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二章
02. 再会。そして、予期せず過去の扉が開く②
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「今のってもしかして、粕川春乃さんでした?ハハ先生」
「うん、そうみたいだね。噂に聞く我儘っぷりだね~!」
「あれで40歳超えてるんですよね?見た目は綺麗にしてましたけど、中身が伴ってなくて残念すぎますね」
「潮音君。男女ともそうだけど、特に女性の年齢を言及するのは失礼だから、それは改めなさ~い!」
「うわぁ、ハハ先生の時々出る超絶まっとうな人間的意見!でもまったくその通りなので、謝罪して訂正しますー!」
「素直でとてもよろしい」
鱧屋に続いて食器を空にした月落が、ペットボトルの水を飲みながら疑問に思ったことを声に出した。
「もしかして、法学部で今期から教鞭を執っていらっしゃる、政治家の娘さんという方ですか?」
「うん、そうだよ~!粕川勝造議員のね」
「ああ、粕川さんのご家族だったんですね」
「月落さん、もしかしてお知り合いですか?TOGグループ絡みで?」
「前に何かのパーティーで粕川議員にご挨拶頂いたことがあるだけなので、知り合いというわけではないんですが」
「与党の重鎮議員と挨拶を交わすって、やっぱり御曹司なんだね。改めて、鳴成君はすごい人を捕まえたなぁ」
その言葉に、鳴成は首を傾げる。
思ってもみなかったことを言われて合点がいかない、という表情で。
「捕まえたんでしょうか、私が?」
「はい、先生が捕まえてます。僕を」
「そうなの?きみが捕まえたんじゃなくて?」
「え、僕が捕まえたんですか?」
「ええ、そのつもりでした」
「先生、これはすごく重要なことなので、齟齬のないようにあとで必ず内容の擦り合わせを行いたいです」
月落の勢いに若干仰け反りながらも鳴成は了承を返す。
特有の甘い雰囲気に気圧されながらも、鱧屋と清木は会話を続ける。
「今日ここに来たのは、実は運よく粕川春乃さんにお会いできないかなーっていう打算ありだったんですが、まさか本当に会えるなんてラッキーですね!時の人ですからね!」
「そうだね~!着任してまだ数週間なのに、理系の方にも色々と武勇伝が回ってきてるからね。正直どんな人か気になってたけど、ある意味噂通りっぽかったな~!」
「そんなに有名なんですね。僕たち同じキャンパスにいるのに、全然そんな噂聞きませんでしたね、先生」
「ええ、まったく」
人の醜聞にはひたすら興味のない准教授とTAである。
そんな彼らの前に座っている噂好きの漫才師コンビは、輝いた顔で身を乗り出した。
「彼女が大学に入る前の一悶着は聞いてる?」
「研究室が欲しい、出勤は午後指定、授業を聴講する生徒を増やさせた、ですか?職員の許斐さんに教えてもらいました」
「許斐さんも情報通だからなぁ。そう、それが入る前で、入った後も凄かったんだよ~!もちろん、悪い方でね。ね、潮音君」
鱧屋の言葉を引き継いだ清木が、右手を折りながら説明する。
「授業初日に10分の遅刻、お付きの人に作らせたスライドを使用したため漢字の読み間違い多数、隙間で挟まれる家柄の自慢で生徒を辟易させ、最終的になぜか英語で授業をし始めた、という暴挙のオンパレードだったようですー!」
「それを履修登録期間にやっちゃったもんだから、せっかく大学が搔き集めた120名のほぼ半分が登録変更しちゃって、翌週は大教室がスッカスカだったって話だよ~!」
「その光景に激怒した粕川さんサイドが大学に猛抗議した結果、法学部内では解決できないと判断が下り、無理やり授業を学部間共通に変更して生徒を募ったらしいですー!」
「漢字の読み間違い女王で初回と2回目に生徒から指摘されたのが相当癪に障ったみたいで、3回目はほぼ英語で授業したみたいだけど、それも間違えて訂正入ったってね」
「ちなみに訂正したのは、外国語学部英語学科の3年生だそうです。とんでもなく流暢な英語で滅多打ちにしたって、実はそれが一番最初に理系キャンパスに流れてきた粕川さんの情報でしたー!」
「ぐふっっ……」
飲んでいた水を月落が誤嚥する。
まさかここで自分たちに最も関係のある単語が出てくると思わなかった。
隣に座る鳴成は、肩を震わせながら笑っている。
「どう考えても自らネタを提供しにきているとしか思えない話の数々だったので確かめに来たんですが、さっきのあの感じだと噂は全部本当かもしれないですね、ハハ先生」
「だいぶ強烈だったからね~!外野だから好き勝手楽しめるけど、関係各所は今頃胃に穴が開く寸前なんじゃないかな~!」
『お疲れ様でございます』と、鱧屋と清木が揃って手を合わせる。
「何これ、不味いじゃない!ここの食堂は美味しいって聞いたからわざわざ来てあげたのに、やっぱり所詮は安さがウリの学食なのね」
そこに、パーテーションの奥から金切り声が聞こえてくる。
「あーあーあー。ピークタイムは過ぎたとはいえ、まだ全然教職員が沢山いるこの場であの振る舞いは、さすがに傍若無人すぎますよね。本当に40オーバーですか?」
「潮音君、しーっだよ、しーっ!粕川議員が甘やかしすぎて育てたっていう娘さんらしいからね、きっと真性なんだよ」
「救いようがないじゃないですかー!」
「もういい!捨てて!赤坂のレストランにランチに行くわ」
間仕切りの役割をしていたパーテーションが動かされ、一行が出てくる。
入る時は位置の関係でよく見えなかったが今度は対向から歩いてくるので、件の女性を鳴成と月落ははっきりと認識した。
モノグラムのブランドロゴが全面に施されたジャケット、ゴールドのスパンコールミニドレス、フューシャピンクのピンヒール。
パステルピンクのウルトラミニのハンドバッグは、スマホ以外に一体何が入るというのだろうか。
「春乃様、今日は4限に授業がありますので、今から赤坂は時間的に厳しいかと存じます。最低でも14時30分までには校舎内にいらっしゃいませんと初日と同様の事態になるかと」
「うるさいわね。あなた達は時間を工面するのが仕事でしょう。職務怠慢でクビになりたいの?」
「申し訳ございません。すぐに車を回して参ります」
黒のスーツが全速力で走り去るのを見送っていると、ふと視線を感じた。
月落が見遣ると、粕川春乃がこちら側を凝視しているのに気づく。
大仰な睫毛に縁取られた目は大きく見開かれたまましばし固まり、やがてぱぁっとした満面の笑みに変わった。
彼女はピンヒールで床を打ち叩きながら近づいてくる。
そして、鳴成の隣に立つとこう言った。
「あなた、もしかして秋ちゃん?」
「え……?」
見知らぬ女性の襲撃に面食らった鳴成は、突然のことに何も言い返せない。
両目の下にある泣きぼくろが特徴的なまん丸のつり目の彼女は、鳴成の顔を見下ろすようにしながらこう言葉を続けた。
「海松藍学園初等科に通ってた、鳴成秋史くんでしょう?私のこと憶えてない?粕川春乃。一番仲良くしてた、ほら、秋ちゃんって呼んでた」
「秋ちゃん……?」
「そう、秋ちゃんて呼んでたの私だけだから憶えてるはず。突然学校に来なくなっちゃって、私すっごく寂しかったんだから。なんで何にも言わずにインターナショナルなんて行ったの?一緒の中学に通えるって思ってたのに。秋ちゃんの裏切り者って私、泣いたんだから」
秋ちゃん
「あんなに仲良かったのに、まだ思い出せないの?悲しい」
あきちゃん
「あ、春乃じゃなくてハルって呼んでたから、そっちの方が親しみあったりしない?ハルとアキで何か一緒だね、お揃いだねって秋ちゃんが言ってくれてすっごく嬉しかったんだから」
アキちゃん
アキちゃん、綺麗で大好き。私のもの。一生、私のものだからね。
「あ……、アキちゃん…」
「思い出した?遅いじゃない、思い出すの。私が一番秋ちゃんと仲が良かったのに」
逃げるなんて許さない。私のものに自由なんていらない。
開く、記憶の扉。
閉ざされていた過去が、白い光と共に蘇る。
方々に散らばっていた断片が強制的に繋がり始めて、強烈な頭痛に襲われる。
脳裏に、凄惨な光景が浮かび上がる。
「先生?!」
鳴成はそのまま気を失った。
抱き留めた月落の腕の中で、血の気の失せた額には脂汗が滲み出ていた。
「先生!先生!」
「うん、そうみたいだね。噂に聞く我儘っぷりだね~!」
「あれで40歳超えてるんですよね?見た目は綺麗にしてましたけど、中身が伴ってなくて残念すぎますね」
「潮音君。男女ともそうだけど、特に女性の年齢を言及するのは失礼だから、それは改めなさ~い!」
「うわぁ、ハハ先生の時々出る超絶まっとうな人間的意見!でもまったくその通りなので、謝罪して訂正しますー!」
「素直でとてもよろしい」
鱧屋に続いて食器を空にした月落が、ペットボトルの水を飲みながら疑問に思ったことを声に出した。
「もしかして、法学部で今期から教鞭を執っていらっしゃる、政治家の娘さんという方ですか?」
「うん、そうだよ~!粕川勝造議員のね」
「ああ、粕川さんのご家族だったんですね」
「月落さん、もしかしてお知り合いですか?TOGグループ絡みで?」
「前に何かのパーティーで粕川議員にご挨拶頂いたことがあるだけなので、知り合いというわけではないんですが」
「与党の重鎮議員と挨拶を交わすって、やっぱり御曹司なんだね。改めて、鳴成君はすごい人を捕まえたなぁ」
その言葉に、鳴成は首を傾げる。
思ってもみなかったことを言われて合点がいかない、という表情で。
「捕まえたんでしょうか、私が?」
「はい、先生が捕まえてます。僕を」
「そうなの?きみが捕まえたんじゃなくて?」
「え、僕が捕まえたんですか?」
「ええ、そのつもりでした」
「先生、これはすごく重要なことなので、齟齬のないようにあとで必ず内容の擦り合わせを行いたいです」
月落の勢いに若干仰け反りながらも鳴成は了承を返す。
特有の甘い雰囲気に気圧されながらも、鱧屋と清木は会話を続ける。
「今日ここに来たのは、実は運よく粕川春乃さんにお会いできないかなーっていう打算ありだったんですが、まさか本当に会えるなんてラッキーですね!時の人ですからね!」
「そうだね~!着任してまだ数週間なのに、理系の方にも色々と武勇伝が回ってきてるからね。正直どんな人か気になってたけど、ある意味噂通りっぽかったな~!」
「そんなに有名なんですね。僕たち同じキャンパスにいるのに、全然そんな噂聞きませんでしたね、先生」
「ええ、まったく」
人の醜聞にはひたすら興味のない准教授とTAである。
そんな彼らの前に座っている噂好きの漫才師コンビは、輝いた顔で身を乗り出した。
「彼女が大学に入る前の一悶着は聞いてる?」
「研究室が欲しい、出勤は午後指定、授業を聴講する生徒を増やさせた、ですか?職員の許斐さんに教えてもらいました」
「許斐さんも情報通だからなぁ。そう、それが入る前で、入った後も凄かったんだよ~!もちろん、悪い方でね。ね、潮音君」
鱧屋の言葉を引き継いだ清木が、右手を折りながら説明する。
「授業初日に10分の遅刻、お付きの人に作らせたスライドを使用したため漢字の読み間違い多数、隙間で挟まれる家柄の自慢で生徒を辟易させ、最終的になぜか英語で授業をし始めた、という暴挙のオンパレードだったようですー!」
「それを履修登録期間にやっちゃったもんだから、せっかく大学が搔き集めた120名のほぼ半分が登録変更しちゃって、翌週は大教室がスッカスカだったって話だよ~!」
「その光景に激怒した粕川さんサイドが大学に猛抗議した結果、法学部内では解決できないと判断が下り、無理やり授業を学部間共通に変更して生徒を募ったらしいですー!」
「漢字の読み間違い女王で初回と2回目に生徒から指摘されたのが相当癪に障ったみたいで、3回目はほぼ英語で授業したみたいだけど、それも間違えて訂正入ったってね」
「ちなみに訂正したのは、外国語学部英語学科の3年生だそうです。とんでもなく流暢な英語で滅多打ちにしたって、実はそれが一番最初に理系キャンパスに流れてきた粕川さんの情報でしたー!」
「ぐふっっ……」
飲んでいた水を月落が誤嚥する。
まさかここで自分たちに最も関係のある単語が出てくると思わなかった。
隣に座る鳴成は、肩を震わせながら笑っている。
「どう考えても自らネタを提供しにきているとしか思えない話の数々だったので確かめに来たんですが、さっきのあの感じだと噂は全部本当かもしれないですね、ハハ先生」
「だいぶ強烈だったからね~!外野だから好き勝手楽しめるけど、関係各所は今頃胃に穴が開く寸前なんじゃないかな~!」
『お疲れ様でございます』と、鱧屋と清木が揃って手を合わせる。
「何これ、不味いじゃない!ここの食堂は美味しいって聞いたからわざわざ来てあげたのに、やっぱり所詮は安さがウリの学食なのね」
そこに、パーテーションの奥から金切り声が聞こえてくる。
「あーあーあー。ピークタイムは過ぎたとはいえ、まだ全然教職員が沢山いるこの場であの振る舞いは、さすがに傍若無人すぎますよね。本当に40オーバーですか?」
「潮音君、しーっだよ、しーっ!粕川議員が甘やかしすぎて育てたっていう娘さんらしいからね、きっと真性なんだよ」
「救いようがないじゃないですかー!」
「もういい!捨てて!赤坂のレストランにランチに行くわ」
間仕切りの役割をしていたパーテーションが動かされ、一行が出てくる。
入る時は位置の関係でよく見えなかったが今度は対向から歩いてくるので、件の女性を鳴成と月落ははっきりと認識した。
モノグラムのブランドロゴが全面に施されたジャケット、ゴールドのスパンコールミニドレス、フューシャピンクのピンヒール。
パステルピンクのウルトラミニのハンドバッグは、スマホ以外に一体何が入るというのだろうか。
「春乃様、今日は4限に授業がありますので、今から赤坂は時間的に厳しいかと存じます。最低でも14時30分までには校舎内にいらっしゃいませんと初日と同様の事態になるかと」
「うるさいわね。あなた達は時間を工面するのが仕事でしょう。職務怠慢でクビになりたいの?」
「申し訳ございません。すぐに車を回して参ります」
黒のスーツが全速力で走り去るのを見送っていると、ふと視線を感じた。
月落が見遣ると、粕川春乃がこちら側を凝視しているのに気づく。
大仰な睫毛に縁取られた目は大きく見開かれたまましばし固まり、やがてぱぁっとした満面の笑みに変わった。
彼女はピンヒールで床を打ち叩きながら近づいてくる。
そして、鳴成の隣に立つとこう言った。
「あなた、もしかして秋ちゃん?」
「え……?」
見知らぬ女性の襲撃に面食らった鳴成は、突然のことに何も言い返せない。
両目の下にある泣きぼくろが特徴的なまん丸のつり目の彼女は、鳴成の顔を見下ろすようにしながらこう言葉を続けた。
「海松藍学園初等科に通ってた、鳴成秋史くんでしょう?私のこと憶えてない?粕川春乃。一番仲良くしてた、ほら、秋ちゃんって呼んでた」
「秋ちゃん……?」
「そう、秋ちゃんて呼んでたの私だけだから憶えてるはず。突然学校に来なくなっちゃって、私すっごく寂しかったんだから。なんで何にも言わずにインターナショナルなんて行ったの?一緒の中学に通えるって思ってたのに。秋ちゃんの裏切り者って私、泣いたんだから」
秋ちゃん
「あんなに仲良かったのに、まだ思い出せないの?悲しい」
あきちゃん
「あ、春乃じゃなくてハルって呼んでたから、そっちの方が親しみあったりしない?ハルとアキで何か一緒だね、お揃いだねって秋ちゃんが言ってくれてすっごく嬉しかったんだから」
アキちゃん
アキちゃん、綺麗で大好き。私のもの。一生、私のものだからね。
「あ……、アキちゃん…」
「思い出した?遅いじゃない、思い出すの。私が一番秋ちゃんと仲が良かったのに」
逃げるなんて許さない。私のものに自由なんていらない。
開く、記憶の扉。
閉ざされていた過去が、白い光と共に蘇る。
方々に散らばっていた断片が強制的に繋がり始めて、強烈な頭痛に襲われる。
脳裏に、凄惨な光景が浮かび上がる。
「先生?!」
鳴成はそのまま気を失った。
抱き留めた月落の腕の中で、血の気の失せた額には脂汗が滲み出ていた。
「先生!先生!」
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