潤 閉ざされた楽園

リリーブルー

文字の大きさ
上 下
362 / 369
第四章

命じられて 6

しおりを挟む
僕が仰向けになって、潤から離れ、息をついていると、股に違和感を感じた。

「ん……」

身じろぎすると、かたい感触。

お尻に何か挿し込まれているみたいだった。

「じっとして」

譲の声がした。

譲が僕の上半身を押さえていた。

おじ様が僕の下半身で何かしていた。

やがて、ちゅるーっと何か半液体の、ゲル状のものがアナルの中に注入されるのを感じた。

体温くらいにあたためてあるらしく、冷たい感じはなかったが、変な感じだった。

「ん……ん……」

僕が、腰をもぞもぞさせようとすると、おじ様の声が、

「痛い?」

と聞いた。

「いえ、でも」

「でも何?」

「変な感じ」

「大丈夫。今に気持ちよくなるから。この感じで、高ぶるようになってくるよ。潤みたいに。潤なんてこれだけで、あそこをひくつかせるからね」

おじ様は、いやらしく言った。

僕は、さっきいったばかりなので、気だるい気分で、よりいっそう眠くなっていた。

でも、実験道具みたいに勝手に下半身を使われてる感じが、ちょっとドキドキした。

「ああ……」

僕は、自分でもあきれたけれど、変な声を出しはじめた。

本当、何回いってるんだろ?

猿か! という潤の罵りが聞こえそうだった。

「潤……」

僕は、また甘えたくなって潤の名を呼んだ。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

嫁さんのいる俺はハイスペ男とヤレるジムに通うけど恋愛対象は女です

ルシーアンナ
BL
会員制ハッテンバ スポーツジムでハイスペ攻め漁りする既婚受けの話。 DD×リーマン リーマン×リーマン

学園の卒業パーティーで卒業生全員の筆下ろしを終わらせるまで帰れない保険医

ミクリ21
BL
学園の卒業パーティーで、卒業生達の筆下ろしをすることになった保険医の話。 筆下ろしが終わるまで、保険医は帰れません。

ある少年の体調不良について

雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。 BLもしくはブロマンス小説。 体調不良描写があります。

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

男子寮のベットの軋む音

なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。 そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。 ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。 女子禁制の禁断の場所。

処理中です...