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第三章:角笛の音色と新たな夜明け
枷から放たれ飛び立つ蝶①
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ニダベリル軍は、沈黙したままだった。
エルフィアの力で投石器を破壊してから、二度目の朝が来た――不気味なほどの静寂と共に。
今日こそは何か動きがあるだろうと思っていたグランゲルドの面々の予想を裏切り、橋の向こうは未だシンと静まり返っている。
「何してんのかな」
黒鉄軍の隊列の前に立ち、呟きながらフリージアがニダベリル陣営に目を凝らす。その隣でオルディンも彼女と同じように彼方の様子を窺ったが、見えるのは、橋を塞ぐように並んでいる弓兵ばかりだ。彼らが物理的な障壁となっていて、その先を見通すことはできない。
「もしかして、あの人たちを置いて撤退しちゃったとか?」
オルディンを見上げてフリージアが首をかしげる。その推測にかぶりを振ったのはスキルナだ。
「いえ……昨晩私の手の者にあちらの様子を窺わせてみたところ、それはありませんでした。その代り、戦闘準備をしているふうでもなかったとのことですが」
「わっからないなぁ」
フリージアのボヤキも頷ける。徒に時間を食い潰すのは、ニダベリル軍にはむしろ不利になる筈だ。総攻撃か、撤退か。そのどちらかしかないだろうに、いったい何をしているのか。
「ねぇ、ロキス」
「何だ?」
名を呼ばれ、ロキスはフリージアと同じように対岸へ向けていた深紅の目を彼女に移す。
「時間差で進軍してくる援軍とか補給部隊とかを待ってるってこと、ある? 先発隊より、ちょっと遅れて出発して、とか」
フリージアのその問いかけにロキスは一瞬考え込んだが、すぐに否定した。
「ないな。部隊を二つに分けて進軍させたことは今までねぇよ。アウストル王まで到着してんだろ? 今回の出征に連れてきてんのは、今橋の向こうにいるあれだけの筈だぜ」
「うぅん……でも、形勢不利だからって伝令送って呼んだところで、そんなに悠長に待ってはいられないよね。それが着くまでには何十日もかかるんだから。撤退始めてもっと北で合流するならまだしも」
くしゃりと前髪を掴んでニダベリル軍の考えを読もうとするフリージアに、ふと思い立ったようにビグヴィルが声をかける。
「そう言えば、あのニダベリルからの逃亡兵達はどうでしょうな。何か知っておるのでは?」
「あ、そっか。確かに」
彼に言われて、フリージアは拳で手のひらをポンと打つ。ロキスが『転向者』と呼ぶ彼らのことを、フリージアは失念していたようだ。確かに、つい先日までニダベリル軍内にいたのだから、何か答えをくれるかも知れない。だが、期待に目を輝かせたフリージアに、またもやロキスが水を注した。
「『転向者』はニダベリル軍の中の最下層だぜ? 作戦やら内情やらなんざ知りゃしないさ。オレらは単なる捨て駒だって、言わなかったっけ?」
言外に「訊くだけ無駄」と一蹴されて、フリージアが声をあげる。
「もう! それじゃ、八方ふさがりじゃないか!」
「オレの所為じゃねぇだろ」
「そうだけどさ」
二人のやり取りをよそに、オルディンは再び橋へと目を向けた。その上には未だ投石器の残骸が放置されており、それが通行を妨げている。突撃をかけても一気に総攻撃、とはいかないから、先に動いた方が痛い目に遭うであろうことは明らかだった。いくら猪突猛進なニダベリルでも、流石にそれは判っているらしい。
当然、こちらから橋を渡るわけにはいかない。そんなことをしたら、あっという間に全滅するだろう。そもそも、これまでの戦いでグランゲルドが優勢だったのは、あくまでもあちらから突っ込んでくるのを迎え討っていたからだ。
どちらも相手の出方を窺って、膠着状態に陥っている。
「『動けない』のか」
ふと、オルディンはそうこぼした。唇を尖らせたフリージアが、眉根を寄せて彼を見る。
「え?」
訊き返した彼女を見下ろし、オルディンは繰り返す。
「だから、あっちも『動けない』んじゃないか?」
顔に疑問符を浮かべたフリージアに、オルディンは更に言葉を付け加える。
「奴らは撤退したい筈だ。ここに留まる利点は、何もないからな。お前が言ったように、時が経てば経つほど不利になっていくのは、あっちの方だ。睨み合ったまま『動かない』んじゃなくて、『動けない』んだろ」
「動けない……そっか、獣と同じかな。目を逸らせないんだ」
フリージアが納得したように頷く。だが、理解したのは彼女ばかりの様で、他の面子は怪訝な顔でオルディンとフリージアを見ていた。そんな彼らに、フリージアが説明する。
「獣を相手にするとさ、目を逸らしたら襲ってくるでしょ? 背中を見せるなって言うじゃない。あれと同じで、撤退しようと思っていても、追い打ちをかけられることを心配して行動に移せないんじゃないかな」
グランゲルド軍も時折村を荒らす獣を狩りに出ることがあるが、大人数で仕掛けるからあまり実感したことがないのだろう。だが、凶暴な野生の獣と一対一で対峙した時には、背を見せてはならないのが鉄則だ。一番、無防備になる。
ロキスが納得したように声をあげた。
「ああ、なるほど、確かに。それにニダベリルは逃げる敵は徹底的に追いかけて叩きのめしたからな。自分達も同じことされると思ってるんだろ」
「今回見逃したら、もう来ないと思う? ニダベリルはグランゲルドに手を出すのを止めるかな」
呟くようにそう言ったフリージアに、ロキスが肩を竦めて答えた。
「無理だな。狙った獲物は手に入れるまでは諦めねぇよ、ニダベリルは」
フリージアが唇を噛む。
「いつまで繰り返したらいいんだろう」
その囁きに近い問いへの答えは、明らかだった。
どちらが勝って、どちらが負けたのか。
それがはっきりとするまでだ。
勝敗の決着が不明瞭なまま、ニダベリルがグランゲルドの要求を聞き入れてくれるとは到底思えない。こちらの言い分は突っぱねて、我を通そうとするだろう。
自問をしても、フリージアにもその答えは判っていたのだ。
「白黒、着けないとだよね」
顔を上げ、フリージアが断言した。その眼差しの強さに、オルディンの胸中には嫌な予感が込み上げてくる。
ニダベリル軍の行動の基盤は『力』だ。
力で圧倒しなければ、フリージアの声に耳を傾けようとはしない。
では、その『力』を見せ付けるにはどうすべきか。
それには戦いを続けなければならないが、無謀にニダベリル陣営に突っ込んでいくことはできない。
巨大な獣を倒すには。
少しずつ肉を削ぎ、血を流させて力を奪っていく。
――あるいは、狙い澄ませて一撃で頭を潰す。
フリージアはオルディンが育てたのだから、彼女がこんな状況でどんなことを言い出すのか、判りたくはないが――判ってしまう。
「ねぇ、オル」
フリージアの緑の眼差しが、オルディンに向けられた。そして、彼の目を真っ直ぐに見つめながら、問う。
「あたしって、強いよね?」
オルディンはフリージアを見つめた。
その通り、彼女は強い。ゲルダから譲り受けた天賦の才に、オルディン自身が磨きをかけたのだ。特に、戦うことを決意したこの数ヶ月で、その力は飛躍的に伸びている。
フリージアの強さを封じる最後の枷は、彼女がヒトを傷付けることを厭う『気持ち』だ。それを外すことさえできたなら、多分、彼女の強さはオルディンですら凌駕するだろう――かつて、ゲルダがいとも簡単に彼をいなしたように。
フリージアの問いかけに肯定を返せば、恐らく彼女はオルディンが予想している手段を提示してくる筈だ。だから、彼は口をつぐむ。
だが、フリージアは、何よりも雄弁なオルディンの沈黙に、晴れやかな笑みを浮かべた。そして、クルリと彼に背を向ける。
「ねえ、ロキス。アウストル王とオルディンって、どっちが強い?」
唐突なフリージアの質問に面食らいながらも、ロキスは少し考え、一片の迷いなく答える。
「五分五分かな」
「そう。じゃ、決まりだ」
