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40.溶かされたんですが!? *

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「もう我慢できない……。ミノル、愛してる……」
王子が熱を帯びた瞳で俺を見つめてくる。王子の色っぽい表情にドキッとした。
「俺もだよ……。愛してる、アルベール……」
「嬉しい……。ミノル、私を受け入れてくれ……」
王子が俺に覆い被さってくる。そして、また唇を重ねた。そのまま濃厚に絡み合う。
「んんっ……ふぅ……」
互いの舌が絡まり合い、吐息が漏れる。俺は必死になって王子に応えた。しばらくして、ようやく解放された時には、頭がボーッとして何も考えられなくなっていた。
「ミノル……可愛いな……」
王子がうっとりした様子で言う。王子の蕩けたような笑顔にドキドキした。
「アルベール……好き……」
「私も好きだ……」
そう言って王子は俺の胸に手を伸ばしてきた。優しく揉まれると、それだけでも感じてしまう。
「ひゃあん……胸だめぇ……」
「どうして駄目なのだ?こんなに可愛く主張しているのに……」
「だって……恥ずかし……」
王子は俺の片方の乳首を口に含むと、舌先で転がし始めた。もう片方の手でも同じように弄ばれる。両方の乳首を同時に責められ、頭が真っ白になる。
「ああっ!両方一緒、らめえっ!」
「ミノル……美味しいぞ……」
「あ……そんなこと……言わないで……」
「ミノルのここ……すごく甘い……」
「やん……そんなところ……なめちゃ……らめぇ……」
「どうした?腰が動いているようだが……」
俺は無意識のうちに自らを王子に擦りつけていた。
「あっ、ちが……」
「違わないだろう?」
王子が俺の下半身に手を伸ばす。
「あ……そこは……」
「ここも触って欲しいのか?」
王子が秘部に指を這わせる。
「ちがっ……違う……」
否定するが、体は正直に快感を求めている。王子はゆっくりと指を挿し入れた。中を探るように指を動かしていく。ある一点に触れた瞬間、電流が流れたような感覚に襲われた。
「ひああっ!!」
「此処が良いのだな……」
王子は俺の反応を見ると、執拗にその場所を攻め始めた。
「そこだめぇ!おかしくなるぅ……」
「ああ……。もっと乱れて良いぞ……」
「あっ!ああああ!!」
俺はあまりの強い刺激に耐えられず、呆気なく達してしまった。
「はあ……はあ……」
肩で息をしながら呼吸を整える。しかし、休む暇もなく再び快感を与えられた。
「まだ終わりではないぞ……」
ニヤリと笑う王子の顔が妖艶で色っぽくて、思わず見惚れてしまう。
「ミノル……。どうして欲しい?」
「ん……アルベールが……ほしい……」
「どこに?」
「俺の……中に……挿れて……」
「良い子だ……」
王子は自分のモノを俺の秘部に宛てがった。
「アルベールの……おっきくなってる……」
「ミノルが欲しくて堪らないのだ……」
「アルベール……早く来て……」
俺が求めると、王子は一気に挿入した。
「ああぁっ!!」
王子の太くて大きいものが入ってくる感覚に身震いする。
「はぁ……全部入ったぞ……」
「あ……ん……きもちいい……」
「ミノルの中は熱いな……動いて良いか?」
「うん……いっぱい突いて……っ」
俺が言い終わらないうちに、王子は俺の奥を突き上げた。
「ひああっ!!おくにあたってりゅぅ……」
呂律が回っていない。頭はとろけているのに、身体は貪欲に快感を求めている。
「ミノル……、もっと気持ち良くなりたいか?」
「なりたい……!お願い、イカせて……」
「では、一緒にイクぞ……」
「あぁっ!イクゥー!!」
俺は絶頂を迎え、白濁液を放った。王子も同時に果てる。熱くて濃厚な精が流れ込んできた。
「ミノル、すまない、まだ収まらない……」
王子はそう言うと、再び動き始める。
「あああっ!ダメ、今イッてるから動いちゃダメぇ……」
俺は快楽に溺れ、ただひたすら喘ぐことしかできなかった。
「すまないが、無理だ……」
「なんれぇ……」
「君が可愛いすぎるから悪いんだ……」
「やらぁっ……またイっちゃうぅ……」
「ああ、好きなだけイケば良い」
王子が俺の弱いところを重点的に攻めてくる。
「そこだめぇっ!おかしくなるぅ……」
「大丈夫だ、怖くはないぞ……」
王子が俺にキスをする。舌が絡み合い、口内を犯される。
「ふぁ……アルベール……」
「ミノル……!」
王子が再び俺の最深部を貫いた。
「あ゛あ゛あ゛あ゛っっ!!」
俺は絶叫しながら達してしまった。もう何度目かも分からないほどイカされている。下半身が精液まみれだ。
「ミノル……愛してる……」
王子が耳元で囁くと、その声にまで反応して軽く達してしまう。王子は俺の首筋に噛み付き、そのまま強く吸い上げた。チクリとした痛みに顔を歪める。王子はその反応を楽しむように何度も同じ場所に口付けた。
「んん……やらぁ……跡つけちゃダメぇ……」
「どうして駄目なんだ?こんなに綺麗なのに……」
「だって……みんなに見られちゃう……」
「私は見せびらかしたいのだがな……」
王子が俺の鎖骨をなぞる。ゾクッとして、身体が震えた。
「そんな……恥ずかしい……」
「ミノルは恥ずかしがり屋なのだな。そういうところも好きだぞ……」
王子が優しく微笑む。その表情に見惚れてしまう。
「アルベール……」
「ミノル……私を見てくれ……」
「うん……」
言われるままに目を合わせる。王子の顔が迫ってきて、唇同士が触れ合った。最初は触れるだけの軽いものから、だんだんと深いものに変わっていく。
「ん……ちゅぷ……はぁ……」
「ミノルの唾液はとても甘くて美味しい……」
「アルベールの方がおいしいよ……」
「嬉しいことを言ってくれるじゃないか……」
王子は再び腰を揺らした。
「あんっ!アルベールのおっきくなった……」
「君のせいだ……」
「うれしぃ……もっとおっきくして……」
「まったく君は……どこでそんな言葉を覚えてきたのだ?」
「えへへ……」
「いけない子にはお仕置きが必要だな……」
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