67 / 934
二章
フリースロー
しおりを挟む
キュ~~ン♪
キュラ キュイィィィ~~~ン♪♪
エレキギターの甲高いサウンドがグラウンドにほとばしった。フリースローの演出が始まったのだ。僕らは会話を止め上空を見あげる。するとスピーディーな音楽をバックに、通常より小さめのバスケットゴールが空から急降下してきた。このド派手な演出に、グラウンド中から「「ヒャッハ~!!」」と大歓声が上がる。そうフリースローには、ストラックアウトとは真逆の演出がされているのだ。
ちっこくて可愛いバスケットゴールが、砂煙をモウモウとあげ地面に着地する。その5メートルほど手前でフリースローのペアがハイタッチし、そして女子だけ少し離れた場所へ移動した。十組のバスケットボール部員は女子の松本さんだけだから、男子が先攻なんだね。
先攻の村井が、体育祭実行委員からボールをパスされる。フリースローのボールはストラックアウトと異なり、ロープが付いていない。こっちは競技の性質上、ロープが絡まりやすいからだ。それ以外の理由もあるけど、それは後攻の松本さんになればわかる事だから、その時ってことで。
テケテケドドン♪
準備開始のエレキドラムが打ち鳴らされた。それを合図に村井が、
「お~い」
とバスケットゴールに手を振る。するとゴールの上に、感嘆符がピコンと出た。すかさず村井がオイデオイデをする。感嘆符をハートマークに替え、ゴールがピョコピョコ跳ねながら村井に近づいてきた。ここでクラスの女の子たちが、
「「もっと近くにおいで~~」」
と黄色い声を揃える。ゴールは頬を染めるようにバックボードをピンク色に替え、村井の2メートル手前まで近づいてきてそこに止まり、ゴールネットを直径1メートルの大きさにギュワンと広げた。ここで再び女の子たちが、
「「ありがとう~~」」
と声を揃える。ゴールはしばしモジモジしてから、背筋を伸ばすようにシャキンと静止した。僕らは笑い声の混じる盛大な拍手を、ゴールへ贈ったのだった。
ピ――!
競技開始のホイッスルが鳴った。村井が慎重に一球目を投擲する。ボールは綺麗な放物線を描き・・・というのは冗談で、放物線を描く間もなく目の前のネット中央に、
スポン!
と心地よい音を響かせて入った。十組のゴールの上に、大きな〇が映し出される。全クラスのゴールの上に二十個の〇を認めた僕らは、ヒューヒューと歓声を上げた。う~む、バスケはどうしてこうも、軽いノリが似合うのだろうか? ま、楽しいから全然いいんだけどさ。
皆の歓声を受け、ゴールが50センチ後ろにピョーンと飛び下がった。ほんの少しだけ難度が上がったのだ。50センチ遠ざかったネットへ、村井が二球目を慎重にシュート。スポンと軽快な音を響かせ、再び大きな〇が映し出された。浮かび上がる二十個の〇に、僕らはヒャッハーと浮かれ騒いだ。
それを受け、今度はゴールが自分の背を50センチ高くする。まあでもゴールネットの直径は1メートルのままだから、三球目も全クラスが難なくクリア。再び50センチ後ろへ飛び下がった四球目も、再度背を50センチ高くした五球目も、大きな〇が二十個浮かび皆ではしゃぎまくった。グラウンドは興奮のるつぼの一歩手前状態になっていた。
けどここで大きな変化が訪れる。ゴールがブルブル震えたのち、ゴールネットの直径を半分の50センチに狭めたのだ。この急激な難度上昇に、
「オー マイ ガーッ」
「ヘルプ ヘルプミー」
「ゴッド セイブズ アズ」
等々、この世の終わりとばかりに天を仰ぎ体をくの字に曲げ、皆口々に叫びまくっている。う~む、バスケだとどうしてこう、オーバージェスチャーになるのだろうか? ま、楽しいから全然いいんだけどさ!
それはさておき六球目、いきなり50センチに狭まったゴールはさすがに難しかったのだろう。半数のクラスがキューピットのサポートを使った。ウチの組もその一つでヘルプに入った松本さんが、綺麗な放物線を描くシュートで大きな〇を浮かび上らせてくれた。するとゴールの右側に、
『So CooL!』
の文字とゲージが出現し、ゲージが少し貯まった。フリースローには、シュートフォームと放物線の美しさを教育AIが判定し、ゲージに貯めるという要素が組み込まれているのだ。これは大天使のサポートを使うさい役立つのだけど、種明かしはその時のお楽しみってことで。
そうそう、この「美しさゲージ」が、フリースローをロープの無いボールで行う最大の理由。どんなに美しいフォームもどんなに美しい放物線もロープをぶら下げたボールじゃ、CooL!とは言えないからね。
七球目、位置を変えなくなったゴールへ村井がシュートを放つ。ボールは綺麗な放物線を描くも、ゴールの枠にぶつかりポ~ンと跳ね上がった。と言ってもゴールは3Dだから、跳ね上がったのも3Dのボール。スローモーションの演出が加味され、枠の上を綱渡りのように巡るボールを、十組全員が食い入るように見つめた。しかしボールは、残念ながらゴールの外へ落ちてしまう。一同肩を落とすも、村井の果敢な挑戦に皆で拍手を贈った。
ストラックアウトの場合、二度目のキューピットのサポートはXを〇へ自動的に変えるが、フリースローはそうではない。クラスメイトが見守る中、松本さんは見とれるほど綺麗なフォームと放物線で、Xを〇に見事変えてみせた。美しさゲージにも先ほどの二倍の量が加えられたため、僕らはハイテンションを取り戻したのだった。
八球目も松本さんはゲージを大量に蓄えたが、続く九球目、惜しくもゴールを逃してしまう。さあ、大天使のサポートの出番だ。遥か上空から純白の羽をたなびかせ大天使ミカエルが降臨し、煌めく宝剣を一閃。ゴールの上に浮かぶXを、ミカエルはかき消してくれた。言うまでもないけど、白と金の礼服に身を包む、白皙長身金髪碧眼超絶イケメンの大天使ミカエルに、クラスの女子達はずっと絶叫状態だ。僕は勇気を振り絞り、隣に座る輝夜さんへ目をやった。輝夜さんは普通の、極普通の笑顔で手を叩いているだけだった。ああ輝夜さん、あなたこそ僕の、永遠の大天使です!
右手に宝剣を携え空中に留まるミカエルが、左手を厳かにゲージへ向ける。すると蓄えられていた「美しさ」がみるみる減って行き、代わりにゴールネットがむくむく大きくなっていった。そうこれが、ゲージの役目。たった三球で大量の美しさを蓄えた松本さんのお陰で、ゴールの直径が1.5倍に拡大する。そこへ、ヘルプの村井が進み出て来た。そして大きくなったゴールへ、村井は今日一番素晴らしいフォームでシュートを放つ。ボールは流麗な放物線を描きゴールネットの真ん中へ、
スポン!
と吸い込まれていった。僕ら十組は男女の区別なく絶叫したのだった。
十球目、50センチの大きさに戻ったゴールを松本さんは難なくクリアし、十組は白組上位5クラスへ進出した。十一球目もクリアするが続く十二球目を失敗し、十組は紙一重のところで決勝進出を逃すこととなった。だがこの競技を、皆がメチャクチャ楽しんだことに変わりはない。フリースローを担当した村井松本ペアへ、僕らは惜しみない拍手を捧げたのだった。
「昴お帰り。お疲れ様でした」
体育祭実行委員の仕事を終え応援エリアに帰って来た昴へ、北斗が声をかけた。いつになく優しいその声に昴は頬を紅潮させ、そして北斗の隣に腰を下ろすと、満ち足りた空気にその身を包んだ。僕と猛はほのぼのと、輝夜さんと芹沢さんは年頃娘にしか出せないキラキラのオーラを振りまきながら、二人を温かく見守ったのだった。
ストラックアウトとフリースローという、ド派手かつスピーディーな競技を裏方で支えるのは、骨の折れる仕事と言える。特に昴は動き回る仕事を終始担当していたから、体力の消費が激しかったはずだ。僕らは飲み物やタオルや上着をせっせと提供することで、昴を労った。昴は「平気平気」と言いつつも、世話を焼かれとても嬉しそうにしていた。そんな幼馴染みへ、僕は小声で呟いた。
「お疲れ様、昴」と。
キュラ キュイィィィ~~~ン♪♪
エレキギターの甲高いサウンドがグラウンドにほとばしった。フリースローの演出が始まったのだ。僕らは会話を止め上空を見あげる。するとスピーディーな音楽をバックに、通常より小さめのバスケットゴールが空から急降下してきた。このド派手な演出に、グラウンド中から「「ヒャッハ~!!」」と大歓声が上がる。そうフリースローには、ストラックアウトとは真逆の演出がされているのだ。
ちっこくて可愛いバスケットゴールが、砂煙をモウモウとあげ地面に着地する。その5メートルほど手前でフリースローのペアがハイタッチし、そして女子だけ少し離れた場所へ移動した。十組のバスケットボール部員は女子の松本さんだけだから、男子が先攻なんだね。
先攻の村井が、体育祭実行委員からボールをパスされる。フリースローのボールはストラックアウトと異なり、ロープが付いていない。こっちは競技の性質上、ロープが絡まりやすいからだ。それ以外の理由もあるけど、それは後攻の松本さんになればわかる事だから、その時ってことで。
テケテケドドン♪
準備開始のエレキドラムが打ち鳴らされた。それを合図に村井が、
「お~い」
とバスケットゴールに手を振る。するとゴールの上に、感嘆符がピコンと出た。すかさず村井がオイデオイデをする。感嘆符をハートマークに替え、ゴールがピョコピョコ跳ねながら村井に近づいてきた。ここでクラスの女の子たちが、
「「もっと近くにおいで~~」」
と黄色い声を揃える。ゴールは頬を染めるようにバックボードをピンク色に替え、村井の2メートル手前まで近づいてきてそこに止まり、ゴールネットを直径1メートルの大きさにギュワンと広げた。ここで再び女の子たちが、
「「ありがとう~~」」
と声を揃える。ゴールはしばしモジモジしてから、背筋を伸ばすようにシャキンと静止した。僕らは笑い声の混じる盛大な拍手を、ゴールへ贈ったのだった。
ピ――!
競技開始のホイッスルが鳴った。村井が慎重に一球目を投擲する。ボールは綺麗な放物線を描き・・・というのは冗談で、放物線を描く間もなく目の前のネット中央に、
スポン!
と心地よい音を響かせて入った。十組のゴールの上に、大きな〇が映し出される。全クラスのゴールの上に二十個の〇を認めた僕らは、ヒューヒューと歓声を上げた。う~む、バスケはどうしてこうも、軽いノリが似合うのだろうか? ま、楽しいから全然いいんだけどさ。
皆の歓声を受け、ゴールが50センチ後ろにピョーンと飛び下がった。ほんの少しだけ難度が上がったのだ。50センチ遠ざかったネットへ、村井が二球目を慎重にシュート。スポンと軽快な音を響かせ、再び大きな〇が映し出された。浮かび上がる二十個の〇に、僕らはヒャッハーと浮かれ騒いだ。
それを受け、今度はゴールが自分の背を50センチ高くする。まあでもゴールネットの直径は1メートルのままだから、三球目も全クラスが難なくクリア。再び50センチ後ろへ飛び下がった四球目も、再度背を50センチ高くした五球目も、大きな〇が二十個浮かび皆ではしゃぎまくった。グラウンドは興奮のるつぼの一歩手前状態になっていた。
けどここで大きな変化が訪れる。ゴールがブルブル震えたのち、ゴールネットの直径を半分の50センチに狭めたのだ。この急激な難度上昇に、
「オー マイ ガーッ」
「ヘルプ ヘルプミー」
「ゴッド セイブズ アズ」
等々、この世の終わりとばかりに天を仰ぎ体をくの字に曲げ、皆口々に叫びまくっている。う~む、バスケだとどうしてこう、オーバージェスチャーになるのだろうか? ま、楽しいから全然いいんだけどさ!
それはさておき六球目、いきなり50センチに狭まったゴールはさすがに難しかったのだろう。半数のクラスがキューピットのサポートを使った。ウチの組もその一つでヘルプに入った松本さんが、綺麗な放物線を描くシュートで大きな〇を浮かび上らせてくれた。するとゴールの右側に、
『So CooL!』
の文字とゲージが出現し、ゲージが少し貯まった。フリースローには、シュートフォームと放物線の美しさを教育AIが判定し、ゲージに貯めるという要素が組み込まれているのだ。これは大天使のサポートを使うさい役立つのだけど、種明かしはその時のお楽しみってことで。
そうそう、この「美しさゲージ」が、フリースローをロープの無いボールで行う最大の理由。どんなに美しいフォームもどんなに美しい放物線もロープをぶら下げたボールじゃ、CooL!とは言えないからね。
七球目、位置を変えなくなったゴールへ村井がシュートを放つ。ボールは綺麗な放物線を描くも、ゴールの枠にぶつかりポ~ンと跳ね上がった。と言ってもゴールは3Dだから、跳ね上がったのも3Dのボール。スローモーションの演出が加味され、枠の上を綱渡りのように巡るボールを、十組全員が食い入るように見つめた。しかしボールは、残念ながらゴールの外へ落ちてしまう。一同肩を落とすも、村井の果敢な挑戦に皆で拍手を贈った。
ストラックアウトの場合、二度目のキューピットのサポートはXを〇へ自動的に変えるが、フリースローはそうではない。クラスメイトが見守る中、松本さんは見とれるほど綺麗なフォームと放物線で、Xを〇に見事変えてみせた。美しさゲージにも先ほどの二倍の量が加えられたため、僕らはハイテンションを取り戻したのだった。
八球目も松本さんはゲージを大量に蓄えたが、続く九球目、惜しくもゴールを逃してしまう。さあ、大天使のサポートの出番だ。遥か上空から純白の羽をたなびかせ大天使ミカエルが降臨し、煌めく宝剣を一閃。ゴールの上に浮かぶXを、ミカエルはかき消してくれた。言うまでもないけど、白と金の礼服に身を包む、白皙長身金髪碧眼超絶イケメンの大天使ミカエルに、クラスの女子達はずっと絶叫状態だ。僕は勇気を振り絞り、隣に座る輝夜さんへ目をやった。輝夜さんは普通の、極普通の笑顔で手を叩いているだけだった。ああ輝夜さん、あなたこそ僕の、永遠の大天使です!
右手に宝剣を携え空中に留まるミカエルが、左手を厳かにゲージへ向ける。すると蓄えられていた「美しさ」がみるみる減って行き、代わりにゴールネットがむくむく大きくなっていった。そうこれが、ゲージの役目。たった三球で大量の美しさを蓄えた松本さんのお陰で、ゴールの直径が1.5倍に拡大する。そこへ、ヘルプの村井が進み出て来た。そして大きくなったゴールへ、村井は今日一番素晴らしいフォームでシュートを放つ。ボールは流麗な放物線を描きゴールネットの真ん中へ、
スポン!
と吸い込まれていった。僕ら十組は男女の区別なく絶叫したのだった。
十球目、50センチの大きさに戻ったゴールを松本さんは難なくクリアし、十組は白組上位5クラスへ進出した。十一球目もクリアするが続く十二球目を失敗し、十組は紙一重のところで決勝進出を逃すこととなった。だがこの競技を、皆がメチャクチャ楽しんだことに変わりはない。フリースローを担当した村井松本ペアへ、僕らは惜しみない拍手を捧げたのだった。
「昴お帰り。お疲れ様でした」
体育祭実行委員の仕事を終え応援エリアに帰って来た昴へ、北斗が声をかけた。いつになく優しいその声に昴は頬を紅潮させ、そして北斗の隣に腰を下ろすと、満ち足りた空気にその身を包んだ。僕と猛はほのぼのと、輝夜さんと芹沢さんは年頃娘にしか出せないキラキラのオーラを振りまきながら、二人を温かく見守ったのだった。
ストラックアウトとフリースローという、ド派手かつスピーディーな競技を裏方で支えるのは、骨の折れる仕事と言える。特に昴は動き回る仕事を終始担当していたから、体力の消費が激しかったはずだ。僕らは飲み物やタオルや上着をせっせと提供することで、昴を労った。昴は「平気平気」と言いつつも、世話を焼かれとても嬉しそうにしていた。そんな幼馴染みへ、僕は小声で呟いた。
「お疲れ様、昴」と。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
10秒で読めるちょっと怖い話。
絢郷水沙
ホラー
ほんのりと不条理なギャグが香るホラーテイスト・ショートショートです。意味怖的要素も含んでおりますので、意味怖好きならぜひ読んでみてください。(毎日昼頃1話更新中!)
九尾の狐に嫁入りします~妖狐様は取り換えられた花嫁を溺愛する~
束原ミヤコ
キャラ文芸
八十神薫子(やそがみかおるこ)は、帝都守護職についている鎮守の神と呼ばれる、神の血を引く家に巫女を捧げる八十神家にうまれた。
八十神家にうまれる女は、神癒(しんゆ)――鎮守の神の法力を回復させたり、増大させたりする力を持つ。
けれど薫子はうまれつきそれを持たず、八十神家では役立たずとして、使用人として家に置いて貰っていた。
ある日、鎮守の神の一人である玉藻家の当主、玉藻由良(たまもゆら)から、神癒の巫女を嫁に欲しいという手紙が八十神家に届く。
神癒の力を持つ薫子の妹、咲子は、玉藻由良はいつも仮面を被っており、その顔は仕事中に焼け爛れて無残な化け物のようになっていると、泣いて嫌がる。
薫子は父上に言いつけられて、玉藻の元へと嫁ぐことになる。
何の力も持たないのに、嘘をつくように言われて。
鎮守の神を騙すなど、神を謀るのと同じ。
とてもそんなことはできないと怯えながら玉藻の元へ嫁いだ薫子を、玉藻は「よくきた、俺の花嫁」といって、とても優しく扱ってくれて――。
便利屋リックと贄の刑事
不来方しい
キャラ文芸
便利屋と刑事がタッグを組む!事件を解決!謎の男を追う!
家に届く花や手紙。愛を語る恋人もおらず、誰かも分からないXからだった。エスカレートしていく一方的な愛は、いつしか怨恨へと変わっていく。
リックは警察に相談するが、近くで空き巣もあり疑われてしまう。ウィリアム・ギルバートと名乗る刑事は、訝しげな目で全力で疑ってくるのだった。警察はアテにならない、自分で動かなければ──。
だが動けば動くほど、リックの周りは災難が降りかかる。自動車爆発、親友の死、同じ空気を吸っただけの人間のタイミングの悪い病死。
ストーカーと空き巣は同一人物なのか。手紙や花を送ってくる人間は誰なのか。
刑事としてではない、全力でリックのために動こうとするウィリアム・ギルバートは何を考えているのか。
髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。
昼寝部
キャラ文芸
天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。
その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。
すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。
「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」
これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。
※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。
これは校閲の仕事に含まれますか?
白野よつは(白詰よつは)
キャラ文芸
大手出版社・幻泉社の校閲部で働く斎藤ちひろは、いじらしくも数多の校閲の目をかいくぐって世に出てきた誤字脱字を愛でるのが大好きな偏愛の持ち主。
ある日、有名なミステリー賞を十九歳の若さで受賞した作家・早峰カズキの新作の校閲中、明らかに多すぎる誤字脱字を発見して――?
お騒がせ編集×〝あるもの〟に目がない校閲×作家、ときどき部長がくれる美味しいもの。
今日も校閲部は静かに騒がしいようです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
戸惑いの神嫁と花舞う約束 呪い子の幸せな嫁入り
響 蒼華
キャラ文芸
四方を海に囲まれた国・花綵。
長らく閉じられていた国は動乱を経て開かれ、新しき時代を迎えていた。
特権を持つ名家はそれぞれに異能を持ち、特に帝に仕える四つの家は『四家』と称され畏怖されていた。
名家の一つ・玖瑶家。
長女でありながら異能を持たない為に、不遇のうちに暮らしていた紗依。
異母妹やその母親に虐げられながらも、自分の為に全てを失った母を守り、必死に耐えていた。
かつて小さな不思議な友と交わした約束を密かな支えと思い暮らしていた紗依の日々を変えたのは、突然の縁談だった。
『神無し』と忌まれる名家・北家の当主から、ご長女を『神嫁』として貰い受けたい、という申し出。
父達の思惑により、表向き長女としていた異母妹の代わりに紗依が嫁ぐこととなる。
一人向かった北家にて、紗依は彼女の運命と『再会』することになる……。
ハバナイスデイズ!!~きっと完璧には勝てない~
415
キャラ文芸
「ゆりかごから墓場まで。この世にあるものなんでもござれの『岩戸屋』店主、平坂ナギヨシです。冷やかしですか?それとも……ご依頼でしょうか?」
普遍と異変が交差する混沌都市『露希』 。
何でも屋『岩戸屋』を構える三十路の男、平坂ナギヨシは、武市ケンスケ、ニィナと今日も奔走する。
死にたがりの男が織り成すドタバタバトルコメディ。素敵な日々が今始まる……かもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる