レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
603 / 1,656

【銀狼の寝床】の見習い達

しおりを挟む
「べへモスのカツに使う付け合わせは用意してあるか?」



「これっす!!」



「良し!アリス、盛り付けをして出してくれ!」



「はい!!」



「キース!ミックスピザが4品入ってる具をのせてオーブンに入れておけ!」



「はいっす!!」



今日も【銀狼の寝床】でお昼のピークの時間、俺とアリスはモンドさんや新しい副店長となったガラットさんの仕事を色々覚えながら他にいる料理人のサポートをしている。







「ふいぃー」



モンドさんが溜息をつきながら椅子に座る、やっとお昼のピークが終わったのだ。



「キース、こっちにこい」



「はいっす」



モンドさんに呼ばれモンドさんの目の前に立つ。



「お前さっきの付け合わせに使う葉野菜の千切りもう少し細くしろ、一定の間隔で切るようにして出来るだけ大きさをそろえるんだ」



「はい!」



「お前の包丁さばきならもう出来るはずだ頑張れ」



「はい!」



「それと明日の賄はお前が作れ」



モンドさんから毎日色々アドバイスをもらっているけど今日初めて・・・・・・アドバイスとは別の言葉を貰った、しかもそれが今【銀狼の寝床】の看板を背負っている料理人たちの賄を俺に作れと。



「いいんですか?僕が作っても?」



「ああそろそろいいと思ってな、明日はお前で次の日はアリスだ」



アリスも賄を作るんだ!これは負けてられないな!!



「わかりました!!」



「おう!・・・・・アリス!こっちこい!」



「はい!」



今度はアリスにアドバイスと明後日の事を言う為に呼んだようなので、俺は厨房に戻り洗っていない皿洗いを始める。



「明日は何を作ろう?」



家でアリスと一緒に料理はよくするけど食べる人が違う、王様達が認める一流の料理人たちが食べるのだ、そう思うと震えてくる、何を作るか考えながら仕事をし気が付けば仕事が終わっていた。





家に帰り皆で食事をして風呂に入った後リビングでアリスと一緒に何を作るかを悩んでいた。



「モンドさんは何を作ってもいいって言ってくれたけどあの人達に納得してもらえるものなんてないわよね」



「うん」



あの人達はプロ、俺達の作るものなんて納得して満足してくれるとは思えないんだよな。



「二人して唸ってどうしたのさ?」



二人して真顔でうんうん唸っていたら後ろから声が掛けられたのでアリスと共に振り向くとレンお姉ちゃんがアニマルズと一緒にこっちに歩いて来た。



「レンお姉ちゃん実は・・・・・」



明日俺が賄を作る事、何を作っていいか分からない事、そしてとても怖い事を話したら向かいに置いてあるソファーに座りながら口を開く。



「二人共、アンタ等は何で料理を作る?」



「「え?」」



何で?それは料理を作るのが楽しくて、美味しい料理を食べるのが嬉しくて、食べた人が笑うのがすごく嬉しくて・・・・・あ!

俺とアリスはお互いに驚いた顔で見つめ合う。



「な?怖がる必要はないんだよ、前に二人が言ってたけど二人は料理が好きで食べてもらうのが好きなんだろう?今アンタ等には足りない物ばかりだ、だから見習いとしてモンドの下で色々教わってるんだろう?ならば『今』持ってるものを使って料理を作りな、『『今』これだけできますよ』とモンド達にに料理で伝えるんだ」



「うん!!」 「わかったっす!」



レンお姉ちゃんと話した後アリスと話し合い俺はチーズドリアを作り、アリスはシーフードカレーを作る事にした。



あの人達が満足するような仕事はまだできない、でも『今』やれる仕事をしよう!!

そしていつかモンドさんに認められた時、アリスと二人で作った最高の料理をレンお姉ちゃんに食べてもらう為に。
しおりを挟む
感想 1,344

あなたにおすすめの小説

公爵家の末っ子娘は嘲笑う

たくみ
ファンタジー
 圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。  アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。  ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?                        それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。  自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。  このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。  それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。 ※小説家になろうさんで投稿始めました

【完結】魔法大戦 〜失われた古代魔法で無双する!〜

加瀬 一葉
ファンタジー
 王立魔法学校。高等部に編入してきた冴えない生徒ラフィト。エリートが集うこの学校で、辺境出身のラフィトは落ちこぼれの劣等生なのだが……。  実は彼は、失われたはずの古代魔法を操る一族の末裔。魔族の脅威が増す時代に、ラフィトは人類を救うことができるのか?  過去と現在が交錯する、魔法ファンタジー。

ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス

於田縫紀
ファンタジー
 雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。  場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。

魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密

藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。 そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。 しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。 過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!

異世界に落ちたら若返りました。

アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。 夫との2人暮らし。 何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。 そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー 気がついたら知らない場所!? しかもなんかやたらと若返ってない!? なんで!? そんなおばあちゃんのお話です。 更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

1000年生きてる気功の達人異世界に行って神になる

まったりー
ファンタジー
主人公は気功を極め人間の限界を超えた強さを持っていた、更に大気中の気を集め若返ることも出来た、それによって1000年以上の月日を過ごし普通にひっそりと暮らしていた。 そんなある時、教師として新任で向かった学校のクラスが異世界召喚され、別の世界に行ってしまった、そこで主人公が色々します。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

処理中です...