203 / 934
六章
2
しおりを挟む
「うんいいよ。なあに、兜さん」
兜将子さんという名のその女の子は、同じ短距離走者であることと、翔子姉さんと同じ響きであることと、そして名前と性格のギャップから、最初にフルネームを覚えた女子陸上部員だった。
「ありがとう猫将軍君。夏菜、早く早く」
たわいもない事にお礼を述べてくれた兜さんは、ぴょんぴょん飛び跳ね両手をぶんぶん振り、人を急かせる仕草をした。そうこの子は、兜将子という男子顔負けの勇ましい名前とはある意味真逆の性格をした、人の好い善人なのである。もっとはっきり言えば、人が良すぎて面倒事を押し付けられてしまうタイプだった。聞くところによると兜さんは、小学校で学級委員長をしなかった事がないらしい。表面上は推薦という形を取っていても、実際は面倒事を押し付けられているだけなのに、兜さんは委員長をほんわり明るくやり続けた。それが次第に認められてゆき、最後は雲に届くほどの人望を集めた生徒会長になったそうだから、彼女は間違いなくひとかどの人物なのだろう。ただ、これまた聞くところによると、兜さんはそんな学校生活に本当はストレスを感じていて、それを発散すべく夜の公園で走り込みをしていたと言う。それが実り県大会で決勝を走るほどの短距離選手になったのだからあれで良かったのだろうと、兜さんの幼馴染は話していた。というかこれら全ては、その幼馴染の女の子が教えてくれた事なんだけどね。その子こそが、
「猫将軍君、お願いがあるの」
と、こっちへ走って来てポツリと呟いた、那須夏菜さんだ。兜さんほどではないにせよ、この子も名前と性格にギャップがある。那須夏菜という、那須高原の夏の草木を連想する名と、晩秋の森で木枯らしに吹かれているような性格のギャップが、印象に残る女の子なのだ。でも僕がこの子に抱く最も強い印象は、新忍道サークルの菊本さんに似ているという事だった。寡黙であっても心根の温かな菊本さんと、落ち葉舞う枯れ木の森に一人佇む無表情少女であっても芯の優しい那須さんは、印象が非常に似ていたのである。それもあり僕は那須さんへ、とても好感を抱いていた。それが那須さんにも伝わったのか、ヘタレ男子と無表情少女のコンビとしては、僕らは頻繁に会話する仲になっていた。兜さんのことを僕が比較的詳しく知っていたのも、僕らが良い関係を築いている証拠なんだろうね。
しかしそれでも、
「うんいいよ。できることなら何でもするよ」
そう応えた僕に、那須さんが声としても表情としても抑揚なく、
「猫将軍君のラストスパート、教えて」
と呟いたとたん、
「ええっ、那須さんにラストスパートを教えるの!」
僕は驚愕しのけ反ってしまった。体育祭の四位でしかない僕が、全国陸上小学生大会で800メートル決勝を走った那須さんを教えるなど、絶対許されないと思ったのだ。けど、
「許可は取ってる、安心して」
那須さんは抑揚のなさをあくまで貫く。僕は反射的にグラウンドを見渡し、長距離選手のリーダーでもある三年長を探した。それを予期していたのだろう、こちらに体を向けていた三年長は僕と目が合うなり、頭の上に両手で大きな丸を作った。そしてその手を下ろし、今度は口の前に両手でメガホンを作って「そいつら全員」と大声で言った。嫌な予感がして、周囲へ恐る恐る目をやる。すると短距離長距離男子女子の区別なく、大勢の一年生部員が僕の周りを取り囲んでいた。顔を盛大に引きつらせた僕へ、同学年の野郎どもが声を揃える。
「「「制裁は強烈だって言っただろコノヤロウ!」」」
「ひええ、ごめんなさい~~」
頭を抱えてうずくまる僕を中心にして、笑いの渦がどっと広がったのだった。
逃げられないと諦め改めて周囲を見渡すと、徒競走の選手だけでなく、バネを多用する高跳びや幅跳びの選手も複数混ざっていた。僕は基本から話す許可を那須さんに求めた。
「ええっと、釈迦に説法だろうけど、靭帯の反発力を用いるバネ走りは膝とアキレス腱に負担がかかるって事から、始めていいかな?」
那須さんは無言でコクリと頷く。覚悟を決め、僕は話しだした。
「僕は脚を前後に出す角度を、大まかに三つに分けている。角度が一番大きいのは、筋力主体で走るスタートダッシュ。次に大きいのは、筋力とバネの両方で走る70メートルまで。そして角度が一番小さいのが、バネ主体で走るラストスパートだ。けど『歩幅』は正反対で、スタートが一番狭く、ラストが一番広い。その種明かしの前段階として、膝の専門家である猛に、膝の怪我について説明してもらいたいんだけど、いいかな?」
「俺かよ!」
僕を取り囲む同級生達の最前列、那須さんと兜さんのすぐ横にいた猛は、自分の顔を指さし大げさに驚いた。でもそれはただの演技であることを知っている僕は、いや僕ら二人は、阿吽の呼吸で引継ぎを完了させた。
「膝の怪我は、蝶番に譬えると理解しやすい。たとえばこんな感じにジャンプすると、着地したとき蝶番に負荷がかかる」
猛は膝を軽く曲げ、ささやかな垂直跳びをした。先月まではこんなこと絶対させられなかったが、今の猛なら問題ない。極々軽い両脚ジャンプは安全性の高いリハビリとして、医療AIから推奨されているくらいだからね。
「こんな感じの軽いジャンプならまだしも、全力ジャンプや全力疾走時は、何トンもの負荷が蝶番にかかる。だから体は蝶番を守るため、二つの策を講じた。一つは、蝶番を頑丈にするという策だ。これは理解しやすい正攻法だから説明不要だろう。しかしもう一つは正攻法とは言い難い、奇策だった。それは蝶番を固定する部分を、あえて弱く作るという策だったんだよ」
兜将子さんという名のその女の子は、同じ短距離走者であることと、翔子姉さんと同じ響きであることと、そして名前と性格のギャップから、最初にフルネームを覚えた女子陸上部員だった。
「ありがとう猫将軍君。夏菜、早く早く」
たわいもない事にお礼を述べてくれた兜さんは、ぴょんぴょん飛び跳ね両手をぶんぶん振り、人を急かせる仕草をした。そうこの子は、兜将子という男子顔負けの勇ましい名前とはある意味真逆の性格をした、人の好い善人なのである。もっとはっきり言えば、人が良すぎて面倒事を押し付けられてしまうタイプだった。聞くところによると兜さんは、小学校で学級委員長をしなかった事がないらしい。表面上は推薦という形を取っていても、実際は面倒事を押し付けられているだけなのに、兜さんは委員長をほんわり明るくやり続けた。それが次第に認められてゆき、最後は雲に届くほどの人望を集めた生徒会長になったそうだから、彼女は間違いなくひとかどの人物なのだろう。ただ、これまた聞くところによると、兜さんはそんな学校生活に本当はストレスを感じていて、それを発散すべく夜の公園で走り込みをしていたと言う。それが実り県大会で決勝を走るほどの短距離選手になったのだからあれで良かったのだろうと、兜さんの幼馴染は話していた。というかこれら全ては、その幼馴染の女の子が教えてくれた事なんだけどね。その子こそが、
「猫将軍君、お願いがあるの」
と、こっちへ走って来てポツリと呟いた、那須夏菜さんだ。兜さんほどではないにせよ、この子も名前と性格にギャップがある。那須夏菜という、那須高原の夏の草木を連想する名と、晩秋の森で木枯らしに吹かれているような性格のギャップが、印象に残る女の子なのだ。でも僕がこの子に抱く最も強い印象は、新忍道サークルの菊本さんに似ているという事だった。寡黙であっても心根の温かな菊本さんと、落ち葉舞う枯れ木の森に一人佇む無表情少女であっても芯の優しい那須さんは、印象が非常に似ていたのである。それもあり僕は那須さんへ、とても好感を抱いていた。それが那須さんにも伝わったのか、ヘタレ男子と無表情少女のコンビとしては、僕らは頻繁に会話する仲になっていた。兜さんのことを僕が比較的詳しく知っていたのも、僕らが良い関係を築いている証拠なんだろうね。
しかしそれでも、
「うんいいよ。できることなら何でもするよ」
そう応えた僕に、那須さんが声としても表情としても抑揚なく、
「猫将軍君のラストスパート、教えて」
と呟いたとたん、
「ええっ、那須さんにラストスパートを教えるの!」
僕は驚愕しのけ反ってしまった。体育祭の四位でしかない僕が、全国陸上小学生大会で800メートル決勝を走った那須さんを教えるなど、絶対許されないと思ったのだ。けど、
「許可は取ってる、安心して」
那須さんは抑揚のなさをあくまで貫く。僕は反射的にグラウンドを見渡し、長距離選手のリーダーでもある三年長を探した。それを予期していたのだろう、こちらに体を向けていた三年長は僕と目が合うなり、頭の上に両手で大きな丸を作った。そしてその手を下ろし、今度は口の前に両手でメガホンを作って「そいつら全員」と大声で言った。嫌な予感がして、周囲へ恐る恐る目をやる。すると短距離長距離男子女子の区別なく、大勢の一年生部員が僕の周りを取り囲んでいた。顔を盛大に引きつらせた僕へ、同学年の野郎どもが声を揃える。
「「「制裁は強烈だって言っただろコノヤロウ!」」」
「ひええ、ごめんなさい~~」
頭を抱えてうずくまる僕を中心にして、笑いの渦がどっと広がったのだった。
逃げられないと諦め改めて周囲を見渡すと、徒競走の選手だけでなく、バネを多用する高跳びや幅跳びの選手も複数混ざっていた。僕は基本から話す許可を那須さんに求めた。
「ええっと、釈迦に説法だろうけど、靭帯の反発力を用いるバネ走りは膝とアキレス腱に負担がかかるって事から、始めていいかな?」
那須さんは無言でコクリと頷く。覚悟を決め、僕は話しだした。
「僕は脚を前後に出す角度を、大まかに三つに分けている。角度が一番大きいのは、筋力主体で走るスタートダッシュ。次に大きいのは、筋力とバネの両方で走る70メートルまで。そして角度が一番小さいのが、バネ主体で走るラストスパートだ。けど『歩幅』は正反対で、スタートが一番狭く、ラストが一番広い。その種明かしの前段階として、膝の専門家である猛に、膝の怪我について説明してもらいたいんだけど、いいかな?」
「俺かよ!」
僕を取り囲む同級生達の最前列、那須さんと兜さんのすぐ横にいた猛は、自分の顔を指さし大げさに驚いた。でもそれはただの演技であることを知っている僕は、いや僕ら二人は、阿吽の呼吸で引継ぎを完了させた。
「膝の怪我は、蝶番に譬えると理解しやすい。たとえばこんな感じにジャンプすると、着地したとき蝶番に負荷がかかる」
猛は膝を軽く曲げ、ささやかな垂直跳びをした。先月まではこんなこと絶対させられなかったが、今の猛なら問題ない。極々軽い両脚ジャンプは安全性の高いリハビリとして、医療AIから推奨されているくらいだからね。
「こんな感じの軽いジャンプならまだしも、全力ジャンプや全力疾走時は、何トンもの負荷が蝶番にかかる。だから体は蝶番を守るため、二つの策を講じた。一つは、蝶番を頑丈にするという策だ。これは理解しやすい正攻法だから説明不要だろう。しかしもう一つは正攻法とは言い難い、奇策だった。それは蝶番を固定する部分を、あえて弱く作るという策だったんだよ」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
婚約破棄ですか。別に構いませんよ
井藤 美樹
恋愛
【第十四回恋愛小説大賞】で激励賞を頂き、書籍化しました!!
一、二巻、絶賛発売中です。電子書籍も。10月8日に一巻の文庫も発売されました。
皆様の応援のおかげです。ありがとうございます。
正直、こんな形ばかりの祝賀会、参加したくはありませんでしたの。
だけど、大隊長が参加出来ないのなら仕方ありませんよね。一応、これでも関係者ですし。それにここ、実は私の実家なのです。
というわけで、まだ未成年ですが、祝賀会に参加致しましょう。渋々ですが。
慣れないコルセットでお腹をギュッと締め付けられ、着慣れないドレスを着せられて、無理矢理参加させられたのに、待っていたは婚約破棄ですか。
それも公衆の面前で。
ましてや破棄理由が冤罪って。ありえませんわ。何のパーティーかご存知なのかしら。
それに、私のことを田舎者とおっしゃいましたよね。二回目ですが、ここ私の実家なんですけど。まぁ、それは構いませんわ。皇女らしくありませんもの。
でもね。
大隊長がいる伯爵家を田舎者と馬鹿にしたことだけは絶対許しませんわ。
そもそも、貴方と婚約なんてしたくはなかったんです。願ったり叶ったりですわ。
本当にいいんですね。分かりました。私は別に構いませんよ。
但し、こちらから破棄させて頂きますわ。宜しいですね。
★短編から長編に変更します★
書籍に入り切らなかった、ざまぁされた方々のその後は、こちらに載せています。
忍チューバー 竹島奪還!!……する気はなかったんです~
ma-no
キャラ文芸
某有名動画サイトで100億ビューを達成した忍チューバーこと田中半荘が漂流生活の末、行き着いた島は日本の島ではあるが、韓国が実効支配している「竹島」。
日本人がそんな島に漂着したからには騒動勃発。両国の軍隊、政治家を……いや、世界中のファンを巻き込んだ騒動となるのだ。
どうする忍チューバ―? 生きて日本に帰れるのか!?
注 この物語は、コメディーでフィクションでファンタジーです。登場する人物、団体、名称、歴史等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ですので、歴史認識に関する質問、意見等には一切お答えしませんのであしからず。
❓第3回キャラ文芸大賞にエントリーしました❓
よろしければ一票を入れてください!
よろしくお願いします。
引っ込み思案のJKがサバゲーをするだけの物語
夜桜月霞
キャラ文芸
耳が良いという以外は平均以下の少女、音羽は引っ込み思案を直したいと思っていた。そこで偶然知り合ってしまった片言日本語の先輩と、ゴスロリ美少女(自称ガンスミス)と共にサバゲーをはじめ、少しずつ成長しつつ友情を深めていく。
※実在の団体、法律、とは一切関係がありません。
※この作品の中の世界には青少年育成条例はありません。
【完結】陰陽師は神様のお気に入り
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
キャラ文芸
平安の夜を騒がせる幽霊騒ぎ。陰陽師である真桜は、騒ぎの元凶を見極めようと夜の見回りに出る。式神を連れての夜歩きの果て、彼の目の前に現れたのは―――美人過ぎる神様だった。
非常識で自分勝手な神様と繰り広げる騒動が、次第に都を巻き込んでいく。
※注意:キスシーン(触れる程度)あります。
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう
※「エブリスタ10/11新作セレクション」掲載作品
完結済💛 痛快・ダメンズへ鉄槌!! 「うちの総務には『賢者』がいる」
水ぎわ
キャラ文芸
『そのカレ、『ダメンズ係数』2610点と出ました。続けますか、捨てますか?』
三ツ星機械、経理課のお局、高瀬 凪(たかせ なぎ)は
『ダメンズ係数』を電卓でたたき出す、通称『総務の賢者』。
的中率120%の恋愛相談は大人気で、予約待ち……。
高瀬の後輩、門脇むつみは、
『ダメンズ係数』なんて信じない。
付き合っているカレからのプロポーズは秒読みだし……。
そこへ美人社員、スミレが『賢者の予約を取ってー!』と泣きついてきたが!?
『総務の賢者』は、戦う女子の強い味方です!💛
表紙はUnsplashのSteve Jerryが撮影
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
Vtuberだけどリスナーに暴言吐いてもいいですか?
天宮暁
キャラ文芸
俺、人見慧(ひとみけい)は、ただのユルオタ高校生だ。
そんな俺は、最近Vtuberにドマハリしてる。
ヴァーチャル・マイチューバー、略して「Vtuber」。イラストやCGを顔認識アプリと連動させ、まるで生きてるように動かしながら、雑談したり、ゲームしたり、歌を歌ったり、イラスト描いたり、その他諸々の活動をしてる人たちのことである。
中でも俺が推してるのは、七星エリカっていうVtuberだ。暴言ばっか吐いてるんだけど、俺はなぜか憎めないんだよな。
そんな彼女がコラボ配信で大炎上をやらかしたその翌日、いつも通り友人と教室でだべってた俺は、いきなりクラスの女子にからまれた。
神崎絵美莉というその女子は、絵に描いたようなザ・陽キャ。ユルオタの俺と接点なんてあろうはずもない……はずだった。
だが、その後のなりゆきから、俺は神崎の「秘密」を知ることになってしまい――!?
※ ご注意
この話はフィクションです。実在する団体、人物、Vtuberとは一切関係がございません。作者は、業界の関係者でもなければ関係者に直接取材をしたわけでもない、一介のVtuberファンにすぎません。Vtuberについての見解、業界事情等は100%作者の妄想であることをご理解の上、お楽しみくださいませ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる