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1st season 第三章
062 夫婦の日
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ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく
合同演習の次の日は夫婦の日だ。
この日は一日二人きりで過ごして、みんなは極力距離を置くルールだそうだ。
うん、よい。
御者席に座って、シリアの腰を抱きながら幌馬車を進める。
ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく
みんなは昨夜ハッスルし過ぎて、後ろでぐったり眠りこけている。
うん、街に戻ってからもこの日は休日にしよう。
この世界にはまだ休日という概念が無い。
でも作ってはいけないというルールもない。
ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく
っていうか何で俺、こんな疲れないんだ?
やっぱレベルの影響?
夕食はみんなで摂ったが、風呂は俺達だけ先に入って、俺達が寝室に戻ってからみんなは入るそうだ。
今日は一日、ほとんど会話をしなかった。
ぼーっと景色を眺め、互いの体温を感じながら、ただ馬を走らせる。
なんだか意味もなく涙がこぼれた。
そんな幸せな一日だった。
「なぁ、不満とか溜まってないか?おまえ愚痴とか言わないタイプじゃん?でも、言っていいんだぜ?」
「まぁ、確かに、愚痴も言おうと思えば言えるわよ?ユリアが全力でえろすぎっ!とか、アベルさんの乳がでかすぎっ!とか・・・でも、みんなが居たほうが安心できる・・・きっとうまくいくわ」
「俺だったら、耐えられないからさ」
「男と女は違うわよ・・・家が・・・大事なの。みんなが居れば、アンタ絶対いなくならないでしょ?だから、二人っきりだった頃より、今のが安心できてる」
「そっか。あんましょっちゅう言うのもアレだけど、やっぱ、ありがとな」
「アンタがあたしのこと大好きなのはずっとずっとわかってる。だから、アンタこそあんまり気を使わないでいいわ」
「・・・おう・・・夫婦の日、考えたのってお前?」
「そうよ・・・天才でしょ?」
「ああ、お前のアイデアってハズレた事無いよな」
「ふふふ、もっと褒めていいわよ?」
「っていうかいつの間に考えたんだ?」
「アンタがユリアをボコボコに犯してる間によ。アベルさん達と相談して考えた」
「あー、尻に敷かれるとかカッコ悪いと思ってたけど、敷かれてみるといいもんだな」
「ふふふ」
~~~~~
「敵視認、左前方距離100、オーク3!」
ライザが幌馬車を停める。
みんな一斉に飛び出していくが、俺達はここで監督。
そのまま左前方に60mほど走った所でリシェルが石階段を作る。
俺達は実戦訓練の段階に入っていた。
「ロック!!!」
「GO! GO! GO! GO!」
アベルの掛け声で全員突入。
「ロック!!!」
よし。ちゃんと蓋まで出来たな。
「封鎖成功っ!負傷なしっ!上がりますっ!」
タタタタタタタタタッ
「右、狙いよしっ!」
「左、狙いよしっ!」
「中央、狙いよしっ!」
「配置完了!」
「撃てっ!」
バババシュ ガガガッ
「「「ヒット!」」」
「装填かかれっ!」
敵三体に対し撃ったのも三人だけ、残りの三人はターゲットをサイトに入れたまま待機だ。
外した者がいたらフォロー射撃だが、今回その必要は無かった。
「装填完了っ!」
「完了っ!」
「完了っ!」
「沈黙確認っ!」
「確認っ!」
「確認っ!」
撃った者が敵の沈黙も確認する。
「よし、回収に向かうぞ、油断するな」
アベルの指揮でみんなが石階段までオークを引きずってくる。
実戦では石階段の上で俺待ちするか、解体して持って帰る部位だけに纏める事になっている。
石階段も回収して・・・どんどん溜まってくな・・・ま、いいか。
今みんなは鎧下に剣帯だけを下げ、ボルトの予備はホルダーに刺さった5本ずつのみ。
帰ったら装備充実しないとな。
モンスターにも迷彩服って視覚効果あるのかな?・・・ま、やらないよりはやった方がいいか。
一番の課題はサブウェポンだよな・・・不足の事態にどれだけ生存率を上げられるか。
そもそもサブウェポンが必要になるシチュエーションってどんなだ?
石階段が出てるなら、弾切れだよな・・・いや、その場合は救援が来るまで待機すればいいのか。
で、石階段が出てないケース。
不意の襲撃、もしくはリシェルの故障で出せないパターンか?で、弾切れか次弾装填の余裕も無いくらい切迫した状況・・・うーん、これはそもそも詰んでるよな?剣で普通に戦って勝て無いのに、オーガとかサブウェポンで勝てる訳がない。
げっ、何考えてんだ俺?
