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四章
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「二階堂両先生は生徒を客観的に見つめ、生徒が最も必要としているモノを見極める事に、とりわけ定評のある方々だ。だから君のプレイスタイルは、ご両親から受け継いだものだと私は考えている」
「はい、俺もそう思います」
決まり悪げに頭を掻きつつも、顔を輝かせてそう応える二階堂の背中を、良かったなという想いを込め僕と北斗はバシバシ叩いた。
「二階堂のプレイスタイルは人知れず成すことを旨とするため、長きにわたり肩を並べて戦ってきた仲間でも、詳細を知ることはできない。しかしそれでも、本質を感じることはできる。戦闘を通じてその心根を、肌で感じることはできる。そんなチームメイトと月日を重ねるにつれ、次第に形成されていく絆。私はそれを、戦友と呼んでいるのだ」
僕らは顔を見合わせ、照れた。そんな僕らにお姉さんは目元を綻ばせていたが、急に表情を引き締める。何か重大なことを告げられると感じ、僕らは居住まいを正した。
「私は約一年間、戦友達のプレイスタイルを評価しうるAIの開発に取り組んできた。そして先月初め、ようやく試作品を完成することができた。試作品であっても、手は微塵も抜いていない。出雲と共に戦った猫将軍なら、理解してくれると思う」
僕は力強く頷き、二人の友に体を向けた。二人の友も僕に体を向け、力強く頷き返してくれた。一瞬、お姉さんは双眸に感動を宿したのち、厳粛さを一段引き上げて言った。
「我々はその試作AIを、新忍道創設者の率いるチームに一か月間モニターさせた。誤作動及び不具合は一切発生しなかった。故に次は、一般チームによるモニターだ。私はそれを、君達のサークルに頼みたい。どうだろう、受けてくれないだろうか」
この件について、僕らに意思疎通は必要ない。北斗の返答は、僕と二階堂の気持ちを完璧に代弁するものだった。
「はい、喜んで先輩方へ伝えます。俺が代表し今夜九時までに、紫柳子さんの申し出をメールにしたため、先輩方全員へ送信することを約束します」
僕ら三人はお姉さんと、まだ一時間ほどしか一緒に過ごしていない。
けどなぜだろう、湿り気を帯びた声で「かたじけない」と微笑むお姉さんに、長年お世話になって来た大恩ある方へやっと恩返しができたような、そんな大きな喜びを、僕らは胸にひしひしと感じたのだった。
それからお姉さんは新忍道本部のメインAIを呼び出し、本部執行役員であることと3DGショップのオーナーであることが併記されたデジタル名刺を九枚、北斗の自宅のHAIへ直接送信した。ただお姉さんはその際、不可解な言葉を添える。
「ただの我が儘なのだが、名刺は、皆が家に帰ってから開いてくれないだろうか」
肩をすぼめ身を固くし、恥ずかしげに小声でそう呟くお姉さんに、僕らはノックアウトされてしまった。ギャップというものはいかなる種類のものであれ魅力的に映るものだが、綺麗でカッコいい大人の女性が垣間見せた可愛らしさは、最上位の一つとして間違いないだろう。それにお姉さんはまだ二十歳そこそこだから、可愛くしていると充分お姫様に見える。添えられた言葉の不可解さなどすべて忘れ、姫君のためなら命もいとわぬ三銃士の気概で、僕らは承諾の意を伝えた。
それから二言三言たわいもないやり取りをしたのち、お姉さんは僕に語りかけた。
「猫将軍、待たせてしまったね。君のステータスに移ろうか」
「はいっ」
待ちに待ったという思いももちろんあったが、それより何より、姫君の銃士として僕は背筋をシャキンと伸ばした。けどそれを受け、姫君はその端正な顔を引きつらせてしまう。それは不快さを無理やりねじ伏せる引きつりではなく、笑い出そうとするのを懸命に堪える引きつりだったからパニックに陥らず済んだが、それでも何かを失敗したのは一目瞭然だったので、僕は尻尾を垂れ悄然とする豆柴と化した。その直後、
「ぷっ」
耐えきれませんとばかりにお姉さんが笑い声をもらす。一拍置き「ぷっ」「ぷぷっ」という押し殺した声が左側で二つ続いた。顔を向けると二人とも両手で口を押え、顔を真っ赤にして笑うのを我慢していた。僕は二人に助けを求めようとするも一瞬早く、
「もうだめだ!!」
「勘弁してくれ~~!!」
僕を除く三人全員、体をくの字に曲げて大爆笑を始めてしまった。何が楽しいのか皆目わからず僕だけ除け者にされた気がして、僕は全身で涙目になったのだった。
「いや済まない。君があんまり素直だから、子供時代を一緒に過ごした柴犬を思い出してしまってね」
ガレージに轟く三人の笑い声が粗方収まってから、お姉さんは輝きの増した瞳を僕に向けた。そしてそれを遠くを見つめる眼差しに変え、お姉さんは目線をテーブルに落とす。物心つく前から小さな家族と一緒に暮らしてきた僕には、なんとなくわかった。今この人はテーブルを見ているのではない。この人は今、目線を下げた先にかつていた、小さな家族を見つめているのだと。
「その子は雄の柴犬の子供でね。普段ははち切れんばかりに元気なくせに、失敗をしでかすと、まるで世界の終わりのように落ち込むんだ。だから叱り役は大変で、顔を引きつらせて怒っている演技をしなければならなかった。脂汗を流しながら笑いを堪えるその姿に、周囲の者が堪え切れず笑い出し、とうとう叱り役も笑い出す。するとその子は、自分以外の者達がなぜ笑っているか理解できず、今度ははち切れんばかりに不安がり、助けを求めていつも必ず私の足元に駆け寄ってきた。私は何度その子を抱き上げ、頬ずりしたか知れない」
群を抜き優秀で、そして勇敢だったあの子は、不慮の事故で向こう岸へ逝ってしまった。猫将軍、君は何も失敗していない。君の素直さが、私にあの子を思い出させただけなのだ。失礼な振る舞いをしてしまい、済まなかったね。お姉さんは、消え入る声でそう呟き目を閉じた。ガレージが、しんと静まり返る。手と膝をきちんと揃え、姿勢よくソファーに座りながらも、たまらなく悲しげなその姿に僕らは慌てた。だが、いかんせん僕らは子供過ぎた。大人の女性を元気づける方法を、誰も何も思いつくことが出来なかったのである。そんな僕らへ、いつの間にか目を開けていたお姉さんが笑みを投げかけた。そして立ち上がり前かがみになって、お姉さんは僕らの頭を一人ずつ優しくなでてくれた。ふと脳裏に、大好きな人に抱き上げられ心から安心している、子犬の姿が浮かんだ。
ソファーに座り直したお姉さんは、出会ってから最も活力溢れる声で話を再開した。
「私がAI開発で一番苦慮したのは、私の足元に駆け寄って来た子犬と同じく、他者の心にどのような想いがあるか分からないという事だった。猫将軍も二階堂も七ッ星も、その胸の内を知らなければ正しい判断はできない。作戦立案能力を褒めるだけでは、慢心を振り払おうと努める者へ、新たな慢心の種を投げ入れる事になってしまう。陰ながら仲間を支える縁の下の力持ちへ、実らない行動ばかりせずもっと自分をアピールしなさいと、長所を摘み取る提案をしてしまう。潜入、射撃、桁違いの戦闘センスという派手な能力ばかりを評価すると、素直さというもっと偉大な資質を、仲間達の目から覆い隠してしまう。これでは新忍道に、道という文字を用いた意味がない。攻撃予測ゴーグル無しでモンスターの攻撃を幾ら避けようと、後ろに目が付いている超人と崇められようと、道なき技は無価値。そんな小手先の技術が満たすのは、矮小な自己顕示欲だけでしかないのだ。だから、猫将軍よ!」
「はっ、はいい!!」
いきなり名前を呼ばれ、僕はまたもやシャキンと背筋を伸ばしてしまった。でも今回は違った。お姉さんは、子供時代を一緒に過ごした子犬を抱き上げた時の、どこまでも優しく温かい眼差しで僕に問いかけた。
「恐れず答えなさい。仲間達の意識活性率を見て、お前は、何かを気に病んだのではないかい」
「はい、俺もそう思います」
決まり悪げに頭を掻きつつも、顔を輝かせてそう応える二階堂の背中を、良かったなという想いを込め僕と北斗はバシバシ叩いた。
「二階堂のプレイスタイルは人知れず成すことを旨とするため、長きにわたり肩を並べて戦ってきた仲間でも、詳細を知ることはできない。しかしそれでも、本質を感じることはできる。戦闘を通じてその心根を、肌で感じることはできる。そんなチームメイトと月日を重ねるにつれ、次第に形成されていく絆。私はそれを、戦友と呼んでいるのだ」
僕らは顔を見合わせ、照れた。そんな僕らにお姉さんは目元を綻ばせていたが、急に表情を引き締める。何か重大なことを告げられると感じ、僕らは居住まいを正した。
「私は約一年間、戦友達のプレイスタイルを評価しうるAIの開発に取り組んできた。そして先月初め、ようやく試作品を完成することができた。試作品であっても、手は微塵も抜いていない。出雲と共に戦った猫将軍なら、理解してくれると思う」
僕は力強く頷き、二人の友に体を向けた。二人の友も僕に体を向け、力強く頷き返してくれた。一瞬、お姉さんは双眸に感動を宿したのち、厳粛さを一段引き上げて言った。
「我々はその試作AIを、新忍道創設者の率いるチームに一か月間モニターさせた。誤作動及び不具合は一切発生しなかった。故に次は、一般チームによるモニターだ。私はそれを、君達のサークルに頼みたい。どうだろう、受けてくれないだろうか」
この件について、僕らに意思疎通は必要ない。北斗の返答は、僕と二階堂の気持ちを完璧に代弁するものだった。
「はい、喜んで先輩方へ伝えます。俺が代表し今夜九時までに、紫柳子さんの申し出をメールにしたため、先輩方全員へ送信することを約束します」
僕ら三人はお姉さんと、まだ一時間ほどしか一緒に過ごしていない。
けどなぜだろう、湿り気を帯びた声で「かたじけない」と微笑むお姉さんに、長年お世話になって来た大恩ある方へやっと恩返しができたような、そんな大きな喜びを、僕らは胸にひしひしと感じたのだった。
それからお姉さんは新忍道本部のメインAIを呼び出し、本部執行役員であることと3DGショップのオーナーであることが併記されたデジタル名刺を九枚、北斗の自宅のHAIへ直接送信した。ただお姉さんはその際、不可解な言葉を添える。
「ただの我が儘なのだが、名刺は、皆が家に帰ってから開いてくれないだろうか」
肩をすぼめ身を固くし、恥ずかしげに小声でそう呟くお姉さんに、僕らはノックアウトされてしまった。ギャップというものはいかなる種類のものであれ魅力的に映るものだが、綺麗でカッコいい大人の女性が垣間見せた可愛らしさは、最上位の一つとして間違いないだろう。それにお姉さんはまだ二十歳そこそこだから、可愛くしていると充分お姫様に見える。添えられた言葉の不可解さなどすべて忘れ、姫君のためなら命もいとわぬ三銃士の気概で、僕らは承諾の意を伝えた。
それから二言三言たわいもないやり取りをしたのち、お姉さんは僕に語りかけた。
「猫将軍、待たせてしまったね。君のステータスに移ろうか」
「はいっ」
待ちに待ったという思いももちろんあったが、それより何より、姫君の銃士として僕は背筋をシャキンと伸ばした。けどそれを受け、姫君はその端正な顔を引きつらせてしまう。それは不快さを無理やりねじ伏せる引きつりではなく、笑い出そうとするのを懸命に堪える引きつりだったからパニックに陥らず済んだが、それでも何かを失敗したのは一目瞭然だったので、僕は尻尾を垂れ悄然とする豆柴と化した。その直後、
「ぷっ」
耐えきれませんとばかりにお姉さんが笑い声をもらす。一拍置き「ぷっ」「ぷぷっ」という押し殺した声が左側で二つ続いた。顔を向けると二人とも両手で口を押え、顔を真っ赤にして笑うのを我慢していた。僕は二人に助けを求めようとするも一瞬早く、
「もうだめだ!!」
「勘弁してくれ~~!!」
僕を除く三人全員、体をくの字に曲げて大爆笑を始めてしまった。何が楽しいのか皆目わからず僕だけ除け者にされた気がして、僕は全身で涙目になったのだった。
「いや済まない。君があんまり素直だから、子供時代を一緒に過ごした柴犬を思い出してしまってね」
ガレージに轟く三人の笑い声が粗方収まってから、お姉さんは輝きの増した瞳を僕に向けた。そしてそれを遠くを見つめる眼差しに変え、お姉さんは目線をテーブルに落とす。物心つく前から小さな家族と一緒に暮らしてきた僕には、なんとなくわかった。今この人はテーブルを見ているのではない。この人は今、目線を下げた先にかつていた、小さな家族を見つめているのだと。
「その子は雄の柴犬の子供でね。普段ははち切れんばかりに元気なくせに、失敗をしでかすと、まるで世界の終わりのように落ち込むんだ。だから叱り役は大変で、顔を引きつらせて怒っている演技をしなければならなかった。脂汗を流しながら笑いを堪えるその姿に、周囲の者が堪え切れず笑い出し、とうとう叱り役も笑い出す。するとその子は、自分以外の者達がなぜ笑っているか理解できず、今度ははち切れんばかりに不安がり、助けを求めていつも必ず私の足元に駆け寄ってきた。私は何度その子を抱き上げ、頬ずりしたか知れない」
群を抜き優秀で、そして勇敢だったあの子は、不慮の事故で向こう岸へ逝ってしまった。猫将軍、君は何も失敗していない。君の素直さが、私にあの子を思い出させただけなのだ。失礼な振る舞いをしてしまい、済まなかったね。お姉さんは、消え入る声でそう呟き目を閉じた。ガレージが、しんと静まり返る。手と膝をきちんと揃え、姿勢よくソファーに座りながらも、たまらなく悲しげなその姿に僕らは慌てた。だが、いかんせん僕らは子供過ぎた。大人の女性を元気づける方法を、誰も何も思いつくことが出来なかったのである。そんな僕らへ、いつの間にか目を開けていたお姉さんが笑みを投げかけた。そして立ち上がり前かがみになって、お姉さんは僕らの頭を一人ずつ優しくなでてくれた。ふと脳裏に、大好きな人に抱き上げられ心から安心している、子犬の姿が浮かんだ。
ソファーに座り直したお姉さんは、出会ってから最も活力溢れる声で話を再開した。
「私がAI開発で一番苦慮したのは、私の足元に駆け寄って来た子犬と同じく、他者の心にどのような想いがあるか分からないという事だった。猫将軍も二階堂も七ッ星も、その胸の内を知らなければ正しい判断はできない。作戦立案能力を褒めるだけでは、慢心を振り払おうと努める者へ、新たな慢心の種を投げ入れる事になってしまう。陰ながら仲間を支える縁の下の力持ちへ、実らない行動ばかりせずもっと自分をアピールしなさいと、長所を摘み取る提案をしてしまう。潜入、射撃、桁違いの戦闘センスという派手な能力ばかりを評価すると、素直さというもっと偉大な資質を、仲間達の目から覆い隠してしまう。これでは新忍道に、道という文字を用いた意味がない。攻撃予測ゴーグル無しでモンスターの攻撃を幾ら避けようと、後ろに目が付いている超人と崇められようと、道なき技は無価値。そんな小手先の技術が満たすのは、矮小な自己顕示欲だけでしかないのだ。だから、猫将軍よ!」
「はっ、はいい!!」
いきなり名前を呼ばれ、僕はまたもやシャキンと背筋を伸ばしてしまった。でも今回は違った。お姉さんは、子供時代を一緒に過ごした子犬を抱き上げた時の、どこまでも優しく温かい眼差しで僕に問いかけた。
「恐れず答えなさい。仲間達の意識活性率を見て、お前は、何かを気に病んだのではないかい」
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