レディース異世界満喫禄

日の丸

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開き直りましたよこの人!!

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「あんた速いね!」


馬の背に乗って約一時間、王都が見えてきた。

あたしの後ろにギンガ達がシン達を乗せてついてくる。

行きは約二時間かけて【闇の世界】に歩いて行き、帰りはこの子に乗せてもらって行きの半分の時間で戻ってこれた、得したね!!


「ありがとうね、助かったよ」


背に乗ったままなので首を撫でながらお礼を言うと一回嘶く、返事をしたみたいだ・・・・この子も賢いね!・・・・・・この子の縫いぐるみと着ぐるみも作ろうかな?・・・・良し!ウォルムの件が終わったら作る!!


そのまま王都に向かう橋の入場門まで走ったところで止まったので馬から降りる。


「ご苦労さん」


もう一度首を撫でると馬が踵を返して走って行く、早いなぁ・・・・・あれにあたしは乗っていたんだよね?よく落ちなかったよ!


「レンさん!」


呼ばれたので振り向くとアルルさんが怖いぐらいの真顔で迫ってきた。


「今の黒王ですよね!なんで黒王に乗せてもらえたんですか!!」


え?何?何なの?怖いよアルルさん!


「ちょっと落ち着いてよアルルさん!怖いって!」


あたしの言葉に『はっ』となりとなり、顔を真っ赤にした後『驚いたんです!』と言い切った・・・・・・開き直りましたよこの人!!


「すいませんでした」


落ち着いてきたのか深々と頭を下げてきた。


「いいよ、で?黒王?って何」


「先程のフォンドルグの事です、あの個体は普通のフォンドルグよりも賢く強い特殊個体でこの辺りで生息しているんです、」


「あの子結構賢いよね、お礼言ったら返事をしたっぽいし」


「ええ、黒王は魔物に襲われた人を助けたりもするんです、だから王都を拠点にしている討伐者は黒王を討伐はしないんですよ、そして感謝の意味も込めて王都に住んで居る皆が【黒王】と呼んでいます」


おお!かなりいい奴じゃないあの子!


「でもプライドは高くその背に誰も乗せません、前に乗ろうとした者がいてその人は返り討ちに会い約半年自宅療養しました」


「それは自業自得じゃないの?」


「はい、だからその人が『あいつに襲われたから怪我をした、討伐すべきだ』と騒いでいましたが無視されましたよ」


当たり前だよねそれは!自分の欲望であの子に迫っておいて、振られたから騒ぎすって最低な男だよね!!


「そんな黒王があなたを乗せて走ってきたんです、驚かない方がおかしいんですよ!」


あ!また興奮して来たよアルルさん!落ち着いて!!


「ごほん・・・・失礼しました」


「いいよ気にしないで、あの子とは二回会ったんだよ、丁度お昼を食べるときにね、その時お昼をご飯を分けてあげて一緒に食べたんだ、そしたらお礼に乗せてくれたみたい」


「ええええぇぇぇぇぇ?」


そうだよねーそんな理由で乗せてくれたなんて信じられないよね!!

その後問題なく王都に入ることが出来、あたし達は宿に戻り一息ついてから明日の予定を決める。


「明日は【迷いの谷】に行こうと思う」


「「「「畏まりました」」」」


「調べた情報を教えて?」


「では私が」


今回はカナデの出番らしい。


「Cランク推奨の【迷いの谷】は入口が洞窟なのですが進んで行くと谷のような場所に出て、その谷を進むことになります、」


【深海迷宮】の時もそうだけどダンジョンって本当に不思議空間だよね、入口は普通なのに進んだら谷とか意味わかんないよね。


「それでなぜ【迷い谷】と言われるかと言うと同じような景色と、時折方向を狂わせる霧が発生するそうです」


お約束だよねそう言うのって!!まああたしには【エリアサーチ】があるから大丈夫かと思うけど。


・・・・・・・・・大丈夫だよね?心配になってきたよ!




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