男だらけの変態異世界冒険譚

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日常編part③

74 変態奴隷市場〜後編〜

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 僕はとっさに武器を取ろうとした戦闘員を、きっかり5連射で沈黙させた。我ながら見事な早業で、敵は反撃どころか声をあげる暇すらなかった。
 床の上でビクビクと痙攣している戦闘員たちを尻目に、僕は男の子たちの戒めを解きにかかる。

「もう大丈夫、安心して♡」

 優しく微笑みながら僕は男の子たちに戦闘員から剥ぎ取った上着をかけてあげた。
 僕は最後に滑車にかけられたロープを解き、天井から吊られていた男の子を降ろした。
 男の子を後ろ手に縛るロープを解こうとしたその時、低く鋭い声が僕の動きを制する。

「おっと、そこまでだぁ~」

 全員倒したと思っていたが、まだ生きていた戦闘員がいたらしい。
 素早く銃を構える戦闘員を前にして、僕は焦りの色を隠せなかった。だが、焦ってばかりではいられない。僕は背中に庇った男の子たちを、なんとしても家に帰してあげたかった。
 一瞬、炎のような情念を瞳に映り込ませ、僕はトリガーを絞った。
 銃口から放たれた弾丸は、正確に戦闘員の股間へ命中した。しかし、弾丸は勃起した肉棒に弾き返された。

「えぇ~、どゆことッ⁉︎」

 僕は目の前の光景に愕然とした。
 あまりの状況に恐怖で震えおののく僕に戦闘員は平然と近づいてくる。

「オレ様のチンポは、ありとあらゆるものを貫く無上の硬さを誇る代物だ。勃起力でオレに勝てるヤツは世界中探してもいないぜ」

 僕は射撃しつつステップバックし、距離を取ろうとする。しかし弾丸は全て恐るべし勃起チンポに弾き返され、あっという間に僕は壁際へ追い込まれてしまった。

「フン……オレ様のチンポに敵うヤツはこの世にいねえよ。大人しくすれば、殺しはしないぜ。お前だったら、オレ専用の肉便器にしてやってもいいくらいだwww」

 そう言うと、戦闘員は僕の手を捻りあげる。

「ふふふ……さ~て、どう料理してやろうかぁ」

 手首をつかんで僕の身体を持ちあげると、戦闘員は部屋の奥に向かって歩いていく。
 ジタバタと暴れる僕の身体を、戦闘員は天井の滑車にかかったロープが降りている辺りに放り投げた。
 僕は受け身を取り、そのまま回転して逃げようとする。が、異常なほどのスピードで戦闘員が動き、あっという間に僕の左足首をつかまえた。

「うわぁ~ッ!」

 今度は足首をつかまれ、逆さ吊りにされた。
 僕は太腿のホルスターにセットした銃に手をのばすが、それよりも先に早く奪われてしまう。戦闘員は銃を踏み砕き、部屋の隅にうずくまっている3人の男の子に一瞥をくれる。「助かった」と思っていた矢先であっただけに、ショックはデカい。

「これで動けないだろう」

 戦闘員は僕の両足首をロープにくくりつけた。滑車を通した反対側を床に埋め込まれた金具に結わえる。

「ふふふ……いい表情じゃない。そそられるぜ~♡」

 言うなり、戦闘員は開いた口の中から、軟体動物のような舌を出した。
 ベロリ……。
 巨大なヒルのごとき舌が、僕の太腿の肉を舐めまわす。
 ペチョ……ズリュ……。
 戦闘員の長い舌が太腿のつけ根の辺りを何度も往復する。

「んあッ!」

 一度長い舌を口中へ収納し、戦闘員は僕の耳もとに囁く。

「ほほう、感じてやがるのかwww 可愛い肉便器だ♡」
「べ、別に感じてないし、肉便器でもないから!」

 僕が即座に言い返した途端、長い舌が這い出て凌辱を再開する。

「んッ……あうッ!」

 逆さ吊りにされた僕の肢体が弓なりに反る。
 戦闘員の舌が不気味にうごめき、僕の股間を執拗にまさぐった。
 その瞬間、コンクリートの壁が爆発し、敵の戦闘員が1人、調教室へ吹き飛ばされてきた。仰向けに倒れた敵の顔面は無残に陥没している。

「一体何が起こったんだ⁉︎」

 凌辱を中止した戦闘員は倒れたままピクリとも動かない仲間の死体を見て叫んだ。
 爆発で壁に大きな穴が開いた所からヒビキが入ってきた。

「俺のミライにナニしてやがるぅ~⁉︎ テメエ、まさかブチ込みやがったんじゃねえだろうなぁ⁉︎」

 ヒビキの声に戦闘員が振り向いた時、眼前には硬くごついシューズの踵が迫っていた。

「ひでぶッ!」

 ヒビキが前方へ宙返りをして、その勢いのまま重い踵を戦闘員の顔面に打ち込んだのだ。回転運動は勢いを増し、結果、戦闘員の顔面が潰れるほどの衝撃が加わった。
 戦闘員の顔は完全に陥没していた。そのまま後方へ数メートルも吹っ飛び、そして倒れたままピクリとも動かなくなった。
 念のためヒビキは爪先で蹴って男の息の根がとまっていることを確認する。
 ヒビキはロープで逆さ吊りにされている僕を助けると、優しく抱きしめてくれた。
 僕は自分の心臓がドクンと、とんでもなく大きな音をたてるのを聞いた。
 心臓が破裂しそうなくらいにドキドキしている僕の耳たぶに、軽くヒビキの唇が触れる。

「らめぇ……はあッ……!」

 思わず声をあげた僕は耳朶を嚙まれたまま、ヒビキの腕の中で身体を震わせた。
 ピンクに染まった耳たぶを、チロチロとヒビキの舌先がつつく。唇で優しく嚙み、髪をかきあげてくる。反対側の耳たぶには、指先で触れるか触れないかといった感じの繊細な愛撫を加えてきた。

「ふぁ……らめぇ……」

 ヒビキの指が耳の輪郭にそって動くたび、首筋に軽くキスされるたびに、僕は切ない声をあげて身体をよじる。
 ふと僕の耳もとに、ヒビキが「ふぅ~」と息を吹きかける。

「やんッ!」

 ビクンと肩をすくませる僕の首筋から胸もとにかけて、ヒビキの唇が撫でるように降りていく。

「ミライみたいに可愛過ぎるのも問題だぜ。ミライを物にしようと企む悪いヤツが後を絶たねえからな♡」

 そう言うと、ヒビキは切なげに身をよじる僕の唇にそっと自分の唇を重ねるのだった。
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