626 / 934
十七章
三つ巴、1
しおりを挟む
「へッ、変態だなんて、僕はそんな変態だなんて、うわ――っっ!!」
認めたくないが僕にとって変態は、トラウマ級の衝撃を心にもたらす言葉だった。しかもそのトラウマに僕は友人を巻き込んでいるらしく、更に加えて、それが噂になっていると知ったのだから堪らない。僕は椅子に座ることすら覚束なくなりかけていた。が、
――生物学の言葉で、意味は異なるから安心しなさい。美夜、咲耶――
との指向性2Dがすんでのところで目の前に表示された。椅子に座る事をどうにかこうにか保った僕に、秋吉さんが種明かしをしてくれた。
「猫将軍君の家のHAIにとても良くしてもらったから、猫将軍君が同学年の女子にどれほど高く評価されているかを話したら、天狗にならないよう協力してくれますかって頼まれたのよ」
秋吉さんによると、誤解を避けるため女子達はメタモルフォーゼの方を使ってくれているそうだが、美夜さんに「あの子が天狗にならないよう協力をお願いできるかしら」と微笑まれたのだと言う。
「あの子って言った時のHAIは血の通う人間にしか、ううん、猫将軍君のお姉さんにしか見えなかった。きっと猫将軍君は友人だけでなく、AIも進化させるのでしょうね」
メタモルフォーゼは、芋虫が蛹を経て蝶になるような、一見まったく別の生物に変身することを指し、進化という意味ではないとの事だった。ならば女の子たちは、メタモルフォーゼをどのような意味で使っているのかな・・・と思考を巡らせかけた時、秋吉さんは2Dキーボードに十指を走らせ「変態」という字をデカデカと空中に映し出した。条件反射で顔を引きつらせた僕に、秋吉さんは粛々と講義を始めた。
「日本の生物学会はメタモルフォーゼに、変態という訳語を長く用いていました。しかしこの変態は、女性の敵という意味での変態と同形同音です。よって両者を区別すべく語頭に超を付け『超変態』と呼んでいた時期もありましたが、十代の女子を中心に『超なになに』という表現が流行し、女性の不倶戴天の敵という意味での『超ヘンタ~イ』と超変態は・・・」
「どうか、どうかその辺で勘弁してください~~!」
僕に向けられたヘンタイではないと頭では分っていても、ヘンタイという発音をこうも繰り返され、しかも女子特有の口調で「超ヘンタ~イ」をそこに加えられると、土下座して慈悲を請うことしか僕にはできなかったのである。すると、
「これも噂どおり、真面目顔の冗談に弱いのね」
秋吉さんはクスクス笑った。メタモルフォーゼとは異なり、こっちの噂は全貌を容易く把握できたので、僕はテーブルから額を離して土下座を解いた。確かに僕はその噂どおり、真面目顔の冗談に弱い。小学三年生以来、真面目顔で冗談を言う北斗に笑わされ続けたため、いつの間にかそうなっていたのだ。でもまあそれは幸せな想い出だし、秋吉さんにも楽しんでもらえたから、僕は嬉しくなってニコニコしていた。しかしそれは、油断だったのだろう。笑いを納めた秋吉さんはたった一つの質問をしただけで、僕の心胆を震わせたのである。その質問は、これだった。
「真面目顔の冗談を猫将軍君の弱点にした人のクラス展示が『あっぱれ、おにぎり道』なのは、知ってる?」
二年一組のクラス展示の名称『あっぱれ、おにぎり道』に、僕はどうやら十秒ほど、時間の概念を忘れていたらしい。
「猫将軍が時間停止の魔法をかけられたように動かなくなったから、心配やら可笑しいやらで大変だったよ」
「ちょっと待て、心配やら可笑しいやらって言ったけど、実際は爆笑してただけじゃんか!」
「いや、だってさあ」「問答無用!」
などとヘッドロックとクスグリの応酬を始めた子猿二匹を、
「はいは~い、話を続けますよ~」
秋吉さんは手を二度パンパンと打ち鳴らしただけで完璧に従わせた。そんな秋吉さんに、この人には年の離れた弟がいるんじゃないかな、と何となく思った。
「猫将軍君の考えをまずは聴かせて。傑物として名高い七ッ星君は前期委員ですが、文化祭のクラス展示に関与していると思いますか?」
秋吉さんは北斗を名字で呼ぶんだな珍しいなあ、なんて考えを脇に置き、僕はフレンドリーさ増し増しで答えた。
「100%関与しているはず。そう断言できる根拠は、小学三年生の冬に『おにぎり道』なるものを北斗は創ってね・・・」
四年半前、母が亡くなったショックで食事をしなくなった僕のため、北斗がおにぎりを、昴がお惣菜を作ってくれたことを二人に話した。軽さを保つべくフレンドリーさを増し増しにしたのだけどそれは徒労となり、台所を重い空気が覆った。けど、
「猫将軍スマン。そんな背景があるのに、さっきは大笑いしてしまった」
久保田の勘違いのお陰で、換気を兼ねる訂正に無理なく入れた。久保田、ありがとな!
「久保田スマン、僕こそ誤解させてしまった。さっきの時間停止は、北斗と競争する立場に初めてなった事に、時間を忘れて驚いたんだよ。秋吉さんが言ったように北斗はとんでもない傑物だから、僕はこれまで、北斗の計画を助ける事しかしてこなかった。でも今回、五年半の付き合いで、僕は初めて北斗と戦うことになった。文化祭の総合優勝を賭けて、競争する立場になったんだよ。それが衝撃的すぎて時間が経つのを忘れていたんだから、笑われて当然。久保田、気にしないでね」
正直言うと、その衝撃はまったく目減りせず、今も胸の中にある。北斗が所沢に引っ越してきたのは、自分のダメっぷりに最も落ち込んでいた小学三年生の時だった。あの頃の僕にとって北斗の親友になれたことは、唯一と言っても過言ではない心の支えだった。親友になってからの五年と半年、北斗の考案した計画に協力していれば、僕は快適な学校生活を送れた。バカ話も真面目話も充実した部活もすべて阿吽の呼吸でこなせる、最高の日々を過ごすことができた。それが当たり前になり過ぎていたせいで、北斗と競争する未来など永遠に来ないという想いが、いつの間にかこの胸に構築されていたのである。
と、これまでの五年半を回想していた僕に、久保田が問いかけた。
「猫将軍がそう言うなら気にしないけど、疑問も残るんだよね。今年の体育祭は、競争じゃなかったの?」
その刹那、北斗の二年越しの行動が僕の脳裏を駆けた。それは、北斗に関するある勘違いを僕に気づかせてくれた。北斗は去年、文化祭とクリスマス会を一纏めに計画したと僕は考えていたが、それは違った。なんと北斗は去年のうちから、今年の文化祭とクリスマス会も視野に入れて行動していたのである。その凄まじい傑物ぶりに、二度目の時間停止に陥った僕を気遣ったのか、秋吉さんが僕に代わって久保田の問いに答えてくれた。
「あらかじめ決められたプログラムをなぞるだけの体育祭は、受動的な印象が強い。対して文化祭は自由度が圧倒的に高く、そして猫将軍君は実行委員としてクラス展示に深く係わっているから、七ッ星君との競争を強烈に意識したのではないかしら。どうかな、敏腕議長さん」
「敏腕議長だなんて、滅相もございません~~」
過大評価に過剰反応した僕に、笑いのデュエットが奏でられた。つい数分前まで台所を覆っていた重い空気が完全に取り払われたことを確認した僕は、北斗の二年越しの行動に話題を変えるべく舵を切った。
認めたくないが僕にとって変態は、トラウマ級の衝撃を心にもたらす言葉だった。しかもそのトラウマに僕は友人を巻き込んでいるらしく、更に加えて、それが噂になっていると知ったのだから堪らない。僕は椅子に座ることすら覚束なくなりかけていた。が、
――生物学の言葉で、意味は異なるから安心しなさい。美夜、咲耶――
との指向性2Dがすんでのところで目の前に表示された。椅子に座る事をどうにかこうにか保った僕に、秋吉さんが種明かしをしてくれた。
「猫将軍君の家のHAIにとても良くしてもらったから、猫将軍君が同学年の女子にどれほど高く評価されているかを話したら、天狗にならないよう協力してくれますかって頼まれたのよ」
秋吉さんによると、誤解を避けるため女子達はメタモルフォーゼの方を使ってくれているそうだが、美夜さんに「あの子が天狗にならないよう協力をお願いできるかしら」と微笑まれたのだと言う。
「あの子って言った時のHAIは血の通う人間にしか、ううん、猫将軍君のお姉さんにしか見えなかった。きっと猫将軍君は友人だけでなく、AIも進化させるのでしょうね」
メタモルフォーゼは、芋虫が蛹を経て蝶になるような、一見まったく別の生物に変身することを指し、進化という意味ではないとの事だった。ならば女の子たちは、メタモルフォーゼをどのような意味で使っているのかな・・・と思考を巡らせかけた時、秋吉さんは2Dキーボードに十指を走らせ「変態」という字をデカデカと空中に映し出した。条件反射で顔を引きつらせた僕に、秋吉さんは粛々と講義を始めた。
「日本の生物学会はメタモルフォーゼに、変態という訳語を長く用いていました。しかしこの変態は、女性の敵という意味での変態と同形同音です。よって両者を区別すべく語頭に超を付け『超変態』と呼んでいた時期もありましたが、十代の女子を中心に『超なになに』という表現が流行し、女性の不倶戴天の敵という意味での『超ヘンタ~イ』と超変態は・・・」
「どうか、どうかその辺で勘弁してください~~!」
僕に向けられたヘンタイではないと頭では分っていても、ヘンタイという発音をこうも繰り返され、しかも女子特有の口調で「超ヘンタ~イ」をそこに加えられると、土下座して慈悲を請うことしか僕にはできなかったのである。すると、
「これも噂どおり、真面目顔の冗談に弱いのね」
秋吉さんはクスクス笑った。メタモルフォーゼとは異なり、こっちの噂は全貌を容易く把握できたので、僕はテーブルから額を離して土下座を解いた。確かに僕はその噂どおり、真面目顔の冗談に弱い。小学三年生以来、真面目顔で冗談を言う北斗に笑わされ続けたため、いつの間にかそうなっていたのだ。でもまあそれは幸せな想い出だし、秋吉さんにも楽しんでもらえたから、僕は嬉しくなってニコニコしていた。しかしそれは、油断だったのだろう。笑いを納めた秋吉さんはたった一つの質問をしただけで、僕の心胆を震わせたのである。その質問は、これだった。
「真面目顔の冗談を猫将軍君の弱点にした人のクラス展示が『あっぱれ、おにぎり道』なのは、知ってる?」
二年一組のクラス展示の名称『あっぱれ、おにぎり道』に、僕はどうやら十秒ほど、時間の概念を忘れていたらしい。
「猫将軍が時間停止の魔法をかけられたように動かなくなったから、心配やら可笑しいやらで大変だったよ」
「ちょっと待て、心配やら可笑しいやらって言ったけど、実際は爆笑してただけじゃんか!」
「いや、だってさあ」「問答無用!」
などとヘッドロックとクスグリの応酬を始めた子猿二匹を、
「はいは~い、話を続けますよ~」
秋吉さんは手を二度パンパンと打ち鳴らしただけで完璧に従わせた。そんな秋吉さんに、この人には年の離れた弟がいるんじゃないかな、と何となく思った。
「猫将軍君の考えをまずは聴かせて。傑物として名高い七ッ星君は前期委員ですが、文化祭のクラス展示に関与していると思いますか?」
秋吉さんは北斗を名字で呼ぶんだな珍しいなあ、なんて考えを脇に置き、僕はフレンドリーさ増し増しで答えた。
「100%関与しているはず。そう断言できる根拠は、小学三年生の冬に『おにぎり道』なるものを北斗は創ってね・・・」
四年半前、母が亡くなったショックで食事をしなくなった僕のため、北斗がおにぎりを、昴がお惣菜を作ってくれたことを二人に話した。軽さを保つべくフレンドリーさを増し増しにしたのだけどそれは徒労となり、台所を重い空気が覆った。けど、
「猫将軍スマン。そんな背景があるのに、さっきは大笑いしてしまった」
久保田の勘違いのお陰で、換気を兼ねる訂正に無理なく入れた。久保田、ありがとな!
「久保田スマン、僕こそ誤解させてしまった。さっきの時間停止は、北斗と競争する立場に初めてなった事に、時間を忘れて驚いたんだよ。秋吉さんが言ったように北斗はとんでもない傑物だから、僕はこれまで、北斗の計画を助ける事しかしてこなかった。でも今回、五年半の付き合いで、僕は初めて北斗と戦うことになった。文化祭の総合優勝を賭けて、競争する立場になったんだよ。それが衝撃的すぎて時間が経つのを忘れていたんだから、笑われて当然。久保田、気にしないでね」
正直言うと、その衝撃はまったく目減りせず、今も胸の中にある。北斗が所沢に引っ越してきたのは、自分のダメっぷりに最も落ち込んでいた小学三年生の時だった。あの頃の僕にとって北斗の親友になれたことは、唯一と言っても過言ではない心の支えだった。親友になってからの五年と半年、北斗の考案した計画に協力していれば、僕は快適な学校生活を送れた。バカ話も真面目話も充実した部活もすべて阿吽の呼吸でこなせる、最高の日々を過ごすことができた。それが当たり前になり過ぎていたせいで、北斗と競争する未来など永遠に来ないという想いが、いつの間にかこの胸に構築されていたのである。
と、これまでの五年半を回想していた僕に、久保田が問いかけた。
「猫将軍がそう言うなら気にしないけど、疑問も残るんだよね。今年の体育祭は、競争じゃなかったの?」
その刹那、北斗の二年越しの行動が僕の脳裏を駆けた。それは、北斗に関するある勘違いを僕に気づかせてくれた。北斗は去年、文化祭とクリスマス会を一纏めに計画したと僕は考えていたが、それは違った。なんと北斗は去年のうちから、今年の文化祭とクリスマス会も視野に入れて行動していたのである。その凄まじい傑物ぶりに、二度目の時間停止に陥った僕を気遣ったのか、秋吉さんが僕に代わって久保田の問いに答えてくれた。
「あらかじめ決められたプログラムをなぞるだけの体育祭は、受動的な印象が強い。対して文化祭は自由度が圧倒的に高く、そして猫将軍君は実行委員としてクラス展示に深く係わっているから、七ッ星君との競争を強烈に意識したのではないかしら。どうかな、敏腕議長さん」
「敏腕議長だなんて、滅相もございません~~」
過大評価に過剰反応した僕に、笑いのデュエットが奏でられた。つい数分前まで台所を覆っていた重い空気が完全に取り払われたことを確認した僕は、北斗の二年越しの行動に話題を変えるべく舵を切った。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
ハバナイスデイズ!!~きっと完璧には勝てない~
415
キャラ文芸
「ゆりかごから墓場まで。この世にあるものなんでもござれの『岩戸屋』店主、平坂ナギヨシです。冷やかしですか?それとも……ご依頼でしょうか?」
普遍と異変が交差する混沌都市『露希』 。
何でも屋『岩戸屋』を構える三十路の男、平坂ナギヨシは、武市ケンスケ、ニィナと今日も奔走する。
死にたがりの男が織り成すドタバタバトルコメディ。素敵な日々が今始まる……かもしれない。
後宮物語〜身代わり宮女は皇帝に溺愛されます⁉︎〜
菰野るり
キャラ文芸
寵愛なんていりません!身代わり宮女は3食昼寝付きで勉強がしたい。
私は北峰で商家を営む白(パイ)家の長女雲泪(ユンルイ)
白(パイ)家第一夫人だった母は私が小さい頃に亡くなり、家では第二夫人の娘である璃華(リーファ)だけが可愛がられている。
妹の後宮入りの用意する為に、両親は金持ちの薬屋へ第五夫人の縁談を準備した。爺さんに嫁ぐ為に生まれてきたんじゃない!逃げ出そうとする私が出会ったのは、後宮入りする予定の御令嬢が逃亡してしまい責任をとって首を吊る直前の宦官だった。
利害が一致したので、わたくし銀蓮(インリェン)として後宮入りをいたします。
雲泪(ユンレイ)の物語は完結しました。続きのお話は、堯舜(ヤオシュン)の物語として別に連載を始めます。近日中に始めますので、是非、お気に入りに登録いただき読みにきてください。お願いします。
〈銀龍の愛し子〉は盲目王子を王座へ導く
山河 枝
キャラ文芸
【簡単あらすじ】周りから忌み嫌われる下女が、不遇な王子に力を与え、彼を王にする。
★シリアス8:コミカル2
【詳細あらすじ】
50人もの侍女をクビにしてきた第三王子、雪晴。
次の侍女に任じられたのは、異能を隠して王城で働く洗濯女、水奈だった。
鱗があるために疎まれている水奈だが、盲目の雪晴のそばでは安心して過ごせるように。
みじめな生活を送る雪晴も、献身的な水奈に好意を抱く。
惹かれ合う日々の中、実は〈銀龍の愛し子〉である水奈が、雪晴の力を覚醒させていく。「王家の恥」と見下される雪晴を、王座へと導いていく。
紹嘉後宮百花譚 鬼神と天女の花の庭
響 蒼華
キャラ文芸
始まりの皇帝が四人の天仙の助力を得て開いたとされる、その威光は遍く大陸を照らすと言われる紹嘉帝国。
当代の皇帝は血も涙もない、冷酷非情な『鬼神』と畏怖されていた。
ある時、辺境の小国である瑞の王女が後宮に妃嬪として迎えられた。
しかし、麗しき天女と称される王女に突きつけられたのは、寵愛は期待するなという拒絶の言葉。
人々が騒めく中、王女は心の中でこう思っていた――ああ、よかった、と……。
鬼神と恐れられた皇帝と、天女と讃えられた妃嬪が、花の庭で紡ぐ物語。
【完結】国を追われた巫女見習いは、隣国の後宮で二重に花開く
gari
キャラ文芸
☆たくさんの応援、ありがとうございました!☆ 植物を慈しむ巫女見習いの凛月には、二つの秘密がある。それは、『植物の心がわかること』『見目が変化すること』。
そんな凛月は、次期巫女を侮辱した罪を着せられ国外追放されてしまう。
心機一転、紹介状を手に向かったのは隣国の都。そこで偶然知り合ったのは、高官の峰風だった。
峰風の取次ぎで紹介先の人物との対面を果たすが、提案されたのは後宮内での二つの仕事。ある時は引きこもり後宮妃(欣怡)として巫女の務めを果たし、またある時は、少年宦官(子墨)として庭園管理の仕事をする、忙しくも楽しい二重生活が始まった。
仕事中に秘密の能力を活かし活躍したことで、子墨は女嫌いの峰風の助手に抜擢される。女であること・巫女であることを隠しつつ助手の仕事に邁進するが、これがきっかけとなり、宮廷内の様々な騒動に巻き込まれていく。
※ 一話の文字数を1,000~2,000文字程度で区切っているため、話数は多くなっています。
一部、話の繋がりの関係で3,000文字前後の物もあります。
私が異世界物を書く理由
京衛武百十
キャラ文芸
女流ラノベ作家<蒼井霧雨>は、非常に好き嫌いの分かれる作品を書くことで『知る人ぞ知る』作家だった。
そんな彼女の作品は、基本的には年上の女性と少年のラブロマンス物が多かったものの、時流に乗っていわゆる<異世界物>も多く生み出してきた。
これは、彼女、蒼井霧雨が異世界物を書く理由である。
筆者より
「ショタパパ ミハエルくん」が当初想定していた内容からそれまくった挙句、いろいろとっ散らかって収拾つかなくなってしまったので、あちらはあちらでこのまま好き放題するとして、こちらは改めて少しテーマを絞って書こうと思います。
基本的には<創作者の本音>をメインにしていく予定です。
もっとも、また暴走する可能性が高いですが。
なろうとカクヨムでも同時連載します。
どうやら主人公は付喪人のようです。 ~付喪神の力で闘う異世界カフェ生活?~【完結済み】
満部凸張(まんぶ凸ぱ)(谷瓜丸
ファンタジー
鍵を手に入れる…………それは獲得候補者の使命である。
これは、自身の未来と世界の未来を知り、信じる道を進んでいく男の物語。
そして、これはあらゆる時の中で行われた、付喪人と呼ばれる“付喪神の能力を操り戦う者”達の戦いの記録の1つである……。
★女神によって異世界?へ送られた主人公。
着いた先は異世界要素と現実世界要素の入り交じり、ついでに付喪神もいる世界であった!!
この物語は彼が憑依することになった明山平死郎(あきやまへいしろう)がお贈りする。
個性豊かなバイト仲間や市民と共に送る、異世界?付喪人ライフ。
そして、さらに個性のある魔王軍との闘い。
今、付喪人のシリーズの第1弾が幕を開ける!!!
なろうノベプラ
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる