【本編完結済】未来樹 -Mirage-

詠月初香

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4章

17歳 -土の極日1-

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大小2つの島が微妙に重なった新天空島。
重なった……とはいうものの鏡餅のような重なり方ではなく、上の島の端っこが下の島の端っこに少し重なったような感じの位置関係です。2つの島の間には龍さんによって作られた風のトンネルがあって、人や荷物が簡単に往復できるようになっていますが、同時に上の島の湖から流れ出た川の水が下の島に注がれているので、急流下りみたいな真似事もできます。安全は一切保証されませんし、私は絶対にしたくありませんが……。

浦さんも流石に危険だと思ったようで、湖に注がれる水の速度を緩めるように霊力を使ってくれました。私は絶対に近寄るつもりはありませんが、何事にも想定外のトラブルというものはあります。それに瀑布となって下の島に降り注いだ水が湖の生態系を盛大に破壊してしまいそうなので、その対策でもありました。

浦さんの霊力で緩やかに注がれた滝の水は、下の島にある湖や川を経由して以前の天空島のように地表へと流れ落ちていきます。なので現在では下の島の高度が1000mぐらいになっていて、元祖天空島の高度は以前よりもずっと高くなってしまっています。酸素濃度は大丈夫なのかと少し思いましたが、三太郎さんと龍さんが張った結界のおかげで一切問題はないそうです。何よりヤマト国の山拠点に住んでいた頃は、今の高度と同じぐらいの標高の場所に住んでいたらしく……。あの頃で問題ないのだから、今も問題ないと笑われてしまいました。

ヤマト国の人が頑強なのって、もしかして高所トレーニングを常時しているようなものだからなのかもしれません。




私の熱が下がったあと、巨樹のインパクトがすごい上の島は様々な精霊が集まる島となり、船渠が単なる整地された崖+陸に繋がれた巨船置き場となってしまった下の島には4名の人間が暮らす事になりました。その人間のうちの一人である私は、久しぶりにお粥じゃない普通のご飯に

「健康って素晴らしい……」

としみじみと呟いてしまいます。この世界のお米は濃い灰色から黒色をしているのですが、17年経った今でもまだ慣れません。流石にこちらの世界に来た当初のように、見た途端にギョッ!としてしまうことは無くなったのですが、ご飯は白いものという刷り込みは強いようで、いつか絶対に白いお米を探して見せると決意を新たにしてしまいます。

「櫻を丈夫にするには、どうしたら良いんだろうなぁ」

一緒に御飯を食べていた兄上が苦笑交じりでそう言いますが、私は十分に丈夫なんですよ。この世界の人の基準に達していないだけで……。ですがソレを言う訳にもいかないので、苦笑いで返すしかありません。

「姫様もお身体の弱い方でしたが、お嬢様は更にその上をいかれますから……」

つるばみも追い打ちをかけてきます。確かに出会った当初の母上は自分の身の回りのことをするだけで精一杯で、子育ても家事もほぼ橡頼りになっていました。それが今では橡が老齢の域に入りかけている所為とはいえ橡より元気で、以前よりずっと笑顔が増えました。もちろん母上は橡のように武術を習った事がある訳ではないので戦う事はできないのですがそれは私も同じですし、単純な力勝負でも私は母上に勝てません。

「そ、そういえばコレで全て終わったってことで良いの??」

居心地の悪い話の流れを変える為に、いきなり龍さんに話しかけました。上の島にいる無数の精霊には食事が必要ありませんが、三太郎さんと龍さんは今までと同様にしっかり三食を共にしています。

だからこそ上の島にも台所は作ってあるのですが、今後は三太郎さんの意向で上の島を精霊の島とするらしく、あの台所を使う事は無さそうです。逆に下の島は人間の住む島とするようなのですが、三太郎さんたちの許可がなければ結界内に入ることはできないので、実質私とその家族の為の島となります。私だけならば上の島にも自由に入って良いらしいのですが、他の家族が許可制なら私もソレで良いって伝え済みです。そういう特別扱いはいりません。

いきなり話を振られた龍さんは

「そうじゃ……と言えれば良かったのじゃが、まだ後始末が残っている。
 解りやすい例を出すのなら……」

と手に持っていたお猪口をテーブルの上に置いてから話し出しました。

「この世界を一つの葉に、そして同じ流れ持つ世界の集合を木に例えた場合。
 駄目になってしまったのが1枚の世界なら、その世界だけを摘んでしまえば良い。 
 じゃがその葉の周辺の葉も駄目になってしまっていたりその可能性が高い場合、
 他の健康な葉を守る為に枝ごと落とす必要がある事は理解できるじゃろ?
 そして更に悪化していて枝だけでおさまりそうにない場合は、
 その木自体を切り倒してしまう必要も出てくるじゃろう……。
 そしてこの世界は一番最後の選択を迫られているところなんじゃ」

龍さんは神視点で淡々と話してくれていますが、葉っぱを積む感覚で世界を摘まれてしまったら、その世界に住むありとあらゆる生命体にとっては堪ったものじゃありません。しかもこの世界はすでに最終段階と聞いたら、呑気にご飯美味しいなんて思っている場合じゃない気がしてきました。

「ど、どうしたら良いの?」

「この木を切り倒すという判断がされるまえに、
 無事に育つと思ってもらえるようにする必要があるのじゃが……」

龍さんの言葉に先ほどからずっとひっかかる事があり、尋ねるべきかどうか迷います。でも知らないより知っている方が対処もしやすいはずと、意を決して尋ねる事にしました。

「ねぇ、龍さん。
 その言い方だと神になった龍さんたちより、
 更に上位の存在がいるように聞こえるんだけど……」

龍さんたち精霊神が最上位なら、土の神を倒してこの世界の崩壊を防いだ時点で世界の安寧はひとまず確保されたことになります。龍さんの言うように後始末は必要でしょうが、世界の集合体である木を切り倒す選択の直前なんて事にはなりません。それに龍さんは土の神に封じられてもなお、この世界を守るために試行錯誤し奔走してきた精霊です。そんな選択肢を残したままにするなんてことも考えられません。

ならばその選択肢を残しているのは、そして選択するのは誰なのか……

龍さんは大きく一つ溜息をつくと

「そうじゃ。儂らは世界という葉を付ける木を育てる役目を負う存在じゃが、
 儂らの上には複数の木々を管理する存在がいる」

「つまり神様の上の……最高神とか至高神みたいな事?」

「微妙に違うのじゃが、まぁ感覚的にはソレに近いかもしれん」

一度首を傾げてから頷く龍さんに対し、兄上たちは訳が解らないといった顔をしています。この世界の人にとって神とは土・水・火の神を指し、それ以外の神は存在しません。しかも自分たちが崇めてきた神が下っ端とも取れる龍さんの発言は、生粋のこの世界の人にとって受け入れ難いのも解ります。

「櫻、その最高神とか至高神って言葉はどこで知ったの?」

「え……っと……
 最高って言葉と神って言葉をくっつけただけで、知っていた訳じゃないよ」

変なことを言い出した上に、すんなり新しい概念を受け入れた私を兄上が訝しげに見ています。兄上にこんな視線を向けられるなんて、居心地が悪くて仕方がありません。でもそれが自業自得であることは自覚しています。ずっと自分の素性を話してこなかったのですから……。そしてこうなってもまだ話す勇気が出ない自分のヘタレ具合に自己嫌悪しかありません。

「まっ、ともかくじゃ。
 儂らは木を倒される前に訴えに行かねばならん」

龍さんが私と兄上の間にある微妙に空気を吹き飛ばし、そう言って話を続けます。

「じゃから儂らは今からマガツ大陸へ向かい、
 そこにある風の門を通ってあちら側へと向かう予定じゃ」

「解った……って、待って。
 確か龍さん以外は一度この世界を離れたら戻れないんじゃないの?!」

龍さんの言葉に頷きかけてから、唐突に以前聞いた話を思い出しました。風の神だけは自由に世界を行き来できますが、それ以外の神は一度世界を離れたら次の世界へと向かう事しかできないと、そう聞いた覚えがあります。

「そうじゃ。そこで鍵となるのがおぬしじゃ」

「つまり……三太郎さんを私の中に入れて行くと?」

「なんじゃったら儂も一緒に入って良いぞ?」

ことさら明るく言う龍さんですが、彼が私をこの世界に連れてきた理由の一つが解った気がします。結局龍さんは最初から私を土の神との戦いに巻き込むつもりだったのでしょうし、上位神の元へ行く際にも利用するつもりだったのでしょう。あの時、謝らなくてはならないことが幾つもあると言っていた理由が解った気がします。

<後でゆっくりと話そうね?>

兄上たちに心配をかけないように心話で龍さんにそう伝えると、私は食事を再開するのでした。




数日後。私達はマガツ大陸の上空へと来ていました。
船で向かった時よりも圧倒的に少ない日数で到着できましたが、これでもまだ全速力ではないというのが驚きです。龍さんが全力で天空島を移動させると半日弱ぐらいで到着可能らしく。龍さんの協力がもらえるのなら、マガツ大陸にいながらアマツ大陸との日帰り交易も可能じゃないかと思うぐらいです。

マガツ大陸に作られた村の近くは実った稲が黄金色に輝いていて、山幸彦山さんの力が思う存分発揮された事が見て取れます。同時にこの広大で綺麗な黄金色は母上や叔父上、それに赤や青の部族の人たちの努力の結晶でもあります。なのでその光景をもっと近くで見る為に向かいたかったのですが、大きな問題が一つありました。

それは私達が船ではなく、天空島でここに来ている事です。船のように港に入れる訳にもいかず、私たちは散々迷ったすえに村から少し離れた未開発の土地に下の島より二周りほど大きい窪地を作り上げ、そこに水をためて人工的な湖を作る事にしました。そこに下の島を着水させて、上の島は今まで同様に浮遊させておきます。そして跳ね上げ式の橋を下の島に作り、それを下ろすことで島と大陸を繋ぐ事にしたのです。

これらの作業を金さんたちは1時間ほどでやってのけ、思わず拍手喝采したくなりました。先日は自重してと思ったくせに、今は自重しなくなった事を喜ぶ自分の勝手さに我ながら呆れてしまいますが、人様に迷惑をかけなければ良いんじゃないかなぁと思うことにします。




橋が下りた向こう側には、事前に心話で連絡を入れておいた母上と叔父上が待ってくれていました。その後ろには青・赤両部族の代表も待っています。

「槐! 櫻!!」

母上と叔父上は私と兄上の名前を呼ぶと駆け寄ってきて、それぞれギュッと抱きしめてきました。心配をかけたくなくて私も兄上も詳しい事は話していなかったのですが、危険な戦いになる可能性があることは二人共察していたらしく……。知らせても知らせていなくても結局心配をかけてしまうのならば、今後はちゃんと連絡したほうが良いという結論に今さら至りました。

そのまま村へと向かった私達は、叔父上たちと情報交換をしたり青藍をはじめとした子どもたちの勉強の進み具合を見たりと一通り懸念事項を片付けると、

「実はこれからまだ行かなくちゃいけないところがあるの」

と先ほど至った結論通り、すべてをちゃんと母上たちに伝えます。私以外は誰一人として一緒に行けない事を伝えると当然ながら母上たちは心配そうに眉を顰めますが、三太郎さんたちが一緒な事もあってその心配事を口に出したりはしません。

