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十六章
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きっかけとなる出来事が起こったのは、新人類の国家が成立し三世紀が過ぎた、新暦300年代初頭だったと言う。
新生児数が旧人類の20%まで回復し、三十年ごとに二倍になっていた人口が一千万人を突破した新暦300年代初頭、子供に異変が起きた。何事にも消極的で怠惰な子供が、少しずつ増えて行ったのである。消極的な子供はその一世紀前から生まれ始めていても、人工精製した松果体ホルモンを二十年間服用すれば、消極的傾向はあっても善良かつ心身健康な大人に育つことができていた。だがそこに、斜に構えることをカッコイイと感じる怠惰な性格が加わると、医学的治療は不可能だった。猫人類はありとあらゆる方法を試して性格改善を試みるも、その子たちは生来の怠惰さのせいで肉体を鍛え上げる事ができず、よって闘争本能の発散が不十分になり、一人も漏れることなく犯罪者となった。それでも猫人類は救いの手を差し伸べる事を止めず、大自然の中にその人達の村を造り長期間の治療と調査を続けるも、新暦450年、その人達の割合がとうとう全人口の四分の一を超えてしまった。事ここに至り、猫人類は断腸の決断をした。それこそがあの、大自然に子供を淘汰させる制度だったのである。
怠惰な子供もそうでない子供もひとまとめにし、三才から義務教育を始める。授業は一年間の単独生活を生き残る技術のみを教え、十年後の十三歳の春に野生動物の住む島へ送り、一年間すごさせる。そう当初は二十歳ではなく十三歳で、また恐竜の住む大陸でもなかったのだ。それでも子供達の30%強は淘汰され、怠惰な子供は一人も生還しなかったが、生き残った子供達が大人になり子供を設けると、20%の確率で怠惰な子供が生まれた。猫人類は義務教育期間と子供達を送る場所を模索し続け、百年後の新暦550年、その子供達の誕生率を1%にすることに成功する。それが翔子姉さんの話した、制度だったのである。
「現生猫人類は発情の関係で、全員春に生まれるの。義務教育は三歳から始まって、サバイバル術四割、体育四割、勉学二割の義務教育を十七年間受ける。体育は友情を育みやすいスポーツが殆どだから、皆とても仲が良くてね。一方勉強は義務教育を二十歳まで続けても、今の日本の普通高校卒といったところかしら」
翔子姉さんがここで意図的に言葉を切った。待ってました、と僕と美鈴はすかさず手を挙げる。美鈴が僕に向ける「私を一番手にして」という眼差しだけでそれが叶うのは、教育上いかがなものかと危惧しつつも、自分は兄バカだと自覚するしかない僕だった。
「翔子姉さん、たしか当初は、十年間の義務教育に勉学は含まれていなかったのよね。全体の二割とはいえ、どうして勉学を取り入れるようになったの?」
「理科と算数は、サバイバルに必要な学問として当初から組み込まれていたの。大自然の単独生活に自然への知識は必須だし、算数は家屋や道具の製造と、冬を越すための食糧貯蔵量の算出等に必要だったのね。国語は、同級生との友情を育むための勉強と位置づけられているわ。そして社会は、義務教育に含まれていないの。松果体の大きな新人類は非常に社会的な生物だから、社会学は大学生になって初めて学び得る高度な学問とされているのね」
「物理や化学、コンピュータープログラムに必要な高等数学も、大学で初めて学ぶの?」
「さっきは日本の普通高校卒って言ったけど、数学は別なの。数学だけは、サバイバル生還後に必要な分まで学ぶわ。猫人類は数学が得意でね、例えば微分積分は、この国の小学生にとっての速度や濃度の計算くらいでしかないのよ」
翔子姉さんは言及しなかったが、十歳前後で微積分を操るなら、それは輝夜さんや美鈴、そして若手随一のAI開発者である紫柳子さんの数学センスに等しいと考えて良いだろう。それは非常に興味深い示唆を僕にもたらすも、時間は無限ではない。美鈴もそれを心得ているため「文化や芸術についてはあとで教えてね」「ええ、楽しみにしててね」とのやり取りを経て、質問権はやっとこさ僕に移った。
「一年間の大自然での生活を、なぜ単独にしたのでしょうか。また単独生活が待っているのに、友情を重視するのはなぜでしょうか。同級生と友情を結んだ方が心身を強健にできるはずですし、サバイバル後の人生にも友情は必要になりますが、単独生活と友情の関係を、僕はどうしても解明できないのです」
翔子姉さんは今日一番の、いや事によると、十四年の付き合いの中で最も苦悩した表情を浮かべた。僕はそれを亡くなった友人達への哀悼と捉え、またそれは決して間違いではなかったのだけど、結局僕は何一つ解っていなかったと言うのが最終的な正解なのだと思う。翔子姉さんは苦悩の表情のまま、生物の根幹に係わる話を僕と美鈴にした。
「恐竜の大陸における最多の死因は、餓死なの。極限の飢餓状態で生来の闘争本能が目覚めると、猫人類は号泣し、そして発狂しながら、かけがえのない親友を食べてしまうのよ」
さきほど翔子姉さんは僕と美鈴を見つめて、あなた達はこれに耐えられるかしら、と呟いた。それは恐竜と戦う話ではなく、かけがえのない親友を食べてしまうかもしれない恐怖と闘う、話だったのである。
地球の猫と同じく旧猫人類も多産で、生涯平均出産数は20だったと言う。それは恐竜という上位捕食者がいる場合の適正出産数だったが、主要大陸から恐竜が駆逐されるや過多となり、食糧不足による戦争が勃発した。旧猫人類はそれを、共食いを避けるための戦争と位置づけ、それは摂取カロリーの六割を動物性タンパクで補う生物にとって正真正銘の大義だったため、同世代の九割を戦争で失う暮らしを旧猫人類は二千年間続けた。前半の一千年は恐竜と戦っていた時代の文化を継承し高民度の文明を保ち、後半の一千年でそれらを失うも、それでも共食いだけはせず旧猫人類は生きていた。だが旧猫人類より優れた新猫人類の時代になり、550年に及ぶ平和を享受したのち、それは訪れた。単独生活で飢餓に陥り、そのせいで運動できず闘争本能が募り、助けを求めて親友の小屋を訪れた少年が、親友を食べてしまったのである。少年はその場で狂い死にし、そして恐ろしい事にそれは、百十件の共食い事件の一つでしかなかった。社会学を高度に発展させていた新猫人類はそれを事前に予知し、無二の親友であろうと単独生活中はいかなる接触も持ってはならないと十年間教え続けていたのに、百十のペアがそれを破り、そしてその全員が同事件により命を落としていたのだ。しかもそれが発覚したのは新たな子供達を送りだした後であり、親達は単独生活中断を訴えるもそれは棄却され、そしてその結果、初年を超える約三百人が同事件により絶命していた。この恐怖に耐えられず十歳から十二歳の子供達の一割が自殺し、制度推進派と制度中止派が殺し合いを始め、無政府状態寸前になったにもかかわらず、猫人類はこの制度を手放さなかった。幸い三年目から同事件は激減し、二千年経った今はほぼ無くなったが、厳冬期に接触を計ろうとした同級生を殺傷する事件は五年に一度の割合で発生していた。その殺傷が法的に裁かれる事はなく、またその若者の全員が非常に高い精神性を晩年までに獲得する事から、それは種族全体を成長させるための尊い犠牲であると考えられていた。また義務教育期間中の友情も、餓死の苦痛と恐怖に打ち勝つ最後の武器として捉えられていた。それは、餓死した若者達の絶筆によって証明されていた。親友と過ごしたかけがえのない日々を綴っている最中、ペンを握ったまま亡くなった若者の絶筆は親友に届けられ、そしてそれを受け取った誰もが、人生を自分一人のものとは考えない生涯を送るのだった。
新生児数が旧人類の20%まで回復し、三十年ごとに二倍になっていた人口が一千万人を突破した新暦300年代初頭、子供に異変が起きた。何事にも消極的で怠惰な子供が、少しずつ増えて行ったのである。消極的な子供はその一世紀前から生まれ始めていても、人工精製した松果体ホルモンを二十年間服用すれば、消極的傾向はあっても善良かつ心身健康な大人に育つことができていた。だがそこに、斜に構えることをカッコイイと感じる怠惰な性格が加わると、医学的治療は不可能だった。猫人類はありとあらゆる方法を試して性格改善を試みるも、その子たちは生来の怠惰さのせいで肉体を鍛え上げる事ができず、よって闘争本能の発散が不十分になり、一人も漏れることなく犯罪者となった。それでも猫人類は救いの手を差し伸べる事を止めず、大自然の中にその人達の村を造り長期間の治療と調査を続けるも、新暦450年、その人達の割合がとうとう全人口の四分の一を超えてしまった。事ここに至り、猫人類は断腸の決断をした。それこそがあの、大自然に子供を淘汰させる制度だったのである。
怠惰な子供もそうでない子供もひとまとめにし、三才から義務教育を始める。授業は一年間の単独生活を生き残る技術のみを教え、十年後の十三歳の春に野生動物の住む島へ送り、一年間すごさせる。そう当初は二十歳ではなく十三歳で、また恐竜の住む大陸でもなかったのだ。それでも子供達の30%強は淘汰され、怠惰な子供は一人も生還しなかったが、生き残った子供達が大人になり子供を設けると、20%の確率で怠惰な子供が生まれた。猫人類は義務教育期間と子供達を送る場所を模索し続け、百年後の新暦550年、その子供達の誕生率を1%にすることに成功する。それが翔子姉さんの話した、制度だったのである。
「現生猫人類は発情の関係で、全員春に生まれるの。義務教育は三歳から始まって、サバイバル術四割、体育四割、勉学二割の義務教育を十七年間受ける。体育は友情を育みやすいスポーツが殆どだから、皆とても仲が良くてね。一方勉強は義務教育を二十歳まで続けても、今の日本の普通高校卒といったところかしら」
翔子姉さんがここで意図的に言葉を切った。待ってました、と僕と美鈴はすかさず手を挙げる。美鈴が僕に向ける「私を一番手にして」という眼差しだけでそれが叶うのは、教育上いかがなものかと危惧しつつも、自分は兄バカだと自覚するしかない僕だった。
「翔子姉さん、たしか当初は、十年間の義務教育に勉学は含まれていなかったのよね。全体の二割とはいえ、どうして勉学を取り入れるようになったの?」
「理科と算数は、サバイバルに必要な学問として当初から組み込まれていたの。大自然の単独生活に自然への知識は必須だし、算数は家屋や道具の製造と、冬を越すための食糧貯蔵量の算出等に必要だったのね。国語は、同級生との友情を育むための勉強と位置づけられているわ。そして社会は、義務教育に含まれていないの。松果体の大きな新人類は非常に社会的な生物だから、社会学は大学生になって初めて学び得る高度な学問とされているのね」
「物理や化学、コンピュータープログラムに必要な高等数学も、大学で初めて学ぶの?」
「さっきは日本の普通高校卒って言ったけど、数学は別なの。数学だけは、サバイバル生還後に必要な分まで学ぶわ。猫人類は数学が得意でね、例えば微分積分は、この国の小学生にとっての速度や濃度の計算くらいでしかないのよ」
翔子姉さんは言及しなかったが、十歳前後で微積分を操るなら、それは輝夜さんや美鈴、そして若手随一のAI開発者である紫柳子さんの数学センスに等しいと考えて良いだろう。それは非常に興味深い示唆を僕にもたらすも、時間は無限ではない。美鈴もそれを心得ているため「文化や芸術についてはあとで教えてね」「ええ、楽しみにしててね」とのやり取りを経て、質問権はやっとこさ僕に移った。
「一年間の大自然での生活を、なぜ単独にしたのでしょうか。また単独生活が待っているのに、友情を重視するのはなぜでしょうか。同級生と友情を結んだ方が心身を強健にできるはずですし、サバイバル後の人生にも友情は必要になりますが、単独生活と友情の関係を、僕はどうしても解明できないのです」
翔子姉さんは今日一番の、いや事によると、十四年の付き合いの中で最も苦悩した表情を浮かべた。僕はそれを亡くなった友人達への哀悼と捉え、またそれは決して間違いではなかったのだけど、結局僕は何一つ解っていなかったと言うのが最終的な正解なのだと思う。翔子姉さんは苦悩の表情のまま、生物の根幹に係わる話を僕と美鈴にした。
「恐竜の大陸における最多の死因は、餓死なの。極限の飢餓状態で生来の闘争本能が目覚めると、猫人類は号泣し、そして発狂しながら、かけがえのない親友を食べてしまうのよ」
さきほど翔子姉さんは僕と美鈴を見つめて、あなた達はこれに耐えられるかしら、と呟いた。それは恐竜と戦う話ではなく、かけがえのない親友を食べてしまうかもしれない恐怖と闘う、話だったのである。
地球の猫と同じく旧猫人類も多産で、生涯平均出産数は20だったと言う。それは恐竜という上位捕食者がいる場合の適正出産数だったが、主要大陸から恐竜が駆逐されるや過多となり、食糧不足による戦争が勃発した。旧猫人類はそれを、共食いを避けるための戦争と位置づけ、それは摂取カロリーの六割を動物性タンパクで補う生物にとって正真正銘の大義だったため、同世代の九割を戦争で失う暮らしを旧猫人類は二千年間続けた。前半の一千年は恐竜と戦っていた時代の文化を継承し高民度の文明を保ち、後半の一千年でそれらを失うも、それでも共食いだけはせず旧猫人類は生きていた。だが旧猫人類より優れた新猫人類の時代になり、550年に及ぶ平和を享受したのち、それは訪れた。単独生活で飢餓に陥り、そのせいで運動できず闘争本能が募り、助けを求めて親友の小屋を訪れた少年が、親友を食べてしまったのである。少年はその場で狂い死にし、そして恐ろしい事にそれは、百十件の共食い事件の一つでしかなかった。社会学を高度に発展させていた新猫人類はそれを事前に予知し、無二の親友であろうと単独生活中はいかなる接触も持ってはならないと十年間教え続けていたのに、百十のペアがそれを破り、そしてその全員が同事件により命を落としていたのだ。しかもそれが発覚したのは新たな子供達を送りだした後であり、親達は単独生活中断を訴えるもそれは棄却され、そしてその結果、初年を超える約三百人が同事件により絶命していた。この恐怖に耐えられず十歳から十二歳の子供達の一割が自殺し、制度推進派と制度中止派が殺し合いを始め、無政府状態寸前になったにもかかわらず、猫人類はこの制度を手放さなかった。幸い三年目から同事件は激減し、二千年経った今はほぼ無くなったが、厳冬期に接触を計ろうとした同級生を殺傷する事件は五年に一度の割合で発生していた。その殺傷が法的に裁かれる事はなく、またその若者の全員が非常に高い精神性を晩年までに獲得する事から、それは種族全体を成長させるための尊い犠牲であると考えられていた。また義務教育期間中の友情も、餓死の苦痛と恐怖に打ち勝つ最後の武器として捉えられていた。それは、餓死した若者達の絶筆によって証明されていた。親友と過ごしたかけがえのない日々を綴っている最中、ペンを握ったまま亡くなった若者の絶筆は親友に届けられ、そしてそれを受け取った誰もが、人生を自分一人のものとは考えない生涯を送るのだった。
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