164 / 302
第三章 桜野学園編
第六話 演目 恋の美しさ
しおりを挟む
しばらく休憩した後、虚言坂がマイクを握った。
「おう、そろそろ2回戦目を始めるぞ、次の対戦はリリアール・サキュレート対紅水仙成樹だ」
会場がざわつき、急いで席に戻る人達が多かった、参加者はというと。
金髪のイケメンで銀色のキラキラとしたスーツに、手鏡を持っている青年。
スーツのキラキラがちょっと眩しい。
そしていかにもサキュバスと言わんばかりに、わがままボディにコウモリの羽、露出の多い服装で青い色の肌の悪魔の女性。
長い少し薄い紫の髪と豊満な胸を揺らして歩いている。
そして中央に着くとお互いに向き合った。
「紅とは何回か手合わせしているけど、腕を上げた?」
「フッ、君は美しさに磨きをかけたようだね」
「もちろん、アタイが着飾るのは彼氏の為だし」
「となれば、君の技は……『相思相愛の心』より美しくなっているだろう」
紅水仙の言葉に縁が反応する。
「む? 相思相愛の心?」
「お? 縁は知っているの?」
「ああ、少し前に『ルナ』って悪魔さんが使っていた、戦ったのは麗華さんだけど」
「あら縁ちゃん、ルナと知り合い?」
「いえルルさん、戦いを見た程度です」
「そう、でも縁ちゃんと近い力だから親近感があるでしょ?」
「ええ、どんな能力なのかはあまり知りませんが」
「あら、簡単に説明しようかしら?」
「お願いします」
「昔、まだ淫魔が、乱れていた時代に、一途な考えを持った淫魔達が居たの」
ルルは昔を懐かしむ様に、そして寂しく語っている。
「色々と障害はあったけれど、他の淫魔には無い心を手に入れたいわ」
「それが相思相愛の心ですか」
「大まかな言えばだけどね」
縁達は中央へと視線を戻した。
「んじゃ、何時も通り本気でやろうか」
「まあ待ちたまえ、前回の様にしたら迷惑がかかるだろう?」
「メーナから施設強化したって言ってただろ」
「そういえば、ここに居る先生方や師匠でも、骨が折れると言ってましたね」
「ならアタイ達が傷つける事は無いね」
「では……お互いの魅力を見せつけましょう」
「んじゃ、遠慮無く」
リリアールは右片手に力を貯め、淡い赤色のエネルギーの様な物が右手に集まりつつある。
「相思相愛……」
何かを投げる前振りみたく、右手を振りかぶる。
「はああぁぁぁぁぁ!」
気合の入った掛け声と共に右手突き出した!
そこから淡い赤色のビームの様な物が放たれる。
会場の広さ以上の広範囲で、紅水仙は簡単巻き込まれた。
観客席に居る人達も悲鳴は多少なりと上げたが、障壁が攻撃を弾いている。
「見事、だが私も君と同様に常に美しさを磨いてる」
なんと、そのビームの中で紅水仙は平然としていて、手鏡で自分の顔を見ていた。
その様子を見て風月はニヤリと悪い笑みをする。
「これは凄いね~紅水仙は自分の内外の美しさで攻撃を弾いている」
「なるほど……これはお互いに理屈でどうこうの能力じゃない」
「縁っぽい能力だね~質問、輝夜様、あれはどういった能力なんですか?」
意気揚々と手を挙げた風月を竹山奥は笑顔で答えた。
「あれは尽善尽美といいます」
「確か善と美を極めた完璧な状態の事の四文字熟語だね~」
「はい、愛弟子はまだ半人前ですが」
「いやいや見事、精神面や志はナイスだね~」
「ありがとうございます」
「でさ、能力的には縁と同じ分類なのかな? こう、説明されても解らない系?」
「一言でいいますと、愛弟子の技は『自分以下の美しい、善の攻撃』を弾きます」
その説明を聞いて更にニヤリとした風月。
美しい、善の攻撃を回避、風月の考えている事は。
自分達の美しい愛なら当たるんじゃないかと。
縁はそんな風月を見透かした様に言った。
「風月、そんな顔しちゃだめだぞ」
「防御に特化した技術ってあまりないからさ~ついつい」
「大人しくしてなさい」
「へ~い」
ちょっとむくれた風月は中央に目線を戻す。
「相変わらずわけわかんねーな」
「では前の様にダンス勝負にしますか?」
「そりゃ前の交流会で会場ぶっ壊した時だろ? それに」
リリアールは一本槍の方を見た、真剣な表情で2人の試合を見ている。
「今回は面白い奴が参加してるからな、どうだ? ウォーミングアップ」
「次に彼と戦うのは貴女ですからね、付き合いますよ?」
「言ったな? アタイは遠慮はしねーぜ?」
再び右手に淡い赤色の力を貯め、相変わらず紅水仙は手鏡で自分を見ている。
「ええ」
「んじゃ、彼氏への愛2倍だ!」
言葉通り、先程のビームの範囲が2倍の物を右手かせ放った!
おそらく威力も2倍なのだろうが、そのビームの中でも平然と自分を手鏡で見ている。
「素晴らしい、この威力、常日頃愛を育んでいるのがわかります」
「お前って本当に褒める事しかしないな、てか相変わらず自分見てるし」
「当たり前です私は美しいので、それに貴女は敵ではない、そして」
手鏡で自分を見るのは止め、リリアールを真剣な表情で見た。
「醜い言葉は自分の価値を下げてしまいます」
その言葉に竹山奥は強く頷いていた。
リリアールは自分の攻撃を止め、秘策が有る様に笑う。
「はっはっは! なら美しい必殺技の一つでも出しとくか」
「一本槍さんに手の内を見せていいんですか?」
「どうせ真似出来ねーよ……いくらお前でも耐えられるかな?」
紅水仙は相手の気配が変わったのを感じ、手鏡を懐にしまう。
リリアールは両手を掲げ、気合の入った声を上げた!
「世の片思い、両想いの男女達よ! アタイに恋心の熱さを貸してくれ!」
頭上に少しずつ淡い赤色の玉が出来上がっていく。
驚いた顔をしながらも、紅水仙は叫んだ!
「なんという恋心! これは紆余曲折を経て愛し合った者達の気持ち! 片思いの純粋な気持ち! う、美しい!」
「名は『落花流水』! 世の恋心の美しさを耐えられるか!」
そして、落花流水を見て泣く人物達が居た。
「す、素晴らしい……」
「あ、また輝夜様が泣いている」
「ああ……すみません、あんな綺麗な技を見せられたらつい」
「ってルルちゃんもまた泣いてるし」
「だって、本当に美しい」
「あれ……え゛!? 縁も泣いてるの?」
「世の中には目をそむけたくなる恋愛もあるが、まだそんなに腐っちゃいないんだな」
「縁を司る神様も泣いちゃう凄い技なんだね~」
「そういうお前はどうなんだ風月?」
「斬君、争う事じゃないけど、そりゃ~私達の愛が勝つ」
「そこに行きつくのか」
斬銀はため息をしながら視線をリリアール達に戻す。
「おらよ! 世の中の美しいものだ!」
物凄く巨大な玉になった落花流水、リリアールは両手を勢い良く振り下ろした!
落花流水は破裂した、そして様々な種類の花びらが舞う。
地面に落ちると、水にでも流されている様に漂っていた。
「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ! 美しいいぃぃぃぃぃぃぃ!」
その花びらの嵐に包まれた紅水仙は、悲痛な声と歓喜な声を上げて膝を付いていた。
しばらくして花びらは消え、スーツが少しボロボロで髪も少しぼさぼさ。
だがスッキリした顔でリリアールを見る。
「見事、美しい攻撃だった」
「んじゃ、ここまでだな、ウォーミングアップありがとう」
「いえ、素晴らしい技をありがとうございます」
「ではそこまで! 本来なら休憩だが、リリ、このまま連戦するか?」
お互いに礼をする2人、虚言坂はマイクを使い話しかけた。
「ああ、一本槍が良ければな」
「んじゃ、一応会場の点検だけはさせてくれ、問題ないとは思うが」
「了解っさー」
紅水仙は待機場に戻り、代わりに一本槍が中央へ。
そしてスタッフが会場の点検を始めた。
「おう、そろそろ2回戦目を始めるぞ、次の対戦はリリアール・サキュレート対紅水仙成樹だ」
会場がざわつき、急いで席に戻る人達が多かった、参加者はというと。
金髪のイケメンで銀色のキラキラとしたスーツに、手鏡を持っている青年。
スーツのキラキラがちょっと眩しい。
そしていかにもサキュバスと言わんばかりに、わがままボディにコウモリの羽、露出の多い服装で青い色の肌の悪魔の女性。
長い少し薄い紫の髪と豊満な胸を揺らして歩いている。
そして中央に着くとお互いに向き合った。
「紅とは何回か手合わせしているけど、腕を上げた?」
「フッ、君は美しさに磨きをかけたようだね」
「もちろん、アタイが着飾るのは彼氏の為だし」
「となれば、君の技は……『相思相愛の心』より美しくなっているだろう」
紅水仙の言葉に縁が反応する。
「む? 相思相愛の心?」
「お? 縁は知っているの?」
「ああ、少し前に『ルナ』って悪魔さんが使っていた、戦ったのは麗華さんだけど」
「あら縁ちゃん、ルナと知り合い?」
「いえルルさん、戦いを見た程度です」
「そう、でも縁ちゃんと近い力だから親近感があるでしょ?」
「ええ、どんな能力なのかはあまり知りませんが」
「あら、簡単に説明しようかしら?」
「お願いします」
「昔、まだ淫魔が、乱れていた時代に、一途な考えを持った淫魔達が居たの」
ルルは昔を懐かしむ様に、そして寂しく語っている。
「色々と障害はあったけれど、他の淫魔には無い心を手に入れたいわ」
「それが相思相愛の心ですか」
「大まかな言えばだけどね」
縁達は中央へと視線を戻した。
「んじゃ、何時も通り本気でやろうか」
「まあ待ちたまえ、前回の様にしたら迷惑がかかるだろう?」
「メーナから施設強化したって言ってただろ」
「そういえば、ここに居る先生方や師匠でも、骨が折れると言ってましたね」
「ならアタイ達が傷つける事は無いね」
「では……お互いの魅力を見せつけましょう」
「んじゃ、遠慮無く」
リリアールは右片手に力を貯め、淡い赤色のエネルギーの様な物が右手に集まりつつある。
「相思相愛……」
何かを投げる前振りみたく、右手を振りかぶる。
「はああぁぁぁぁぁ!」
気合の入った掛け声と共に右手突き出した!
そこから淡い赤色のビームの様な物が放たれる。
会場の広さ以上の広範囲で、紅水仙は簡単巻き込まれた。
観客席に居る人達も悲鳴は多少なりと上げたが、障壁が攻撃を弾いている。
「見事、だが私も君と同様に常に美しさを磨いてる」
なんと、そのビームの中で紅水仙は平然としていて、手鏡で自分の顔を見ていた。
その様子を見て風月はニヤリと悪い笑みをする。
「これは凄いね~紅水仙は自分の内外の美しさで攻撃を弾いている」
「なるほど……これはお互いに理屈でどうこうの能力じゃない」
「縁っぽい能力だね~質問、輝夜様、あれはどういった能力なんですか?」
意気揚々と手を挙げた風月を竹山奥は笑顔で答えた。
「あれは尽善尽美といいます」
「確か善と美を極めた完璧な状態の事の四文字熟語だね~」
「はい、愛弟子はまだ半人前ですが」
「いやいや見事、精神面や志はナイスだね~」
「ありがとうございます」
「でさ、能力的には縁と同じ分類なのかな? こう、説明されても解らない系?」
「一言でいいますと、愛弟子の技は『自分以下の美しい、善の攻撃』を弾きます」
その説明を聞いて更にニヤリとした風月。
美しい、善の攻撃を回避、風月の考えている事は。
自分達の美しい愛なら当たるんじゃないかと。
縁はそんな風月を見透かした様に言った。
「風月、そんな顔しちゃだめだぞ」
「防御に特化した技術ってあまりないからさ~ついつい」
「大人しくしてなさい」
「へ~い」
ちょっとむくれた風月は中央に目線を戻す。
「相変わらずわけわかんねーな」
「では前の様にダンス勝負にしますか?」
「そりゃ前の交流会で会場ぶっ壊した時だろ? それに」
リリアールは一本槍の方を見た、真剣な表情で2人の試合を見ている。
「今回は面白い奴が参加してるからな、どうだ? ウォーミングアップ」
「次に彼と戦うのは貴女ですからね、付き合いますよ?」
「言ったな? アタイは遠慮はしねーぜ?」
再び右手に淡い赤色の力を貯め、相変わらず紅水仙は手鏡で自分を見ている。
「ええ」
「んじゃ、彼氏への愛2倍だ!」
言葉通り、先程のビームの範囲が2倍の物を右手かせ放った!