ですが、やはり思う所はあるようで、

「龍様、そして金様、浦様、桃様。
 いつも我が子をお守りくださり、心よりの感謝を申し上げます。
 そのうえでお願いが御座います……。
 どうかその門のそばまで着いていくことをお許し頂きたく存じます」

母上はそう言うと膝をついて頭を下げ、それに叔父上や兄上、橡に山吹も続きます。

「風の門の場所を秘匿する必要があるのなら、無理には申しません。
 ですが我が家族の中で一番年若い櫻の事をできるだけ近くで見守りたく……」

そう言うのは叔父上です。土の神との戦いの時、叔父上は私や兄上を守るために最前線へと向かいたいと山吹には言っていたそうです。ただ身体が万全ではない自分が向かう事で足手まといになる可能性も理解していて、「何故、私はこのような大事な時に……」と悔やんでいたのだとか。今回こそは近くで……という叔父上の気持ちは嬉しく思う反面、過去のことがあるだけに心配にもなります。

「風の門は儂の力で隠してはいるが、おぬしらを連れて行く事自体は構わん。
 じゃが……何度も言うが風の門を通る人間は櫻だけじゃ。良いな?」

そう龍さん念をおされ、三太郎さんたちにも

「そなたたちが櫻を心配する気持ちは十分に理解しておる。
 だが櫻には我らがついておるゆえ、我らを信じてほしい」

「えぇ。それに直接的な関係ではないにしても、私達も長い付き合いです。
 もちろん精霊である私達からすれば瞬きの間ではありますが、
 それでも特定の人間とここまで長期間一緒に過ごした事はありません。
 櫻の次にではありますが、貴方がたの事も大切に思っているのですよ」

「俺様たちを信じろって。
 ってことで戻ってきたら、俺様の大好きなばーべきゅーをやるぞ!」

そう言うと三太郎さんは思い思いの表情で母上たちに応えました。特に桃さんは表情だけでなく、兄上の頭をガシガシと撫でてからニカッと笑います。いつの間にか桃さんの身長を追い越した兄上ですが、幼い頃は三太郎さんの中でも桃さんに一番懐いていました。なのでその光景は最近では見なくなった10年以上前を思い出させ、なんだか懐かしさにツンと鼻の奥が痛みます。

(あの頃も色々とあったけれど、思い返してみれば幸せだったんだなぁ……)





風の門のある場所はマガツ大陸の中央部で、村から天空島を使って行くことになりました。天空島を使っての移動なので青や赤の部族の人たちも連れて行こうと思えば連れていけましたし、当人たちもついて来たがっていたのですが、大勢で門へと向かっても仕方がない事や風の門は風の神の聖地でもある事を伝えたところ、自発的に諦めてくれました。

村から1時間ほどで着いた扉があるというその場所は、私達の目には何も無いように見えたのです。ところが龍さんが手を挙げると風が沸き起こり、いきなり巨大な建築物が出現して私達は呆気にとられてしまいました。木製なのか金属製なのかも解らない不思議な材質で作られたその門は、前世の祖父母の家にあった神棚と似たような形をしていました。ですが何かを収納するような奥行きは無く、門だけがドーンとそびえ立っています。

呆気に取られている私達を龍さんはまとめて風の力で地上へと下ろすと、スタスタと門へ向かって歩いていきました。門の屋根の天辺までの高さは50mぐらいはあるでしょうか、かなりの巨大っぷりに見上げていると首が痛くなってきてしまいます。

そうやって高さや大きさばかりに気を取られていた所為で、観音開きの門の前に2つの人影がある事に暫く気づきませんでした。それは叔父上や兄上、それにアマツ大陸でも指折りの随身と言われていた山吹も同様で、

「風神様、お待ち申しておりました」

という声が掛けられてから慌てて身構えたほどです。ただその二人には敵意があるようには見えないので山吹も直ぐに警戒を解くだろうと思ったのですが、山吹は固まったまま動こうとはしません。それどころか同じく懐から短刀を取り出した橡も目を見開いたまま固まっていますし、母上と叔父上も同様です。

何が起こったのか解らず、比較的近くにいた叔父上に声をかけるのですが反応がありません。兄上も近くにいた母上に心配そうに声をかけていますが反応がなく、

「母上!!」

視線を遮るように前に回り込んで母上の両肩を掴んで揺さぶり、そうされてから母上はようやく自分が呆然としていたことに気づいたようです。

「ご、ごめんなさいね槐。でも……でも……」

母上は兄上をそっと押して、再び門の前に立つ二人の人間へと視線を向けました。私も改めてその人たちへと視線を向けます。年の頃は今の母上よりも幾分か上に見える男と女で、気持ち男性の方が年上に見えます。ただこの世界の人は私の感覚では老けて見えてしまうので、母上と同じぐらいの年齢の可能性も十分にあえりえます。

そうやって二人を凝視していると、ぐらりと視界が揺れて倒れそうになってしまいました。同時に線路の遮断器の下に入ればこんな感じだろうと思うような甲高い音が脳天へと降り注ぎ、頭がガンガンと痛みます。

私の足がふらついた時、直ぐ横にいた叔父上が

「ち、父上様、母上様……。本当に父上様なのですか!!!」

と感極まったように叫びました。ズキズキと痛む頭を支えるようにして手を当てて私も二人を見るのですが、視界に入れた途端に痛みが激しさを増してしまうので目を閉じては見るという行為を繰り返します。

(どうして……)

そう思う私の中で何かが警報を発し、同時に何かが訴えかけてきているのですが、それが何なのかが全く解らないのです。

叔父上に父上様と呼ばれた男性はゆっくりと頷くと、

「立派になったな令法りょうぶ

と叔父上の本当の名前を呼び、女性は

姫沙羅ひめしゃらも……こんなに元気になって……」

と感極まったように母上の名前を呼びます。聞こえてくる話しから察するに、この二人は母上たちの両親のようです。兄上は祖父母のことは殆ど覚えていなかったようで、

「おじじ様におばば様??」

と小さい頃に呼んでいたであろう呼称を呟いては首を傾げています。

「そうよ、槐。おおきくなったわね……」

そんな兄上に女性は穏やかで慈愛に満ちた微笑みを返しているのですが、その目には涙が浮かんでいました。橡や山吹が固まってしまったのもどうやらかつての主人が現れたからのようで、今は武器を地面において膝をつき頭を下げて最敬礼を取っています。

何でも碧宮家元当主である母上たちの父親と母親は襲撃で命を落とした後、風の神の手伝いをする為にこの地で門の守護についていたのだそうです。龍さんが目覚めたのは叔父上が大怪我をした時じゃないの?と思ったのですが、龍さんがそう言うということは何かしらの抜け道なり方法があったのでしょう。



時間にして10分も経っていないと思います。
ひとしきり母上や叔父上や兄上、橡や山吹に声をかけていた碧宮家の元当主夫妻はふいにこちらを見ました。死後、神の使いとなった彼らから見れば私が異分子であることは一目瞭然で、あぁもっと早く母上たちに「自分は母上の子どもじゃない」って話しておけば良かったと後悔しますが、どう考えても後の祭りです。

そんな後悔の所為なのか激しい頭痛が目眩まで引き起こし、今にも倒れそうになった私を見た叔父上が慌てて駆け寄ってきて支えてくれます。この優しい腕も今日限りか……なんて考えがチラリとよぎってしまいます。

ところが元当主夫妻は何も言わず、じっと私を見つめたまま動きません。

「母上様、この子は櫻と言って……」

ハッと何かに気づいた母上が慌てて私の紹介をしてくれるのですが、その言葉を聞き終わる前に女性は私に向かって両手を伸ばして広げました。

一瞬身構えた私ですが、後頭部を殴られたかのような衝撃を受けたあと……
私の口から 自分でも信じられない言葉がこぼれ落ちました。

「お……かぁ……さん」
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