140 / 351
第三章 桜野学園編
第二話 演目 黒から白へ
しおりを挟む
縁を排除しようと襲撃? してきた賊はいとも簡単に返り討ちにあった。
例え一般人だろうが容赦無い2人。
殺し合いの世界で生きていたからこそ、容赦も油断もしない。
そんな2人は、店に戻ろうと来た道を帰っていた途中。
「そうそう、何を呆けていたの?」
「それは、スファーリアさんの音が綺麗だと思いまして」
「は、はぁ!?」
スファーリアは立ち止まり、振り返って縁を見る。
その顔は本当に驚いていて、ちょっと恥ずかしがっている様にも見えた。
「え? そんなビックリします?」
「それを言われてのは初めて」
「そうなんですか、なんて言うか……心に響きました」
縁は自分の素直に話しているだけだろうが、スファーリアは疑いの眼差しで見ている。
「……ナンパ?」
「なんでそうなるんですか、俺は貴女の音が綺麗と言っただけですよ」
「私、音人」
「おんじん?」
「身体と心は音で出来ている」
「つまり、音を褒めると貴女を褒める事になると?」
「そういう事」
「では……どういえばいいのか」
口説いているつもりは本当に無いようだ。
スファーリアは真剣に悩んでいる縁を見てため息をする。
「でも貴方が本心で言ってるのはわかる」
「わかるんですか?」
「声も音だから」
「なるほど」
「それで、綺麗と思って?」
「いや、ちゃんとした演奏を聴いてみたいなと」
縁の言葉に更に驚いた顔をするスファーリア。
彼女が感じ取った縁の声、つまり音は噓偽りが無かったからだ。
驚きっぱなしの彼女に縁は首を傾げている。
「初めてだわ、私の演奏を聞きたいなんて言った人間は」
「半分は人間ですね、もう半分は神です」
「なるほど納得した、数多の負の音に潰されないのは神の力か」
「恨まれて当然の事をしてきましたから」
「でも私が聴く限り少々的外れの音ね」
「わかるんですか?」
「ええ、貴方は妹さんを守っただけでしょ?」
縁は言い当てられて驚いた顔をする。
その顔は『何で知っているんだ?』と言わんばかりだ。。
「ごめんなさい、詮索してしまった」
「ああいえ……よくわかりましたね」
「音は本質を表す」
「つまり隠し事は出来ないと」
「いえ強い音だけよ、お母さんなら容易いかも」
「……最近は人を殺すのに疲れました」
酷く疲れた様に言い放つ縁、スファーリアはそれに対しては特に顔色を変えなかった。
「どうして?」
「妹を守ってる時はよかったんですよ、向かってくる奴らを葬ればよかった」
「ふむ」
「妹絡みのいざこざは……世間的に終わったんですよ」
本当は許せないだろうと感じるスファーリア。
だが縁の声は、それから開放されたがっていた。
許せないがもう対処するのが嫌だ、矛盾しているが彼はもう疲れたのだろう。
「簡単に説明してくれる? 何があったの?」
「……妹は不幸の神だというだけで、誹謗中傷に合いました」
「なるほど」
「それがドンドン大きくなっていって、戦争まで発展して、取り返しが付かない頃には……最初に騒いでいち奴らは居なくなってた」
それを語る縁の声は『つらい過去』が有った声色をしていた。
スファーリアは縁の声を聞いて全てを悟り、怒りをあらわにする。
音を感じ取れるからこそ、縁の様々な『強い思い』を感じとったのだろう。
「絶滅しましょう」
「え?」
スファーリア表情は無表情だった。
しかしその声色は同情と言うより、自分が気に食わないから。
絶滅という言葉の中に込められていそうだった。
縁も様々な経験をしてきたからこそ、その言葉を感じて驚いた。
彼女が本気で怒っている事に。
「真っ当な指摘ではないんでしょう? 下手に残すからまた沸く」
「ええ……でも俺も疲れたんです」
「あら」
「少し前に説教されましてね、色々と痛い所を突かれまして」
少し照れくさそうに縁は笑い、言葉と表情からスファーリアも少しだけほほが緩む。
「そのお説教が効いたのね?」
「はい、妹の幸せは願ったけど……自分の幸せは考えた事無かったなと」
「なるほど、つまり貴方は変わりたいのね?」
「ええ、難しいでしょうけど」
「それじゃあ先ずは形から入りましょう」
「形から?」
「安易だけど白い服装にしてみたら?」
「白ですか」
縁は自分の着ている黒いジャージを見た。
自分が白色を着る、想像がつかないのか苦笑いをしている。
そんな事は気にせずにスファーリアは言葉を続けた。
「汚れが目立つでしょ?」
「ああ、この血塗れは人の怨念みたいなものです、実際に血塗れではありません」
「……なるほど、なら私も貴方を信じてみようかしら」
「え?」
「私の音が好きと言ったお礼、負の音より正の音を大きくすればいい」
「確かに俺を信じてくれる人達が多ければ、元の身体になるかも」
「なら拝んでみよう」
「いや簡単に……ん?」
唐突に拝み始めたスファーリアに、どう対応すれば困る縁。
いやいやと右手を振った、その時視線に入ったのだ。
「お互いに便利ね? 恨みが身体に現れるなら、信頼も現れるのかしら?」
そう、右手だけ汚れの無い手をしている。
スファーリアの仮説が正しければ、縁を信頼している人達が居るという事だ。
縁は慌てて右手のジャージをめくった。
手首までだったが普通の手をしている。
縁は信じられなさそうに、ジャージを元に戻した。
「何で右手だけ? 気付かなかった」
「貴方を大切にする音は強く多く聞こえる、信じてる人達は沢山居る、というか」
スファーリアは縁の瞳をじっと見た。
縁は見つめられて戸惑う、彼女の瞳に吸い込まれそうな輝を感じたからだ。
ついつい縁は目を逸らしてしまった。
「お説教してくれる人が居るなら、貴方は大事にされてる」
「そ……そうですね、元から右手だけこうだったのか?」
「なら気付けてよかったじゃない」
「はい、おりがとうございます」
縁は左手で大事そうに右手をおおい、それを見てスファーリアは笑うのだった。
「そういえば、名乗ってませんでしたね」
「私はスファーリア」
「俺は縁と言います」
「よろしく、縁君」
スファーリアは右手を縁に差し出した。
縁は戸惑う、自分に握手を求める人物が居なかったからだ。
だが直に意を決して握手に応じる。
「はい、よろしくお願いいたします、スファーリアさん」
縁はスファーリアと握手をした。
この握手は2人の人生の分岐点になるだろう。
この出会いが互いの始まりなのだ。
握手を終えた2人、縁はウサミミカチューシャを付けて元の黒いジャージ姿に。
2人はあまり会話も無く店に向かう、店内は相変わらず賑わっていた。
縁達に気付いたドレミドが、凄く嬉しそうにニヤニヤとしている。
ドレミドの実力ならば、2人に何が起きたかお見通しだろう。
スファーリアが小走りでドレミド近寄っていく。
「あらあら、お帰りなさい~」
「お母さん、何か知ってるわね? 後で洗いざらい吐いてもらいます」
「知らないわよ~」
ワザとらしく口笛を吹いているドレミド。
縁はカウンター席の内側に戻ってくると、ルルに首根っこを軽く捕まれた。
「縁ちゃん、今日はもうあがっていいわよ」
「え?」
ルルは縁の耳に口を少しだけ近づけて、こっそりと話し出した。
「スファーリアちゃんに一目惚れしたんでしょ? 今の内に交流しときなさい」
「何を言ってるんですか」
「あら、サキュバスなめんじゃないわよ?」
「いや、ルルさんはインキュ――いえ、何でもありません、そうします」
一瞬マジな首絞めになったが、縁はルルに従う事にした。
ドレミド達から少し離れた席。
そこで少し緊張しながらも、楽しそうに会話をしている縁とスファーリアだった。
例え一般人だろうが容赦無い2人。
殺し合いの世界で生きていたからこそ、容赦も油断もしない。
そんな2人は、店に戻ろうと来た道を帰っていた途中。
「そうそう、何を呆けていたの?」
「それは、スファーリアさんの音が綺麗だと思いまして」
「は、はぁ!?」
スファーリアは立ち止まり、振り返って縁を見る。
その顔は本当に驚いていて、ちょっと恥ずかしがっている様にも見えた。
「え? そんなビックリします?」
「それを言われてのは初めて」
「そうなんですか、なんて言うか……心に響きました」
縁は自分の素直に話しているだけだろうが、スファーリアは疑いの眼差しで見ている。
「……ナンパ?」
「なんでそうなるんですか、俺は貴女の音が綺麗と言っただけですよ」
「私、音人」
「おんじん?」
「身体と心は音で出来ている」
「つまり、音を褒めると貴女を褒める事になると?」
「そういう事」
「では……どういえばいいのか」
口説いているつもりは本当に無いようだ。
スファーリアは真剣に悩んでいる縁を見てため息をする。
「でも貴方が本心で言ってるのはわかる」
「わかるんですか?」
「声も音だから」
「なるほど」
「それで、綺麗と思って?」
「いや、ちゃんとした演奏を聴いてみたいなと」
縁の言葉に更に驚いた顔をするスファーリア。
彼女が感じ取った縁の声、つまり音は噓偽りが無かったからだ。
驚きっぱなしの彼女に縁は首を傾げている。
「初めてだわ、私の演奏を聞きたいなんて言った人間は」
「半分は人間ですね、もう半分は神です」
「なるほど納得した、数多の負の音に潰されないのは神の力か」
「恨まれて当然の事をしてきましたから」
「でも私が聴く限り少々的外れの音ね」
「わかるんですか?」
「ええ、貴方は妹さんを守っただけでしょ?」
縁は言い当てられて驚いた顔をする。
その顔は『何で知っているんだ?』と言わんばかりだ。。
「ごめんなさい、詮索してしまった」
「ああいえ……よくわかりましたね」
「音は本質を表す」
「つまり隠し事は出来ないと」
「いえ強い音だけよ、お母さんなら容易いかも」
「……最近は人を殺すのに疲れました」
酷く疲れた様に言い放つ縁、スファーリアはそれに対しては特に顔色を変えなかった。
「どうして?」
「妹を守ってる時はよかったんですよ、向かってくる奴らを葬ればよかった」
「ふむ」
「妹絡みのいざこざは……世間的に終わったんですよ」
本当は許せないだろうと感じるスファーリア。
だが縁の声は、それから開放されたがっていた。
許せないがもう対処するのが嫌だ、矛盾しているが彼はもう疲れたのだろう。
「簡単に説明してくれる? 何があったの?」
「……妹は不幸の神だというだけで、誹謗中傷に合いました」
「なるほど」
「それがドンドン大きくなっていって、戦争まで発展して、取り返しが付かない頃には……最初に騒いでいち奴らは居なくなってた」
それを語る縁の声は『つらい過去』が有った声色をしていた。
スファーリアは縁の声を聞いて全てを悟り、怒りをあらわにする。
音を感じ取れるからこそ、縁の様々な『強い思い』を感じとったのだろう。
「絶滅しましょう」
「え?」
スファーリア表情は無表情だった。
しかしその声色は同情と言うより、自分が気に食わないから。
絶滅という言葉の中に込められていそうだった。
縁も様々な経験をしてきたからこそ、その言葉を感じて驚いた。
彼女が本気で怒っている事に。
「真っ当な指摘ではないんでしょう? 下手に残すからまた沸く」
「ええ……でも俺も疲れたんです」
「あら」
「少し前に説教されましてね、色々と痛い所を突かれまして」
少し照れくさそうに縁は笑い、言葉と表情からスファーリアも少しだけほほが緩む。
「そのお説教が効いたのね?」
「はい、妹の幸せは願ったけど……自分の幸せは考えた事無かったなと」
「なるほど、つまり貴方は変わりたいのね?」
「ええ、難しいでしょうけど」
「それじゃあ先ずは形から入りましょう」
「形から?」
「安易だけど白い服装にしてみたら?」
「白ですか」
縁は自分の着ている黒いジャージを見た。
自分が白色を着る、想像がつかないのか苦笑いをしている。
そんな事は気にせずにスファーリアは言葉を続けた。
「汚れが目立つでしょ?」
「ああ、この血塗れは人の怨念みたいなものです、実際に血塗れではありません」
「……なるほど、なら私も貴方を信じてみようかしら」
「え?」
「私の音が好きと言ったお礼、負の音より正の音を大きくすればいい」
「確かに俺を信じてくれる人達が多ければ、元の身体になるかも」
「なら拝んでみよう」
「いや簡単に……ん?」
唐突に拝み始めたスファーリアに、どう対応すれば困る縁。
いやいやと右手を振った、その時視線に入ったのだ。
「お互いに便利ね? 恨みが身体に現れるなら、信頼も現れるのかしら?」
そう、右手だけ汚れの無い手をしている。
スファーリアの仮説が正しければ、縁を信頼している人達が居るという事だ。
縁は慌てて右手のジャージをめくった。
手首までだったが普通の手をしている。
縁は信じられなさそうに、ジャージを元に戻した。
「何で右手だけ? 気付かなかった」
「貴方を大切にする音は強く多く聞こえる、信じてる人達は沢山居る、というか」
スファーリアは縁の瞳をじっと見た。
縁は見つめられて戸惑う、彼女の瞳に吸い込まれそうな輝を感じたからだ。
ついつい縁は目を逸らしてしまった。
「お説教してくれる人が居るなら、貴方は大事にされてる」
「そ……そうですね、元から右手だけこうだったのか?」
「なら気付けてよかったじゃない」
「はい、おりがとうございます」
縁は左手で大事そうに右手をおおい、それを見てスファーリアは笑うのだった。
「そういえば、名乗ってませんでしたね」
「私はスファーリア」
「俺は縁と言います」
「よろしく、縁君」
スファーリアは右手を縁に差し出した。
縁は戸惑う、自分に握手を求める人物が居なかったからだ。
だが直に意を決して握手に応じる。
「はい、よろしくお願いいたします、スファーリアさん」
縁はスファーリアと握手をした。
この握手は2人の人生の分岐点になるだろう。
この出会いが互いの始まりなのだ。
握手を終えた2人、縁はウサミミカチューシャを付けて元の黒いジャージ姿に。
2人はあまり会話も無く店に向かう、店内は相変わらず賑わっていた。
縁達に気付いたドレミドが、凄く嬉しそうにニヤニヤとしている。
ドレミドの実力ならば、2人に何が起きたかお見通しだろう。
スファーリアが小走りでドレミド近寄っていく。
「あらあら、お帰りなさい~」
「お母さん、何か知ってるわね? 後で洗いざらい吐いてもらいます」
「知らないわよ~」
ワザとらしく口笛を吹いているドレミド。
縁はカウンター席の内側に戻ってくると、ルルに首根っこを軽く捕まれた。
「縁ちゃん、今日はもうあがっていいわよ」
「え?」
ルルは縁の耳に口を少しだけ近づけて、こっそりと話し出した。
「スファーリアちゃんに一目惚れしたんでしょ? 今の内に交流しときなさい」
「何を言ってるんですか」
「あら、サキュバスなめんじゃないわよ?」
「いや、ルルさんはインキュ――いえ、何でもありません、そうします」
一瞬マジな首絞めになったが、縁はルルに従う事にした。
ドレミド達から少し離れた席。
そこで少し緊張しながらも、楽しそうに会話をしている縁とスファーリアだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜
咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。
笑えて、心温かくなるダンジョン物語。
※この小説はフィクションです。
実在の人物、団体などとは関係ありません。
日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
最強の職業は付与魔術師かもしれない
カタナヅキ
ファンタジー
現実世界から異世界に召喚された5人の勇者。彼等は同じ高校のクラスメイト同士であり、彼等を召喚したのはバルトロス帝国の3代目の国王だった。彼の話によると現在こちらの世界では魔王軍と呼ばれる組織が世界各地に出現し、数多くの人々に被害を与えている事を伝える。そんな魔王軍に対抗するために帝国に代々伝わる召喚魔法によって異世界から勇者になれる素質を持つ人間を呼びだしたらしいが、たった一人だけ巻き込まれて召喚された人間がいた。
召喚された勇者の中でも小柄であり、他の4人には存在するはずの「女神の加護」と呼ばれる恩恵が存在しなかった。他の勇者に巻き込まれて召喚された「一般人」と判断された彼は魔王軍に対抗できないと見下され、召喚を実行したはずの帝国の人間から追い出される。彼は普通の魔術師ではなく、攻撃魔法は覚えられない「付与魔術師」の職業だったため、この職業の人間は他者を支援するような魔法しか覚えられず、強力な魔法を扱えないため、最初から戦力外と判断されてしまった。
しかし、彼は付与魔術師の本当の力を見抜き、付与魔法を極めて独自の戦闘方法を見出す。後に「聖天魔導士」と名付けられる「霧崎レナ」の物語が始まる――
※今月は毎日10時に投稿します。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした
むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~
Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。
配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。
誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。
そんなホシは、ぼそっと一言。
「うちのペット達の方が手応えあるかな」
それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる