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第16話 セイ王国の終焉の始まり2

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武司がセイ王国で盗賊狩りをしている頃、各領土の貴族は元軍人の集団に襲われていた。

「退職金代わりに全財産を貰っていくぜ」

元兵士たちはそう言いながら貴族の屋敷を次々と襲う。そして貴族とその息子たちを殺害し娘やメイドを凌辱していく。

「イヤー、誰か助けて」

豪華な衣装を切り裂かれ全裸にされて犯される貴族の娘たちは下賤と見下していた兵士に犯されるショックと絶望の表情を浮かべながらも助けを求める。しかし屋敷の護衛は全滅している。

「誰か…神様…」

貴族の娘が神に祈るがこの国に神の加護などないのだ。そして各地の貴族は同じように殺害されていくのであった。


「これは酷いな…」

武司が少数のサキュバスを従えながら各地の貴族の屋敷を見回る。そこには無残に殺された貴族と男達の遺体が転がっているだけだった。女性は皆さらわれた様だ。

「そこの少年、貴族に関わっちゃいけないよ」

不意に人の良さそうな爺さんが武司に話しかけてくる。

「何があったのですか?」

「逃亡兵が各地で暴れているのさ。奴らは亜人を痛めつける、農民に暴力を振るわで元々嫌われていたからな」

「この国の亜人は居ないでしょ?」

「居たころからの話さ。儂は亜人が好きだった。農民は皆そうだったのだよ。亜人の知恵で儂たちは飢えずに済んだのだから。それがこの有様だ。悪い事は言わないから今すぐ逃げなさい」

爺さんはそう言うとその場を去って行く。爺さんが去った方向を見ると村人が自衛団を組織していた。それでも怪我人が多く感じる。

「ねえ、皆さんは亜人を差別しない?」

武司は村人の元に行くと皆に問いかける。

「亜人は良い奴らだった。それを隷属してこき使うこの国には嫌気がさしていたよ。でも俺達に逃げる場所なんてない。亜人連合国は受け入れてくれないだろうし他の国もこの国同様に腐っている。まさに地獄さ」

村人たちはそう言いながら悲し気な顔をする。

「武司王!」

不意に後ろから声を掛けられる。ゲイ術愛好家の鬼人10人、猪人10人、ケンタウロス族とエルフ族の各30人集団がやって来たのだ。

「なんでみんなここに来たの?」

「俺はこの村の人には良くしてもらっていたから助けに来ました」

エルフの兵士がそう言いながら村に目をやる。

「君は…久しぶりじゃないか」

エルフはそう言うと村人に話しかける。

「エルフさんか。俺達はもう会えないと思っていたのに…」

「俺達が隷属されている時、この国の農民は亜人種に優しかった。それに時には匿ってもらった恩があるだろ?それを狂戦士王に進言したら恩を返して来いと言われてね」

その言葉に村人は涙する。

「まあ、あいつらをやっつけた後にでも飯を一緒に食おう」

そう言いながらエルフは背後から迫ってくる元兵士の集団にボウガンを放つ。

“ギャー”

大きな悲鳴をあげながら数人のもとへいしの集団が肉片となる。

「後は任せろ」

猪人族と鬼人族はそう言いながら元兵士たちに突進すると兵士を全裸にする。そして後ろの口に逞しい一物を挿入していく。

「痛い…動かさないでくれ…」

元兵士たちは鬼人と猪人に捕まると全裸にされ縛られたのだ。そして順番に後ろの口を凌辱されていく。

「お前達は女性を強姦しただろ?今度はお前たちが肉便器になる番だよ」

鬼人と猪人はそう言いながら腰を振る。リズミカルな打音と兵士の苦痛の声がこだまする。そして兵士は順番に生暖かい液体を後ろの口に放出されていくのであった。


「お前達のアジトは何処だ?」

エルフがボウガンを構えながら後ろの口から白濁液を滴らせる兵士に問いかける。

「セコクテ=イジワール子爵の屋敷が本拠地だ。そこから俺達は出撃してきた。情報を教えたのだから開放してくれ」

「そうだな。それでは隷属の首輪を嵌めてもらうか」

そう言いながらエルフは元兵士の集団に隷属の首輪を嵌める。

「命令だ。元兵士の本拠地を攻め滅ぼしてこい」

エルフは凍り付くような眼差しを元兵士に向けると残酷な命令をする。

「それではサキュバス隊500人も同行して。精気を全て吸って良いから」

武司はサキュバスにそう命令した。

「貴方様は一体…」

村人たちは武司に跪き恐る恐る聞いてくる。

「ウッホ王国三王が一人、武司だよ」

その言葉に村人は涙を流しながら武司を歓迎するのであった。
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