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1st season 第三章
063 ホーム
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「着いたわねっ!」
「五ヶ月ぶりかー」
「わたしはもう、遠い昔のようで・・・また・・・帰って来れるなんて・・・」
「ほらっ、ユリア、めそめそしないっ!」
「はい。奥様」
「女将さん、驚くかな?」
「うーん、きっと動じないよな?」
~~~ 白兎亭 ~~~
「えーと、かいつまんで話すと、性奴隷買ってシリアと結婚して、アベルたちが臣下になりました?」
「だっ、旦那様の性奴隷で、ユリアと申します。よろしくお願いします」
「ラティア殿、また、お世話になる」
「かっ、カイン様?さすがにちょっと、混乱しているのですが・・・」
「女将さん、ついにご一緒する事になりました。これからもよろしくお願いしますっ!」
「あらあらあらあら・・・私もよろしくお願いします?」
「えーと、と、いうわけで、タダイマの挨拶です」
むちゅーっ
「えっと、シリアさんが奥様でいいのよね?」
「はいっ、正妻ってやつですわっ!」
「へっ、平気、なの?」
「あー、帰りの旅で既に全員で、すんごい事しちゃってるんで、全然平気ですわっ!あ、これ、女将さんの分です」
##### カイン・ローテ(仮) #####
1日目 シリア
2日目 ラティア
3日目 アベル
4日目 シリア
5日目 ラティア
6日目 ユリア
7日目 合同演習
8日目 休養日(夫婦の日)
########################
「えっと、まずは、ご結婚おめでとうございます」
「「ありがとうございますっ!」」
「あ、逗留について相談なんですが、俺達で部屋埋めちゃうのもご迷惑かと思って、裏庭を貸して貰っていいですか?食事はこちらでお世話になるつもりなので、代金の方は月に一人あたり金貨一枚ずつで」
「えっ?えっ?えっと・・・全然話について行けてないのですが、差し当たって裏庭はカイン様の自由にして頂いて構いません。でも、金貨一枚ずつなんて高すぎますっ!」
~~~~~
「ふふふ、性奴隷だけじゃなくハーレムまでシリアさんが決めちゃったなんて、さすがにビックリしました」
「ごめんなさい。ラティアさんなら許してくれるかなって、勝手に色々進めちゃって」
「カイン様、くどいようですけど、私に遠慮なんて、なさってはいけませんよ?それに・・・シリアさんの気持ち、少しだけわかりました。いつか誰かが連れ去ってしまうかも・・・っていう不安、この状況になってスッキリ消えちゃいました。これでもう、カイン様に捨てられる心配ありませんねっ」
「俺はずっとそのつもりでしたよ?」
「でも、本当に好きな奥さんが出来て、その人がこんな事許さなかったら・・・いいえ、普通は許しません。だから、きっといつか捨てられるって、ずっと怖かったんです」
ちゃぽんっ
白兎亭の裏庭にロックハウスと露天風呂を置かせて貰った。
つもる話もあるだろうと、今はラティアさんと二人で湯に使っている。
「今度アリスちゃんも連れて来ましょう。っていうか、俺達が居るときは毎日入るので、ラティアさんも来て下さい」
「はい、アリスも喜びます。あの、ひとつだけ不満な事があるのですが・・・」
「えっ、何?がんばって解決するから言ってみて?」
「その、アベルさんまで呼び捨てなのに、私はいつまで『ラティアさん』なのですか?」
「えっと、特に意識してたわけでは無くて・・・アベルは臣下になったので・・・」
「では、カイン様の愛人の私も、今からただのラティアで宜しいですね?」
「はい・・・ラティア、綺麗だよ」
ちゅっ
「はぁ・・・カイン様、私、幸せです。あの人に捨てられて良かった・・・」
「俺も・・・ユリアに裏切られなければ、ラティアともシリアとも出会えてなかったのか・・・」
「ほんの一年半前にはあんなに孤独でボロボロだった人が、8人も女の人を連れて帰ってきちゃうなんて・・・カイン様は実は女ったらしだったんですね?」
「いやっ、シリアとユリアは俺の責任ですけど、アベルさんたちなんて、王都出るまで知らなかったんですよ?見送りに来たのになんで帰んないのかなぁって、シリアが買った物だと思って、いつのまにかみんなの荷物持たされてましたし・・・」
「ふふふ、それはシリアさん大活躍でしたね」
「あのときシリアが『アンタ、その女買ってきなさいっ!』って言い出さなかったら、ずっと誤解したままで、ユリアは今も地獄に居ました・・・ほんと、シリアは最高の嫁です」
「あら、そこまでハッキリおっしゃられると、ちょっと妬けますね?」
「そのシリアを捕まえてくれたのはラティアでしょ?」
「ふふふ、ほんと。カイン様は悪いジゴロさんです」
「じゃ、ラティアにジゴロらしい所を見せなければいけませんね?」
「はい、半年分たっぷり可愛がって下さいませ」
~~~~~
ラティアがカインと半年ぶりの逢瀬に耽っている頃・・・
「ユリア、あんた今日はここで一緒に寝なさい」
「えっ?」
「一年半ぶりで、色々と思うとこあるでしょ?聞いてあげるわ」
「えっと・・・」
「嫌なのっ?」
「いえ・・・ありがとうございます」
「で、そもそもなんでヤっちゃったの?そのイケメン軍団と?」
「・・・煉獄のダンジョンに行ったんです。カインの治療費の為に・・・初めてのダンジョンで、全然違って、わたしがダメなせいで、パーティーのみんなに痛い思いを沢山させて、他の冒険者にも襲われて、パーティーのみんなが守ってくれて、初めて人を殺す所を見ました・・・」
「カインもあたしを助けるために殺したわ」
「・・・聞きたいです」
「まず、ユリアがちゃんと話すこと、あとであたしも話すわ」
「はい。それで、少しずつ役に立てるようになって、みんなとの距離感が縮まって、その、おトイレも、狭いボス部屋で全員居るとこでしないといけなくて・・・池を作ってみんなで泳いだんです・・・裸で」
「それでノリでヤっちゃったの?」
「いえ、そのときは全然そんな事無くて、体調管理のために必要だからって、レイカさんが・・・でもその夜、夜中に目が醒めて、レイカさんがレジーさんとテッドさんとシテるの見ちゃったんです・・・わたし、そういうの見るの初めててで、すぐ隣で・・・見ちゃいけないって思ったんですけど、反対側で寝てたメイさんに抱きしめられて、見てあげてって・・・とってもイヤらしくて、変なキモチになっちゃって、メイさんがおっぱいとか、アソコとか触ってきて、わたし、自分でもしたことなかったから、気持ちよすぎて頭がボーッとしちゃって、気がついたらもう、ザックさんのが中に入ってて・・・」
「はぁ・・・アイツが納得してるんだからあたしが今更って気もするけど、黙っててギスギスするの嫌だから言っとく、アイツがあんたの処女まもるために、どんだけ我慢してたかわかんなかったの?」
「・・・ダンジョンから帰って、顔を見るまで、ちゃんとわかってなかった・・・でも顔を見たら、もう、取り返しが付かない酷い事しちゃったって気付いて、カインと居ると苦しくて、そして・・・逃げ出しました。今ならわかります、カインを裏切ってしまった事も許されないけど、あそこで逃げ出してしまったのが一番許されないこと・・・そのせいで、カインは・・・カインは・・・」
「あー、まぁ、わかってるみたいだからいいわ。あんた、そのあと酷い目にあったみたいだし。あんたの口からちゃんと聞いて、あたしも納得した。でも、次やったら許さないからね?どんなに苦しいことがあっても、絶対アイツから逃げないで」
「はい。誓います。そして、奥様、本当にありがとうございます。奥様が居なかったら、わたしは今もあの地獄で・・・死ぬことも壊れることも出来ず、ずっとずっと・・・」
「あー、もういいって。あんたバカだったけど、どんだけアイツのこと好きかは見ててわかるし。じゃ、あたしの話をするわ。アイツと出会う前のあたしはね・・・」
「五ヶ月ぶりかー」
「わたしはもう、遠い昔のようで・・・また・・・帰って来れるなんて・・・」
「ほらっ、ユリア、めそめそしないっ!」
「はい。奥様」
「女将さん、驚くかな?」
「うーん、きっと動じないよな?」
~~~ 白兎亭 ~~~
「えーと、かいつまんで話すと、性奴隷買ってシリアと結婚して、アベルたちが臣下になりました?」
「だっ、旦那様の性奴隷で、ユリアと申します。よろしくお願いします」
「ラティア殿、また、お世話になる」
「かっ、カイン様?さすがにちょっと、混乱しているのですが・・・」
「女将さん、ついにご一緒する事になりました。これからもよろしくお願いしますっ!」
「あらあらあらあら・・・私もよろしくお願いします?」
「えーと、と、いうわけで、タダイマの挨拶です」
むちゅーっ
「えっと、シリアさんが奥様でいいのよね?」
「はいっ、正妻ってやつですわっ!」
「へっ、平気、なの?」
「あー、帰りの旅で既に全員で、すんごい事しちゃってるんで、全然平気ですわっ!あ、これ、女将さんの分です」
##### カイン・ローテ(仮) #####
1日目 シリア
2日目 ラティア
3日目 アベル
4日目 シリア
5日目 ラティア
6日目 ユリア
7日目 合同演習
8日目 休養日(夫婦の日)
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「えっと、まずは、ご結婚おめでとうございます」
「「ありがとうございますっ!」」
「あ、逗留について相談なんですが、俺達で部屋埋めちゃうのもご迷惑かと思って、裏庭を貸して貰っていいですか?食事はこちらでお世話になるつもりなので、代金の方は月に一人あたり金貨一枚ずつで」
「えっ?えっ?えっと・・・全然話について行けてないのですが、差し当たって裏庭はカイン様の自由にして頂いて構いません。でも、金貨一枚ずつなんて高すぎますっ!」
~~~~~
「ふふふ、性奴隷だけじゃなくハーレムまでシリアさんが決めちゃったなんて、さすがにビックリしました」
「ごめんなさい。ラティアさんなら許してくれるかなって、勝手に色々進めちゃって」
「カイン様、くどいようですけど、私に遠慮なんて、なさってはいけませんよ?それに・・・シリアさんの気持ち、少しだけわかりました。いつか誰かが連れ去ってしまうかも・・・っていう不安、この状況になってスッキリ消えちゃいました。これでもう、カイン様に捨てられる心配ありませんねっ」
「俺はずっとそのつもりでしたよ?」
「でも、本当に好きな奥さんが出来て、その人がこんな事許さなかったら・・・いいえ、普通は許しません。だから、きっといつか捨てられるって、ずっと怖かったんです」
ちゃぽんっ
白兎亭の裏庭にロックハウスと露天風呂を置かせて貰った。
つもる話もあるだろうと、今はラティアさんと二人で湯に使っている。
「今度アリスちゃんも連れて来ましょう。っていうか、俺達が居るときは毎日入るので、ラティアさんも来て下さい」
「はい、アリスも喜びます。あの、ひとつだけ不満な事があるのですが・・・」
「えっ、何?がんばって解決するから言ってみて?」
「その、アベルさんまで呼び捨てなのに、私はいつまで『ラティアさん』なのですか?」
「えっと、特に意識してたわけでは無くて・・・アベルは臣下になったので・・・」
「では、カイン様の愛人の私も、今からただのラティアで宜しいですね?」
「はい・・・ラティア、綺麗だよ」
ちゅっ
「はぁ・・・カイン様、私、幸せです。あの人に捨てられて良かった・・・」
「俺も・・・ユリアに裏切られなければ、ラティアともシリアとも出会えてなかったのか・・・」
「ほんの一年半前にはあんなに孤独でボロボロだった人が、8人も女の人を連れて帰ってきちゃうなんて・・・カイン様は実は女ったらしだったんですね?」
「いやっ、シリアとユリアは俺の責任ですけど、アベルさんたちなんて、王都出るまで知らなかったんですよ?見送りに来たのになんで帰んないのかなぁって、シリアが買った物だと思って、いつのまにかみんなの荷物持たされてましたし・・・」
「ふふふ、それはシリアさん大活躍でしたね」
「あのときシリアが『アンタ、その女買ってきなさいっ!』って言い出さなかったら、ずっと誤解したままで、ユリアは今も地獄に居ました・・・ほんと、シリアは最高の嫁です」
「あら、そこまでハッキリおっしゃられると、ちょっと妬けますね?」
「そのシリアを捕まえてくれたのはラティアでしょ?」
「ふふふ、ほんと。カイン様は悪いジゴロさんです」
「じゃ、ラティアにジゴロらしい所を見せなければいけませんね?」
「はい、半年分たっぷり可愛がって下さいませ」
~~~~~
ラティアがカインと半年ぶりの逢瀬に耽っている頃・・・
「ユリア、あんた今日はここで一緒に寝なさい」
「えっ?」
「一年半ぶりで、色々と思うとこあるでしょ?聞いてあげるわ」
「えっと・・・」
「嫌なのっ?」
「いえ・・・ありがとうございます」
「で、そもそもなんでヤっちゃったの?そのイケメン軍団と?」
「・・・煉獄のダンジョンに行ったんです。カインの治療費の為に・・・初めてのダンジョンで、全然違って、わたしがダメなせいで、パーティーのみんなに痛い思いを沢山させて、他の冒険者にも襲われて、パーティーのみんなが守ってくれて、初めて人を殺す所を見ました・・・」
「カインもあたしを助けるために殺したわ」
「・・・聞きたいです」
「まず、ユリアがちゃんと話すこと、あとであたしも話すわ」
「はい。それで、少しずつ役に立てるようになって、みんなとの距離感が縮まって、その、おトイレも、狭いボス部屋で全員居るとこでしないといけなくて・・・池を作ってみんなで泳いだんです・・・裸で」
「それでノリでヤっちゃったの?」
「いえ、そのときは全然そんな事無くて、体調管理のために必要だからって、レイカさんが・・・でもその夜、夜中に目が醒めて、レイカさんがレジーさんとテッドさんとシテるの見ちゃったんです・・・わたし、そういうの見るの初めててで、すぐ隣で・・・見ちゃいけないって思ったんですけど、反対側で寝てたメイさんに抱きしめられて、見てあげてって・・・とってもイヤらしくて、変なキモチになっちゃって、メイさんがおっぱいとか、アソコとか触ってきて、わたし、自分でもしたことなかったから、気持ちよすぎて頭がボーッとしちゃって、気がついたらもう、ザックさんのが中に入ってて・・・」
「はぁ・・・アイツが納得してるんだからあたしが今更って気もするけど、黙っててギスギスするの嫌だから言っとく、アイツがあんたの処女まもるために、どんだけ我慢してたかわかんなかったの?」
「・・・ダンジョンから帰って、顔を見るまで、ちゃんとわかってなかった・・・でも顔を見たら、もう、取り返しが付かない酷い事しちゃったって気付いて、カインと居ると苦しくて、そして・・・逃げ出しました。今ならわかります、カインを裏切ってしまった事も許されないけど、あそこで逃げ出してしまったのが一番許されないこと・・・そのせいで、カインは・・・カインは・・・」
「あー、まぁ、わかってるみたいだからいいわ。あんた、そのあと酷い目にあったみたいだし。あんたの口からちゃんと聞いて、あたしも納得した。でも、次やったら許さないからね?どんなに苦しいことがあっても、絶対アイツから逃げないで」
「はい。誓います。そして、奥様、本当にありがとうございます。奥様が居なかったら、わたしは今もあの地獄で・・・死ぬことも壊れることも出来ず、ずっとずっと・・・」
「あー、もういいって。あんたバカだったけど、どんだけアイツのこと好きかは見ててわかるし。じゃ、あたしの話をするわ。アイツと出会う前のあたしはね・・・」
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