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第四章 騎士と薬師の指導編
3巻連動SS ②
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コウヤに指導されてから、毎日夕刻頃まで行われる領城での訓練を終えたジルファスは、疲れているにも関わらず、コウヤの仕事が終わるのを薬屋でソワソワしながら待っていた。
「いいのか? ダンゴが側についてるとはいえ、護衛も連れずにウロウロしていて」
ゲンが薬を作りながら、その様子を目の端で捉えてため息混じりで問いかける。宮廷薬師のこともあり、ゲンはジルファスが第一王子であることを知っている。
ユースールには事情持ちが多いので、他人の詮索はしない。貴族だったとしても、領主であるレンスフィートが認めた者しか滞在するのは難しい。良くない人ならば、兵達がガチガチに周りを固めて居づらくするだろうし、住人への害などあれば、問答無用で叩き出す。それが許されるのが、辺境伯という地位だ。
だから今回、周りは誰もジルファスがどこの誰かなんて気にしていない。何より、護衛の騎士達もそれを傘に着ないし、ジルファス自身、冒険者として活動していた経験から、自然にこの町に溶け込んでいた。一人で歩いていても、特に気にする者はいなかったのだ。
護衛の騎士達は、訓練で毎日ヘトヘトだ。なんせ、あれから訓練はルディエか神官が指揮している。この時間になると騎士達は、もう半分夢の中だ。そのため、コウヤがジルファスの護衛にダンゴをつけている。実は、騎士達よりも冒険者の活動もしてきたジルファスの方が体力があった。
「あ、なんというか……長年の勘のようなもので、自分に害のない安全な場所というのが分かりまして……」
「スキルかなんかか?」
「はい。危機察知の熟練度が【大】なので……」
「はあ!? 冒険者でも相当な死線をくぐらんと、そこまでにならんだろ……スキルが生えるだけでも、この町以外ならかなり貴重だぞ」
危機察知を手に入れられるのは、死と隣り合わせの状況に何度も陥った者だけ。危険を警戒し続け、気配察知など併用することで、ようやく生える。
ゲンは気の毒そうな顔でジルファスを見る。
「……王宮ってのは、怖い場所なんだな……」
「……そう……ですね……現役で冒険者をやっている叔父に言わせると、威嚇もなく笑いながら刺してくる様な者ばかりで、魔獣の蔓延る森よりも厄介な場所だと……」
ニコニコと表面上笑顔を見せながら、後ろ手にナイフを持って近付いてくるのだ。行動前に、攻撃するぞと威嚇する魔獣の方が対処しやすい。
「ははっ。そりゃあ確かに厄介だ。魔獣は戦う意志をきちんと示すからな。なるほど、大変な場所だな」
「まあ……怪しいからと、先に手を出すことも出来ませんから、お陰で、いつも警戒してました」
「それもあるか……正当防衛ならまだしも、証拠もなく手を出したら問題になるなあ。その証拠も、お貴族様は上手く隠しやがる」
「良くご存知で……」
例えナイフを持っていたとしても、先に手を出せば、護身用だったとシラを切られる。貴族とは、そういう生き物だ。
「ところで……先ほど、『この町以外なら』と言われませんでしたか? 危機察知のスキルは、この町では珍しくないのですか?」
ジルファスとしても、危機察知のスキルを持っているというのは、誇らしいことでもあった。とはいえ、このスキルは、嫌な予感がする、落ち着かないという予感を感じられるだけ。
よって、コウヤと出会った迷宮でも、ずっと嫌な予感があっただけで、裏切り者が居るとは分からなかった。危険な迷宮に行くのだから、それは仕方のない感覚だと思っていたのだ。
【大】になると危機の予想を立てれば『それだ!』と明確に分かるようになる。裏切り者が居るとあの時は予想することができていなかった。
人間関係の予想は難しいが、それ以外ならば、かなり有用なスキルである。熟練の冒険者ほど、持っていれば未来予知のレベルで役に立つだろう。
「ん? ああ。この町では、コウヤの上級の戦闘訓練講習で、だいたい生えるぞ。どうやるのかは、聞いたことないけどな。講習を受けた奴ら、揃って口を噤むから」
「……」
「喋っても『大したことねえ』って一言。目えそらしやがるから、恥ずかしいことでもあったんだろうがなあ」
「……」
ゲンは笑うが、冒険者が話したがらない恥ずかしい事態になるのだ。『大したこと』はあるだろう。
一体何がと考えていると、コウヤがやって来た。仕事が終わると、パックンとダンゴをここに迎えに来るのだ。それをジルファスは待っていた。
「あれ? ジルファス様。今日も薬師さん達の様子を見に来られたんですか?」
「あ、いや……その……っ」
今日ジルファスがここへ来て、わざわざコウヤを待っていた理由はただ一つ。
「っ、こ、コウヤの家に行ってみたくて……っ」
「ああ。教えるって言っていましたね。いいですよ……遅くなりますし、泊まって行かれます?」
「っ、いいのかい!?」
コウヤは、ジルファスが本当は何を望んでいたのかを正確に察していた。返事をした表情からして正解だ。なので、コウヤは少し笑いながら、もう一つ提案する。
「ええ。夕飯も良かったら家でどうですか?」
「っ、是非!」
「なら、買い物も付き合ってください」
「構わないよ!」
ジルファスはこうした当たり前の父子の生活というのに憧れているのだ。
ゲンさんに挨拶をして、パックンとダンゴを回収すると、コウヤは商店街の方へ向かう。途中、家に帰る所だった兵のソルアに、領主邸へジルファスが今日はコウヤの所に泊まるという伝言をお願いした。
「そういえば、ゲンさんの所で難しい顔をしてましたけど、何かありましたか?」
「え、ああ……危機察知のスキルが、このユースールでは珍しくないと聞いてね。コウヤの特別な訓練を受けると生えるって」
「危機察知スキルですか……ふふっ。そんなすごい訓練じゃないんですけどね。ちょっと、目隠しして迷宮の深層に連れて行くだけなんですよ?」
「……ん?」
ジルファスはなんだか信じられない話を聞いたと、思わず立ち止まる。
「どうしました?」
「あ、いや……ん? 目隠し? 迷宮の深層……?」
詳しく聞かなくてはと、ジルファスは数歩先に居るコウヤへ早足で追いつく。
「はい。まず、気配察知スキルを限界まで酷使する必要があるんですよ。この町の人達って、気配察知スキルが高い人達が多いんで、限界まで追い込むには、結構な深層じゃないとダメで……」
気配察知スキル【大】までいっていると、いわゆるモンスターハウスに放り込む必要がある。
「感覚系のスキルの同時使用ってコツが要るでしょう? 危機察知スキルは、たいてい気配察知スキルと併用する必要があります。その感覚を覚えるには、無理をする必要があるんですよね~」
「……なるほど……」
「一応、俺が一緒にモンスターハウスとかに入って、気配を消した上で、ギリギリ近付いたのから倒していくんですけど、恐慌状態になる人が多くて、しばらくすると泣いちゃうんですよ」
「……」
それは冒険者達も口にしたくないだろう。目隠しをされて、泣きながらパニックを起こすのだから。それも、子どもであるコウヤの前で。トラウマになるレベルだ。
「でも、極限状態になると、人ってちゃんと目覚めるんですよね~。いじめてるみたいな気になりますけど、アレが一番効率良くて」
「……そうなんだ……」
「ジルファス様も持ってるんですか? 気配察知。人間関係複雑な場所で暮らしてると、生えやすいですけど」
「……うん……持ってるよ」
人間関係が複雑な場所で生きてきたことを、当然のようにコウヤに肯定され、ジルファスとしては複雑だ。過去の選択が違えば、コウヤも王宮で育っていたのだろうと考えてしまうと余計に。
「王宮ですもんね。【大】とか行ってます? 教会も生えやすいんですって。だから、暗殺し難いってルー君が……っ、あっ、これ内緒でした」
「……」
失敗、失敗と笑うコウヤ。ジルファスは、全力で忘れることにした。訓練の時の神官やルディエが、こちらを追い込むために時折発する殺気が、熟練の暗殺者に似ているなと思ったのは気のせいではなかったのだ。
「【大】の上の【極】になると、すごいですよ。予感じゃなくて、間違いようのない予知になりますから。ただ、直近ですけどね。なので、身体強化系のスキルはしっかり育てておいてください。予知できても、咄嗟に動けなかったら意味ないですからね」
「【極】?」
「あ、今の時代では、あまり知られてませんけど、熟練度は七段階ありますよ。【大】で打ち止めじゃないです。冒険者でも、高ランクの人ほどステータスを気にしなくなりますからね、思い込みもあるでしょうし、【大】まで行くと、特に鍛えなくなりますから」
その上があると思っていないから、それ以上鍛えることもない。だから、それ以上に熟練度が上がることはなかった。
「でも、王宮にいるジルファス様なら、まだまだ鍛えられそうですね♪」
「……うん……」
それは、危機的状況の中で暮らしていくということだ。ジルファスとしては嬉しいものではない。
「ところで、何か食べたいものはありますか?」
「え?」
並べられた野菜を見ながらコウヤが尋ねた。これにジルファスは目を瞬かせると、真剣に考え始めるのだった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
終わらなかった!
ということで続きは次回!
お父様との日常、続きます。
二日空きます。
よろしくお願いします!
「いいのか? ダンゴが側についてるとはいえ、護衛も連れずにウロウロしていて」
ゲンが薬を作りながら、その様子を目の端で捉えてため息混じりで問いかける。宮廷薬師のこともあり、ゲンはジルファスが第一王子であることを知っている。
ユースールには事情持ちが多いので、他人の詮索はしない。貴族だったとしても、領主であるレンスフィートが認めた者しか滞在するのは難しい。良くない人ならば、兵達がガチガチに周りを固めて居づらくするだろうし、住人への害などあれば、問答無用で叩き出す。それが許されるのが、辺境伯という地位だ。
だから今回、周りは誰もジルファスがどこの誰かなんて気にしていない。何より、護衛の騎士達もそれを傘に着ないし、ジルファス自身、冒険者として活動していた経験から、自然にこの町に溶け込んでいた。一人で歩いていても、特に気にする者はいなかったのだ。
護衛の騎士達は、訓練で毎日ヘトヘトだ。なんせ、あれから訓練はルディエか神官が指揮している。この時間になると騎士達は、もう半分夢の中だ。そのため、コウヤがジルファスの護衛にダンゴをつけている。実は、騎士達よりも冒険者の活動もしてきたジルファスの方が体力があった。
「あ、なんというか……長年の勘のようなもので、自分に害のない安全な場所というのが分かりまして……」
「スキルかなんかか?」
「はい。危機察知の熟練度が【大】なので……」
「はあ!? 冒険者でも相当な死線をくぐらんと、そこまでにならんだろ……スキルが生えるだけでも、この町以外ならかなり貴重だぞ」
危機察知を手に入れられるのは、死と隣り合わせの状況に何度も陥った者だけ。危険を警戒し続け、気配察知など併用することで、ようやく生える。
ゲンは気の毒そうな顔でジルファスを見る。
「……王宮ってのは、怖い場所なんだな……」
「……そう……ですね……現役で冒険者をやっている叔父に言わせると、威嚇もなく笑いながら刺してくる様な者ばかりで、魔獣の蔓延る森よりも厄介な場所だと……」
ニコニコと表面上笑顔を見せながら、後ろ手にナイフを持って近付いてくるのだ。行動前に、攻撃するぞと威嚇する魔獣の方が対処しやすい。
「ははっ。そりゃあ確かに厄介だ。魔獣は戦う意志をきちんと示すからな。なるほど、大変な場所だな」
「まあ……怪しいからと、先に手を出すことも出来ませんから、お陰で、いつも警戒してました」
「それもあるか……正当防衛ならまだしも、証拠もなく手を出したら問題になるなあ。その証拠も、お貴族様は上手く隠しやがる」
「良くご存知で……」
例えナイフを持っていたとしても、先に手を出せば、護身用だったとシラを切られる。貴族とは、そういう生き物だ。
「ところで……先ほど、『この町以外なら』と言われませんでしたか? 危機察知のスキルは、この町では珍しくないのですか?」
ジルファスとしても、危機察知のスキルを持っているというのは、誇らしいことでもあった。とはいえ、このスキルは、嫌な予感がする、落ち着かないという予感を感じられるだけ。
よって、コウヤと出会った迷宮でも、ずっと嫌な予感があっただけで、裏切り者が居るとは分からなかった。危険な迷宮に行くのだから、それは仕方のない感覚だと思っていたのだ。
【大】になると危機の予想を立てれば『それだ!』と明確に分かるようになる。裏切り者が居るとあの時は予想することができていなかった。
人間関係の予想は難しいが、それ以外ならば、かなり有用なスキルである。熟練の冒険者ほど、持っていれば未来予知のレベルで役に立つだろう。
「ん? ああ。この町では、コウヤの上級の戦闘訓練講習で、だいたい生えるぞ。どうやるのかは、聞いたことないけどな。講習を受けた奴ら、揃って口を噤むから」
「……」
「喋っても『大したことねえ』って一言。目えそらしやがるから、恥ずかしいことでもあったんだろうがなあ」
「……」
ゲンは笑うが、冒険者が話したがらない恥ずかしい事態になるのだ。『大したこと』はあるだろう。
一体何がと考えていると、コウヤがやって来た。仕事が終わると、パックンとダンゴをここに迎えに来るのだ。それをジルファスは待っていた。
「あれ? ジルファス様。今日も薬師さん達の様子を見に来られたんですか?」
「あ、いや……その……っ」
今日ジルファスがここへ来て、わざわざコウヤを待っていた理由はただ一つ。
「っ、こ、コウヤの家に行ってみたくて……っ」
「ああ。教えるって言っていましたね。いいですよ……遅くなりますし、泊まって行かれます?」
「っ、いいのかい!?」
コウヤは、ジルファスが本当は何を望んでいたのかを正確に察していた。返事をした表情からして正解だ。なので、コウヤは少し笑いながら、もう一つ提案する。
「ええ。夕飯も良かったら家でどうですか?」
「っ、是非!」
「なら、買い物も付き合ってください」
「構わないよ!」
ジルファスはこうした当たり前の父子の生活というのに憧れているのだ。
ゲンさんに挨拶をして、パックンとダンゴを回収すると、コウヤは商店街の方へ向かう。途中、家に帰る所だった兵のソルアに、領主邸へジルファスが今日はコウヤの所に泊まるという伝言をお願いした。
「そういえば、ゲンさんの所で難しい顔をしてましたけど、何かありましたか?」
「え、ああ……危機察知のスキルが、このユースールでは珍しくないと聞いてね。コウヤの特別な訓練を受けると生えるって」
「危機察知スキルですか……ふふっ。そんなすごい訓練じゃないんですけどね。ちょっと、目隠しして迷宮の深層に連れて行くだけなんですよ?」
「……ん?」
ジルファスはなんだか信じられない話を聞いたと、思わず立ち止まる。
「どうしました?」
「あ、いや……ん? 目隠し? 迷宮の深層……?」
詳しく聞かなくてはと、ジルファスは数歩先に居るコウヤへ早足で追いつく。
「はい。まず、気配察知スキルを限界まで酷使する必要があるんですよ。この町の人達って、気配察知スキルが高い人達が多いんで、限界まで追い込むには、結構な深層じゃないとダメで……」
気配察知スキル【大】までいっていると、いわゆるモンスターハウスに放り込む必要がある。
「感覚系のスキルの同時使用ってコツが要るでしょう? 危機察知スキルは、たいてい気配察知スキルと併用する必要があります。その感覚を覚えるには、無理をする必要があるんですよね~」
「……なるほど……」
「一応、俺が一緒にモンスターハウスとかに入って、気配を消した上で、ギリギリ近付いたのから倒していくんですけど、恐慌状態になる人が多くて、しばらくすると泣いちゃうんですよ」
「……」
それは冒険者達も口にしたくないだろう。目隠しをされて、泣きながらパニックを起こすのだから。それも、子どもであるコウヤの前で。トラウマになるレベルだ。
「でも、極限状態になると、人ってちゃんと目覚めるんですよね~。いじめてるみたいな気になりますけど、アレが一番効率良くて」
「……そうなんだ……」
「ジルファス様も持ってるんですか? 気配察知。人間関係複雑な場所で暮らしてると、生えやすいですけど」
「……うん……持ってるよ」
人間関係が複雑な場所で生きてきたことを、当然のようにコウヤに肯定され、ジルファスとしては複雑だ。過去の選択が違えば、コウヤも王宮で育っていたのだろうと考えてしまうと余計に。
「王宮ですもんね。【大】とか行ってます? 教会も生えやすいんですって。だから、暗殺し難いってルー君が……っ、あっ、これ内緒でした」
「……」
失敗、失敗と笑うコウヤ。ジルファスは、全力で忘れることにした。訓練の時の神官やルディエが、こちらを追い込むために時折発する殺気が、熟練の暗殺者に似ているなと思ったのは気のせいではなかったのだ。
「【大】の上の【極】になると、すごいですよ。予感じゃなくて、間違いようのない予知になりますから。ただ、直近ですけどね。なので、身体強化系のスキルはしっかり育てておいてください。予知できても、咄嗟に動けなかったら意味ないですからね」
「【極】?」
「あ、今の時代では、あまり知られてませんけど、熟練度は七段階ありますよ。【大】で打ち止めじゃないです。冒険者でも、高ランクの人ほどステータスを気にしなくなりますからね、思い込みもあるでしょうし、【大】まで行くと、特に鍛えなくなりますから」
その上があると思っていないから、それ以上鍛えることもない。だから、それ以上に熟練度が上がることはなかった。
「でも、王宮にいるジルファス様なら、まだまだ鍛えられそうですね♪」
「……うん……」
それは、危機的状況の中で暮らしていくということだ。ジルファスとしては嬉しいものではない。
「ところで、何か食べたいものはありますか?」
「え?」
並べられた野菜を見ながらコウヤが尋ねた。これにジルファスは目を瞬かせると、真剣に考え始めるのだった。
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読んでくださりありがとうございます◎
終わらなかった!
ということで続きは次回!
お父様との日常、続きます。
二日空きます。
よろしくお願いします!
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