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第一章
級友の放浪: 賊制圧①
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賊の根城になっている村へ出発する前に、広げた地図を皆で取り囲んで見つめていた。位置関係と周辺の状況を把握するためだ。
「あなたたちの村はここなのね?」
「ああ…」
相馬は今いる旧アーシア王国北東部分を指差して、そこの村民だという賊の一味に加担していた男たちに念を押すように確認する。
そこは騎士のフォルガーから地図を譲ってもらった際に難を逃れているかもしれないとして丸印がつけられていた場所で、相馬たちが最初に立ち寄ろうとしていた村だった。やたら同じ賊に遭遇していたのは、知らなかったとは言え、自分たちから根城に近づいていたせいもあったのかもしれなかった。
「この村と近い他の村や町がどうなっているかわかる?」
村の男は疲れ切った様子で肩を落とし、淡々と語った。
「実際にわしらは見たわけじゃねぇが、南から逃げてきた連中が村に立ち寄っていったときに聞いた話じゃ、主要な都市や王都以南はほとんど壊滅しておって、ここらを含んだ北の小せぇ町や村は無事に済んどる所が多いようなことを言うとった。なもんで、わしらはいつもと変わらん暮らしをしとったんだ。逃げたところで関所を通れんとそこらでスラム暮らしになると聞いとったし、ほとんど自給自足でこれまでもやってきたもんだから、わしらが代々守ってきた故郷をそんな簡単に捨てることなどできんかった。したら逃げてきた連中を食い物にしようと無法者がここら一帯をのさばるようになってしもうて…。他にも逃げてきたんはええが行き場がのうて、食い扶持に困ったあげく賊落ちするようなやつらも増えてきておるようだ。今はもう助けを乞えるような領主様や衛兵もおらんし、他の村もわしらと同じような目に遭っとるかもしれん」
一同は難しい顔をしてしばし沈黙した。話に同情しているわけではなく、今後の旅に支障が出てきそうなことへの懸念だ。
騎士たちは実情を知らなかったのか、このような話は一切聞いていなかった。生き残りは他国に逃れた後だという前提で、存続できた小さな村は細々と自分たちだけで生活を続けているのだろう程度の認識しかなかった。そのため行く先々で補給しながらも、身分証もなしにこの集団で他国へどうやって入国するかが最初の難関になると考えていた。
「フォルガーさんたち、こんな状況でどうやって逃げ切ったんだろ…」
「外の仲間の手引きとかがあったんじゃね。でないと詰みだろこんなん。世紀末すぎるわ」
君島が漠然と抱いた疑問を溢すと、河内が肩を竦めて言い捨てた。
今後の行動計画を再検討していた相馬が、想定を交えた現況を言葉にして整理する。
「元々のこの国の総人口を知らないけど、千万単位の難民ってあまりにも数が多い気がするのよね。印を付けてもらったこの地図、魔族に攻められていないっていうことの信憑性はあると仮定して、王都より北は大都市以外はほとんど無事ってことになってる。南の端から順に攻めて住民を北へ追いやっていったとすれば…いずれ行き着く先は王都になって、逃れてきた住民は庇護を求めて殺到したはず。魔族の狙いは殲滅よりも、王都や王家をじわじわと追い詰めて混乱か降伏させることだったのかも。その王都も壊滅したとあれば、国を捨てて隣国に渡ろうとするのは当然よね。南から流れに流れて烏合の衆になったんだとしたら、相当な人数になったのも頷ける。国境付近で未だ溢れてるってことは、かなり短期間のうちにこれらの出来事があった可能性が高い」
「…つまり?」
「道中賊が多いのは面倒だけど、どうやって越境するかっていう問題はそんなに難しくなくなったかもしれない。色んな人たちが溢れかえっている今のこの混乱に乗じれば、こっそり紛れて入ることは容易いんじゃないかな。制限がかかってるとは言え難民を受け入れてるのであれば、中に入って誰かに聞かれたとしても、着の身着のままこの国から逃げてきたって返せばそれ以上追及もされないでしょ。まぁ、入国の選別方法がどうなっているかは現地で一応調べる必要はあるけどね」
皆それを聞いて頷き合っていたが、河内がニヤリと口端を上げて企んだような笑みを浮かべた。
「なるほどな。その紛れるって方法なんだが、ちょっと思いついたことがあって—」
河内はつらつらと得意気になって、“ぼくのかんがえたさいきょうのけいかく”を述べていく。聞き終える頃には皆顔が引き攣って頭を痛めていた。
「…それ、マジで言ってんの?ばかなの?」
「お前、頭ぶっ飛んでんな」
「大マジなんだが。てか言い過ぎだろ」
有原と鏑木が続け様に河内の正気を疑う。
良案に思えている河内は、あんまりな言われようにムッとして口を尖らせた。
「うーん…さすがにちょっと出たとこ勝負感があって危険かも…その時になってみてからどうするか決める感じでもいい?」
「ああ、もちろん」
「僕は今から反対に一票入れとく」
「右に同じく」
相馬は一応検討の余地を滲ませることで場を濁そうとしたが、心底嫌そうな顔をした小高と大須賀が固い決意を示して蒸し返す。
「じゃあお前ら、なんか別案考えとけよ。まぁ俺ほどの良い案は出ないだろうけどな」
河内の漲る謎の自信に皆呆れながら、相馬は改まって村の男たちに向き直った。誰もが存在を忘れていてハッとする。
「私たちはちょっと訳ありの旅をしているの。その邪魔をしてくる連中を排除するためにこれから根っこを押さえにいく。だからね、あなたたち村民のことはあまり考慮に入れられない。できるだけ巻き込まないようには気をつけるけど、私たちは兵士でもなんでもないただの庶民にすぎないから、助けるなんて大きなことは言えないし義理もない。事情があったことは同情するけど、ここと何の関係もない私たちは通りすがりに襲われた身でしかないの。あれだけ大勢で襲われて、普通だったらなす術もなく甚振られて捕まってた。今回はたまたま力を上回れたから助かっただけに過ぎない。だからそのことを許すつもりはない。こちらに攻撃して来なければ何もしないけど、自分の身は自分でなんとかするようにして。何かあっても責められる謂れはないし、間違っても変な期待だけはしないで」
自分たちの心身の状態が最優先のため、懇々と非情なことを努めて冷静に伝える。精神的にはもう既に相当削られていて、誰もがこれ以上の負荷は危険な水域にあった。他人に心を配るようなゆとりはなく、保身を念入りに図っておく。これから遭遇する事態も覚悟しなければならないだろう。
村の男たちは口惜しげに顔を歪めながらも、ただ黙って力無く項垂れただけだった。
「あなたたちの村はここなのね?」
「ああ…」
相馬は今いる旧アーシア王国北東部分を指差して、そこの村民だという賊の一味に加担していた男たちに念を押すように確認する。
そこは騎士のフォルガーから地図を譲ってもらった際に難を逃れているかもしれないとして丸印がつけられていた場所で、相馬たちが最初に立ち寄ろうとしていた村だった。やたら同じ賊に遭遇していたのは、知らなかったとは言え、自分たちから根城に近づいていたせいもあったのかもしれなかった。
「この村と近い他の村や町がどうなっているかわかる?」
村の男は疲れ切った様子で肩を落とし、淡々と語った。
「実際にわしらは見たわけじゃねぇが、南から逃げてきた連中が村に立ち寄っていったときに聞いた話じゃ、主要な都市や王都以南はほとんど壊滅しておって、ここらを含んだ北の小せぇ町や村は無事に済んどる所が多いようなことを言うとった。なもんで、わしらはいつもと変わらん暮らしをしとったんだ。逃げたところで関所を通れんとそこらでスラム暮らしになると聞いとったし、ほとんど自給自足でこれまでもやってきたもんだから、わしらが代々守ってきた故郷をそんな簡単に捨てることなどできんかった。したら逃げてきた連中を食い物にしようと無法者がここら一帯をのさばるようになってしもうて…。他にも逃げてきたんはええが行き場がのうて、食い扶持に困ったあげく賊落ちするようなやつらも増えてきておるようだ。今はもう助けを乞えるような領主様や衛兵もおらんし、他の村もわしらと同じような目に遭っとるかもしれん」
一同は難しい顔をしてしばし沈黙した。話に同情しているわけではなく、今後の旅に支障が出てきそうなことへの懸念だ。
騎士たちは実情を知らなかったのか、このような話は一切聞いていなかった。生き残りは他国に逃れた後だという前提で、存続できた小さな村は細々と自分たちだけで生活を続けているのだろう程度の認識しかなかった。そのため行く先々で補給しながらも、身分証もなしにこの集団で他国へどうやって入国するかが最初の難関になると考えていた。
「フォルガーさんたち、こんな状況でどうやって逃げ切ったんだろ…」
「外の仲間の手引きとかがあったんじゃね。でないと詰みだろこんなん。世紀末すぎるわ」
君島が漠然と抱いた疑問を溢すと、河内が肩を竦めて言い捨てた。
今後の行動計画を再検討していた相馬が、想定を交えた現況を言葉にして整理する。
「元々のこの国の総人口を知らないけど、千万単位の難民ってあまりにも数が多い気がするのよね。印を付けてもらったこの地図、魔族に攻められていないっていうことの信憑性はあると仮定して、王都より北は大都市以外はほとんど無事ってことになってる。南の端から順に攻めて住民を北へ追いやっていったとすれば…いずれ行き着く先は王都になって、逃れてきた住民は庇護を求めて殺到したはず。魔族の狙いは殲滅よりも、王都や王家をじわじわと追い詰めて混乱か降伏させることだったのかも。その王都も壊滅したとあれば、国を捨てて隣国に渡ろうとするのは当然よね。南から流れに流れて烏合の衆になったんだとしたら、相当な人数になったのも頷ける。国境付近で未だ溢れてるってことは、かなり短期間のうちにこれらの出来事があった可能性が高い」
「…つまり?」
「道中賊が多いのは面倒だけど、どうやって越境するかっていう問題はそんなに難しくなくなったかもしれない。色んな人たちが溢れかえっている今のこの混乱に乗じれば、こっそり紛れて入ることは容易いんじゃないかな。制限がかかってるとは言え難民を受け入れてるのであれば、中に入って誰かに聞かれたとしても、着の身着のままこの国から逃げてきたって返せばそれ以上追及もされないでしょ。まぁ、入国の選別方法がどうなっているかは現地で一応調べる必要はあるけどね」
皆それを聞いて頷き合っていたが、河内がニヤリと口端を上げて企んだような笑みを浮かべた。
「なるほどな。その紛れるって方法なんだが、ちょっと思いついたことがあって—」
河内はつらつらと得意気になって、“ぼくのかんがえたさいきょうのけいかく”を述べていく。聞き終える頃には皆顔が引き攣って頭を痛めていた。
「…それ、マジで言ってんの?ばかなの?」
「お前、頭ぶっ飛んでんな」
「大マジなんだが。てか言い過ぎだろ」
有原と鏑木が続け様に河内の正気を疑う。
良案に思えている河内は、あんまりな言われようにムッとして口を尖らせた。
「うーん…さすがにちょっと出たとこ勝負感があって危険かも…その時になってみてからどうするか決める感じでもいい?」
「ああ、もちろん」
「僕は今から反対に一票入れとく」
「右に同じく」
相馬は一応検討の余地を滲ませることで場を濁そうとしたが、心底嫌そうな顔をした小高と大須賀が固い決意を示して蒸し返す。
「じゃあお前ら、なんか別案考えとけよ。まぁ俺ほどの良い案は出ないだろうけどな」
河内の漲る謎の自信に皆呆れながら、相馬は改まって村の男たちに向き直った。誰もが存在を忘れていてハッとする。
「私たちはちょっと訳ありの旅をしているの。その邪魔をしてくる連中を排除するためにこれから根っこを押さえにいく。だからね、あなたたち村民のことはあまり考慮に入れられない。できるだけ巻き込まないようには気をつけるけど、私たちは兵士でもなんでもないただの庶民にすぎないから、助けるなんて大きなことは言えないし義理もない。事情があったことは同情するけど、ここと何の関係もない私たちは通りすがりに襲われた身でしかないの。あれだけ大勢で襲われて、普通だったらなす術もなく甚振られて捕まってた。今回はたまたま力を上回れたから助かっただけに過ぎない。だからそのことを許すつもりはない。こちらに攻撃して来なければ何もしないけど、自分の身は自分でなんとかするようにして。何かあっても責められる謂れはないし、間違っても変な期待だけはしないで」
自分たちの心身の状態が最優先のため、懇々と非情なことを努めて冷静に伝える。精神的にはもう既に相当削られていて、誰もがこれ以上の負荷は危険な水域にあった。他人に心を配るようなゆとりはなく、保身を念入りに図っておく。これから遭遇する事態も覚悟しなければならないだろう。
村の男たちは口惜しげに顔を歪めながらも、ただ黙って力無く項垂れただけだった。
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