20 / 934
ヒント、1
しおりを挟む
「おはよう、白銀さん」
「おはよう、猫将軍くん」
同日午前七時半。場所は、教室。
僕は未だ、昴から出された謎を解明できていない。そればかりが頭を巡り、毎朝恒例の小テスト対策などやっていられなくなった僕は、勉強を諦め、普段より早く学校へ向かった。白銀さんと話していると、なぜか心身に元気がみなぎってくる。その元気が少しでも脳味噌へ流れてくれることに、賭けたのだ。
「猫将軍くん、今日は来るの早かったね。日直の準備かな?」
いいえあなたに会いたかったのです、と言えたらどんなに幸せだろうと思いつつ首を縦に振った。日直の準備もしたかったから、嘘じゃないしね。
「うんその通り。僕は人前で話すのが苦手だから、心の準備をしておきたかったんだ。遅刻寸前で教室に駆け込み、そのまま慌てて日直をするなんて、絶対避けたかったしね」
そうよね、と彼女は柔らかく微笑む。その上品な声と姿勢の良さがあまりにイメージとピッタリだったので、僕は思わず大胆な発言をしてしまった。
「白銀さんって、お姫様みたいだよね」
「!っっ」
「わっっ」
なんてことを口走ったんだ僕は! 前振りもなく突飛にもほどがあるだろう! そうだとにかく、白銀さんが僕にとってどれほどお姫様なのかをきちんと説明して、安心してもらおう。うん、そうしよう!
みたいなことを咄嗟に考えた僕は、白銀さんへの気持ちをそのまま口にした。
「えっと、高慢とか我がままとか悪い意味では決してなく、それとは真逆の、優しくて高貴で美しい西洋のお姫様って感じなんだ」
ここで止めておけば、彼女の苦笑を誘う程度で済んだのかもしれない。けどその時は、なぜかスラスラ先を続けてしまった。多分それは僕が白銀さんから、囚われの姫君に似た哀しげな雰囲気を、いつも微かに感じていたからだと思う。
「そしてあろうことか、国一番と名高いその美しさに嫉妬した魔女の奸計で、お姫様は森の奥深くに閉じ込められてしまうんだ。それを知った僕は囚われのお姫様を救い出すべく、命をかけて魔物と戦って・・・ってあれ? 僕はなにを話してたんだっけ?」
「知らないもん!」
話の途中から顔を赤く染め始めた白銀さんは、潤んだ瞳を隠すように両手で顔を覆い、俯いてしまった。世界一サラサラの髪になる魔法をかけられたかのような髪が、真っ白い手にサラサラ零れ落ちる。その、息をのむほど小さい桜色の指先に、命をかけて守りたいという願いを、僕はこの胸に生まれて始めて抱いた。
「はいは~い、そこのお二人さん。仲がいいのは結構だけど、朝から桃色の空気を作らないでね。それと眠留、何があったか知らないけど、女の子を教室でこんなに恥ずかしがらせちゃいけないぞ」
振り向くとそこに、困った弟を諭す笑みを浮かべる、昴が立っていた。
「ふ~ん、輝夜は眠留にとって、ヨーロッパのお姫様なのね」
「頼む昴、頼むからそれくらいで勘弁してくれ」
「しかもしかも、国一番の美しさを誇るお姫様なんだ」
「昴お願いです、どうかそのへんで許してください」
「そして眠留は命をかけて、かぐや姫を悪い魔女から救い出すんだ。ふ~ん」
「この通り、この通りですから天川昴様、何卒ご容赦を、ご容赦を~~」
ヘタレの眠留のことだから大丈夫だと思うけど何があったの、と心配そうに訊く昴に、猫将軍くんはなにも悪くないの、と白銀さんは僕を一生懸命かばってくれた。ただ一生懸命になるあまり、まことお姫様のごとく無垢な彼女は、僕との会話を昴に全て話してしまった。こうして事の全貌を知った昴は、今度はあんたが恥ずかしがりなさいとばかりに、僕を赤面のどん底に突き落としたのである。白銀さんの取りなしが無かったら、僕はもう少しで泣き出していたと思う。いやマジで。
当人からの取りなしのお陰で、昴はようやく矛を収めた。そして僕を慰めるためか、驚くべきことを明かしてくれた。