「おい――!」
慌てた声でオルディンが口を挟もうとしたが、先んじてフリージアは宣言する。
「アウストル王に一騎打ちを申し込むよ」
エルフィアの力で投石器を破壊してから、二度目の朝が来た――不気味なほどの静寂と共に。
今日こそは何か動きがあるだろうと思っていたグランゲルドの面々の予想を裏切り、橋の向こうは未だシンと静まり返っている。
「何してんのかな」
黒鉄軍の隊列の前に立ち、呟きながらフリージアがニダベリル陣営に目を凝らす。その隣でオルディンも彼女と同じように彼方の様子を窺ったが、見えるのは、橋を塞ぐように並んでいる弓兵ばかりだ。彼らが物理的な障壁となっていて、その先を見通すことはできない。
「もしかして、あの人たちを置いて撤退しちゃったとか?」
オルディンを見上げてフリージアが首をかしげる。その推測にかぶりを振ったのはスキルナだ。
「いえ……昨晩私の手の者にあちらの様子を窺わせてみたところ、それはありませんでした。その代り、戦闘準備をしているふうでもなかったとのことですが」
「わっからないなぁ」
フリージアのボヤキも頷ける。徒に時間を食い潰すのは、ニダベリル軍にはむしろ不利になる筈だ。総攻撃か、撤退か。そのどちらかしかないだろうに、いったい何をしているのか。
「ねぇ、ロキス」
「何だ?」
名を呼ばれ、ロキスはフリージアと同じように対岸へ向けていた深紅の目を彼女に移す。
「時間差で進軍してくる援軍とか補給部隊とかを待ってるってこと、ある? 先発隊より、ちょっと遅れて出発して、とか」
フリージアのその問いかけにロキスは一瞬考え込んだが、すぐに否定した。
「ないな。部隊を二つに分けて進軍させたことは今までねぇよ。アウストル王まで到着してんだろ? 今回の出征に連れてきてんのは、今橋の向こうにいるあれだけの筈だぜ」
「うぅん……でも、形勢不利だからって伝令送って呼んだところで、そんなに悠長に待ってはいられないよね。それが着くまでには何十日もかかるんだから。撤退始めてもっと北で合流するならまだしも」
くしゃりと前髪を掴んでニダベリル軍の考えを読もうとするフリージアに、ふと思い立ったようにビグヴィルが声をかける。
「そう言えば、あのニダベリルからの逃亡兵達はどうでしょうな。何か知っておるのでは?」
「あ、そっか。確かに」
彼に言われて、フリージアは拳で手のひらをポンと打つ。ロキスが『転向者』と呼ぶ彼らのことを、フリージアは失念していたようだ。確かに、つい先日までニダベリル軍内にいたのだから、何か答えをくれるかも知れない。だが、期待に目を輝かせたフリージアに、またもやロキスが水を注した。
「『転向者』はニダベリル軍の中の最下層だぜ? 作戦やら内情やらなんざ知りゃしないさ。オレらは単なる捨て駒だって、言わなかったっけ?」
言外に「訊くだけ無駄」と一蹴されて、フリージアが声をあげる。
「もう! それじゃ、八方ふさがりじゃないか!」
「オレの所為じゃねぇだろ」
「そうだけどさ」
二人のやり取りをよそに、オルディンは再び橋へと目を向けた。その上には未だ投石器の残骸が放置されており、それが通行を妨げている。突撃をかけても一気に総攻撃、とはいかないから、先に動いた方が痛い目に遭うであろうことは明らかだった。いくら猪突猛進なニダベリルでも、流石にそれは判っているらしい。
当然、こちらから橋を渡るわけにはいかない。そんなことをしたら、あっという間に全滅するだろう。そもそも、これまでの戦いでグランゲルドが優勢だったのは、あくまでもあちらから突っ込んでくるのを迎え討っていたからだ。
どちらも相手の出方を窺って、膠着状態に陥っている。
「『動けない』のか」
ふと、オルディンはそうこぼした。唇を尖らせたフリージアが、眉根を寄せて彼を見る。
「え?」
訊き返した彼女を見下ろし、オルディンは繰り返す。
「だから、あっちも『動けない』んじゃないか?」
顔に疑問符を浮かべたフリージアに、オルディンは更に言葉を付け加える。
「奴らは撤退したい筈だ。ここに留まる利点は、何もないからな。お前が言ったように、時が経てば経つほど不利になっていくのは、あっちの方だ。睨み合ったまま『動かない』んじゃなくて、『動けない』んだろ」
「動けない……そっか、獣と同じかな。目を逸らせないんだ」
フリージアが納得したように頷く。だが、理解したのは彼女ばかりの様で、他の面子は怪訝な顔でオルディンとフリージアを見ていた。そんな彼らに、フリージアが説明する。
「獣を相手にするとさ、目を逸らしたら襲ってくるでしょ? 背中を見せるなって言うじゃない。あれと同じで、撤退しようと思っていても、追い打ちをかけられることを心配して行動に移せないんじゃないかな」
グランゲルド軍も時折村を荒らす獣を狩りに出ることがあるが、大人数で仕掛けるからあまり実感したことがないのだろう。だが、凶暴な野生の獣と一対一で対峙した時には、背を見せてはならないのが鉄則だ。一番、無防備になる。
ロキスが納得したように声をあげた。
「ああ、なるほど、確かに。それにニダベリルは逃げる敵は徹底的に追いかけて叩きのめしたからな。自分達も同じことされると思ってるんだろ」
「今回見逃したら、もう来ないと思う? ニダベリルはグランゲルドに手を出すのを止めるかな」
呟くようにそう言ったフリージアに、ロキスが肩を竦めて答えた。
「無理だな。狙った獲物は手に入れるまでは諦めねぇよ、ニダベリルは」
フリージアが唇を噛む。
「いつまで繰り返したらいいんだろう」
その囁きに近い問いへの答えは、明らかだった。
どちらが勝って、どちらが負けたのか。
それがはっきりとするまでだ。
勝敗の決着が不明瞭なまま、ニダベリルがグランゲルドの要求を聞き入れてくれるとは到底思えない。こちらの言い分は突っぱねて、我を通そうとするだろう。
自問をしても、フリージアにもその答えは判っていたのだ。
「白黒、着けないとだよね」
顔を上げ、フリージアが断言した。その眼差しの強さに、オルディンの胸中には嫌な予感が込み上げてくる。
ニダベリル軍の行動の基盤は『力』だ。
力で圧倒しなければ、フリージアの声に耳を傾けようとはしない。
では、その『力』を見せ付けるにはどうすべきか。
それには戦いを続けなければならないが、無謀にニダベリル陣営に突っ込んでいくことはできない。
巨大な獣を倒すには。
少しずつ肉を削ぎ、血を流させて力を奪っていく。
――あるいは、狙い澄ませて一撃で頭を潰す。
フリージアはオルディンが育てたのだから、彼女がこんな状況でどんなことを言い出すのか、判りたくはないが――判ってしまう。
「ねぇ、オル」
フリージアの緑の眼差しが、オルディンに向けられた。そして、彼の目を真っ直ぐに見つめながら、問う。
「あたしって、強いよね?」
オルディンはフリージアを見つめた。
その通り、彼女は強い。ゲルダから譲り受けた天賦の才に、オルディン自身が磨きをかけたのだ。特に、戦うことを決意したこの数ヶ月で、その力は飛躍的に伸びている。
フリージアの強さを封じる最後の枷は、彼女がヒトを傷付けることを厭う『気持ち』だ。それを外すことさえできたなら、多分、彼女の強さはオルディンですら凌駕するだろう――かつて、ゲルダがいとも簡単に彼をいなしたように。
フリージアの問いかけに肯定を返せば、恐らく彼女はオルディンが予想している手段を提示してくる筈だ。だから、彼は口をつぐむ。
だが、フリージアは、何よりも雄弁なオルディンの沈黙に、晴れやかな笑みを浮かべた。そして、クルリと彼に背を向ける。
「ねえ、ロキス。アウストル王とオルディンって、どっちが強い?」
唐突なフリージアの質問に面食らいながらも、ロキスは少し考え、一片の迷いなく答える。
「五分五分かな」
「そう。じゃ、決まりだ」
「おい――!」
慌てた声でオルディンが口を挟もうとしたが、先んじてフリージアは宣言する。
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