として過ごしているのも、あくまで使命を果たすために必要なことだからだ。それを忘れてはいけない。
アルクには帰る場所がある。元の世界に家族や友人だっているはずだ。いつかは別れる時が来る。
――それなのに、アルクと離れたくないと思っている自分がいることに気付いていた。
「……真尋?どうかしたかい?」
「えっ!?ああ……何でもないよ」
アルクに声をかけられて我に返る。仕事から帰って二人でゆっくり過ごしている時に、つい考え事をしてしまっていた。
いけない。せっかく一緒にいられる時間なんだから楽しまないと。
「そうだ、明日は休みだから、どこかに出掛けないか?この世界を案内するぞ」
「それなら……真尋、一度、僕の世界に来ないかい?」
「え!?行けるものなのか?」
思いも寄らない提案に驚いた。俺がアルクの世界に行くなんて、想像もしていなかったことだ。
「ああ。君に魔力があることが分かったからね。魔力があれば行き来することができるんだ」
「なるほど……」
「もしかしたら、君の魔力の謎を解く手がかりが見つかるかもしれないと思ってね」
「本当か……!」
まさか、そんな手段があったとは……。
確かに、このままこの生活を続けていても何も進まないな、とは思っていた。
しかし、解決してしまったらアルクとはお別れになってしまうのだろう。それは寂しい……。
「真尋が嫌なら無理に連れて行くことはしないけど……」
俺の表情を見て、悩んでいると察してくれたのだろうか。アルクが気遣わしげに尋ねてきた。
「行く!行かせてくれ!」
俺は慌てて即答する。このままの状態が続いても困るのは確かだ。それに、アルクの世界に行ってみたいという興味もあった。いったいどんな世界なんだろうか。
「ありがとう、真尋。じゃあ、明日の朝出発しよう」
「ああ!」
こうして、俺はアルクと共に彼の故郷へ向かうことになった。
その日の夜も、またいつものようにベッドでお互いのモノを刺激し合った。
「んっ……ふぅ……」
アルクの手の動きに合わせて、身体の奥が熱くなってくる。もうアルクの手でないと満足できないかもしれない……。
「はぁ……アルク……もっと強く……」
「こう?」
「ああ……っ」
手の力を強められると、快感が増していく。気持ち良くてどうにかなりそうだ。
「真尋……可愛いよ……」
耳元で囁かれると、ゾクッとしてしまう。俺はもう、アルクの声を聞くだけで感じてしまう身体になっていた。
「アルク……好き……」
アルクの背中に手を回して抱きつく。魔力のせいもあるかもしれないが、アルクが好きという気持ちは事実だ。無意識に呟いてしまう。
「嬉しいよ、真尋……僕も大好きだよ……」
「あっ……もうダメぇ……」
アルクの言葉を聞いた瞬間、身体中がビクビク震えた。そして、絶頂を迎えてしまう。
「ああぁっ……!」
アルクの手で絞り出されるようにして、大量の精子が飛び出した。
「う……僕も限界だ……」
アルクが苦しげに息を吐いた次の瞬間、俺のお腹の上に熱い液体がかかる。アルクも同時に果てたようだ。
アルクの身体から力が抜け、俺にもたれかかってくる。汗ばんだ肌がくっついて、心臓の鼓動が伝わってきた。
「はあ……はあ……んっ……」
お互いに荒くなった呼吸を整えながらキスをする。達した後に濃厚なキスをするのが恒例になっていた。舌を絡め合いながら抱き合っていると、幸福感に満たされていく。
幸せな気持ちに包まれながら目を閉じると、いつの間にか意識を失っていた。
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