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第五章その5 ~黙っててごめんね~ とうとうあなたとお別れ編
不老長寿の秘薬があれば、人は血みどろで奪い合う
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恐れていた事が起こった。
封鎖した旧市街区の上空には、マスコミの報道ヘリが爆音を立てて行き交っている。
一度は鎮まったはずの細胞が力を発露し、人々がその存在を知ってしまったのだ。
細胞の存在を隠すため、突貫工事でかけられたドーム型大型テントは、何度も何度も報道番組に映し出された。
……もちろん魔王の細胞が発見されたというだけでは、ここまで人々が熱狂するはずはない。
問題はその力の発揮によって、周囲に奇跡が起きた事だ。
ケガや病気など、様々な健康問題が改善した人もいたし……あまり大きな声では言えないが、肉体が数十年単位で若返った者までいたらしい。
杖をついた老人が、まるで10代の若さを取り戻し、DNA検査によっても本人と断定された。
既存の常識を超えた……いやそれどころではない魔法の力に、日本列島は震撼したのだ。
そしてその奇跡が、旧富士市近郊にある細胞から起きたと知れ渡るのに、それほど時間はかからなかった。
あの雷の下に魔王ディアヌスの細胞があり、神のごとき力が得られる。
手にした者は、巨万の富と不老不死の加護を欲しいままにし、新しい時代の覇者となるのだ。
そんな情報が、凄まじい速度で日本列島を駆け巡ったのだ。
繰り返し流される報道特番を、誠達は呆然と見つめる。
通信車のモニターいっぱいに司会者のアップが映され、したり顔で視聴者に語りかけている。
『にわかには信じられませんが、肉体年齢がまるで10代に! いわば60年以上若返るという、まさに奇跡が起きたわけです。この辺りについて、かつて高千穂研で勤務されておられた花園さんにお話をうかがいましょう。こうした事例は高千穂でも起きた事なんですか?』
『そうですねっ』
白衣で浅黒い肌の男は、待ってましたとばかりに身を乗り出した。
机上のネームプレートでは大層立派な研究員だったように書かれているが、誠の記憶ではかなり違う。
研究項目の1つ、『反重力実験班』でもかなり補佐的な立ち位置であり、もっときつい言い方をすれば、超末端の雑用係だったはずだ。
『高千穂研におきましては、さすがに若返りといった事までは起きませんでしたが、およそ現代科学で説明出来ない現象は、数限りなく確認しました』
『となるとやはり、一度魔王となった細胞の方が、かつての竜芽細胞より強い効果があると?』
『そう考えていいでしょう。実はこれ以前にですね、ここ最近、各地で似たような現象が確認されているんです。不思議な力を得たり、到底回復するとは思えない怪我が、瞬時に快癒したりですね。今回はその大掛かりなバージョンと言えるでしょう』
『ほう、今までも起きていたんですか!』
司会者は大げさな表情で驚き、自称専門家はニヤリと笑う。
『そうなんですよ。つまり極めて大きな力を持つ魔王の欠片が……少し非科学的な例えをすれば、不老長寿の霊薬のようなものが、この世に生まれたという事です。これは非常に大きな問題ですね。あらゆる医学の常識を超えた人類の宝、共通財産ですから。それを政府が独占するとなれば、利益の再分配、平等性という観点からしましても……』
そうなんですか、それは問題ですねえ、と繰り返されるやり取りは、明らかに事前練習した筋書きなのだろう。
「何が問題や、分け前が欲しいだけやろ」
難波が苛立ってチャンネルを変えると、今度は政府の会見映像になった。ただし政府と言っても、臨時的な仮政府である。
まずはこの臨時政府の元、急を要する各地の被害の回復をはかり、その後に6つの船団を統合した国家体制に移行するはずだった。
はずだったのだが、まさかその臨時政府の最初の仕事が、報道陣への対応になるとは……映像に映る佐々木達も、夢にも思っていなかっただろう。
カメラの撮影用照射光が連続でたかれ、批判的な声が矢継ぎ早に投げかけられる。
『新たな細胞が発見されたとの事で、何を隠しているのですか!?』
『政府の一部の人間が、利益を独占しているとの話ですが!』
『立ち入り禁止にして、一体どうするつもりなんですか!?』
いくらなんでも無茶苦茶な非難である。
一時的に奇跡のような恩恵があっても、そもそもあれは魔王の細胞だ。今後どのような影響があるか分からないし、隔離して様子を見るのが当然だろう。
だが報道陣の追及は凄まじく、まるで政府が悪事を働き、利益を独占しているかのような印象操作を行っているのだ。
その方が視聴者に分かりやすく、叩く図式で視聴率が稼げるからだろう。
「何やねん、今まで隠れとったくせに。平和になったら一気に湧いてきとるやんか」
難波はかんかんになって怒ったが、今の放送法上、チャンネルは各船団ごとに2局しかないため、これ以上切り替える事が出来ない。
普段は支給品・避難所の状況などの情報伝達するチャンネルが1つと、被災者の気分転換のために、過去のテレビ番組を流すチャンネルが1つだ。しかし今はどちらも細胞関連の話題一色だった。
「うちらが死にそうな時は何も言わんかったくせに、自分らの利益になる思ったら必死やんな」
「まるで砂糖に群がる蟻みたいね。今引っ掻き回したら、事態が悪化するって分かってるでしょうに」
カノンが苦々しげに言うと、香川も目を閉じて眉を顰めた。
「……やれやれだ。なりを潜めてた連中が、平和になったら好き勝手か。あさましいったらありゃしない。なあ宮島?」
香川が隣を見ると、宮島は車外に出ようとしている所だった。
「もう我慢できねえっ、俺が行って文句言ってやるよ!」
「ちょっと宮島、これ生放送じゃないわよ」
「おっとそっか。でも腹立つなあ……!」
カノンのツッコミに宮島は立ち止まったが、おさまりがつかないのだろう。片手で頭をガシガシ掻いて、悔しそうに呟いた。
「船団長のおっちゃんだって、何も悪い事してねえのによ。隊長達が他んとこ行った後も、随分世話になったんだぜ?」
誠もそれは耳にしていた。自分達が九州・北陸・東海と転戦していた間、船団長の佐々木は精力的に働いてくれたのだ。
私利私欲を捨て、賄賂や不正を徹底的に排除し、困窮する人々のために走り回ってくれた。
それはまさに頼れる大人の姿だったし、その強力なカリスマもあって、各地の避難区は、現代の明治維新かとも思える奇跡の復興を遂げていたのだ。
信頼出来る大人が、自分達のために頑張ってくれている。それを見た若者達が、どれだけ未来に希望を持てた事か。
「鳴っち、佐々木のおっちゃんに電話したら? 案外出てくれるかもしれんで」
「い、いや、どう考えても忙しいだろ」
誠は迷ったが、迫る難波達の気迫に押され、とうとう佐々木に連絡してみる。
緊急時に備え、特別に教わっていた回線なので、画面にはすぐに佐々木が映った。
「佐々木さん、今通話大丈夫ですか? 随分大変でしたね」
誠が言うと、画面上で佐々木は力こぶのポーズをとってみせる。
「いや、なんのなんの。今のわしはネオ佐々木、もうこれしきではへこたれません。胃もまだまだ残っておりますぞ」
「ええでおっちゃん、うちらはちゃんと見とるからな」
「そうだっ、頑張れおっちゃん! 俺も応援してっからよ!」
「これは心強い。新しい国づくりも始まりましたし、戦ってきた皆さんの分まで、我々が頑張らねば」
佐々木は少し調子に乗り、ボディービルダーのようなポーズを次々披露したが、そこで真面目な表情に戻った。
「今はさすがに身動きが取れんのですが、ひと段落したら、我々も見舞いに行きますから」
「それは、ヒメ子も喜ぶと思います」
だが、誠がそう答えた時、またも車外で轟音が聞こえた。
「何だ……!?」
耳を澄ますと、何か大勢の人々が集まり、口々に叫んでいるようだ。
「佐々木さん、ありがとうございます。何かあったようなので、これで失礼いたします」
「そうですな、皆さんも気をつけて下さい」
佐々木は片手の親指を立てて画面から消えた。
封鎖した旧市街区の上空には、マスコミの報道ヘリが爆音を立てて行き交っている。
一度は鎮まったはずの細胞が力を発露し、人々がその存在を知ってしまったのだ。
細胞の存在を隠すため、突貫工事でかけられたドーム型大型テントは、何度も何度も報道番組に映し出された。
……もちろん魔王の細胞が発見されたというだけでは、ここまで人々が熱狂するはずはない。
問題はその力の発揮によって、周囲に奇跡が起きた事だ。
ケガや病気など、様々な健康問題が改善した人もいたし……あまり大きな声では言えないが、肉体が数十年単位で若返った者までいたらしい。
杖をついた老人が、まるで10代の若さを取り戻し、DNA検査によっても本人と断定された。
既存の常識を超えた……いやそれどころではない魔法の力に、日本列島は震撼したのだ。
そしてその奇跡が、旧富士市近郊にある細胞から起きたと知れ渡るのに、それほど時間はかからなかった。
あの雷の下に魔王ディアヌスの細胞があり、神のごとき力が得られる。
手にした者は、巨万の富と不老不死の加護を欲しいままにし、新しい時代の覇者となるのだ。
そんな情報が、凄まじい速度で日本列島を駆け巡ったのだ。
繰り返し流される報道特番を、誠達は呆然と見つめる。
通信車のモニターいっぱいに司会者のアップが映され、したり顔で視聴者に語りかけている。
『にわかには信じられませんが、肉体年齢がまるで10代に! いわば60年以上若返るという、まさに奇跡が起きたわけです。この辺りについて、かつて高千穂研で勤務されておられた花園さんにお話をうかがいましょう。こうした事例は高千穂でも起きた事なんですか?』
『そうですねっ』
白衣で浅黒い肌の男は、待ってましたとばかりに身を乗り出した。
机上のネームプレートでは大層立派な研究員だったように書かれているが、誠の記憶ではかなり違う。
研究項目の1つ、『反重力実験班』でもかなり補佐的な立ち位置であり、もっときつい言い方をすれば、超末端の雑用係だったはずだ。
『高千穂研におきましては、さすがに若返りといった事までは起きませんでしたが、およそ現代科学で説明出来ない現象は、数限りなく確認しました』
『となるとやはり、一度魔王となった細胞の方が、かつての竜芽細胞より強い効果があると?』
『そう考えていいでしょう。実はこれ以前にですね、ここ最近、各地で似たような現象が確認されているんです。不思議な力を得たり、到底回復するとは思えない怪我が、瞬時に快癒したりですね。今回はその大掛かりなバージョンと言えるでしょう』
『ほう、今までも起きていたんですか!』
司会者は大げさな表情で驚き、自称専門家はニヤリと笑う。
『そうなんですよ。つまり極めて大きな力を持つ魔王の欠片が……少し非科学的な例えをすれば、不老長寿の霊薬のようなものが、この世に生まれたという事です。これは非常に大きな問題ですね。あらゆる医学の常識を超えた人類の宝、共通財産ですから。それを政府が独占するとなれば、利益の再分配、平等性という観点からしましても……』
そうなんですか、それは問題ですねえ、と繰り返されるやり取りは、明らかに事前練習した筋書きなのだろう。
「何が問題や、分け前が欲しいだけやろ」
難波が苛立ってチャンネルを変えると、今度は政府の会見映像になった。ただし政府と言っても、臨時的な仮政府である。
まずはこの臨時政府の元、急を要する各地の被害の回復をはかり、その後に6つの船団を統合した国家体制に移行するはずだった。
はずだったのだが、まさかその臨時政府の最初の仕事が、報道陣への対応になるとは……映像に映る佐々木達も、夢にも思っていなかっただろう。
カメラの撮影用照射光が連続でたかれ、批判的な声が矢継ぎ早に投げかけられる。
『新たな細胞が発見されたとの事で、何を隠しているのですか!?』
『政府の一部の人間が、利益を独占しているとの話ですが!』
『立ち入り禁止にして、一体どうするつもりなんですか!?』
いくらなんでも無茶苦茶な非難である。
一時的に奇跡のような恩恵があっても、そもそもあれは魔王の細胞だ。今後どのような影響があるか分からないし、隔離して様子を見るのが当然だろう。
だが報道陣の追及は凄まじく、まるで政府が悪事を働き、利益を独占しているかのような印象操作を行っているのだ。
その方が視聴者に分かりやすく、叩く図式で視聴率が稼げるからだろう。
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普段は支給品・避難所の状況などの情報伝達するチャンネルが1つと、被災者の気分転換のために、過去のテレビ番組を流すチャンネルが1つだ。しかし今はどちらも細胞関連の話題一色だった。
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カノンが苦々しげに言うと、香川も目を閉じて眉を顰めた。
「……やれやれだ。なりを潜めてた連中が、平和になったら好き勝手か。あさましいったらありゃしない。なあ宮島?」
香川が隣を見ると、宮島は車外に出ようとしている所だった。
「もう我慢できねえっ、俺が行って文句言ってやるよ!」
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「おっとそっか。でも腹立つなあ……!」
カノンのツッコミに宮島は立ち止まったが、おさまりがつかないのだろう。片手で頭をガシガシ掻いて、悔しそうに呟いた。
「船団長のおっちゃんだって、何も悪い事してねえのによ。隊長達が他んとこ行った後も、随分世話になったんだぜ?」
誠もそれは耳にしていた。自分達が九州・北陸・東海と転戦していた間、船団長の佐々木は精力的に働いてくれたのだ。
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それはまさに頼れる大人の姿だったし、その強力なカリスマもあって、各地の避難区は、現代の明治維新かとも思える奇跡の復興を遂げていたのだ。
信頼出来る大人が、自分達のために頑張ってくれている。それを見た若者達が、どれだけ未来に希望を持てた事か。
「鳴っち、佐々木のおっちゃんに電話したら? 案外出てくれるかもしれんで」
「い、いや、どう考えても忙しいだろ」
誠は迷ったが、迫る難波達の気迫に押され、とうとう佐々木に連絡してみる。
緊急時に備え、特別に教わっていた回線なので、画面にはすぐに佐々木が映った。
「佐々木さん、今通話大丈夫ですか? 随分大変でしたね」
誠が言うと、画面上で佐々木は力こぶのポーズをとってみせる。
「いや、なんのなんの。今のわしはネオ佐々木、もうこれしきではへこたれません。胃もまだまだ残っておりますぞ」
「ええでおっちゃん、うちらはちゃんと見とるからな」
「そうだっ、頑張れおっちゃん! 俺も応援してっからよ!」
「これは心強い。新しい国づくりも始まりましたし、戦ってきた皆さんの分まで、我々が頑張らねば」
佐々木は少し調子に乗り、ボディービルダーのようなポーズを次々披露したが、そこで真面目な表情に戻った。
「今はさすがに身動きが取れんのですが、ひと段落したら、我々も見舞いに行きますから」
「それは、ヒメ子も喜ぶと思います」
だが、誠がそう答えた時、またも車外で轟音が聞こえた。
「何だ……!?」
耳を澄ますと、何か大勢の人々が集まり、口々に叫んでいるようだ。
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