おそらく威力も2倍なのだろうが、そのビームの中でも平然と自分を手鏡で見ている。
「素晴らしい、この威力、常日頃愛を育んでいるのがわかります」
「お前って本当に褒める事しかしないな、てか相変わらず自分見てるし」
「当たり前です私は美しいので、それに貴女は敵ではない、そして」
手鏡で自分を見るのは止め、リリアールを真剣な表情で見た。
「醜い言葉は自分の価値を下げてしまいます」
その言葉に竹山奥は強く頷いていた。
リリアールは自分の攻撃を止め、秘策が有る様に笑う。
「はっはっは! なら美しい必殺技の一つでも出しとくか」
「一本槍さんに手の内を見せていいんですか?」
「どうせ真似出来ねーよ……いくらお前でも耐えられるかな?」
紅水仙は相手の気配が変わったのを感じ、手鏡を懐にしまう。
リリアールは両手を掲げ、気合の入った声を上げた!
「世の片思い、両想いの男女達よ! アタイに恋心の熱さを貸してくれ!」
頭上に少しずつ淡い赤色の玉が出来上がっていく。
驚いた顔をしながらも、紅水仙は叫んだ!
「なんという恋心! これは紆余曲折を経て愛し合った者達の気持ち! 片思いの純粋な気持ち! う、美しい!」
「名は『落花流水』! 世の恋心の美しさを耐えられるか!」
そして、落花流水を見て泣く人物達が居た。
「す、素晴らしい……」
「あ、また輝夜様が泣いている」
「ああ……すみません、あんな綺麗な技を見せられたらつい」
「ってルルちゃんもまた泣いてるし」
「だって、本当に美しい」
「あれ……え゛!? 縁も泣いてるの?」
「世の中には目をそむけたくなる恋愛もあるが、まだそんなに腐っちゃいないんだな」
「縁を司る神様も泣いちゃう凄い技なんだね~」
「そういうお前はどうなんだ風月?」
「斬君、争う事じゃないけど、そりゃ~私達の愛が勝つ」
「そこに行きつくのか」
斬銀はため息をしながら視線をリリアール達に戻す。
「おらよ! 世の中の美しいものだ!」
物凄く巨大な玉になった落花流水、リリアールは両手を勢い良く振り下ろした!
落花流水は破裂した、そして様々な種類の花びらが舞う。
地面に落ちると、水にでも流されている様に漂っていた。
「ぐおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ! 美しいいぃぃぃぃぃぃぃ!」
その花びらの嵐に包まれた紅水仙は、悲痛な声と歓喜な声を上げて膝を付いていた。
しばらくして花びらは消え、スーツが少しボロボロで髪も少しぼさぼさ。
だがスッキリした顔でリリアールを見る。
「見事、美しい攻撃だった」
「んじゃ、ここまでだな、ウォーミングアップありがとう」
「いえ、素晴らしい技をありがとうございます」
「ではそこまで! 本来なら休憩だが、リリ、このまま連戦するか?」
お互いに礼をする2人、虚言坂はマイクを使い話しかけた。
「ああ、一本槍が良ければな」
「んじゃ、一応会場の点検だけはさせてくれ、問題ないとは思うが」
「了解っさー」
紅水仙は待機場に戻り、代わりに一本槍が中央へ。
そしてスタッフが会場の点検を始めた。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる