レディース異世界満喫禄

日の丸

文字の大きさ
上 下
85 / 1,656

スッキリしたべ!!

しおりを挟む
今日は朝からギルドに来ている、何人かの人たちに用事があるのだ。



「あ!いた!」



まず一組目発見!【銀の剣】のメンバーがロビーで依頼ボードを見ている。

そっとカレンに接近して・・・・・足払い!!



「きゃ!!」



浮いた体を横から抱くようにキャッチ!カレンの頭があたしの後ろに向くように抱えている。



「おはようカレンさん」



「ちょっと!レンちゃんなにするのよ!」



まあその抗議は当然なのだが今はとあることの・・・・いや正直に言おう!あの本に関する抗議(物理)をするのだ!!



「ねえ、カレンさん・・あなた・・・・・フィ―ナに色々なことお話したでしょう?あたしのことを?」



「え?・・・・えっと・・・・てへっ!!」



「てへっ!!じゃないべさ!!おかげでとても変な本が出来てたべさ!!」



抗議(物理)開始!!おしり100叩きの刑だべ!!



「ちょ!!いたっ!やめ!!」



約10分で終わらせました!!ちょっとスッキリしたべ!!

周りを見れば離れた場所で「姐御を怒らせると怖ぇ」とか「お姉さま・・怒る姿も素敵です」とか「さすが姐さんです」とか聞こえるが気にしないでおこう。



「今日はこれとは別に【銀の剣】のみんなに用事があったんだ、これから少し時間もらっていいかな?」



「まだ依頼も受けてないし、別にいいぞ」



「ううう・・・・お尻が痛い」



「・・・・別に構わない」



「ありがとう、あたしの泊っている宿で話したいんでいいかな?」



という事で宿に戻り部屋の中でテーブルにつきお茶を飲んだところで話を始める。



「みんなに渡したいものがあるんだ、まずはカレン」



テーブルの上に付与済みの指輪を二個おく。



「これは?」



「これはカレンの魔糸の魔道具の指輪版だよ、この指輪に収納の魔法が付与してあるんだ、約一キロしか入らないから魔糸専用にしたべ、これを使えばカレンもほかの武器を装備しながら魔糸を使えるべさ」



「こんな物どこで見つけてきたの?収納の魔法が付与されてるのってかなり珍しいし出回ってる物もかなり高価なはずよ?」



「あたしが作った」



「「「はあぁぁぁぁぁ?」」」



多分そんなことだろうと思い話をする場所をここにしたのだ、話を聞かれ大騒ぎになるのは勘弁だったからね。



「次にブロードにはこれ」



テーブルの上に乗せたのは【地の欠片】。



「この手袋は大剣を使うときに滑らないように手の内側を加工してある、それで、この手袋をつけてを大地に触れて魔力を流すと地中の鉄を集めて剣を一振り作ることが出来る」




「「「・・・・・・・非常識」」」



「剣を手放せば地に帰るんだ、もしも戦闘中に大剣を手放すことがあったときこの手袋を使い戦ってほしい」



この手袋は言わば保険だね、知り合いの生存率を上げるのに遠慮はしないべ!!



「次にセインにはこれ」



テーブルの上に乗せたのは一見するとブロードに渡す手袋と同じに見えるけど付与されてる魔法が違うのだ。



「この手袋は両方に違う魔法が付与してあるべ、こっちの指先に青いラインがある方が短剣を作ることが出来る、こっちの赤いラインの方は30㎝くらいの簡易結界を作ることが出来る、もしもの時の盾代わりにして」



「「「やっぱり非常識」」」



なんとでも言っておくれ!!作っているうちに楽しくなりすぎて作りすぎてしまった!!最初は皆にあった物を作ろうと思ってたのに最後の方は世間に出せないものまで作ってしまいましたよ。



「というわけでこの魔導具を【銀の剣】に使ってもらいたいんだ」



「これを・・・」



「代金は・・・・これの出所を誰にも言わないこと」



【銀の剣】の面々が驚いたようにあたしを見つめている。

あたしは始めからお金を取る気はないのだ、やっぱり知り合いになった以上死んでほしくない、それだけなのだ。



「あとこの前の旅で色々お世話になったからそのお礼でもあるんだよ」



まあ、これで納得しておくれ!!まあ!納得してくれなくても押し付けるんだけどね!!



「「「ありがとう」」」




うん、よかった!
しおりを挟む
感想 1,343

あなたにおすすめの小説

キャラ交換で大商人を目指します

杵築しゅん
ファンタジー
捨て子のアコルは、元Aランク冒険者の両親にスパルタ式で育てられ、少しばかり常識外れに育ってしまった。9歳で父を亡くし商団で働くことになり、早く商売を覚えて一人前になろうと頑張る。母親の言い付けで、自分の本当の力を隠し、別人格のキャラで地味に生きていく。が、しかし、何故かぽろぽろと地が出てしまい苦労する。天才的頭脳と魔法の力で、こっそりのはずが大胆に、アコルは成り上がっていく。そして王立高学院で、運命の出会いをしてしまう。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?

あくの
ファンタジー
 15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。 加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。 また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。 長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。 リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

転生社畜、転生先でも社畜ジョブ「書記」でブラック労働し、20年。前人未到のジョブレベルカンストからの大覚醒成り上がり!

nineyu
ファンタジー
 男は絶望していた。  使い潰され、いびられ、社畜生活に疲れ、気がつけば死に場所を求めて樹海を歩いていた。  しかし、樹海の先は異世界で、転生の影響か体も若返っていた!  リスタートと思い、自由に暮らしたいと思うも、手に入れていたスキルは前世の影響らしく、気がつけば変わらない社畜生活に、、  そんな不幸な男の転機はそこから20年。  累計四十年の社畜ジョブが、遂に覚醒する!!

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

処理中です...