37 / 99
第37話 死亡フラグはベタが良い
しおりを挟む
『あったかい淹れたてブラックコーヒーでホッと一息、心の休息が生活にはとても重要だね』
「我は息もつけぬほどの、ピンチなのだカァアアアアン!? こんな状況で、一息つけるお主の神経を疑うカァアアアアン!」
聞こえた銃声はどんどんカンに近づき、最終的にはカンは何者か達の銃撃戦のど真ん中に立っている状況となっていた。
『カンが慌てふためく様子を、安全圏から眺めながら飲むコーヒーは、控えめに言って美味だね』
「この外道がぁ!? よく見えておるのだろう! マジであかん系の、笑いなしのピンチなんだが!? ヒュンヒュンと風切り音が耳元で聞こえるのが、恐ろしいカァアアアアン!?」
『いやいや、カンに耳なんてないじゃない。どこにあるのさ? 耳元って何処のことなのさ?』
「比喩も認められんのか! 我だって、どこの部分で音を聞いておるかなんて分からんわ! それよりもだ! 我に銃弾が当たって、穴が空いたらぁあどうするカァアアァン!?」
既に泣き言を喚き散らすカンだったが、イチカは冷静に言葉を返す。
『空き缶に穴が開いたところで、別に〝空き〟缶なのだからどうでも良くない? あ、せっかく魔力を貯められる様になったのに、穴が空いてたら漏れちゃうね。残念だねぇ』
「そうなのカァアアアアアン!? いやいやいや、魔力が漏れる漏れないの以前に、ボディに銃弾で穴が開く時点で、ほぼ転生確定ではないか!」
カンは、見事に銃撃戦の真っ只中に立っている状況であった。。
頭上を無数の銃弾が行き交っており、そして跳弾した銃弾がカンの周りを跳ねまくっていた。
最早、カンに当たりボディに穴が空くのも時間の問題だった。
「周りを、火花が踊るカァアァアン!? まるで狙われているかのようカァン!? まさか!?」
『いやいや、間違いなく路上の空き缶なんて、誰も気にしていないでしょ。自信過剰にも程があるね』
「そうであろうな! しかしそれが逆にフラグになりそうな……」
カンが、そんな今の状況を情けなくガチガチ震えていると、遂にその時はやってきた。
跳ねた銃弾が丁度缶の底に当たり、カンは大きく跳ねあげられてしまったのだ。
「カィイイン!?」
カンは、空を翔けた。
あたかも空き缶には、初めから飛ぶ為の羽があると言わんばかりに意思を持って、飛んでいるかの様だった。
「あだ!? なんてツイねぇんだよ! この状況で普通、空き缶が頭にあたるか!?」
そして、狙いすましたかのように、見知らぬ男の頭部に直撃したのだった。
「これは申し訳ない! 不可抗力につき、許して欲しい!」
「おう、謝ってくれりゃ、俺も別に……は?」
カンの謝罪に、男は固まる。
「底が凹んでおるぅうう」
カンは跳弾した銃弾に被弾した際に、ボディの底の部分が凹んだことに、メンタルまでも凹ましていた。
男はしゃがみ込むと、何度周りを見回しても目の前に転がっている空き缶から声が聞こえてくる事を確認すると、銃弾が飛び交う戦場だと言うのに、頭が混乱した。
「……空き缶が喋るだとぉおおお!?」
「よろしくの」
『ねぇねぇ、冬にさ、朝起きたら外が雪で白くなってたりした時に、カンの中に雪を詰めたらどうなるかなと考えてるんだけど、どうなると思う? カンは寒いのかな?』
「何て事を考えとるんだ! 我の中を、そんなもので一杯にしたら、中が壊れちゃったりしちゃうかもしれないだろうが! 新しき出会いの真っ只中で、お主は何を考えておるのだ!」
カンが突然一人ツッコミをした為、目の前に立っていた銃を構えたスーツ姿の男は、カンから少し距離をとった。
「待て待て待ちたまえよ!? 我は、悪い空き缶じゃない!」
定番の台詞を吐くカンだったが、全くウケることなく、男は眼光鋭くカンを睨みつけていた。
「おい、色々とツッコミ所が満載なんだが、今はそれどころじゃねぇ。簡潔に答えろ、お前は何だ?」
「簡潔に……か。よかろう。包み隠さず、全て我のボディの成分表示に、記載してあるわぁあ!」
「は? 成分表示?」
男は周りを警戒しながらも、カンを手に取り、表記されている表示を読んだ。そして、思わず微笑んだ。
「なんだ、子供の玩具か。最近の玩具はよく出来てるんだな。そうだ、この仕事から帰ったら面白いものを見つけたと、お土産にユウヤにでもやるか」
死が隣り合わせの戦場で、男の緊張が僅かに緩む。
カンを子供用の玩具であると判断した結果、家に待たせている自身の子供のことを思い出したのだった。
「確かに玩具と記載はあるが……ちなみにそのユウヤというのは、お主の子供か?」
「ん? AI内臓なんだろうが、本当に生きてるみたいだな。おう、ユウヤは俺の子供だ。先月に六歳になったばかりの男の子でかわいいぞぉ。この仕事が終わったら、久しぶりの休暇を貰える予定でな。あいつと遊ぶ約束をしてるんだよ」
銃弾が飛び交う戦場に居るとは思えぬほどの、幸せそうな男の言葉と表情は、逆にカンを不安な気持ちにさせるのだった。
「完全にそれ、ベッタベタの死亡フラグぅううううカァアアァアアン!? そして、未だ状況把握出来ずぅうう!」
新たな場所で、新しき出会いを果たしたカン。
既にボディには銃弾による傷が付いているが、そのことを忘れるほどに、見事な死亡フラグを建てた男を前に、カンは全力で叫んでいたのだった。
「我は息もつけぬほどの、ピンチなのだカァアアアアン!? こんな状況で、一息つけるお主の神経を疑うカァアアアアン!」
聞こえた銃声はどんどんカンに近づき、最終的にはカンは何者か達の銃撃戦のど真ん中に立っている状況となっていた。
『カンが慌てふためく様子を、安全圏から眺めながら飲むコーヒーは、控えめに言って美味だね』
「この外道がぁ!? よく見えておるのだろう! マジであかん系の、笑いなしのピンチなんだが!? ヒュンヒュンと風切り音が耳元で聞こえるのが、恐ろしいカァアアアアン!?」
『いやいや、カンに耳なんてないじゃない。どこにあるのさ? 耳元って何処のことなのさ?』
「比喩も認められんのか! 我だって、どこの部分で音を聞いておるかなんて分からんわ! それよりもだ! 我に銃弾が当たって、穴が空いたらぁあどうするカァアアァン!?」
既に泣き言を喚き散らすカンだったが、イチカは冷静に言葉を返す。
『空き缶に穴が開いたところで、別に〝空き〟缶なのだからどうでも良くない? あ、せっかく魔力を貯められる様になったのに、穴が空いてたら漏れちゃうね。残念だねぇ』
「そうなのカァアアアアアン!? いやいやいや、魔力が漏れる漏れないの以前に、ボディに銃弾で穴が開く時点で、ほぼ転生確定ではないか!」
カンは、見事に銃撃戦の真っ只中に立っている状況であった。。
頭上を無数の銃弾が行き交っており、そして跳弾した銃弾がカンの周りを跳ねまくっていた。
最早、カンに当たりボディに穴が空くのも時間の問題だった。
「周りを、火花が踊るカァアァアン!? まるで狙われているかのようカァン!? まさか!?」
『いやいや、間違いなく路上の空き缶なんて、誰も気にしていないでしょ。自信過剰にも程があるね』
「そうであろうな! しかしそれが逆にフラグになりそうな……」
カンが、そんな今の状況を情けなくガチガチ震えていると、遂にその時はやってきた。
跳ねた銃弾が丁度缶の底に当たり、カンは大きく跳ねあげられてしまったのだ。
「カィイイン!?」
カンは、空を翔けた。
あたかも空き缶には、初めから飛ぶ為の羽があると言わんばかりに意思を持って、飛んでいるかの様だった。
「あだ!? なんてツイねぇんだよ! この状況で普通、空き缶が頭にあたるか!?」
そして、狙いすましたかのように、見知らぬ男の頭部に直撃したのだった。
「これは申し訳ない! 不可抗力につき、許して欲しい!」
「おう、謝ってくれりゃ、俺も別に……は?」
カンの謝罪に、男は固まる。
「底が凹んでおるぅうう」
カンは跳弾した銃弾に被弾した際に、ボディの底の部分が凹んだことに、メンタルまでも凹ましていた。
男はしゃがみ込むと、何度周りを見回しても目の前に転がっている空き缶から声が聞こえてくる事を確認すると、銃弾が飛び交う戦場だと言うのに、頭が混乱した。
「……空き缶が喋るだとぉおおお!?」
「よろしくの」
『ねぇねぇ、冬にさ、朝起きたら外が雪で白くなってたりした時に、カンの中に雪を詰めたらどうなるかなと考えてるんだけど、どうなると思う? カンは寒いのかな?』
「何て事を考えとるんだ! 我の中を、そんなもので一杯にしたら、中が壊れちゃったりしちゃうかもしれないだろうが! 新しき出会いの真っ只中で、お主は何を考えておるのだ!」
カンが突然一人ツッコミをした為、目の前に立っていた銃を構えたスーツ姿の男は、カンから少し距離をとった。
「待て待て待ちたまえよ!? 我は、悪い空き缶じゃない!」
定番の台詞を吐くカンだったが、全くウケることなく、男は眼光鋭くカンを睨みつけていた。
「おい、色々とツッコミ所が満載なんだが、今はそれどころじゃねぇ。簡潔に答えろ、お前は何だ?」
「簡潔に……か。よかろう。包み隠さず、全て我のボディの成分表示に、記載してあるわぁあ!」
「は? 成分表示?」
男は周りを警戒しながらも、カンを手に取り、表記されている表示を読んだ。そして、思わず微笑んだ。
「なんだ、子供の玩具か。最近の玩具はよく出来てるんだな。そうだ、この仕事から帰ったら面白いものを見つけたと、お土産にユウヤにでもやるか」
死が隣り合わせの戦場で、男の緊張が僅かに緩む。
カンを子供用の玩具であると判断した結果、家に待たせている自身の子供のことを思い出したのだった。
「確かに玩具と記載はあるが……ちなみにそのユウヤというのは、お主の子供か?」
「ん? AI内臓なんだろうが、本当に生きてるみたいだな。おう、ユウヤは俺の子供だ。先月に六歳になったばかりの男の子でかわいいぞぉ。この仕事が終わったら、久しぶりの休暇を貰える予定でな。あいつと遊ぶ約束をしてるんだよ」
銃弾が飛び交う戦場に居るとは思えぬほどの、幸せそうな男の言葉と表情は、逆にカンを不安な気持ちにさせるのだった。
「完全にそれ、ベッタベタの死亡フラグぅううううカァアアァアアン!? そして、未だ状況把握出来ずぅうう!」
新たな場所で、新しき出会いを果たしたカン。
既にボディには銃弾による傷が付いているが、そのことを忘れるほどに、見事な死亡フラグを建てた男を前に、カンは全力で叫んでいたのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
魔王を倒した半人半魔の男が、エルフ族の国で隠居生活を送っていたら、聖女に選ばれた魔王の娘を教え子に迎えて守り人になる。
八魔刀
ファンタジー
嘗てこの世界には魔王がいた。
魔王、魔族の王、魔法を極めし者、人族の敵。力で全てを支配してきた存在。
人族は魔王とそれが率いる魔族と長い長い、それは長い戦いを繰り広げてきた。魔族の魔法は人族が使う魔法よりも遙かに強力で、戦いの果てに人族は魔王軍によって滅びの危機に瀕してしまった。
その危機を救ったのは七人の勇者と呼ばれる存在だ。
勇者は世界を創造した七柱の神様によって遣わされた若者達だった。彼らは『地・水・火・風・光・氷・雷』の力をそれぞれ身に宿し、その力で魔王軍の勢いを削ぎ落とした。そして瓦解していた人族の軍を瞬く間に纏め上げ、新たに勇者軍を結成して魔王軍と戦った。
結果、七人の勇者によって魔王は討たれ、王を失った魔族は人族と停戦協定を結んだ。
人族を救った勇者達は伝説となり、後世に長く語り継がれることになる。
七人の勇者と一緒に魔王と戦ったルドガー・ライオットは、とある理由から人族の国から離れてエルフ族の国で生活していた。そこでエルフの子供達が通う学校で教師として働いている。
ある日、友人であるエルフの王子フレイから城に呼び出され、魔族からとんでもない話を持ち掛けられたと聞かされる。
種の滅びに直面した時に現れるという救済の力を持った者、『聖女』が魔族に現れたと言うのだ。
しかもその聖女は、勇者とルドガーが倒した魔王の娘であった――。
旧題:魔王を倒した男、聖女に選ばれた魔王の娘を守る

異世界だろうがソロキャンだろう!? one more camp!
ちゃりネコ
ファンタジー
ソロキャン命。そして異世界で手に入れた能力は…Awazonで買い物!?
夢の大学でキャンパスライフを送るはずだった主人公、四万十 葦拿。
しかし、運悪く世界的感染症によって殆ど大学に通えず、彼女にまでフラれて鬱屈とした日々を過ごす毎日。
うまくいかないプライベートによって押し潰されそうになっていた彼を救ったのはキャンプだった。
次第にキャンプ沼へのめり込んでいった彼は、全国のキャンプ場を制覇する程のヘビーユーザーとなり、着実に経験を積み重ねていく。
そして、知らん内に異世界にすっ飛ばされたが、どっぷりハマっていたアウトドア経験を駆使して、なんだかんだ未知のフィールドを楽しむようになっていく。
遭難をソロキャンと言い張る男、四万十 葦拿の異世界キャンプ物語。
別に要らんけど異世界なんでスマホからネットショッピングする能力をゲット。
Awazonの商品は3億5371万品目以上もあるんだって!
すごいよね。
―――――――――
以前公開していた小説のセルフリメイクです。
アルファポリス様で掲載していたのは同名のリメイク前の作品となります。
基本的には同じですが、リメイクするにあたって展開をかなり変えているので御注意を。
1話2000~3000文字で毎日更新してます。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる