127 / 934
四章
4
しおりを挟む
スロープ先の駐車場に着いた。駐車場には神社所有の二台と、女の子たちの三台を合わせた計五台のAICAが停められていた。安全性と燃費を最優先し設計されたAICAはどれもほぼ同じ形をしているが、その代わり色と絵柄のバリエーションは無数に用意されていてとても面白い。例えば輝夜さんのAICAは、初々しさと輝く生命力を連想させる明るい若葉色に、小さな白い花が可愛くあしらわれていた。昴のAICAは、元気はつらつの象徴といえるレモン色に、薄水色の星々が流星のように散りばめられていた。そして芹沢さんのAICAは、ピンクほど自己主張せず桜色より艶やかな撫子色に、散りゆく染井吉野が舞うように描かれていた。といった具合に、見ているだけで心の躍る塗装が施されているのだ。ちなみにウチの二台はどちらも、柄のないパールホワイトの単色。AICAをほぼ使わない僕はそれに不満を感じてこなかったが、女の子たちの意匠を凝らしたAICAを見るにつれ、少なくとも一台は美鈴用のAICAにしてあげたいと最近思うようになった。僕が研究している運動音痴克服法も、それが役立った人達から「ありがとう寄附」を細々ながら貰えているので、AICAを一台塗装するくらいのお金なら難なく出してあげられる。しかし当の美鈴がそれにとんと関心を示さず、僕はその話を切り出せないでいた。兄である僕としては妹の美鈴にも、皆に負けない素敵なAICAに、乗ってもらいたいんだけどなあ。
なんてことを考えつつ、駐車場の南側へ歩を進める。そこから道が二本伸びていて、一つは駐車場と境内を結ぶ参拝者さんの道、もう一つは母屋の玄関に続くいわゆる関係者道だ。関係者道の入り口には腰の高さの扉があり、一般参拝者は開閉できないようになっている。その扉を開け、玉砂利の敷き詰められた道を僕は歩いた。
ほどなく眼前に母屋の台所が現れる。台所北側の大きな曇りガラスから女の子たちの華やかな笑い声が聞こえてきて、口元が自然と綻んだ。が、あることに気づき僕は立ち止まった。この道は母屋のすぐそばを通るので、玉砂利の音と曇りガラスに映るシルエットから、女の子たちは僕の帰宅を知るはず。いや、既にこれほど近ついているのだから、帰宅は察知ずみなのだろう。よって玄関をくぐるや台所へ赴き皆に挨拶すべきなのだけど、それをすると汗と泥まみれの体のまま台所に足を踏み入れる事になるのだと、僕は今更ながら気づいたのである。
しかしだからといって、夕食会の料理を率先して作ってくれている女性達を夕食会の言い出しっぺが無視する、もしくは二の次にするなんて、絶対できはしない。帰宅を察知されていないなら回れ右をし、三つの離れを迂回しこっそり玄関をくぐり自室で着替えてから挨拶に伺う手もあったが、それはもう使えない。つまり僕は、体を清めず服も着替えず玉砂利の道を歩いて来た時点で、思慮足らずの残念男が決定していたのである。自分のあまりの不甲斐なさに、僕はガックリ肩を落とした。
でも、とすぐさま顔を上げた。このままここにいても、事態は悪化する一方だ。ならば汚い身なりを謝罪し挨拶するのが、残された唯一の道だと気づいたのである。僕は腹をくくり歩みを再開した。するとその途端、
パタパタパタ♪
小気味よいスリッパの音が曇りガラス越しに聞こえ、
ガラッ
窓が元気よく開けられた。と同時に、
「お兄ちゃんお帰り!」
顔を輝かせた美鈴の声が響いた。続いて、
「「おかえり~~」」
三人の女の子が声を揃える。僕はかろうじて返事をした。
「た、ただいま」
その超定番の一言に、何が楽しいのか娘たちは黄色い歓声を上げた。ひとしきり笑ってから娘たちは再び声を合わた。
「「今日は夕食会に招いてくれて、ありがとう!」」
「いえ、どういたしまして」
僕の返した、これまたありふれた一言に華やかな歓声が上がる。そして「「じゃあね~」」と手を振り、パタパタと楽しげな音を奏でながら、三人の女の子は窓辺を去って行った。一人残った美鈴が、両手をメガホンの形にしてそっと教えてくれる。
「服の汚れを気にした誰かさんが窓の向こうで項垂れてるって、昴お姉ちゃんが教えてくれたの。だから私、ここで挨拶するよう、皆さんにお願いしたんだ」
幼馴染の超感覚に、戦慄すべき場面なのかもしれない。
もしくは超感覚ありがとう、と感謝すべき場面なのかもしれない。
だが僕はある光景に目を奪われ、そのどちらも思いつく事ができなかった。僕の目を奪った光景、それは美鈴のエプロン姿だった。
純白のドレスエプロンに細くしなやかな肢体を包む、美鈴。
どこまでも清らかでありながら乙女の初々しさを匂いたたせる、美鈴。
結った黒髪、淡く上気した頬、襟ぐりから覗く張りのある白い肌。
そしてなにより、喜びと幸せにきらめく、ほんのり潤んだ双眸。
窓辺から静かにこちらを見下ろす美鈴に、ウエディングドレス姿の妹を送り出す兄としての自分を想像することしか、僕にはできなかったのである。
「美鈴、兄ちゃんは美鈴の兄ちゃんでいられて、幸せだった。だから美鈴も、幸せにな」
「お兄ちゃん・・・・」
今朝の一場面を思い出した美鈴の瞳が、その続きを忠実に引き継ごうとする。だから僕も、討伐死亡率の高さを予感したせいで言えなかったあの時の想いを、そのまま告げた。
「美鈴、ほら見て。あのとき言ったように、兄ちゃんは泣いていないだろ。美鈴が幸せなら、兄ちゃんも幸せなんだ。だから美鈴も、幸せな笑顔を兄ちゃんに見せておくれ」
妹は今にも溢れそうな涙の粒を指でそっとぬぐう。そして、仲の良い年子の兄妹として最も長い時間を過ごしてきた僕ですら一度も見たことのない、世界を明るく照らす笑みをその面に浮かべた。
「ん、最高の笑顔だ。じゃあ兄ちゃんは風呂に向かうね。美鈴、後はよろしく」
「うん、後は任せてお兄ちゃん」
僕らは手を振り合い、それぞれの役目を果たすべく、それぞれの場所へ去って行った。
兄と妹としてこの世に生を受けた僕らは、いつか今と同じように、それぞれがそれぞれの道を歩むことになるだろう。
でも、と僕は胸の一番深い場所で思った。
どんなに道が離れようと、どんなに離れた環境で生活しようと、異なる時間と空間、そして異なる次元に隔てられようと、美鈴は僕の妹で僕は美鈴の兄だ。
だから僕らに、離れ離れになる哀しみの涙は不要なのだ、と。
なんてことを考えつつ、駐車場の南側へ歩を進める。そこから道が二本伸びていて、一つは駐車場と境内を結ぶ参拝者さんの道、もう一つは母屋の玄関に続くいわゆる関係者道だ。関係者道の入り口には腰の高さの扉があり、一般参拝者は開閉できないようになっている。その扉を開け、玉砂利の敷き詰められた道を僕は歩いた。
ほどなく眼前に母屋の台所が現れる。台所北側の大きな曇りガラスから女の子たちの華やかな笑い声が聞こえてきて、口元が自然と綻んだ。が、あることに気づき僕は立ち止まった。この道は母屋のすぐそばを通るので、玉砂利の音と曇りガラスに映るシルエットから、女の子たちは僕の帰宅を知るはず。いや、既にこれほど近ついているのだから、帰宅は察知ずみなのだろう。よって玄関をくぐるや台所へ赴き皆に挨拶すべきなのだけど、それをすると汗と泥まみれの体のまま台所に足を踏み入れる事になるのだと、僕は今更ながら気づいたのである。
しかしだからといって、夕食会の料理を率先して作ってくれている女性達を夕食会の言い出しっぺが無視する、もしくは二の次にするなんて、絶対できはしない。帰宅を察知されていないなら回れ右をし、三つの離れを迂回しこっそり玄関をくぐり自室で着替えてから挨拶に伺う手もあったが、それはもう使えない。つまり僕は、体を清めず服も着替えず玉砂利の道を歩いて来た時点で、思慮足らずの残念男が決定していたのである。自分のあまりの不甲斐なさに、僕はガックリ肩を落とした。
でも、とすぐさま顔を上げた。このままここにいても、事態は悪化する一方だ。ならば汚い身なりを謝罪し挨拶するのが、残された唯一の道だと気づいたのである。僕は腹をくくり歩みを再開した。するとその途端、
パタパタパタ♪
小気味よいスリッパの音が曇りガラス越しに聞こえ、
ガラッ
窓が元気よく開けられた。と同時に、
「お兄ちゃんお帰り!」
顔を輝かせた美鈴の声が響いた。続いて、
「「おかえり~~」」
三人の女の子が声を揃える。僕はかろうじて返事をした。
「た、ただいま」
その超定番の一言に、何が楽しいのか娘たちは黄色い歓声を上げた。ひとしきり笑ってから娘たちは再び声を合わた。
「「今日は夕食会に招いてくれて、ありがとう!」」
「いえ、どういたしまして」
僕の返した、これまたありふれた一言に華やかな歓声が上がる。そして「「じゃあね~」」と手を振り、パタパタと楽しげな音を奏でながら、三人の女の子は窓辺を去って行った。一人残った美鈴が、両手をメガホンの形にしてそっと教えてくれる。
「服の汚れを気にした誰かさんが窓の向こうで項垂れてるって、昴お姉ちゃんが教えてくれたの。だから私、ここで挨拶するよう、皆さんにお願いしたんだ」
幼馴染の超感覚に、戦慄すべき場面なのかもしれない。
もしくは超感覚ありがとう、と感謝すべき場面なのかもしれない。
だが僕はある光景に目を奪われ、そのどちらも思いつく事ができなかった。僕の目を奪った光景、それは美鈴のエプロン姿だった。
純白のドレスエプロンに細くしなやかな肢体を包む、美鈴。
どこまでも清らかでありながら乙女の初々しさを匂いたたせる、美鈴。
結った黒髪、淡く上気した頬、襟ぐりから覗く張りのある白い肌。
そしてなにより、喜びと幸せにきらめく、ほんのり潤んだ双眸。
窓辺から静かにこちらを見下ろす美鈴に、ウエディングドレス姿の妹を送り出す兄としての自分を想像することしか、僕にはできなかったのである。
「美鈴、兄ちゃんは美鈴の兄ちゃんでいられて、幸せだった。だから美鈴も、幸せにな」
「お兄ちゃん・・・・」
今朝の一場面を思い出した美鈴の瞳が、その続きを忠実に引き継ごうとする。だから僕も、討伐死亡率の高さを予感したせいで言えなかったあの時の想いを、そのまま告げた。
「美鈴、ほら見て。あのとき言ったように、兄ちゃんは泣いていないだろ。美鈴が幸せなら、兄ちゃんも幸せなんだ。だから美鈴も、幸せな笑顔を兄ちゃんに見せておくれ」
妹は今にも溢れそうな涙の粒を指でそっとぬぐう。そして、仲の良い年子の兄妹として最も長い時間を過ごしてきた僕ですら一度も見たことのない、世界を明るく照らす笑みをその面に浮かべた。
「ん、最高の笑顔だ。じゃあ兄ちゃんは風呂に向かうね。美鈴、後はよろしく」
「うん、後は任せてお兄ちゃん」
僕らは手を振り合い、それぞれの役目を果たすべく、それぞれの場所へ去って行った。
兄と妹としてこの世に生を受けた僕らは、いつか今と同じように、それぞれがそれぞれの道を歩むことになるだろう。
でも、と僕は胸の一番深い場所で思った。
どんなに道が離れようと、どんなに離れた環境で生活しようと、異なる時間と空間、そして異なる次元に隔てられようと、美鈴は僕の妹で僕は美鈴の兄だ。
だから僕らに、離れ離れになる哀しみの涙は不要なのだ、と。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
八百万の学校 其の参
浅井 ことは
キャラ文芸
書籍化作品✨神様の学校 八百万ご指南いたします✨の旧題、八百万(かみさま)の学校。参となります。
十七代当主となった翔平と勝手に双子設定された火之迦具土神と祖父母と一緒に暮らしながら、やっと大学生になったのにも関わらず、大国主命や八意永琳の連れてくる癖のある神様たちに四苦八苦。
生徒として現代のことを教える
果たして今度は如何に──
ドタバタほのぼのコメディとなります。
妹はわたくしの物を何でも欲しがる。何でも、わたくしの全てを……そうして妹の元に残るモノはさて、なんでしょう?
ラララキヲ
ファンタジー
姉と下に2歳離れた妹が居る侯爵家。
両親は可愛く生まれた妹だけを愛し、可愛い妹の為に何でもした。
妹が嫌がることを排除し、妹の好きなものだけを周りに置いた。
その為に『お城のような別邸』を作り、妹はその中でお姫様となった。
姉はそのお城には入れない。
本邸で使用人たちに育てられた姉は『次期侯爵家当主』として恥ずかしくないように育った。
しかしそれをお城の窓から妹は見ていて不満を抱く。
妹は騒いだ。
「お姉さまズルい!!」
そう言って姉の着ていたドレスや宝石を奪う。
しかし…………
末娘のお願いがこのままでは叶えられないと気付いた母親はやっと重い腰を上げた。愛する末娘の為に母親は無い頭を振り絞って素晴らしい方法を見つけた。
それは『悪魔召喚』
悪魔に願い、
妹は『姉の全てを手に入れる』……──
※作中は[姉視点]です。
※一話が短くブツブツ進みます
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
奇怪な街にアリアX
結局は俗物( ◠‿◠ )
キャラ文芸
研究者・白兎によって生み出された半人造人間・アレイドと、3人の下僕を連れた鬼一族に嫁いだ女・彼岸が殺伐とした都市オウルシティで依頼人や復讐のためにあれこれする話。 章構成があまり定まってない。 暴力・流血・触法表現。
不定期更新。
Vtuberだけどリスナーに暴言吐いてもいいですか?
天宮暁
キャラ文芸
俺、人見慧(ひとみけい)は、ただのユルオタ高校生だ。
そんな俺は、最近Vtuberにドマハリしてる。
ヴァーチャル・マイチューバー、略して「Vtuber」。イラストやCGを顔認識アプリと連動させ、まるで生きてるように動かしながら、雑談したり、ゲームしたり、歌を歌ったり、イラスト描いたり、その他諸々の活動をしてる人たちのことである。
中でも俺が推してるのは、七星エリカっていうVtuberだ。暴言ばっか吐いてるんだけど、俺はなぜか憎めないんだよな。
そんな彼女がコラボ配信で大炎上をやらかしたその翌日、いつも通り友人と教室でだべってた俺は、いきなりクラスの女子にからまれた。
神崎絵美莉というその女子は、絵に描いたようなザ・陽キャ。ユルオタの俺と接点なんてあろうはずもない……はずだった。
だが、その後のなりゆきから、俺は神崎の「秘密」を知ることになってしまい――!?
※ ご注意
この話はフィクションです。実在する団体、人物、Vtuberとは一切関係がございません。作者は、業界の関係者でもなければ関係者に直接取材をしたわけでもない、一介のVtuberファンにすぎません。Vtuberについての見解、業界事情等は100%作者の妄想であることをご理解の上、お楽しみくださいませ。
学園戦記三国志~リュービ、二人の美少女と義兄妹の契りを結び、学園において英雄にならんとす 正史風味~
トベ・イツキ
キャラ文芸
三国志×学園群像劇!
平凡な少年・リュービは高校に入学する。
彼が入学したのは、一万人もの生徒が通うマンモス校・後漢学園。そして、その生徒会長は絶大な権力を持つという。
しかし、平凡な高校生・リュービには生徒会なんて無縁な話。そう思っていたはずが、ひょんなことから黒髪ロングの清楚系な美女とお団子ヘアーのお転婆な美少女の二人に助けられ、さらには二人が自分の妹になったことから運命は大きく動き出す。
妹になった二人の美少女の後押しを受け、リュービは謀略渦巻く生徒会の選挙戦に巻き込まれていくのであった。
学園を舞台に繰り広げられる新三国志物語ここに開幕!
このお話は、三国志を知らない人も楽しめる。三国志を知ってる人はより楽しめる。そんな作品を目指して書いてます。
今後の予定
第一章 黄巾の乱編
第二章 反トータク連合編
第三章 群雄割拠編
第四章 カント決戦編
第五章 赤壁大戦編
第六章 西校舎攻略編←今ココ
第七章 リュービ会長編
第八章 最終章
作者のtwitterアカウント↓
https://twitter.com/tobeitsuki?t=CzwbDeLBG4X83qNO3Zbijg&s=09
※このお話は2019年7月8日にサービスを終了したラノゲツクールに同タイトルで掲載していたものを小説版に書き直したものです。
※この作品は小説家になろう・カクヨムにも公開しています。
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる