レディース異世界満喫禄

すぐそこなんだけどね！！

視線を逸らしたアリーヌをため息交じりに見た後あつぃはシン達に視線を戻して口を開く。



「一か月様子を見るって言ったけど、あたしもアルセムで過ごすからね。だから何かあったらすぐに合流して事に当たろう、そのほうがいいからね」



初期段階で潰せば被害は最小限で済ませられるしね！！



「畏まりました、私とミズキのチームが王族の護衛、ライとミレーヌのチームが教会の重要人物の護衛となってますがレン様はどちらに行かれますか？」



シンが真剣な顔でそう言って来たのであたしは少し考えた後に口を開く。



「教会本部で過ごそうと思う」



一か月過ごすんだったら教会本部で過ごした方が気が楽だし暇なときは孤児院に顔を出していればいいしね！！って言うかいっそ孤児院で一ヶ月過ごすかな？さすがにそれは迷惑だね。



「でも偶に王宮に顔は出すよ」



一ヶ月は関わるってしっかりと言ったんだからしっかりと仕事はしないとね！！



「それと王宮側で何かあった時には【転移の腕輪】を使ってあたし達が使ってる部屋かアズエルの家に転移してね、そうすれば安全だから」



何かあった時の避難所はきちんと決めておかないといけないとも思ってそう言うとシンとミズキは真剣な顔で頷く。



「畏まりました」



これで決めておかないといけない事はしっかりと決められたかな？



「って事で2人にはもう少し頑張ってもらえると助かる」



多分もう何もないと思いそういうと２人は微笑みながら頷く。



「勿論でございます」



「レン様のご期待を裏切る事は決していたしません」



頼もしいね二人共！！



「それじゃああたしは教会本部のほうに戻るよ」



あたしは立ち上がり二人を見ながらそう言うとシンとミズキは立ち上がり一礼して口を開く。



「こちらの事はご心配なきよう、どうぞお体をお安めください」



シン達の言葉を聞きあたしは頷き【転移魔法】を使い教会本部の用意してもらっている部屋へと転移した。





転移した後すぐに一緒に行動しているアリーヌとカナデに視線を向ける。



「少し出かけたいんだけどいいかな？」



まあ出掛けると言ってもすぐそこなんだけどね！！と思いながら２人を見ていると頷いてくれたのであたし達は部屋を出て外に出る為に廊下を歩き出す。



「レン様、何処へ向われるのですか？」



歩きながらそう聞いてくるカナデにあたしは立ち止まってカナデの頭を撫でながら口を開く。



「孤児院に行こうと思ってね、せっかく知り合ったんだから顔を出しておこうと思ってね」



あたしがそう言うと何故かアリーヌが目を輝かせ口を開く。



「という事は皆でご飯ね！！急ぎましよう！！」



・・・・・・・・・・・アリーヌさん？何で孤児院に行くとご飯になるのさ？ってそろそろお昼ご飯の時間だからか！！凄いねアリーヌの胃時計は！！まああの子達とお昼ご飯を食べるのもいいかもね！！



「なら急ごうか」



あたしの言葉にカナデとアリーヌは頷き速足で外へと向かい始めた。





「うわっ！！」



あたしが教会本部から出るといきなり何かがあたしに襲いかかり・・・・襲われたあたしにのしかかり頬を舐めてきた。



「今日はスフィアがこっちにいたんだね、ご苦労様」



スフィアを撫でながらそう言うとスフィアを追いかけてきたスピカ達リトルアニマルズがあたしに群がりっ頬を舐めて来る。



「皆もご苦労様ね」



アニマルズとドラゴンズに教会本部の守りを頼んでいたのでこの子達も頑張ってくれてるのだろう。



「本当にありがとうね」



リトルアニマルズ達を撫でまわしていると遅れてアニマルズとドラゴンズがやって来てあたしを囲みじっと見守ってくれている。



「皆もご苦労様ね」



あ！この子達とも一緒にご飯を食べよう！！