そもそもそういうとこに、みんなを置いてきちゃダメだろ?
これじゃタンクやらせるのと変わらない。
戦略のミスを戦術で取り返そうなんて、バカ営業がデスマ量産するのと一緒じゃんか。
うん、リシェルは俺のバックアップ。
もしもA目指す為にヤバイとこ行くなら、みんなには安全圏のベースキャンプまでしか、同行認めない事にしよう。
で、不足の事態に備えるサブウェポンだ。
みんなは両手剣を持ちたがるだろうけど、長モノ2本とかサバゲでもネタだよね?
となると、パッと浮かぶのは銃剣なんだけど、うーん、クロスボウにアレはダメってどっかで読んだよな?
取り回しが悪いし、弓の機構が壊れるリスクがあるんだっけか?
俺が一緒にいて尚、不測の事態・・・森歩いてたらエイプがワサワサ降ってくるとかだな。
シリアだけ、頑張ってもシリアとユリアくらいならミニハウスに突っ込めるけど、プラス六人は無理。
但し、六人が斉射したら精々生き残りは1~2体に減ってるはず、この時に袋叩きでトドメを刺すだけなら、銃剣は悪くない。
戦争みたいに継戦能力が問われる環境でも無いしな。
俺が同行してるの前提だけど。
うん、試してみよう。
少なくともクロスボウ投げて両手剣引き抜くよりは速いはず。
~~~~~
「で、アンタ、昨日から何考え込んでんのよ?」
今日は結婚後二回目の夫婦の日、あと二日ほどでエルダーサに到着する。
「あー、うん、アベル達の事?戦闘面でどうしたものかと思って」
「凄い成長してると思うけど、不満なの?」
「いや、むしろ成長著しくて、ともすると無茶させようとしてる自分が居るから、反省してるとこ」
「ふーん」
「それだけ?なんかこう、叱咤激励的なやつは来ないの?」
「アンタと出会う前のあたし覚えてる?」
「いや、出会ってないからそもそも知らない」
「そういうこと言ってんじゃ無いわよっ!生脚で立ってるだけしか能が無くて、オーク三体に囲まれただけで、ガタガタ震えてるしか選択肢が無かった女の事言ってんのっ!」
「お、おう」
「今なら確実二体はやれるわっ!」
「あと一体残ってんじゃん?」
「だからそゆこと言ってんじゃ無いわよっ!アンタが育ててくれたから、なす術無かったあたしにも選択肢が出来たっつってんの!凄いでしょ、それ?」
「あー、そう言われるとそうだな」
「そのアンタが育ててるんだから、アベルたちの心配なんかしないわよ。だから『ふーん』で充分なの」
「おっ、おう」
「むしろあたしが考えてるのはユリアの方ね・・・」
「まぁ確かにアベルたちほど切迫してないからなー、ついつい後回しにしてるな」
「違うわよっ。服よ服っ!王都で買ったのじゃダメね。これじゃ、性奴隷に旦那を取られるのを警戒して、地味なカッコさせてるショボい女になっちゃうわ」
「充分イケてると思うけど?」
「あんただってわかってるでしょ?ユリアのエロさはあんなもんじゃないわっ!もっと前面に押し出してかないとっ!」
「えー、やめてやれよ?今のでも結構恥ずかしがってるぞ?」
「アンタだってもっとエロいの見たいでしょ?」
「いや、見たいか見たくないかで言ったら見たいけど、他の男にジロジロ見られるのはちょっとー」
「それこそ何ショボい事言ってんのよっ!この女に突っ込めるのはオレサマだけだー、くらいの男気見せなさいよっ!」
「リア充なりたての元ヘタレに無茶言うな!」
「まっ、それもそうね。っていうかさっきから当たってんだけど?」
「当ててんのよ!」
「意味わかんないしっ!・・・しっ、シたいの?」
「いやっ、コレはコレで愉しんでる。さっきから挙動不審で、無駄にテンション上がってる嫁をニヤニヤ視姦するの楽しい」
はむっ
「ひゃんっ!」
ジタバタジタバタ
「ふふふ、嫁にしたからにはもう逃がす必要は無いのだよ?」
「変態っ!変態っ!」
「あーたのしぃ。ちょーたのしぃ」
合同演習の次の日は夫婦の日だ。
この日は一日二人きりで過ごして、みんなは極力距離を置くルールだそうだ。
うん、よい。
御者席に座って、シリアの腰を抱きながら幌馬車を進める。
ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく
みんなは昨夜ハッスルし過ぎて、後ろでぐったり眠りこけている。
うん、街に戻ってからもこの日は休日にしよう。
この世界にはまだ休日という概念が無い。
でも作ってはいけないというルールもない。
ぽっく ぽっく ぽっく ぽっく
っていうか何で俺、こんな疲れないんだ?
やっぱレベルの影響?
夕食はみんなで摂ったが、風呂は俺達だけ先に入って、俺達が寝室に戻ってからみんなは入るそうだ。
今日は一日、ほとんど会話をしなかった。
ぼーっと景色を眺め、互いの体温を感じながら、ただ馬を走らせる。
なんだか意味もなく涙がこぼれた。
そんな幸せな一日だった。
「なぁ、不満とか溜まってないか?おまえ愚痴とか言わないタイプじゃん?でも、言っていいんだぜ?」
「まぁ、確かに、愚痴も言おうと思えば言えるわよ?ユリアが全力でえろすぎっ!とか、アベルさんの乳がでかすぎっ!とか・・・でも、みんなが居たほうが安心できる・・・きっとうまくいくわ」
「俺だったら、耐えられないからさ」
「男と女は違うわよ・・・家が・・・大事なの。みんなが居れば、アンタ絶対いなくならないでしょ?だから、二人っきりだった頃より、今のが安心できてる」
「そっか。あんましょっちゅう言うのもアレだけど、やっぱ、ありがとな」
「アンタがあたしのこと大好きなのはずっとずっとわかってる。だから、アンタこそあんまり気を使わないでいいわ」
「・・・おう・・・夫婦の日、考えたのってお前?」
「そうよ・・・天才でしょ?」
「ああ、お前のアイデアってハズレた事無いよな」
「ふふふ、もっと褒めていいわよ?」
「っていうかいつの間に考えたんだ?」
「アンタがユリアをボコボコに犯してる間によ。アベルさん達と相談して考えた」
「あー、尻に敷かれるとかカッコ悪いと思ってたけど、敷かれてみるといいもんだな」
「ふふふ」
~~~~~
「敵視認、左前方距離100、オーク3!」
ライザが幌馬車を停める。
みんな一斉に飛び出していくが、俺達はここで監督。
そのまま左前方に60mほど走った所でリシェルが石階段を作る。
俺達は実戦訓練の段階に入っていた。
「ロック!!!」
「GO! GO! GO! GO!」
アベルの掛け声で全員突入。
「ロック!!!」
よし。ちゃんと蓋まで出来たな。
「封鎖成功っ!負傷なしっ!上がりますっ!」
タタタタタタタタタッ
「右、狙いよしっ!」
「左、狙いよしっ!」
「中央、狙いよしっ!」
「配置完了!」
「撃てっ!」
バババシュ ガガガッ
「「「ヒット!」」」
「装填かかれっ!」
敵三体に対し撃ったのも三人だけ、残りの三人はターゲットをサイトに入れたまま待機だ。
外した者がいたらフォロー射撃だが、今回その必要は無かった。
「装填完了っ!」
「完了っ!」
「完了っ!」
「沈黙確認っ!」
「確認っ!」
「確認っ!」
撃った者が敵の沈黙も確認する。
「よし、回収に向かうぞ、油断するな」
アベルの指揮でみんなが石階段までオークを引きずってくる。
実戦では石階段の上で俺待ちするか、解体して持って帰る部位だけに纏める事になっている。
石階段も回収して・・・どんどん溜まってくな・・・ま、いいか。
今みんなは鎧下に剣帯だけを下げ、ボルトの予備はホルダーに刺さった5本ずつのみ。
帰ったら装備充実しないとな。
モンスターにも迷彩服って視覚効果あるのかな?・・・ま、やらないよりはやった方がいいか。
一番の課題はサブウェポンだよな・・・不足の事態にどれだけ生存率を上げられるか。
そもそもサブウェポンが必要になるシチュエーションってどんなだ?
石階段が出てるなら、弾切れだよな・・・いや、その場合は救援が来るまで待機すればいいのか。
で、石階段が出てないケース。
不意の襲撃、もしくはリシェルの故障で出せないパターンか?で、弾切れか次弾装填の余裕も無いくらい切迫した状況・・・うーん、これはそもそも詰んでるよな?剣で普通に戦って勝て無いのに、オーガとかサブウェポンで勝てる訳がない。
げっ、何考えてんだ俺?
そもそもそういうとこに、みんなを置いてきちゃダメだろ?
これじゃタンクやらせるのと変わらない。
戦略のミスを戦術で取り返そうなんて、バカ営業がデスマ量産するのと一緒じゃんか。
うん、リシェルは俺のバックアップ。
もしもA目指す為にヤバイとこ行くなら、みんなには安全圏のベースキャンプまでしか、同行認めない事にしよう。
で、不足の事態に備えるサブウェポンだ。
みんなは両手剣を持ちたがるだろうけど、長モノ2本とかサバゲでもネタだよね?
となると、パッと浮かぶのは銃剣なんだけど、うーん、クロスボウにアレはダメってどっかで読んだよな?
取り回しが悪いし、弓の機構が壊れるリスクがあるんだっけか?
俺が一緒にいて尚、不測の事態・・・森歩いてたらエイプがワサワサ降ってくるとかだな。
シリアだけ、頑張ってもシリアとユリアくらいならミニハウスに突っ込めるけど、プラス六人は無理。
但し、六人が斉射したら精々生き残りは1~2体に減ってるはず、この時に袋叩きでトドメを刺すだけなら、銃剣は悪くない。
戦争みたいに継戦能力が問われる環境でも無いしな。
俺が同行してるの前提だけど。
うん、試してみよう。
少なくともクロスボウ投げて両手剣引き抜くよりは速いはず。
~~~~~
「で、アンタ、昨日から何考え込んでんのよ?」
今日は結婚後二回目の夫婦の日、あと二日ほどでエルダーサに到着する。
「あー、うん、アベル達の事?戦闘面でどうしたものかと思って」
「凄い成長してると思うけど、不満なの?」
「いや、むしろ成長著しくて、ともすると無茶させようとしてる自分が居るから、反省してるとこ」
「ふーん」
「それだけ?なんかこう、叱咤激励的なやつは来ないの?」
「アンタと出会う前のあたし覚えてる?」
「いや、出会ってないからそもそも知らない」
「そういうこと言ってんじゃ無いわよっ!生脚で立ってるだけしか能が無くて、オーク三体に囲まれただけで、ガタガタ震えてるしか選択肢が無かった女の事言ってんのっ!」
「お、おう」
「今なら確実二体はやれるわっ!」
「あと一体残ってんじゃん?」
「だからそゆこと言ってんじゃ無いわよっ!アンタが育ててくれたから、なす術無かったあたしにも選択肢が出来たっつってんの!凄いでしょ、それ?」
「あー、そう言われるとそうだな」
「そのアンタが育ててるんだから、アベルたちの心配なんかしないわよ。だから『ふーん』で充分なの」
「おっ、おう」
「むしろあたしが考えてるのはユリアの方ね・・・」
「まぁ確かにアベルたちほど切迫してないからなー、ついつい後回しにしてるな」
「違うわよっ。服よ服っ!王都で買ったのじゃダメね。これじゃ、性奴隷に旦那を取られるのを警戒して、地味なカッコさせてるショボい女になっちゃうわ」
「充分イケてると思うけど?」
「あんただってわかってるでしょ?ユリアのエロさはあんなもんじゃないわっ!もっと前面に押し出してかないとっ!」
「えー、やめてやれよ?今のでも結構恥ずかしがってるぞ?」
「アンタだってもっとエロいの見たいでしょ?」
「いや、見たいか見たくないかで言ったら見たいけど、他の男にジロジロ見られるのはちょっとー」
「それこそ何ショボい事言ってんのよっ!この女に突っ込めるのはオレサマだけだー、くらいの男気見せなさいよっ!」
「リア充なりたての元ヘタレに無茶言うな!」
「まっ、それもそうね。っていうかさっきから当たってんだけど?」
「当ててんのよ!」
「意味わかんないしっ!・・・しっ、シたいの?」
「いやっ、コレはコレで愉しんでる。さっきから挙動不審で、無駄にテンション上がってる嫁をニヤニヤ視姦するの楽しい」
はむっ
「ひゃんっ!」
ジタバタジタバタ
「ふふふ、嫁にしたからにはもう逃がす必要は無いのだよ?」
「変態っ!変態っ!」
「あーたのしぃ。ちょーたのしぃ」
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