もう一人のオレがみんな美少女で家に住みついてますが何か

第十一話 『改ハメ』が格ゲーになっちゃった?! 3

　更に一週間経って俺は結局ゲーム機とソフトウエアを、通販で購入すると直ぐにセッティングして、直ぐに始めて仕舞った。

　ホットブラックだけは入れてみたが、そのまま何時間もゲーム三昧になったまま、小説を気にしながらもやって気づけば六時半。

　因みに、最終的にキャラは手当たり次第に、初めは狂当たりにしていたが、強キャラの情報も無しにひたすら続けた。

　結局のところは推しも相性もわからないまま、不完全燃焼に裏実瑠や優花に萌香が呼びに来て、俺は不覚に若干イライラしていた。

　不図気づけば眼の前に引き上げ中の背中が視えて、奈津美さんと紫英流の夕飯が待っていると、直ぐに切り替えて急いだ。

　峰輿宅に乗り込むとリビングには既に真胡都が陣取って、持ちキャラがキマったと報告に、態々したと見えて粋に構えている。

　少し気になるも一同は切り替えていながらも、やはり二神の料理が目に入れば、誰もが旨香や色に惹き込まれるのは右に同じ。

　この日はパスタ料理で食卓は埋め尽くされて、様々なパスタ料理に赤ワインを遣りたかったが、未成年もいる手前では控えるか。

　スパやマリネ等のトマトソースや海鮮スープに、マヨサラダもスパ版とマカロニ版等、パスタ料理がニコニコしている。

　いくらでもやるがいいと開き直れは、とまとの酸味やスープ等の旨香がこれ程に活きていれば、何時も通りにキマっている。

　俺呑みならず、この場にあるデジタルファイター、そして萌香は頭からスッポリと、『例の格ゲー』が抜けて仕舞っていた。

　コーンスープにほうじ茶も済ませると、一番に真胡都が「アイツにした。持ちキャラ。」と、よほど我慢していたのか。

　何時も通りの夕食は旨味や旨香に様々な栄養素と、ひとつひとつ向き合わなければ、そもそもの思想すら守れないだろう。

　親にすら精神を蹴り散らかされてばかりでは、それすらも蹂躙するが如くに何処へか、どうにも出来ない場合もある。

　それでもやはり大学生の真胡都は、『その料理』と『ゲーム』を『改ハメ』とを天秤にかけて、頭の中で『飯っ‼』と叫ぶか。

　そして、遂に限界を超えた真胡都の持ちキャラが、今この時に明かされながら、プチサミット的な展開になるかも知れないっ！