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第八章 学校と研修
333 バレバレでしたねっ
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島から避難した住民達の意思確認は神官やベニ達がきちんと済ませてくれていたらしい。
少し言葉に独特の訛りがある者が多いが、特に不自由はなさそうで、大半が『あんな国にはもう戻りたくない』とのことだった。
ただ、閉鎖的な暮らしをしていたため、ユースールや王都のような活気のある町での生活は少し不安らしいとの見立てにより、王都からほど近い、過疎化の進んだ集落などに、移住することになったようだ。
「王家にも報告を上げて、全面的な支援は取り付けたよ」
ベニの報告に、誰もがほっと安心する。そして、シーレスが頷いた。
「冒険者ギルドとしても全面的に協力いたします」
その後、他国に行くもよし。最終的にやはり島にというのならば、それも可能だと住民達には伝えたという。
そこで、リクトルスが一つ確認する。
「あの海岸沿いの、集落の者達は戻ると言いませんでしたか?」
これにベニがその通りだと頷いた。
「加護の腕輪をしていた住民達でしょうか。それならば、確かに落ち着いたら戻ると言っておりましたよ」
「やはりそうですか」
「ああ、それと、『聖魔教』の教会を建ててほしいと頼まれました」
「それは、それは……ふふふ。すぐにでもと思いましたが、そうですね……」
コウヤを見て、リクトルスは笑う。
「コウヤ君。集落に教会はありましたか?」
「ん? うん。海風で大分傷んでいたけど、魔獣達が避けてたから、無事だと思うよ?」
「そうですか……なら、折角ですし建て直しましょう。集落の方も、どのみち家屋を用意しなくてはならないでしょうからね。アレらはこの辺りに放置ですし……」
アレらとは王侯貴族達の事。
「結界で区切っておきましょう。荒らされては困りますから」
王侯貴族達に入り込まれないよう、集落のあった場所を結界で囲むらしい。
「アレらもひと月も保たないでしょうし、その間を有効に使いましょう」
そうして翌朝、冒険者たちと戦ってくれた集落の者たちへ声をかけた。
「しばらく、トルヴァランの王都で過ごしてください。その間に、神官になりたい者は教会で研修を。体力に自信のある方は、王都の拡張工事に参加するといいですよ。建物の建て方など勉強になるでしょう。他にも、この機会に興味のある職種に挑戦したらいい。島が落ち着いたら、戻ってあそこを立て直してください」
彼らはリクトルスの提案を聞き、その日のうちに行動を開始していた。一番は冒険者として、知り合った王都やユースールの冒険者達と共に、迷宮へ繰り出している。
やる気になった理由は最後にリクトルスが言った言葉が原因だった。
「ああ、そうそう。きちんと教会も全て建て直したら、神下ろしの儀式をしましょう。きっとあなた方の望む神も姿を現すことでしょう」
あの集落の冒険者達は、リヴァイアサンをその目で見た。かつて、島に移り住む彼らの祖先を導いた神の眷属だ。だから、きっと魔工神コウルリーヤも存在していると信じられたのだろう。
後日、聖魔教がかつての魔工神コウルリーヤの復活によって出来た神教だと知り、神下ろしについても聞いた彼らは、一層前向きにひと月ほどの時間を使うことを誓った。
実際は二週間ほどで、技巧士の素質のあった者たちが建築技術を会得した。そして、結界で区切られた集落に家屋と教会が次々に建てられていった。
これに、コウヤがたまに顔を出した。
「もう少し土地を広げても良いと思いますよ。もうこの島は、あなた方だけになりますからね。それに、ほら。あの辺り、木が少ないでしょう? 精霊達も、どうぞと言っているのだと思います」
切り拓きやすいよう、精霊達は森を少し引いたらしい。
「神霊様達が……いいのでしょうか……」
「あなた方となら、また昔のように共存出来ると思ってくれたのだと思いますよ」
にこりと微笑んだコウヤを見て、彼らはそうかと納得した。
「っ……そう……ですね。はい。きちんと共存していきます!」
「お願いしますね」
「っ、はい!」
なぜ、コウヤが頼むのか。それを何となく、彼らは察しているようだった。
そうして、ひと月が過ぎ、新しく出来上がった教会で神下ろしを行った。
そこに現れたのはコウルリーヤを含めた四柱の神。リクトルスやエリスリリア、大工として見ていたゼストラークを確認した彼らは、当然だがものすごく混乱していた。
しかし、その中で伝承にあったコウルリーヤの姿を認め、リクトルス達が本当に神であることを理解した。そして、コウヤに感じていたものが何なのかをも納得したのだ。
そんなコウルリーヤが声をかける。
「皆さん、これからも精霊達をお願いしますね」
これにコクコクと頷く。
「ふふ。海の調整もしておきます。あなた方が暮らしやすい穏やかな海にしましょう」
リヴァイアサンになったテンキに乗り、コウルリーヤは、海の調整を行った。
「迷宮の力が正しく巡るようになれば、大型の魔物は島に近寄らなくなります。きちんと回してくださいね」
「それは……あの時言われた冒険者の役目ですね」
「はい。忘れないでくださいね」
「もちろんです! 我々も投擲スキルを【極】まで上げてませます!」
「ふふっ。その上も、是非目指してみてください」
「はい!!」
この時、コウヤは気付かなかった。島を離れて、翌日にふと気付いた。
「あれ? あの人達……もしかして、俺のことバレてた?」
どうにも、コウルリーヤがコウヤだと知られていたように思った。これにリクトルスが笑う。
「ふふふっ、バレバレでしたねっ」
「やっぱり!? なんでバレたの!?」
「あははははっ」
ものすごく笑われた。
ちなみに、あの放置された王侯貴族達は、それぞれの領主達が信用できず、島内に領主ごとで散らばったらしい。
食料も少し置いてあげたのだが、それらは先に目が覚めた者たちから手に入れ、隠していた。全く誰も信じていなかったようだ。協力する気は既になかった。
人数が少なくなるのと、兵達でさえサバイバル生活などしたことのない温室育ちだったため、魔獣や魔物に追い立てられて、満足に眠ることもできず、すぐに立ち行かなくなった。
そして、最後はまるで盗賊のように、それぞれが場所や食べ物を奪うために襲いはじめ、ひと月後には誰も残っていなかった。あの聖女や王は、早い段階でなぜか迷宮に入り、そのまま帰ることはなかった。
穏やかな昼下がり。そんな報告を、王都の教会の一室で、白夜部隊からコウヤを含めた四神がお茶をしながら受けていた。
「奪うことしか知らなかったのですね。なるほど。高慢な王侯貴族の根本は野盗や盗賊と一緒でしたか」
リクトルスは深く納得したと、しきりに頷いていた。その向かいでエリスリリアは、コウヤの作った小さなお気に入りのマドレーヌを摘んで笑う。
「楽だものね~。やっぱり、欲に走ってしまうものなのよ~」
「うむ……それを強く律することが、上に立つ者には求められるのだがな……」
ゼストラークは眉をひそめる。眉間の皺が濃くなった。それを見て、コウヤは苦笑しながら、切り分けた新作の羊羹を差し出す。
「う~ん。俺たちも求め過ぎなのかな。こういうの聞いちゃうと、やっぱりなんか、残念な気になるものね。でも、だからこそ、それが出来てる人を見つけるのは楽しいよねっ」
受け取ったゼストラークは、はじめて見る羊羹をじっくりと眺めた後、小さく切って口に入れた。
「そうだな……美味い……」
「ふふ。良かった」
気に入ってくれたらしい。眉間の皺が一本消えた。一緒に緑茶も出すと、それがまた良かったらしく、穏やかな笑みさえ浮かべている。
「あっ! 私も! 私もほしい!」
「私にもください」
「は~い。あ、ばばさま達にも持っていってください。これはみなさんで分けてね」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
それからは、ささやかな家族だけの時間となった。
「そういえば、そろそろですね。お披露目」
「うん……」
「ふふふ。ミラ達が張り切っているものね~。楽しみだわ」
「うむ」
「うん……」
父兄達は気楽でいいなと、当事者になるコウヤは苦笑するしかなかった。
**********
読んでくださりありがとうございます◎
三日空きます。
よろしくお願いします◎
少し言葉に独特の訛りがある者が多いが、特に不自由はなさそうで、大半が『あんな国にはもう戻りたくない』とのことだった。
ただ、閉鎖的な暮らしをしていたため、ユースールや王都のような活気のある町での生活は少し不安らしいとの見立てにより、王都からほど近い、過疎化の進んだ集落などに、移住することになったようだ。
「王家にも報告を上げて、全面的な支援は取り付けたよ」
ベニの報告に、誰もがほっと安心する。そして、シーレスが頷いた。
「冒険者ギルドとしても全面的に協力いたします」
その後、他国に行くもよし。最終的にやはり島にというのならば、それも可能だと住民達には伝えたという。
そこで、リクトルスが一つ確認する。
「あの海岸沿いの、集落の者達は戻ると言いませんでしたか?」
これにベニがその通りだと頷いた。
「加護の腕輪をしていた住民達でしょうか。それならば、確かに落ち着いたら戻ると言っておりましたよ」
「やはりそうですか」
「ああ、それと、『聖魔教』の教会を建ててほしいと頼まれました」
「それは、それは……ふふふ。すぐにでもと思いましたが、そうですね……」
コウヤを見て、リクトルスは笑う。
「コウヤ君。集落に教会はありましたか?」
「ん? うん。海風で大分傷んでいたけど、魔獣達が避けてたから、無事だと思うよ?」
「そうですか……なら、折角ですし建て直しましょう。集落の方も、どのみち家屋を用意しなくてはならないでしょうからね。アレらはこの辺りに放置ですし……」
アレらとは王侯貴族達の事。
「結界で区切っておきましょう。荒らされては困りますから」
王侯貴族達に入り込まれないよう、集落のあった場所を結界で囲むらしい。
「アレらもひと月も保たないでしょうし、その間を有効に使いましょう」
そうして翌朝、冒険者たちと戦ってくれた集落の者たちへ声をかけた。
「しばらく、トルヴァランの王都で過ごしてください。その間に、神官になりたい者は教会で研修を。体力に自信のある方は、王都の拡張工事に参加するといいですよ。建物の建て方など勉強になるでしょう。他にも、この機会に興味のある職種に挑戦したらいい。島が落ち着いたら、戻ってあそこを立て直してください」
彼らはリクトルスの提案を聞き、その日のうちに行動を開始していた。一番は冒険者として、知り合った王都やユースールの冒険者達と共に、迷宮へ繰り出している。
やる気になった理由は最後にリクトルスが言った言葉が原因だった。
「ああ、そうそう。きちんと教会も全て建て直したら、神下ろしの儀式をしましょう。きっとあなた方の望む神も姿を現すことでしょう」
あの集落の冒険者達は、リヴァイアサンをその目で見た。かつて、島に移り住む彼らの祖先を導いた神の眷属だ。だから、きっと魔工神コウルリーヤも存在していると信じられたのだろう。
後日、聖魔教がかつての魔工神コウルリーヤの復活によって出来た神教だと知り、神下ろしについても聞いた彼らは、一層前向きにひと月ほどの時間を使うことを誓った。
実際は二週間ほどで、技巧士の素質のあった者たちが建築技術を会得した。そして、結界で区切られた集落に家屋と教会が次々に建てられていった。
これに、コウヤがたまに顔を出した。
「もう少し土地を広げても良いと思いますよ。もうこの島は、あなた方だけになりますからね。それに、ほら。あの辺り、木が少ないでしょう? 精霊達も、どうぞと言っているのだと思います」
切り拓きやすいよう、精霊達は森を少し引いたらしい。
「神霊様達が……いいのでしょうか……」
「あなた方となら、また昔のように共存出来ると思ってくれたのだと思いますよ」
にこりと微笑んだコウヤを見て、彼らはそうかと納得した。
「っ……そう……ですね。はい。きちんと共存していきます!」
「お願いしますね」
「っ、はい!」
なぜ、コウヤが頼むのか。それを何となく、彼らは察しているようだった。
そうして、ひと月が過ぎ、新しく出来上がった教会で神下ろしを行った。
そこに現れたのはコウルリーヤを含めた四柱の神。リクトルスやエリスリリア、大工として見ていたゼストラークを確認した彼らは、当然だがものすごく混乱していた。
しかし、その中で伝承にあったコウルリーヤの姿を認め、リクトルス達が本当に神であることを理解した。そして、コウヤに感じていたものが何なのかをも納得したのだ。
そんなコウルリーヤが声をかける。
「皆さん、これからも精霊達をお願いしますね」
これにコクコクと頷く。
「ふふ。海の調整もしておきます。あなた方が暮らしやすい穏やかな海にしましょう」
リヴァイアサンになったテンキに乗り、コウルリーヤは、海の調整を行った。
「迷宮の力が正しく巡るようになれば、大型の魔物は島に近寄らなくなります。きちんと回してくださいね」
「それは……あの時言われた冒険者の役目ですね」
「はい。忘れないでくださいね」
「もちろんです! 我々も投擲スキルを【極】まで上げてませます!」
「ふふっ。その上も、是非目指してみてください」
「はい!!」
この時、コウヤは気付かなかった。島を離れて、翌日にふと気付いた。
「あれ? あの人達……もしかして、俺のことバレてた?」
どうにも、コウルリーヤがコウヤだと知られていたように思った。これにリクトルスが笑う。
「ふふふっ、バレバレでしたねっ」
「やっぱり!? なんでバレたの!?」
「あははははっ」
ものすごく笑われた。
ちなみに、あの放置された王侯貴族達は、それぞれの領主達が信用できず、島内に領主ごとで散らばったらしい。
食料も少し置いてあげたのだが、それらは先に目が覚めた者たちから手に入れ、隠していた。全く誰も信じていなかったようだ。協力する気は既になかった。
人数が少なくなるのと、兵達でさえサバイバル生活などしたことのない温室育ちだったため、魔獣や魔物に追い立てられて、満足に眠ることもできず、すぐに立ち行かなくなった。
そして、最後はまるで盗賊のように、それぞれが場所や食べ物を奪うために襲いはじめ、ひと月後には誰も残っていなかった。あの聖女や王は、早い段階でなぜか迷宮に入り、そのまま帰ることはなかった。
穏やかな昼下がり。そんな報告を、王都の教会の一室で、白夜部隊からコウヤを含めた四神がお茶をしながら受けていた。
「奪うことしか知らなかったのですね。なるほど。高慢な王侯貴族の根本は野盗や盗賊と一緒でしたか」
リクトルスは深く納得したと、しきりに頷いていた。その向かいでエリスリリアは、コウヤの作った小さなお気に入りのマドレーヌを摘んで笑う。
「楽だものね~。やっぱり、欲に走ってしまうものなのよ~」
「うむ……それを強く律することが、上に立つ者には求められるのだがな……」
ゼストラークは眉をひそめる。眉間の皺が濃くなった。それを見て、コウヤは苦笑しながら、切り分けた新作の羊羹を差し出す。
「う~ん。俺たちも求め過ぎなのかな。こういうの聞いちゃうと、やっぱりなんか、残念な気になるものね。でも、だからこそ、それが出来てる人を見つけるのは楽しいよねっ」
受け取ったゼストラークは、はじめて見る羊羹をじっくりと眺めた後、小さく切って口に入れた。
「そうだな……美味い……」
「ふふ。良かった」
気に入ってくれたらしい。眉間の皺が一本消えた。一緒に緑茶も出すと、それがまた良かったらしく、穏やかな笑みさえ浮かべている。
「あっ! 私も! 私もほしい!」
「私にもください」
「は~い。あ、ばばさま達にも持っていってください。これはみなさんで分けてね」
「ありがとうございます。では、失礼いたします」
それからは、ささやかな家族だけの時間となった。
「そういえば、そろそろですね。お披露目」
「うん……」
「ふふふ。ミラ達が張り切っているものね~。楽しみだわ」
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