「まあでも、眠留の感覚もさほど間違っていないかな。先週、輝夜を誘ってフィニッシングスクールの選択授業をお試しで受けてみたら、輝夜が身に付けている淑女教育のレベルの高さに、先生もびっくりしていたくらいだからね」
「ちょっと昴やめてよ、それこそ恥ずかしいよ」
「いいじゃない。輝夜、とっても素敵だったんだから。わたし憧れちゃった」
「・・・うん。ありがとう」
「どういたしまして」
お姫様のごとく笑い会う二人にノックアウトした僕は、フィニッシングスクールが女子限定の選択授業であることへ、胸中密かに悔し涙を流したのだった。
湖校を初めとする国立研究学校は、礼儀作法の選択授業にとても力を入れている。特に女子生徒を対象とするフィニッシングスクールと男女共通のプロトコールは、日本有数のハイレベル教育を施す授業として国際的にも高い評価を得ていた。これは、研究学校の設立目的を鑑みれば当然の事と言える。この学校は「世界に通用する専門家」の養成学校だから、「世界に通用する礼儀作法」の授業を用意して当然なのである。人と人との関わりで最後にものを言うのは、その人の信頼性。西暦2060年現在、相手を思いやり尊重するという礼儀作法を身に付けていない人が国際的な信頼を勝ち得ることは、ほぼ不可能になっていたのだ。
「だから私、固定選択授業はフィニッシングスクールを申請したの。ただでさえ定評のある授業、そして輝夜は優秀な先生、これで取らなかったらもったいなさ過ぎだもんね」
「それを言うなら昴こそ素晴らしい先生よ。お試しで一緒に受けた家庭料理教室の先生が仰っていたわ。味や見栄えはもちろん、これほど心のこもった料理を作れる生徒に出会ったのは私も初めてですって。昴の料理こそ、私の憧れなの」
「そんな、照れちゃいますよ」
「照れてくださいな」
ほかほか艶々の炊きたてご飯のように笑い合う二人に、どうして僕も料理教室に誘ってくれなかったのかと、僕はまたもや悔し涙を流したのだった。
その後も僕らは選択授業の話題で盛り上がった。盛り上がりすぎて何か大切なことを忘れている気もしたけど、楽しくて幸せで、まあいいかと僕はそれを放っておいた。すると昴が、仕方ないなあというか私は甘いなあというか長い目で見ましょうというか、とにかくそんな達観した笑みを浮かべて僕に話しかけてきた。
「そうそう、眠留はまだ知らないでしょう。実は輝夜、薙刀もすっごく強いんだよ。なんせ私と、勝率五分五分だもんね」
「おはよう、猫将軍くん」
同日午前七時半。場所は、教室。
僕は未だ、昴から出された謎を解明できていない。そればかりが頭を巡り、毎朝恒例の小テスト対策などやっていられなくなった僕は、勉強を諦め、普段より早く学校へ向かった。白銀さんと話していると、なぜか心身に元気がみなぎってくる。その元気が少しでも脳味噌へ流れてくれることに、賭けたのだ。
「猫将軍くん、今日は来るの早かったね。日直の準備かな?」
いいえあなたに会いたかったのです、と言えたらどんなに幸せだろうと思いつつ首を縦に振った。日直の準備もしたかったから、嘘じゃないしね。
「うんその通り。僕は人前で話すのが苦手だから、心の準備をしておきたかったんだ。遅刻寸前で教室に駆け込み、そのまま慌てて日直をするなんて、絶対避けたかったしね」
そうよね、と彼女は柔らかく微笑む。その上品な声と姿勢の良さがあまりにイメージとピッタリだったので、僕は思わず大胆な発言をしてしまった。
「白銀さんって、お姫様みたいだよね」
「!っっ」
「わっっ」
なんてことを口走ったんだ僕は! 前振りもなく突飛にもほどがあるだろう! そうだとにかく、白銀さんが僕にとってどれほどお姫様なのかをきちんと説明して、安心してもらおう。うん、そうしよう!
みたいなことを咄嗟に考えた僕は、白銀さんへの気持ちをそのまま口にした。
「えっと、高慢とか我がままとか悪い意味では決してなく、それとは真逆の、優しくて高貴で美しい西洋のお姫様って感じなんだ」
ここで止めておけば、彼女の苦笑を誘う程度で済んだのかもしれない。けどその時は、なぜかスラスラ先を続けてしまった。多分それは僕が白銀さんから、囚われの姫君に似た哀しげな雰囲気を、いつも微かに感じていたからだと思う。
「そしてあろうことか、国一番と名高いその美しさに嫉妬した魔女の奸計で、お姫様は森の奥深くに閉じ込められてしまうんだ。それを知った僕は囚われのお姫様を救い出すべく、命をかけて魔物と戦って・・・ってあれ? 僕はなにを話してたんだっけ?」
「知らないもん!」
話の途中から顔を赤く染め始めた白銀さんは、潤んだ瞳を隠すように両手で顔を覆い、俯いてしまった。世界一サラサラの髪になる魔法をかけられたかのような髪が、真っ白い手にサラサラ零れ落ちる。その、息をのむほど小さい桜色の指先に、命をかけて守りたいという願いを、僕はこの胸に生まれて始めて抱いた。
「はいは~い、そこのお二人さん。仲がいいのは結構だけど、朝から桃色の空気を作らないでね。それと眠留、何があったか知らないけど、女の子を教室でこんなに恥ずかしがらせちゃいけないぞ」
振り向くとそこに、困った弟を諭す笑みを浮かべる、昴が立っていた。
「ふ~ん、輝夜は眠留にとって、ヨーロッパのお姫様なのね」
「頼む昴、頼むからそれくらいで勘弁してくれ」
「しかもしかも、国一番の美しさを誇るお姫様なんだ」
「昴お願いです、どうかそのへんで許してください」
「そして眠留は命をかけて、かぐや姫を悪い魔女から救い出すんだ。ふ~ん」
「この通り、この通りですから天川昴様、何卒ご容赦を、ご容赦を~~」
ヘタレの眠留のことだから大丈夫だと思うけど何があったの、と心配そうに訊く昴に、猫将軍くんはなにも悪くないの、と白銀さんは僕を一生懸命かばってくれた。ただ一生懸命になるあまり、まことお姫様のごとく無垢な彼女は、僕との会話を昴に全て話してしまった。こうして事の全貌を知った昴は、今度はあんたが恥ずかしがりなさいとばかりに、僕を赤面のどん底に突き落としたのである。白銀さんの取りなしが無かったら、僕はもう少しで泣き出していたと思う。いやマジで。
当人からの取りなしのお陰で、昴はようやく矛を収めた。そして僕を慰めるためか、驚くべきことを明かしてくれた。
「まあでも、眠留の感覚もさほど間違っていないかな。先週、輝夜を誘ってフィニッシングスクールの選択授業をお試しで受けてみたら、輝夜が身に付けている淑女教育のレベルの高さに、先生もびっくりしていたくらいだからね」
「ちょっと昴やめてよ、それこそ恥ずかしいよ」
「いいじゃない。輝夜、とっても素敵だったんだから。わたし憧れちゃった」
「・・・うん。ありがとう」
「どういたしまして」
お姫様のごとく笑い会う二人にノックアウトした僕は、フィニッシングスクールが女子限定の選択授業であることへ、胸中密かに悔し涙を流したのだった。
湖校を初めとする国立研究学校は、礼儀作法の選択授業にとても力を入れている。特に女子生徒を対象とするフィニッシングスクールと男女共通のプロトコールは、日本有数のハイレベル教育を施す授業として国際的にも高い評価を得ていた。これは、研究学校の設立目的を鑑みれば当然の事と言える。この学校は「世界に通用する専門家」の養成学校だから、「世界に通用する礼儀作法」の授業を用意して当然なのである。人と人との関わりで最後にものを言うのは、その人の信頼性。西暦2060年現在、相手を思いやり尊重するという礼儀作法を身に付けていない人が国際的な信頼を勝ち得ることは、ほぼ不可能になっていたのだ。
「だから私、固定選択授業はフィニッシングスクールを申請したの。ただでさえ定評のある授業、そして輝夜は優秀な先生、これで取らなかったらもったいなさ過ぎだもんね」
「それを言うなら昴こそ素晴らしい先生よ。お試しで一緒に受けた家庭料理教室の先生が仰っていたわ。味や見栄えはもちろん、これほど心のこもった料理を作れる生徒に出会ったのは私も初めてですって。昴の料理こそ、私の憧れなの」
「そんな、照れちゃいますよ」
「照れてくださいな」
ほかほか艶々の炊きたてご飯のように笑い合う二人に、どうして僕も料理教室に誘ってくれなかったのかと、僕はまたもや悔し涙を流したのだった。
その後も僕らは選択授業の話題で盛り上がった。盛り上がりすぎて何か大切なことを忘れている気もしたけど、楽しくて幸せで、まあいいかと僕はそれを放っておいた。すると昴が、仕方ないなあというか私は甘いなあというか長い目で見ましょうというか、とにかくそんな達観した笑みを浮かべて僕に話しかけてきた。
「そうそう、眠留はまだ知らないでしょう。実は輝夜、薙刀もすっごく強いんだよ。なんせ私と、勝率五分五分だもんね」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
奇怪な街にアリアX
結局は俗物( ◠‿◠ )
キャラ文芸
研究者・白兎によって生み出された半人造人間・アレイドと、3人の下僕を連れた鬼一族に嫁いだ女・彼岸が殺伐とした都市オウルシティで依頼人や復讐のためにあれこれする話。 章構成があまり定まってない。 暴力・流血・触法表現。
不定期更新。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
彩鬼万華鏡奇譚 天の足夜のきせきがたり
響 蒼華
キャラ文芸
元は令嬢だったあやめは、現在、女中としてある作家の家で働いていた。
紡ぐ文章は美しく、されど生活能力皆無な締め切り破りの問題児である玄鳥。
手のかかる雇い主の元の面倒見ながら忙しく過ごす日々、ある時あやめは一つの万華鏡を見つける。
持ち主を失ってから色を無くした、何も映さない万華鏡。
その日から、月の美しい夜に玄鳥は物語をあやめに聞かせるようになる。
彩の名を持つ鬼と人との不思議な恋物語、それが語られる度に万華鏡は色を取り戻していき……。
過去と現在とが触れあい絡めとりながら、全ては一つへと収束していく――。
※時代設定的に、現代では女性蔑視や差別など不適切とされる表現等がありますが、差別や偏見を肯定する意図はありません。
イラスト:Suico 様
全校転移!異能で異世界を巡る!?
小説愛好家
ファンタジー
全校集会中に地震に襲われ、魔法陣が出現し、眩い光が体育館全体を呑み込み俺は気絶した。
目覚めるとそこは大聖堂みたいな場所。
周りを見渡すとほとんどの人がまだ気絶をしていてる。
取り敢えず異世界転移だと仮定してステータスを開こうと試みる。
「ステータスオープン」と唱えるとステータスが表示された。「『異能』?なにこれ?まぁいいか」
取り敢えず異世界に転移したってことで間違いなさそうだな、テンプレ通り行くなら魔王討伐やらなんやらでめんどくさそうだし早々にここを出たいけどまぁ成り行きでなんとかなるだろ。
そんな感じで異世界転移を果たした主人公が圧倒的力『異能』を使いながら世界を旅する物語。
忍チューバー 竹島奪還!!……する気はなかったんです~
ma-no
キャラ文芸
某有名動画サイトで100億ビューを達成した忍チューバーこと田中半荘が漂流生活の末、行き着いた島は日本の島ではあるが、韓国が実効支配している「竹島」。
日本人がそんな島に漂着したからには騒動勃発。両国の軍隊、政治家を……いや、世界中のファンを巻き込んだ騒動となるのだ。
どうする忍チューバ―? 生きて日本に帰れるのか!?
注 この物語は、コメディーでフィクションでファンタジーです。登場する人物、団体、名称、歴史等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
ですので、歴史認識に関する質問、意見等には一切お答えしませんのであしからず。
❓第3回キャラ文芸大賞にエントリーしました❓
よろしければ一票を入れてください!
よろしくお願いします。
速達配達人 ポストアタッカー 4 サバイバルファミリー 〜サトミ、除隊失敗する〜
LLX
キャラ文芸
バトルアクション。
ポストアタッカーのサトミ・ブラッドリー15才は、メレテ共和国の殲滅部隊タナトスの元隊長。
現在はロンド郵便局の速達業務を行うポストエクスプレスのポストアタッカー。
ある日、彼は夢で行方知れずだった妹と、ようやく再会する。
やっと家族と再会出来るかと思ったが、しかしなかなか家族は家に帰ってこない。
なぜだ?!それはお母ちゃんがダメダメだから。
つか、『サトミちゃんなら大丈夫!』超超放任主義の親であった。
一方その頃、隣国アルケーに潜伏していたメレテ情報部員エアーは、ある情報を掴んだ時に潜伏先に踏み込まれ、その後追っ手に逮捕されてしまう。
命ギリギリのラインで彼がもたらした情報、それは核輸送の情報だった。
軍上層部はエアーを救うため、戦時中捕虜にしていたアルケーの国防大臣の息子ガレットと交換にエアーを救おうと画策する。
しかしガレットは交換場所に向かう途中、かつての部下たちに救われ、脱走してしまう。
しかし彼はアルケーに帰らず、メレテ国内に潜伏し、復讐のためにある人物を探し始めた。
それは、自分を捕らえた上に部隊を殲滅寸前まで追い込んだ、背中に棒を背負った少年兵、サトミのことだった。
そんな事などつゆ知らず、サトミは通常業務。
しかし配達中に出会ったギルティが、彼に重大な秘密を暴露する。
果たして彼は愛する家族や可愛い妹に会えるのか?
殺し屋集団タナトスに出された命令、『生け捕り』は果たして成功するのか?
息を呑むような呑まないような、タナトスに「殺すな」の命令。
戸惑う彼らを、久しぶりにまとめ上げる事になってしまったサトミ。
ちょっと長めの今回ですが、出来れば最後までお楽しんで頂けたら小躍りします。
それではお楽しみ下さいませ。
**各話あとがきは、近況ボードをお読み下さい。
表紙絵、ご @go_e_0000 様
八百万の学校 其の参
浅井 ことは
キャラ文芸
書籍化作品✨神様の学校 八百万ご指南いたします✨の旧題、八百万(かみさま)の学校。参となります。
十七代当主となった翔平と勝手に双子設定された火之迦具土神と祖父母と一緒に暮らしながら、やっと大学生になったのにも関わらず、大国主命や八意永琳の連れてくる癖のある神様たちに四苦八苦。
生徒として現代のことを教える
果たして今度は如何に──
ドタバタほのぼのコメディとなります。
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる